コンクリート打ち放しの要
投稿日時:
2014-09-16 10:17
最近では街を歩いていると、コンクリート打ち放しの建物を
よく見かけるようになりました。
打ち放しといっても型枠をコーティングされた黄色いベニヤ
使用して表面がツルツルに仕上げるタイプや、型枠に杉板など
の木目や節のある板材を使用してその木目や節を残す仕上げ
などいろいろあります。
そこで目にするのは、外壁に必ずある規則的に並ぶあの少し
凹んだ丸いマーク、Pコンと呼ばれるものです。
プラスチック製のコーン型部材で、壁の厚さを調整するための
鉄製棒のセパレータと呼ばれる部材と共にベニヤ板で組んだ
型枠を両側からサンドイッチにするように取り付けていきます。
コンクリートが固まったあと、ベニヤ型枠を外してPコンも取り
除き、鉄製セパレータのサビを防止するために穴をモルタルで
埋めた跡があの少し凹んだ丸いマークです。
その規則的に並ぶマークの位置を決定するために、必ず工事に
入る前に検討しています。
通常の打ち放しの場合、型枠ベニヤ1枚のサイズはだいたいが
900ミリ×1800ミリであり、それを横に貼るのか、
縦に貼るのかをまず検討しなければいけません。
デザイン面とコスト面との両方から検討します。
さらにPコンの割り付けピッチも450ミリあるいは600ミリ
にするのかも検討します。
450ミリピッチにすると、ベニヤパネル一枚に8個のPコンが、
600ミリピッチにすると、同様のPコンが6個できます。
外壁がコンクリート打ち放しである建物は、通常型枠の場合も杉板
型枠の場合も型枠の跡がそのまま外壁仕上げとして現れるので、
この型枠の割り付け検討作業はとても重要なのです。