家族みんなの希望をそのまま形にはしません。
家づくりは、
ご家族みんなで考える時間です。
ご主人には、ご主人の希望があります。
奥様には、奥様の想いがあります。
お子さんにも、
「こんな部屋がいい。」
という夢があるかもしれません。
私は、その一つひとつを大切にお聞きします。
でも、
そのまま全部を図面に描くことはありません。
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「希望は、全部叶えた方がいいですよね。」
そう聞かれることがあります。
もちろん、
できるだけ叶えたいと思っています。
でも、
希望をそのまま並べていくと、
どこかまとまりのない家になることがあります。
それぞれの希望は正しくても、
家全体として見ると、
少し違和感が生まれてしまうことがあるのです。
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以前、ご家族で打ち合わせをしていたときのことです。
ご主人は、
趣味を楽しめる書斎が欲しい。
奥様は、
家事がしやすい動線を大切にしたい。
お子さんは、
友達が遊びに来られる部屋が欲しい。
どれも、
そのご家族にとって大切な希望でした。
だからこそ、
私は少しだけ時間をいただきました。
それぞれの希望を足していくのではなく、
ご家族みんなが、
どんな暮らしを望んでいるのかを考えたかったからです。
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設計をしていると、
「何を足すか。」
より、
「何を残すか。」
を考える時間の方が長いように思います。
希望を整理すると、
不思議なことに、
ご家族みんなが大切にしていることは、
意外と同じだったりします。
一緒に食事をする時間。
安心して過ごせること。
家に帰ると、ほっとすること。
その土台が見えてくると、
間取りも自然とまとまっていきます。
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私は、
ご家族の希望を減らしたいわけではありません。
一つひとつの想いを、
そのご家族らしい暮らしにつながる形へ整えていきたいと思っています。
家づくりは、
希望を並べることではなく、
ご家族にとって本当に大切なものを見つけていく時間でもあります。
だから私は、
家族みんなの希望を、そのまま形にはしません。
その奥にある、
「この家族らしい暮らし」を形にしたいと考えています。