I-5077、物件の設備や老朽化具合を調査していただきたい(東京都)

ユーザー あき4676 の写真
投稿者: 
現住所‐都道府県: 
東京都
現住所‐郡市区町村: 
 
依頼内容: 

お世話になります。
 
法定耐用年数を過ぎた築古の収益マンションを購入するつもりです
こちらの物件の設備や老朽化具合を調査していただきたいと考えております
また、現地調査の際同行させていただけますか
 
築古の物件を購入するのは初めてです
調査及びアドバイスのほどお願いできますでしょうか。
 
建築家の所在地について:
同じ都道府県・近県の建築家を希望する





ユーザー アーキシップス京都 古前極 の写真

住宅取得世代の賃金

いつの時代も、家を建てたり購入したりするのは大きな出来事です。
人生最大の買い物とも言われるだけに家庭の事情だけでなく、社会情勢や経済環境にも大きく影響されます。
中でも直接的に影響が大きいのが、住宅購入の礎となる世帯年収です。
株式市場が史上最高値を更新するなど経済上向きと言われるいま、恩恵は家計まで届いているでしょうか。

グラフ1 40-44歳 雇用形態別賃金10年間推移

グラフ1 40-44歳 雇用形態別賃金10年間推移

住宅取得のボリュームゾーンは、初めて住宅を建築・購入する一次取得世帯です。
「*住宅市場動向調査」によると、世帯主の年齢は40~44歳に当たります。
厚生労働省「賃金構造基本統計調査」で、40~44歳の賃金を見てみましょう。
企業や事業者が決まって支払う一ヶ月の賃金・手当等を年間に換算した数字で、ボーナスは別項目です。
グラフ1は、性別・雇用形態別(男性正社員、男性正社員以外、女性正社員、女性正社員以外の4カテゴリー)の、直近10年間の推移です。
この10年、カテゴリーにより多少の浮き沈みがありますが、40-44歳の賃金は総じて、ほぼ変わっていないようです。
常識的には、物価の上昇分程度に昇給しないと可処分所得が減少して、生活実感は下降するのではないでしょうか。

グラフ2 40-44歳 企業規模別賃金推移

グラフ2 40-44歳 企業規模別賃金推移

もう少し長期で見てみましょう。
グラフ2は2005(平成17)年から約20年の推移で、こちらは企業規模別集計です。
男女別に、従業員1000人以上の大企業、100人以上の中企業、10人以上の小企業で、フリーランスや零細企業は含まれません。
一見して、全体に微動しつつほぼ横ばい、と言えそうです。
驚いたことに、男子大企業は2005年から2021年まで連続して減少でした。
この数年で回復したものの、2024年ではまだ2005年水準に届かないようです。
男子大企業の賃金低下は、事業再編による実質賃金の低下や評価基準の見直し、役職の減少など、企業の構造改革が背景にあると言われます。

表1 40-44歳 大卒・大学院卒の実質賃金推移と消費者物価指数

表1 40-44歳 大卒・大学院卒の実質賃金推移と消費者物価指数

”物価高感”の理由

たとえ賃金が下がっても、物価も同じように下がれば消費行動に影響はないはず。
表1は40-44歳の大学・大学院卒男女の実質賃金と、2020年を100%とした消費者物価指数の比較です。
賃金は男女共2005年から2021年にかけて減少を続け、数年上昇に転じましたが2005年水準には戻らず。
一方で消費者物価指数は、2005年から緩やかながら上昇が続きました。
賃金は下がり物価は上がる、消費税や社会保障費の負担は増加。
実質も体感も、マクロ経済で見ると世帯の使えるお金は減少し続けた、みんな一緒に貧しくなったのです。
生活の圧迫感が増すなか、住宅建築や購入の検討を先延ばしにする世帯が増えるのは当然の帰結でしょう。

グラフ3 OECD5カ国 実質賃金の推移

グラフ3 OECD5カ国 実質賃金の推移

ダルマさんがころんだ

この現象を世界の中で位置付けるとどうなるか。
グラフ3はOECD加盟5カ国の1990年から2024年の、実質賃金推移です。
30年超の長期では為替の変動が大きくあくまで参考値ですが、フランス・ドイツは1ユーロ=145円で、イギリスは1ポンド=195円で、アメリカは1ドル=125円で算出してみました。
1990年代には5各国中で優位にあった日本の賃金は約30年ほぼ変わらず、この10年程は最下位を保っています。
フランス・ドイツのユーロ2カ国はリーマンショック後のヨーロッパ金融危機で大きく落ち込みましたが、回復も早かったようです。
リーマンショック震源地のアメリカに至っては、ほぼ一貫して上昇。
もちろん、失業率の高い欧米と、低賃金労働が広がり有業者数が増えた日本を単純比較するのは無理がありますが、浮かび上がるのは慎重過ぎた日本経済の姿。
30年前と同水準の賃金が続いた日本はまるで、「ダルマさんがころんだ」で停止したまま歳をとってしまった、そんな風に見えます。

