図面より、暮らしを想像しています。

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

図面を見ている時間より、

暮らしを想像している時間の方が長いかもしれません。

 

少し意外に思われることがあります。

 

建築家は、

一日中図面を描いていると思われがちです。

 

もちろん、

図面を描く時間も大切です。

 

でも、その前に、

私の頭の中では、

ご家族の暮らしが動き始めています。

 

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朝、誰が一番早く起きるのだろう。

 

休日の朝は、

リビングに自然と集まるご家族だろうか。

 

お子さんは、

宿題をダイニングでするのだろうか。

 

夜、ご主人が帰宅したとき、

家の中にはどんな灯りがついているのだろう。

 

図面には描かれていない時間を、

私はよく想像しています。

 

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以前、ご相談いただいたご夫婦が、

「この窓は、どうしてここなんですか。」

と質問してくださいました。

 

景色が特別いい場所ではありません。

 

風が一番通る場所でもありません。

 

でも私は、

その窓の前に立つ奥様の姿を想像していました。

 

朝、

コーヒーを飲みながら庭を見る時間。

 

季節が変わるたびに、

少しずつ景色が変わっていくこと。

 

そんな何気ない時間が、

毎日の楽しみになるかもしれないと思ったのです。

 

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図面には、

寸法があります。

 

壁があります。

 

窓があります。

 

でも、

暮らしそのものは描かれていません。

 

笑い声も、

食事の時間も、

季節の空気も、

図面には表れません。

 

だから私は、

図面を描きながら、

いつもその先を想像しています。

 

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家づくりは、

図面を完成させることではありません。

 

その家で過ごす、

何気ない毎日をつくることだと思っています。

 

だから私は、

線を引く前に、

そのご家族が暮らしている姿を思い浮かべます。

 

図面は、

その想像を形にした結果です。

 

私は今日も、

図面より先に、