暮らしの心理から住まいを整える建築家が考える、心が静かに満ちる家づくりの本質

ユーザー やまぐち建築設計室 山口 哲央 の写真

LDKとキッチンだけにとどまらず、

暮らしの心理を設計するということ。

家づくりのご相談をしていると、
多くの方がこんな言葉を口にされます。

「間取りも設備も悪くないはずなのに、
なぜか落ち着かない気がするんです」

SNSで見た素敵な写真。
性能も、広さも、十分に整っているはずの住まい。

それでも、心が完全には休まらない。

この“なんとなくの違和感”は、
決して気のせいではありません。

暮らしは「空間の心理」に影響されている

人は、思っている以上に
環境から感情や行動の影響を受けています。

・視線の抜け
・光の強さや陰影
・色や素材の情報量
・音の響き方
・人との距離感

これらが無意識のうちに重なり、
「落ち着く」「疲れる」「イライラする」といった
感情をつくり出しています。

LDKやキッチンは、
家の中でも特に滞在時間が長く、
家族の感情が集まる場所。

だからこそ、
間取りや設備以上に
“環境としてどう整えるか”が

重要になります。

暮らしが整わないのは、

性格の問題ではない・・・・。

片づけが続かない。
料理がしんどく感じる。
家に帰っても、気持ちが切り替わらない。

そうした悩みを、
「自分の性格のせい」と

思われている方は少なくありません。

でも、設計の現場に立ち続けてきて、
はっきりと感じることがあります。

多くの場合、

原因は“人”ではなく“環境”です。

環境が整えば、
人は無理をしなくても、

自然と整っていく。

それが、建築家として
暮らしに向き合い続けてきた中での

実感です。

建築家の仕事は「暮らしの癖」を読むこと

住まいの設計は、
図面を描くことがゴールではありません。

・どこで気持ちが緩むのか
・どこで無意識に疲れているのか
・どんな空間だと、行動が続くのか

そうした暮らしの癖や心理を読み解き、
空間として再構成すること。

光、素材、余白、動線、居場所。
それらを丁寧に整えることで、
住まいは「頑張る場所」から
「回復する場所」へと変わっていきます。

和モダン・ホテルライクな空間が支持される理由

最近、
和モダンやホテルライクな住まいを希望される
30代・40代のご夫婦が増えています。

それは単なる流行ではなく、
忙しい日常の中で、
心を静かに整えたいという欲求の表れだと感じています。

情報量を抑えた空間。
落ち着いた色と素材。
間接照明がつくる陰影。

これらはすべて、
心理的な負担を減らし、
暮らしを穏やかにするための要素です。

家づくりは、人生の環境づくり

家は、ただ住むための箱ではありません。
日々の感情を受け止め、
人生の時間を包み込む「環境」です。

もし今、
「理想はあるのに、言葉にできない」
「どこか違和感がある」
そう感じているなら、

それは、
暮らしを見直すタイミングかもしれません。

今回のブログでは、
LDKやキッチンだけにとどまらず、
暮らし全体を整えるための考え方を
建築家の視点で詳しくまとめています。

家づくりや住まいの見直しを考えている方の、
何かひとつのヒントになれば幸いです。

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■やまぐち建築設計室■
奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
  建築家 山口哲央
https://www.y-kenchiku.jp/

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