中庭のある家のメリット・デメリット

ユーザー 桑原建築設計室 桑原 廣 の写真

都市部で住宅を創ろうとすると、敷地や道路が狭い事により、
近隣の家々と接近します。そのため、プライバシーにかなり気を
遣うことになります。中庭やコートと呼ばれるスペースを設けると、
部屋の窓、開口の自由度がかなりあがります。
通風や採光も得ることができます。しかし、条件があります。
中庭がある程度の広さを確保出来た場合です。
昔の日本の坪庭のように、小さいスペースしか取れない場合は、
採光、通風は、あまり期待できません。又、中庭の素材が重要です。
雨の排水がすぐ出来て、すぐ乾くもので、構成する必要があります。
地面のままにすると、湿気や虫等の問題が生じます。
日本では、中庭は、室内の延長のように、仕上の工夫が必要です。
中庭は室内と同じ程度費用がかかります。中庭を住宅に設ける場合は、
部屋の延長と思って、考える必要があります。
写真1は1階にドライに造った中庭です。写真2は2階のテラスに
造りました。どちらも、室内の延長のようにデザインしましたので、
部屋が広く感じることが出来ます。