「普通がちょうどいい」

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匿名ユーザー (未認証ユーザー)

私が住宅をつくり続けながら、ずっと心の奥で目指していたのは・・・。

人々が目をみはり、誰もが話題にせずにはいられない「特別なもの」

ではなく、気張りもしないし、委縮もしない。

無理もしないし、無駄もしない。

それでいてまっすぐに背筋の通った「普通のもの」。

そして、用を満たすという観点や、美しさという視点からも、

過不足なくほどよくバランスの取れた「ちょうどいいもの」。  

                         建築家 中村好文

僕は住宅造りは、設計者と建築主の共同作業だと思っています。

設計者のコンセプトや自己主張によって作り上げられた「作品」では

なく、設計者と建築主の共同作業によって、自然発生的に形作られた

ものが理想だと思います。

理路整然としすぎた住宅は時に「冷たさ」を感じます。

斬新さや独創的な発想も時には必要ですが、

気張りのない自然体で暮らせる、少し上質な「普通の家」が

「ちょうどいい」と思います。