住宅は増税前がいいか増税後がいいか、比較

ユーザー 原田正史建築設計事務所 原田正史 の写真

この秋に消費税が増税されるかどうか判断される予定。

住宅など大きな買い物をする方には、たいへん気になるところですよね。
もちろんそのような方は、すでに住宅にかかる消費税の経過措置はご存じかと思いますが。

経過措置とは、この9月までに契約をしていれば、住宅の完成が来年4月以降になっても、消費税は現行の5%でいいというもの。

では、もしその経過措置以降の10月になって新築・リフォーム契約したとすると、どうなるか。
来年4月以前に、工事が終われば、消費税は5%のままでOK。
完成が4月以降になるようだと、増税後の8%になるというもの。

しかし、過去消費税が3%から5%に増税されたときに、経済界には反動があったので、政府は今回の増税による反動を抑えようと検討しています。

例えば、住宅関連税制とすまい給付金
2014年4月から2017年12月の入居の場合に該当し、減税が現在の2倍になるみこみ。
ローンによる減税額は最大で年間40万円 期間10年間で400万円にもなります。

となると最大減税される方は、差3%を逆算すると1300万までの住宅なら、今ではなく消費税増税になってからでもお得ということなのでしょう。
これだけだとまだ9月までの駆け込みが、ちょっと金額だけ比較するといいのかなと思いますね。

たださらに6月に与党合意がなされ、年収510万以下の場合、現金の給付措置があるとか。いくらになるか・・・。

実際にはどうか、各自の試算が必要になってくると思うのですが、住宅ローン額が大きいほどローン減税がメリットあり、年収400万円代以下の方には給付金30万円の給付措置があるので、年収ある人も、少ない人も有利になりそうです。

ただ500万~600万の人にとっては、消費税増税後にローンを組んでもすこし税負担が増えそうです。

人件費、資材費、金利のことを考えると、駆け込みで住宅を契約していいかどうか。

お金のことも大事ですが、やはり後で後悔しないように、自分に合った住宅・自分が望む住宅を第一に考えて、ことを進めた方がいいでしょうね。

高い買い物です。焦って失敗だけはしませんように。