ネパール地震で多くの建物が倒壊

ユーザー 建築家紹介センター 仲里 実 の写真

 

ネパール地震の概要

 
2015年4月25日にネパールでマグニチュード7.8の地震が発生しました。
この記事を書いているのは2015年4月28日ですが、ニュースによるとすでに死者は4000人を超えているそうです。
なくなった方のご冥福をお祈りします。
 

倒壊した建物

 
倒壊した建物は古い寺院などが多いようです。
歴史的なレンガ造の建物が多かったようです。
 

組積造は地震に弱い

 
レンガ造石積み・コンクリートブロックなどを積み上げて作った建物は組積造といいます。
少し考えるとわかりますが、組積造は上からの力にはそれなりの強度がありますが、横からの力にはもろく崩れやすい構造です。
地震の際には横からの力が大きく働きますので地震に弱い構造です。
積み木を崩す時を考えればわかると思いますが、上から押さえつけたりしないで横から崩しますよね。
 

日本での組積造

 
地震国の日本では建築基準法上、高さ13m又は高さが9mを超える建築物は組積造にすることができません。
レンガ造に見える建物でも構造的には他の構造になっていて、レンガは外壁部分に化粧として貼られているだけの場合が多いようです。
 
2012年に東京駅丸の内駅舎が復元されましたが、その外壁も15mm厚の化粧煉瓦だそうです。