杉板にベンガラ塗装

ユーザー アトリエ24一級建築士事務所 飯沼竹一 の写真

匝瑳の家では外壁に杉板を張ります。
この杉板には耐久性と色合いを求めて建築主の希望で黒のベンガラを塗ります。

この写真は今年の9月ころのもので、実際の現場では外壁の板張りは完了しています。
この家ではかなりレアな仕様、施工を行うので、逐一ご紹介したところですが、なかなか記事をUPできず残念です。
現場はかなり工期が遅れていて、来年2月ころの竣工になると思います。

さてこのベンガラ塗装は酸化第二鉄を主成分とした自然顔料です。
通常は柿渋で溶いて、木材の塗装などに使用します。
刷毛で塗ってウエスでふき取ります。
乾燥後に塗膜を強くし、腐食を防ぐために、今回は荏胡麻の種からとった荏油を塗りました。
耐光性が強く、時間が経っても変色しにくいので、外壁の塗装に適しているとされていますが、アトリエ24でも扱うのは初めてです。

建築主がDIYで塗って、塗った杉板から大工が張る予定でしたが、塗る数量が多く、半分で断念。その後塗装屋さんに代わってもらいました。みなさん忙しい中での施主施工はやっぱり難しいです(苦笑

幅13cmの杉板が一枚一枚づつ張られていきます。
手間暇掛かった昔ながらの仕様はやはり強い存在感があります。
落ち着いてとっても良い雰囲気にできました。

私のブログ「建築閑話」では、他の写真もたくさん紹介しています。
良かったらご覧ください。
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