50代からの家づくりは“今”がベストな理由①
<老後を待たないほうがいい、3つの現実>
「家のことは、定年してからゆっくり考えればいいよ」
数年前まで、私もそれでいいと思っていました。子どもが独立して、ローンの残りも見えてきて、仕事もひと段落してから――。
でも、実際に、50代でリノベーションをご一緒した、とあるご夫婦の話を聞いて、なるほどなと思い直しました。
1)体力と気力は、思った以上に変わる
定年後は時間がある。でも、同時に体力は確実に落ちていきます。
家づくりは、意外なほどエネルギーを使う作業です。打ち合わせ、ショールーム巡り、現場確認…楽しいけれど、歩き回る日々が続きます。
50代のうちなら「行ってみようか!」とすぐ動ける体力と好奇心がありますが、60代に入ると「今日はやめておこうかな」が増えるのです。
結果、決断や選択のスピードも落ち、満足度が下がってしまうことも。
2)家の老化は、人の老化より早い
築20年を過ぎた家は、一見きれいでも水回りや構造に傷みが出始めています。
50代で手を入れれば、住宅の寿命をしっかり延ばせますが、老後まで放置すると修繕範囲が広がり、結果的に費用が跳ね上がるケースが多いのです。
特に、断熱や耐震の性能は年々基準が上がっています。50代で手を加えれば、残りの人生をほぼ快適に暮らせるレベルに引き上げられます。
3)夫婦二人の暮らしは“今”から始まっている
子どもが巣立ったあとの家は、空間の使い方がガラリと変わります。
「老後になったら夫婦の時間を楽しもう」と言いながら、実際は何年も使わない部屋が増え、掃除も維持管理も負担になっていく…。
50代で間取りを見直せば、夫婦が快適に過ごすリビングや趣味スペースを整えられます。
とある施主は「子どもが帰ってきても泊まれる部屋は残しつつ、普段は夫婦二人で使いやすい形にしたら、楽しみが増えました」と話してくれました。
まとめ:未来を先取りするという選択
「まだ早い」は、裏を返せば「いつかはやらなければならない」ことです。
家は、人のように“休ませておけば元気になる”ものではありません。
50代は、体力・判断力・経済力のバランスが最も整っている時期。
このタイミングで動くことは、単なる家の改修ではなく、これからの人生を先取りして整える行動なのです。
この話を聞いた私は、定年後ではなく“今”考えることの意味を、強く意識するようになりました。
もしあなたが50代なら――「まだ早い」ではなく「ちょうどいい」と思って、次の一歩を踏み出してみませんか?
気になるけど、どう始めようかな。そんなふうに思われた方は、こちらを参考にしてみてください。
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