耐久性のある障子紙

ユーザー 三浦尚人建築設計工房 三浦尚人 の写真

和室といってまず思い浮かぶものは、やはり畳でしょう。

そのほかに、和室に欠かせないものと言えば、障子と

襖(ふすま)でしょうか?

障子にはもちろん障子紙として和紙を張り、年末になると

大掃除と一緒に障子紙を張り替えるご家庭も多いことと

思います。

もちろん、私も若い頃は障子紙の張替えを手伝っていました。

しかし、現在ではその張替えもしなくなりました。というより

する必要がなくなりました。

それは、耐久性のある素材にしたからです。

「ワーロンシート」と呼ばれるもので、和紙を塩化ビニルで

サンドイッチしているため破れにくく、水に濡れても平気で、

和紙も柄や模様、色も豊富にあります。

建て主さまとの打ち合わせでは、通常の和紙とこのワーロン

シートのいずれかをサンプルをお見せした上で決めて

もらっています。

このワーロンシートを選択されるのは、小さなお子様が

おられたり、ご年配の建て主さまが多いです。

パッと見ただけでは、通常の和紙との違いはわかりません。

もちろん、通常の和紙のほうが味わいもあり、肌触りや

質感もいいですが、ワーロンシートという耐久性のある素材も

あるということで、選択の幅が広がるのではないでしょうか。