「普通がちょうどいい」
投稿日時:
2014-09-27 15:17
私が住宅をつくり続けながら、ずっと心の奥で目指していたのは・・・。
人々が目をみはり、誰もが話題にせずにはいられない「特別なもの」
ではなく、気張りもしないし、委縮もしない。
無理もしないし、無駄もしない。
それでいてまっすぐに背筋の通った「普通のもの」。
そして、用を満たすという観点や、美しさという視点からも、
過不足なくほどよくバランスの取れた「ちょうどいいもの」。
建築家 中村好文
僕は住宅造りは、設計者と建築主の共同作業だと思っています。
設計者のコンセプトや自己主張によって作り上げられた「作品」では
なく、設計者と建築主の共同作業によって、自然発生的に形作られた
ものが理想だと思います。
理路整然としすぎた住宅は時に「冷たさ」を感じます。
斬新さや独創的な発想も時には必要ですが、
気張りのない自然体で暮らせる、少し上質な「普通の家」が
「ちょうどいい」と思います。