グラフ4 OECD5カ国 2024年実質賃金

グラフ4 OECD5カ国 2024年実質賃金

住宅市場の活性化には

報道によると新政権に対して物価対策を求める声が大きいようですが、インバウンドブームが示すように、日本の物価の安さは折り紙つき。
一方で、日本の賃金の安さは明らかです(**グラフ4)。
喫緊の経済課題は物価対策というより、先進国並みの賃金を被雇用者全体に行き渡らせる、賃金上昇ではないでしょうか。
日本経済活況といわれるいま、1980年代のような賃金水準や学歴や性別による賃金格差を解消し、店舗に消費者を、住宅市場に建築主を取り戻すことで、時代は大きく前進すると思われます。

グラフ1.2、表1:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」から作成
グラフ3.4:OECD DATAから作成
* 国土交通省 令和6年住宅市場動向調査
** グラフ4: 1ユーロ=175円、1ポンド=200円、1ドル=150円で換算

建築家の注文住宅 高気密高断熱住宅を京都から アーキシップス京都 古前極

このコラムは、注文住宅を計画する方の参考になることを目的に、アーキシップス京都の経験に基づいて書き下ろします。
トピックス、技術、経験の内容は、主観に基づくことをご了承ください。

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

家の中の空気は、目に見えません。
だからこそ、多くの人が「換気」の大切さを忘れがちです。

けれど、空気の質は、家族の健康や気分、集中力にまで深く関わっています。

私はこれまで数多くの住まいを設計してきましたが、“換気の仕方”を変えただけで、家族の体調や暮らし方が本当に変わったという声をたくさん聞いてきました。

換気は「新しい空気を入れること」ではない
多くの人が「換気=外の空気を入れること」と考えていますが、実はそれだけでは不十分です。

換気とは、“汚れた空気を外へ出すこと”と“きれいな空気を家じゅうに巡らせること”の両方を指します。

家の中には、私たちが思う以上にさまざまな汚染物質があります。

呼吸や生活で増える二酸化炭素

料理や暖房で発生する水蒸気

家具や建材から放散される化学物質

ダニやカビ、ハウスダスト

これらがこもると、空気がよどみ、頭が重く感じたり、子どもがアレルギーを発症したりすることもあります。

換気の仕組みを正しく理解する
現代の住宅は高気密化が進んでおり、昔のように“すき間風”で自然に換気されることはありません。

そのため、「計画的な換気」が欠かせません。

24時間換気システムには、主に3つのタイプがあります。

第1種換気:給気・排気を機械で制御し、空気の流れを正確に管理できる。

第2種換気:正圧をつくり、外部からのホコリや花粉を入れにくくする。

第3種換気:排気のみを機械で行い、給気は自然に取り込む仕組み。

すくわくハウスでは、立地や家族構成に応じて最適な方式を選定し、「どこから空気を取り込み、どこへ抜けるか」を設計段階から計画しています。

窓を開ける換気にも“コツ”がある
自然換気をする場合は、窓を1か所だけ開けても意味がありません。
空気には「通り道」が必要です。

向かい合う位置の窓を開ける

高低差のある窓を利用して空気を動かす

サーキュレーターを併用して空気を巡らせる

このちょっとした意識の差で、空気の質は見違えるほど変わります。

換気の仕方が、暮らしの質を決める
室内の空気がきれいだと。
朝の目覚めが良くなり、集中力が上がり、風邪もひきにくくなる。

それは決して大げさな話ではありません。

家づくりにおいて“空気”は目に見えない設備のように扱われがちですが、
実は最も「人の体に近い存在」です。

まとめ
換気の仕方ひとつで、家族の健康は変わります。
それは、“呼吸の質”を変えることと同じ。

すくわくハウスでは、見えない空気を設計の中心に据え、「家族が安心して深呼吸できる家」をつくることを大切にしています。

家はただ住むための箱ではなく、“空気を育てる環境”であるべきだと、私は思っています。

傾斜地の小さな家

●設計事例の所在地: 
名古屋市
●面積(坪): 
84.67㎡(25.6坪)
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

-

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

-

その他の画像: 
ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

「壁を厚くすれば音は漏れない」──そう思っていませんか?

