暮らしの心地よさを整えるインテリアコーディネート|建築家が提案するレイアウト・配色と上質な住まい設計

ユーザー やまぐち建築設計室 山口 哲央 の写真

インテリアコーディネートの基本と

住まいの心地よさ。

建築家が考える「スタイル・配置・配色」と

暮らしの心理設計・・・・・。

家づくりを考え始めたとき、

多くの方がまず思い浮かべるのは

「間取り」や「広さ」です。

リビングは何帖にするか。

キッチンはアイランド型か対面型か。

収納はどれくらい必要か。

もちろん、

それらはとても大切な要素です。

しかし、

住まいの居心地を決めるものは、

単なる間取りだけではありません。

その空間に置かれる家具、

色の選び方、

光の当たり方、

視線の抜け方。

つまり、

インテリアのコーディネートも、

暮らしの感情を整える

大切な要素となります。

私たち建築家は、

空間を「カタチ」として設計するだけではなく、

その空間で過ごす人の

心理状態や感情の流れも暮らしに含めて

検討を施します。

環境心理学の観点では、

・光の入り方

・色のトーン

・家具の配置

・視線の広がり

これらはすべて、人の気分や集中力、

安心感に影響を与えるとされています。

つまりインテリアとは、

単なる装飾ではなく

暮らしの感情を整える設計要素

であるということ。

今回は、

これから家づくりや

リノベーションを考える方のために、

建築家の視点から

センスだけではない

インテリアコーディネートについて

少し書いてみたいと思います。

センスのいいインテリアには理由がある

「センスのいい部屋」

そう感じる空間には、

必ず共通する特徴があります。

それは統一感と秩序です。

具体的には、

・家具の配置に規則性がある

・色のバランスが整っている

・装飾が整理されている

この三つが整うことで、

人は空間に対して

安心感や美しさを感じます。

これは偶然ではなく、

人間の「知覚心理」に基づいたものです。

環境心理学では、

人は秩序のある環境に置かれると

心が落ち着き、

逆に無秩序な環境では

無意識にストレスを感じるとされています。

つまり整ったインテリアは、

心を整える空間でもある

ということです。

皆さんも個人それぞれの

暮らしの文化や好み、性格にもよりますが

どちらかといえば、

乱雑な空間でいるよりも

ある程度、整った場所や空間に居る方が

気分が良いということはありませんか?

