土地を買う際の注意点

ユーザー 林泰介建築研究所 林泰介 の写真

以外と盲点な部分の土地を買う際の注意点です。 

1)一目見て気に入ったらすぐに買うこと!!!!
 
ここで失敗された方を何人か知っています。少し悩んで買おうと思ったら既に売約済み。後から見る土地すべてその土地との比較になり結局購入できなくなりました。第三者的に見ても買えなかった土地よりも良いと思われても「逃した魚は大きい」というイメージがあるのか、、なかなか踏ん切りがつかないのです。その土地を見てピンときたら買うことをお勧めします。 
 

2)下水、上水忘れずに!!!!  
 

下水と上水はお金がかかります。
前面道路には下水が通っているのに敷地から下水管までの間が通っていないという事はよくあります。新しい造成地の場合、元々は浄化槽地域で下水がなかった場合、管が古くなっている場合等々、、、 
工事には水道局への申請と申請料、地域の指定業者での工事となります。指定業者は相見積もりで安くなるという事はなく、多くの場合「えっ?」ていう金額を聞く事になります。田舎の方で水利組合等が絡んでいる場合、雨水や雑排水を川に放流するのに放水料を求められる場合もあります。30〜40万円で済めば安いと思います。
上水は下水ほどお金がかかりませんが、新しく設ける場合や菅径を大きくする場合等、工事が必要な事があります。ちなみに役所が公共工事として工事をする場合はお金がかかりません。
この事は不動産屋さんもお金が絡んでいるので解っていてあえて説明していない事もあるので注意が必要です。工事の段階になって「なんでこなにかかるのですか?」「見積もりに入っていないのですか?」となる事があります。建築工事の見積もりは敷地内の工事のみです。敷地内の下水工事は見積もりに入っていますが、敷地から下水までの工事は道路での工事となりますので建築工事以外の工事となる旨を説明させていただいています。(ほんとわかりにくいですね、、、) 
 

3)見えない情報も確認!!!! 
 

その土地の地盤が良いか悪いか、、とりあえずは不動産屋さんに聞いてみましょう。できれば年配の人が良いです。それでもわからない場合に判断するには周囲の家を見ます。僕たちの場合は家の様式を見れば大体の年代くらいは見当がはつきます。「周囲に古い家が多く建っている場合はある程度古い町なのだろうと判断します。ということはこの敷地も以前に家が建っていたので地盤はある程度荷重がかかっていたであろうし、周囲と同じ程度の家であれば建てても大丈夫なのだろう、、」見当します。 
もちろんこれは予測です。もう少し詳しく調べたい場合は知人の構造建築家に住所を伝え付近の近似データーを聞いたりすることもあります。個人ではそこまで調べるのは難しいですが、ある程度の見当ぐらいはつくと思います。これはあくまでも木造住宅に対しての見当であって、鉄骨造やRCはある程度の出費を覚悟した方が良いです。
 
4)道路の幅を確認すること!!!!
 
工事をする場合、現場まで荷物を運ばなければなりません。大きなトラックで一気に運べば安くなりますが小さなトラックで何度かに分けて運べば人件費がかさみますので高額となります。敷地の前の道路もそうですが、大きな道路からその敷地までの道路が細かったり、曲がりにくかったりした場合、工事金額に響くことがあります。見積もり依頼する場合、工務店さんが一番気にしています。
 
5)その他当たり前のことも絶っ対確認!!!!
 
不動産購入時 に敷地データーを見せていただけますが、そこに書いている用途地域や建ぺい率、容積率高度地区等々、、、、必ず目を通してください。わからなければ聞いてください。聞く人がいなければ役所に聞いてください。高価な買い物ですので提示されているデーターはちゃんと理解しましょう。
  
一番大事なのは(1)番です。2、3、4は二の次です。多少お金がかかっても何とかなります。あと、 僕個人的には素人判断はお勧めしません。できれば懇意にしている不動産屋さんか、そうでない場合は何社か不動産屋さんを廻って、いろいろなことを聞いてもめんどくさがらずに丁寧に教えてくれるような人を見つけて、その人を信頼するのが良いと思います。 
もちろん、僕たち設計事務所に依頼していただければ土地探しからのお手伝いします。