実は、防音性能を大きく左右するのは窓とドアです。

どんなに壁や床をしっかり施工しても、音の出口となるこの2か所の対策が不十分だと、“音の逃げ道”ができてしまいます。

1. 音は「空気」と「すき間」から漏れる
音は空気の振動です。
つまり、わずかなすき間があるだけで、そこから簡単に漏れ出してしまいます。

特に窓やドアのまわりは、構造上、開閉に必要な“遊び”があるため、壁よりも弱点になりやすい部分。

いくら防音パネルを使っても、窓やドアの性能が低ければ、「外に音が漏れる」「外の音が入る」どちらの問題も解消できません。

2. 窓は“ガラス”より“構造”が大事
防音性能の高い窓というと、「二重ガラス」や「防音ガラス」を思い浮かべる方が多いでしょう。
もちろんそれも効果的ですが、ポイントは“ガラスの厚み”と“サッシの気密性”のバランスです。

例えば、外側と内側のガラスの厚みを変えた“異厚複層ガラス”は、異なる周波数の音を打ち消し合うため、ピアノやヴァイオリンなどの幅広い音域に効果があります。

さらに重要なのがサッシの構造。
一般的なアルミサッシよりも、樹脂製や防音専用サッシの方がすき間が少なく、
高い遮音性を発揮します。

「窓は光を入れるもの」と同時に、「音を制御する装置」でもあるのです。

3. ドアが“音の漏れ口”になりやすい理由
防音室のドアは、一般的な室内ドアとまったく構造が違います。

厚みがあるだけでなく、ドアの縁に気密パッキンが施され、閉めた瞬間に“密閉”される仕組みになっています。

このパッキンが劣化したり、建付けが悪くなったりすると、そこから一気に音が漏れてしまうため、定期的な調整も必要です。

また、ドア下のわずかなすき間からも音は逃げます。

プロ仕様の防音室では、ドア下に自動ドアボトム(閉めると自動ですき間をふさぐ装置)を設けるなど、細かな工夫がされています。

4. 家全体で考える「開口部防音」
窓やドアの防音は、部屋単体の問題ではありません。
家全体の開口部の配置──たとえば「防音室のドアが廊下を介してリビングにつながるのか」
「窓が隣家に面しているのか」などによっても効果が大きく変わります。

建築家と音の専門家が連携すれば、“閉じるための防音”ではなく、“暮らしの中で音が整う設計”が可能です。

まとめ
防音の鍵は、壁の厚みよりも窓とドアの精度にあります。

つまり、「見えないすき間をどれだけなくせるか」が、防音の完成度を決めるのです。

お子さまの音が、安心して家の中に響くために。

防音室づくりは、まず「開口部」から見直してみてください。

I-5076、中古戸建ての購入を考えています(京都府)

ユーザー M5076 の写真
投稿者: 
現住所‐都道府県: 
京都府
現住所‐郡市区町村: 
 
依頼内容: 

こんにちは、
中古戸建ての購入を考えています。築30年の木造戸建て、高台に位置し、擁壁の上に(道より高い)建物があります。
 
擁壁のある場所なので、見晴らしも良いですし、日当たりも良い、風通しもよく、土地も広く嬉しい反面、坂なので通勤がなかなか大変です。
擁壁もあり、こちらが老朽化してきていると思われます。ホームインスペクション、土地の方も合わせて確認をしてから購入した方が良いでしょうか?
 
擁壁のある土地の購入に関して何かアドバイスいただけますとありがたいです。
 
建築家の所在地について:
同じ都道府県・近県の建築家を希望する





I-5075、倉庫のリフォームをしたい(大阪府)

ユーザー さんとん の写真
投稿者: 
現住所‐都道府県: 
大阪府
現住所‐郡市区町村: 
 
依頼内容: 

倉庫のリフォームをしたいのですが、倉庫内事務所の製図設計と消防設備の製図設計をお願いしたいです。
なおこちらの倉庫は数年後に建て替えを予定しているのですが、そちらの設計もお願いしたいと思っております。
場所は大阪府泉南郡熊取町になります。
よろしくお願いします。
 
建築家の所在地について:
同じ都道府県・近県の建築家を希望する





I-5074、既製品のカーポート(5m×2.7m)の増設(埼玉県)

