I-0202、住宅からデイサービスへの用途変更（福岡県）

大江建築設計と申します。はじめまして。

最近当事務所でも「いちにのさん」様のようなケースが大変多くなっていますが、はっきり申し上げると「手間」がかかります。

確認申請書の控え（副本）がない場合は特に厄介です。まず直方の土木事務所で「台帳」なるものを見せてもらいそれらしき案件の確認通知番号などがあれば「証明書」を発行してくれます。確認通知があっても「完了検査済み証」がない場合がほとんどです。このような場合は既存の確認申請書なるものを再度造らなければなりません。これを基にして「施工状況報告書」として土木事務所に届出ます。その後用途変更の確認申請が可能になります。平行してまちづくり条例の届出も行います。ここまでで3ヶ月位と思ったほうがよいでしょう。

確認済み後に工事を行いますが、もちろん既存の状態にもよりますが1から2ヶ月は掛かるとみておいた方がよいと思います。

したがって全体工程は最低でも5ヶ月と考えてください。3月開業とのことですが正月などを考えるとギリギリですね。

確認通知なしで建築したとは考えにくいのですが、万が一そのようなケースでは更に期間をようすると思います。
各行政単位で対応が異なりますので何とも予測がつきません。

ただ気になるのは借家という点です。所有権者が施工状況報告を行うのが一般的です。押印など必要になりますが
可能なのでしょうか。

一度、登記簿に登記されている地名地番、敷地面積、家屋番号、所有者名を調べてみてください。土木事務所の「台帳」で調べる場合にも必要です。

設計費用や工事費については現況を見てからということになります。

参考事例は築50年の古民家を現代的住宅にリフォームした例です。