お客様の声・no1432、神奈川県川崎市H邸リフォーム

■建築家紹介サービスについて

建築家紹介サービスを利用する前にどんなことで悩んでいましたか?

 
家族構成が変わり使い勝手が悪くなっていた。
既存家屋の雰囲気を変えずに、耐震補強をしたかった。
築30年だが壊すには大きすぎる。
手に入らない建築部材が多く使われているが、それを活かせる工務店がわからなかった。
 

建築家紹介サービスを知ってすぐに申し込みしましたか?しなかったとしたらなぜですか?

 
比較的早い段階で申し込んだ。
 

なにが決め手となって建築家紹介サービスに申し込みしましたか?

 
広告が目立たなかったこと。
 

建築家紹介サービスを利用していかがでしたか?

 
名前だけでなく、施主に寄り添い真剣に取り組む建築士が多いと感じた。
その一方で勘違いしている人もいた。
男女の出会いのようなものと思う。
 

■ 設計事務所について

工務店やハウスメーカーでなく建築家に依頼しようと思ったのはなぜですか?

 
既存家屋の建築部材や造りがしっかりしているので、素人目にも施工管理が必要だと思った。
 

設計を依頼した設計事務所はどちらですか?

 
アーキネットデザイン
 

なにが決め手となってその建築家に決めましたか?

 
唯一、提示した条件に合った素案を示してくれたから。
 

建築家にはどのような希望を出しましたか?

 
建物の形状を変えず、また建物を極力傷つけずに次の条件をクリアすることを求めた。
建物南側に東西方向に約20mの廊下があり、その南側2m先に廊下と平行に高さ5mの擁壁がある。
この擁壁で1階は陽が入らず、また目線は擁壁となる。さらに2階は擁壁上部の道路から丸見えになっている。
→建物の形状を極力変えずに、1階に陽を入れ、目線にある擁壁を隠し、2階道路の視線を遮る案を求めた。
 
また主たる生活を1階で過ごせるようにし、外階段2箇所と玄関2箇所の結果、混線した室内動線の現状になっている。
→減築せず出入口を一つにして室内の動線を見直す。
 
子供の大学受験と家族の病状進行の懸念から、協議開始から1年後の完成を求めた。
→2012年4月打協議開始、8月に基本設計案、10月に実施設計案、11月着手、2013年3月末完成予定
 

完成した建物で気に入っているところや「建築家に依頼して良かったなあ」と思った瞬間のエピソードなどがありましたらを教えてください。

 
リシン掻き落しの既存家屋外壁を改築部分のみ焼杉を用いたアイデアや形状を変えずに眼前にあるはずの擁壁が気にならず、十分に採光する廊下のデザイン等いくつかありますが、設計士に頼んで一番良かったことは、それを施工した優秀な工務店を紹介してくれたこと。
どんなに優れた設計であってもそれを具現化できなければ絵に描いた餅にすぎないから。
 
実際に施工した工務店の技術力と何より丁寧な仕事は見ていて気持ちよく安心できた。優れた技術者を知っていること、これが設計士に依頼してよかったことです。
が、以下の遅延のせいでその思いは全て台無しになりました。
 
実施設計案の見積額膨らみ調整手間取り、着手が一ヶ月遅延、その影響で完成を5月末に延期。
5月末になっても外構工事未完成(玄関にたどりつく外階段がない状態)で家屋内部も大部分が未完成(主に建具未完成)な状態だったが、仮住まいの退室期限からやむなく引越し。
 
その結果、玄関への階段がない状態で居住しながらの工事となり、さらに工期が遅れ9月末にほぼ完成。
この間、複数の公的相談機関に相談したが、設計士がいて、天候不順もなく、また工務店の経営状態にも問題がない状況での半年近い遅延に、相談員はみな信じられず半信半疑だったが、相談の結果は金銭で解決しかなかった。
 
その後、居住しながらの工事で体調を崩した家族は年末年始に入院。その状態で子供は大学受験を迎えた。
さらに、工期が守られなかった結果、施設で仮住まいしていた家族の病気が悪化し、そのまま施設暮らしを余儀なくされ、今春、症状が悪化し、成年後見人制度申し立てると並行して介護度が5になり、今度は施設から退去を求められ、現在施設探し中。
建物はきちんと出来てたが、期間が厳守されなかったことで全てが台無しになった。
 
遅延は金銭面で折り合いをつけたが、住めなくなった家族がいれば、そもそも意味が無い。
素晴らしい競技場がオリンピック閉会後に完成したようなもの。
 
主たる遅延要因は公共事業増加に伴う職人不足とされた。遅れた時間は金銭でしか解決できないと思う。
それは理解する、だが、遅れたら金銭で解決すればいいという雰囲気を感じた。
余裕のあるスケジュールでありながらもこんな状態だったことに、請負委託中心の契約方法に問題があると思う。
そのため遅延の原因を解消することはできないと端から諦め、あるいは工事に遅延は付きものとし思考停止しているとさえ感じた。
金さえ払えば遅延は許される、それが当たり前になりすぎている。