天空率のデザイン

ユーザー 株式会社スタジオ・ノア 森 信人 の写真

敷地6坪の土地に建坪3.6坪で建てた家ですが、この形になるには色んな経緯が隠れています。
小さいだけでも驚異的ですが、確認申請でも難題が起こりました。
出来るだけ大きく作りたいために当初から天空率にかけて設計を行いました。
審査も終盤になったところお隣との共有の塀が既定の高さを超えていたために建築物と見なされてしまいました。
お隣も塀の一部撤去には応じてもらえず、泣く泣く天空率の再計算になってしまいました。
斜めにカットされた造形はすべてこの時のものです。
結果としてユニークな形になりましたが、意図を排除したデザインは説得力があります。
完成してみるとお隣の塀も一部撤去されていました。
あの時合意されていればこのデザインは生まれていなかったと思うと不思議な運命を感じます。
ちなみに敷地は小さくてもロケーションは抜群です。
ここに住む限り花見の特等席は約束されました。

斜めのカットはすべて天空率によるデザインです。

眺望を確保するためにコーナーはサッシの枠のみとなっています。

抜群のロケーションです。
ここに住む限り花見の特等席は約束されました。