室内の空気を汚す意外なアイテム5選
「家の空気が悪い」と聞くと、多くの方は“外の排気ガス”や“花粉”を思い浮かべます。
しかし、実際に室内の空気を汚しているのは、**私たちの身のまわりにある“日常的なアイテム”**かもしれません。
「原因不明の不快感」や「アレルギー悪化」の相談を受けると、
その多くが“家の中の意外な空気汚染源”に行き着きます。
今日は、そんな見落とされがちな5つの要注意アイテムをご紹介します。
① 芳香剤・消臭スプレー
いい香りで部屋をリフレッシュできる便利アイテムですが、
その多くに**揮発性有機化合物(VOC)**が含まれています。
これらは人工香料が化学的に空気中へ放出されるもので、
長時間吸い込むと頭痛や喉の痛み、倦怠感の原因になることもあります。
どうしても香りを取り入れたい場合は、天然精油やドライハーブなど、
自然由来の方法を選ぶのが安心です。
② 合成洗剤・柔軟剤
洗剤や柔軟剤に含まれる界面活性剤や香料も、空気を汚す要因になります。
洗濯後の衣類から香り成分が揮発して、部屋全体に広がることも。
最近では「香害(こうがい)」という言葉が生まれるほど、
香料の影響を受ける人が増えています。
自然派の洗剤や無香料タイプを選ぶだけで、
空気の清涼感がまったく違って感じられます。
③ プリント合板や新しい家具
新築やリフォーム直後に感じる「新しいにおい」は、
接着剤や塗料から発生するホルムアルデヒドやトルエンといったVOCによるものです。
これらは「シックハウス症候群」の原因として知られています。
家具を購入する際は、「F☆☆☆☆(フォースター)」マークがついた
低ホルムアルデヒド建材を選ぶこと+適切な換気が大切です。
④ 暖房器具(ガス・灯油系)
燃焼式のストーブやファンヒーターは、
一酸化炭素や二酸化窒素を発生させることがあります。
これらは無色・無臭のため気づきにくく、
長時間使用すると酸欠や頭痛の原因になることも。
定期的な換気を行い、可能であれば電気ヒーターやエアコン暖房への切り替えも検討しましょう。
⑤ 掃除機の排気
意外かもしれませんが、掃除機の排気も室内の空気を汚す一因です。
古いフィルターや紙パックを使い続けると、
吸い込んだホコリや花粉が再び空気中へ舞い上がってしまいます。
HEPAフィルター搭載タイプを選び、
フィルターを定期的に交換することで、空気の清浄度を大きく改善できます。
まとめ
私たちが“清潔”だと思って使っているものほど、
実は空気を汚してしまうことがある――
それが現代の暮らしの落とし穴です。
大切なのは、「においを足す」のではなく、「汚れを減らす」こと。
空気を整えることは、家族の健康を整えることでもあります。
すくわくハウスでは、建材だけでなく暮らし方まで含めて、
“空気をデザインする家づくり”を提案しています。