静かな場所が必要なご家族もいます。

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家づくりのお話をしていると、

「家族が集まるリビングを広くしたいです。」

というご希望をよく伺います。

 

もちろん、

家族が自然と集まる場所は、とても大切です。

 

でも私は、

それと同じくらい大切にしていることがあります。

 

それは、

一人で静かに過ごせる場所があることです。

 

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静かな場所というと、

書斎を思い浮かべる方もいらっしゃいます。

 

でも、

必ずしも部屋である必要はありません。

 

窓際の椅子かもしれません。

 

階段の途中にある小さなスペースかもしれません。

 

庭を眺められる一角かもしれません。

 

ほんの少し、

一人になれる場所があるだけで、

暮らしはずいぶん変わることがあります。

 

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以前、ご相談いただいたご夫婦は、

「できるだけ部屋を減らして、広いLDKにしたいです。」

と話されていました。

 

お話を伺っていると、

ご主人は仕事から帰ると、

十分ほど一人で過ごす時間があると、

気持ちが切り替わるそうです。

 

一方で奥様は、

朝早く起きて、

家族が起きてくる前の静かな時間が好きだと話してくださいました。

 

そのお話を聞いて、

私は思いました。

 

このご家族に必要なのは、

リビングをもう少し広くすることではなく、

それぞれが少しだけ静かになれる場所なのかもしれない、と。

 

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家族が仲良く暮らすことと、

いつも同じ場所にいることは、

少し違います。

 

一人で過ごす時間があるからこそ、

家族と過ごす時間も心地よくなる。

 

そんなことがあります。

 

だから私は、

「みんなが集まる場所」と同じくらい、

「一人になれる場所」も大切にしています。

 

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家づくりは、

部屋の数を考えることではありません。

 

そのご家族が、

毎日を心地よく過ごせる居場所を考えることだと思っています。

 

静かな時間が好きなご家族もいます。

 

にぎやかな時間が好きなご家族もいます。

 

どちらが正しいということではありません。

 

そのご家族らしい心地よさを見つけること。

 

私は、それが設計の大切な役割だと思っています。