地下室について

ユーザー 大島功市建築研究所 一級建築士事務所 大島功市 の写真

今まで色々なタイプの地下室をつくってきました!
下記が代表的な事例ですが…それぞれに特徴があります。
ホームページもご覧頂ければよくおわかりになると思います!

①川越の家
http://www.geocities.jp/ohkokk/kawagoe.html
木造2階建てに地下のある建物を増築した例です。
これは完璧なシェルターになっており、ドラムを叩く音楽練習スペースとしてつくられました。

②秋葉町の家
http://www.geocities.jp/ohkokk/akiba.html
地下1階地上2階の建築です。
地下には三層吹抜のドライエリアが設けられ、風と光を取り込んでます。
和室である客間と写真が趣味のご主人の暗室として機能してます。

③フタコアパートメント
http://www.geocities.jp/ohkokk/hutako.html
この建物は集合住宅ですが、地下といっても半地下の計画になってます。
高さ制限が厳しい地域だったため少しだけ地下に潜らせることで、4階建てを実現しました。
一部はクライアントの住宅になっており、スロープのある車庫としても利用されてます。

④高円寺の家
http://www.geocities.jp/ohkokk/kouenjinoie.html
地下1階地上2階の建物です。
地下は人が集まれるホール的なスペースと書庫になってます。
光と風を取り入れるドライエリアも確保してあり、その上部は1階のテラスとしても利用されてます。
地下に光を取り入れるため1階の床にはFRPのグレーチングを採用してます。

これらの建物に全て共通しているのが、二重壁をつくらないようにしているということです。
内部は全てコンクリート打放しの外断熱仕様としています。
地下スペースは外部が土の中に接しているため、コンクリートの湿気を外に吐き出せないので、内部に吐き出すようになります。そこでわざと打放しにして内部に吐き出させ…換気+除湿機で強制的に湿気を外に出させるように考えているのです。
地下は地上とは全く違う環境になります。
それを理解していないとカビだらけの空間になってしまいます。
クライアントには地下をつくった際は…地上と違う考え方をして生活して下さいとお願いしております。

防音性、プライベート性等々…地下は地上よりも安定した空間をつくれるメリットがあるのですが、使い方が難しい面も持ってます。それにはノウハウが必要です(^^ゞ