構造材の継ぎ手加工

ユーザー アトリエ24一級建築士事務所 飯沼竹一 の写真

「匝瑳の家」では、木の構造材は大工さんが手作業で加工します。            

いわゆる工場機械加工をプレカット製品といいます。
職人の技量の差による不具合を少なくし、効率的に、早く、大量に加工できます。
アトリエ24のこれまで木造建築でも9割はこのプレカットです。
機械加工できない継ぎ手、仕口は腕の良い大工さんが現場で加工しました。
「谷津の家」や「おゆみ野の家」などはこのスタイルです。
http://atelier24blog.blog91.fc2.com/blog-date-20090420.html
 
この家は、クライアントのこだわりが強く、地場の杉、桧を選び、大工に加工してもらいます。
昔ながらの「墨付け手刻み」です。
大工の棟梁はクライアントの古くからの知人で、腕の良い大工だと聞いていました。 

この日は、クライアントと一緒に、この棟梁の作業場に打合せを兼ねてお邪魔しました。  

作業は土台の加工が終わり、先に部材発注した小屋梁の刻みをしていました。
子どものころ見た、鉋(かんな)掛けはさすがにありません。
それでも、プレカットの味気ない仕口と比べてやはり重さが感じられました。 

このあと、丸太から製材した2階の床梁、柱が人工乾燥の工程を経て、この作業場に搬入されます。
その構造材の加工が済むと、現場に持込み、建て方です。 

-------------------------------------------------------------------------------------------------
アトリエ24一級建築士事務所 http://www.atelier24.jp 
(千葉、東京で住宅設計を行う建築設計事務所)
建築閑話:by takezo  http://atelier24blog.blog91.fc2.com/
-------------------------------------------------------------------------------------------------