散らかっている空間よりも

詰めすぎない程度で整っている空間の居心地。

皆さんもそういった環境を

身近で普段から感じていると思います。

インテリアの基本は「スタイル・配置・配色」

インテリアコーディネートの基本は

とてもシンプルです。

重要なのは先ずは次の三つ。

スタイル、配置、配色

この三つを整えることで、

空間の完成度は大きく変わります。

そして、この考え方は

言葉で分割すると、

和モダン住宅やホテルライクな住宅、

ジャパンディスタイルの住宅でも同じです。

むしろ上質な住宅ほど

この基本が大切になります。

最初に決めるべき、

インテリアのもとになる「スタイル」。

インテリアコーディネートを始める際に、

最初に決めるべきもの。

それは空間のスタイルです。

スタイルが定まらないまま

家具や雑貨を選び始めると

空間はすぐに

統一感を失います。

代表的なスタイルには

例えば次のようなものがあります。

言葉で表現すると、

・ナチュラル

・モダン

・アジアン

・カジュアル

・ヨーロピアン

などとといったところです。

和モダン、ジャパンディ、ホテルライク

もそうですが、

型にこだわるよりも

そういった思想を空間に配置する事を

イメージした方がよいかもしれません。

例えば

和モダン住宅では

・木の素材感

・柔らかな陰影

・落ち着いた色彩

を中心に空間を整えます。

ジャパンディでは

・北欧の機能美

・日本の静けさ

を融合させた

ミニマルで心地よい空間になります。

スタイルを決めることは、

住まいの価値観を決めること

でもありますから。

家具配置のルールと空間心理。

家具の配置にも

いくつかの基本ルールがあります。

まず大切なのは

間取りの中に人の動きとなる

動線を確保することです。

家具で通路が遮られたり、

必要な幅が確保されないと

無意識にストレスを感じます。

間取りと家具を

融合して考える事が必要な理由は

そういうことろです。

次に大きな家具から配置すること。

ソファやテーブルなど

主役になる家具を先に決めると

空間のバランスが整いやすくなります。

また床からの家具の高さを

意識することも重要です。

背の高さです・・・・・。

一般的に

・手前に高い家具

・奥に低い家具

を配置すると視線が奥へ抜けるため

空間は広く感じられます。

これは人間の「視覚心理」を

利用した方法です。

さらに大切なのが余白です。

空間を家具で埋め尽くすのではなく

床に対しての余白を残す。

勿論それは部屋の天井高さに対する

余白も同様です。

そうすることで空間には

息がつまらない

呼吸をするような心地よさが生まれます。

フォーカルポイントという考え方

センスのいいインテリアには

必ずと言っていいほど、視線の中心があります。

これをフォーカルポイントと呼びます。

例えば

・大きなアート

・観葉植物

・アクセントウォール

・デザイン照明

などがそうです。

人の視線が

自然とそこへ集まることで

空間は整った印象になります。

例えば、和モダンを思想とした住宅では

・坪庭

・地窓

・障子越しの光

などがフォーカルポイントに

なることも多いです。

インテリア配色の考え方。

インテリアの配色には

世界的に知られているルールがあります。

それが70 : 25 : 5の配色比率です。

・ベースカラー 70%

・メインカラー 25%

・アクセントカラー 5%

例えば

ベースカラー

壁・床・天井

メインカラー

家具・建具

アクセントカラー

クッション・アート・小物

という構成です。

この比率にすると

空間の色バランスは自然と整います。

色は心理を動かすということ。

色には心理的な影響があります。

皆さんも日頃「色」から受ける印象が

あるかと思います。

例えばですが、

ベージュや木の色→ 安心感

グレー→ 落ち着き

ブラック→ 重厚感

グリーン→ リラックス

このように色は感情に作用します。

だからこそインテリアの色は

好みも大事にしながら

暮らしの気分を設計する要素として

考える事も必要です。

同じ間取り、同じ扉の位置、窓の位置

天井の高さであっても、

配色、カラーの選択で

全く異なる空間になりますから。

※昼と夜の印象も照明計画で随分変わります。

心地よい住まいは偶然できない

家づくりとは、

単に建物をつくることではありません。

人生の時間を設計すること。

朝の光の入り方。

夜の照明の陰影。

家具に座ったときの視線。

家族の気配の距離感。

それらが整うと暮らしの心地よさは

確実に変わっていきます。

だからこそ

やまぐち建築設計室では

間取りを考える前に暮らし方と価値観

を丁寧に伺います。

住まいとは単なる空間ではなく

日々の感情を整える環境

だからです。

インテリアは暮らしの質を整える設計のひとつ。

インテリアコーディネートの基本は

・スタイル

・配置

・配色

この三つが先ずは大事です。

しかし本当に大切なのは

空間がどんな感情を生むかのか?

という設計とデザインの視点です。

美しい住まいとは

単に見た目が整っているだけではなく

そこにいる人の

心が整う場所でもあります。

家づくりとは、

人生の時間をどのような環境で過ごすかを

考えることにもつながります。

その住まいは、

これからの人生にどんな時間を

もたらすでしょうか?

私はその問いから

住まい手さんにとっての

大切な暮らしの設計を考えています。

今回のブログ投稿が

これから家づくりを考える方にとって、

少しでも参考になれば嬉しく思います。

○関連blog
なぜか落ち着かない家を整える ― 配色・レイアウト・家具から考える、くつろげる住まいの設計

https://www.y-kenchiku.jp/blog_detail688.html

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