ユーザー りょーや の写真
投稿者: 
現住所‐都道府県: 
埼玉県
現住所‐郡市区町村: 
 
依頼内容: 

■相談内容
すでに家を建築済みの市街化調整区域の私有地に、既製品(***)のカーポート(5m×2.7m)の増設を検討しています。
カーポートの増設には確認申請が必要であると市役所から確認をとりましたので、代行いただける建築士様を探しています。
確認申請に必要な費用感によっては、断念することもありますので、まずはざっくりとした費用感をご教示いただけると幸いです。
 
■設置予定地
埼玉県富士見市
 
■希望する費用
・確認申請代行費用:5万円程度
(カーポートと含めて20万程度で抑えたく、、、)
 
建築家の所在地について:
同じ都道府県・近県の建築家を希望する





I-5073、裏庭の傾斜地に小さな仕事場をたてたい(愛知県)

ユーザー ちなみ の写真
投稿者: 
現住所‐都道府県: 
愛知県
現住所‐郡市区町村: 
 
依頼内容: 

愛知県大府市です
裏庭の傾斜地に小さな仕事場をたてたいです。
 
理想12畳くらい
自費でたてたいので予算はかぎられますが
可能ならよろしくお願いします
 
建築家の所在地について:
同じ都道府県・近県の建築家を希望する





ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

介護や車椅子での生活を支えるために、手すりやスロープ、昇降機などを設置する。

そんなとき、多くのご家庭がまず相談するのが「福祉用具業者」ではないでしょうか。
福祉用具の専門知識を持つ彼らは、道具や設備の提案に長けています。

しかし、そのまま「家づくり」まで任せてしまうと、後悔につながるケースが少なくありません。

なぜでしょうか?

1. 福祉用具の専門家=暮らしの設計者ではない
福祉用具業者は、個々の製品の使い方や安全性には詳しいプロフェッショナルです。
しかし、家全体の動線や空間構成を考える設計の専門家ではありません。

たとえば、手すりを付ける位置ひとつでも、

車椅子の回転半径

家族の通行ルート

ドアの開閉方向
といった条件を総合的に考えなければ、本当に使いやすい位置は決まりません。

それを「この壁なら取り付けできます」という判断だけで進めてしまうと、
設置後に「生活の動線が逆に使いづらくなった」ということが起こるのです。

2. 道具が先に決まると、家が道具に縛られる
スロープや昇降機などの設備を先に決めてしまうと、家の設計がそれに引きずられます。

その結果、「暮らしに合わせた家」ではなく、「道具を置くための家」になってしまうのです。

たとえば、昇降機を設置したことで廊下が狭くなったり、スロープの角度を優先した結果、玄関のデザインが歪になったり。

部分的には正しい判断でも、家全体の調和を失ってしまうことがあります。

3. 「今」しか見ていない設計になる
福祉用具業者の提案は、基本的に「現時点での状況」に合わせたものです。
しかし、暮らしは変化します。

お子さんが成長する、介助する家族の体力が変わる、生活の中心が変わる――。
これらを見越した設計を行わなければ、数年後には再び改修が必要になるでしょう。

建築家が関わることで、

将来の身体状況の変化

介助有無の違い

家族全員の動線
を踏まえた長期的な視点での家づくりが可能になります。

4. 家族の「暮らしの一体感」が失われる
福祉用具業者主導のリフォームは、どうしても「機能優先」になりがちです。
手すりやスロープが増えるたびに、家が少しずつ「病院のような雰囲気」になってしまうこともあります。

一方で建築家が入ると、

手すりをデザインの一部に取り込む

スロープをアプローチの一部として自然に見せる
といった工夫ができ、“福祉”と“デザイン”の調和が取れるのです。

家は「介護の場」ではなく、「家族の暮らしの場」。
その本質を守るには、デザインと機能を両立させる発想が欠かせません。

まとめ
福祉用具業者は、頼れる専門家です。
ただし、家づくりを任せる相手としては不十分です。

彼らが扱うのは「道具」、建築家が扱うのは「暮らしそのもの」。

大切なのは、どちらか一方ではなく、専門領域をつなぐ存在を持つこと。
建築家が福祉の知識を理解し、福祉用具業者と連携することで、安全・快適・美しさの三拍子が揃った家づくりが実現します。

ナイトウタカシ建築設計事務所では、福祉の現場と対話しながら、家族みんなが笑顔で過ごせる「生活設計としての建築」を提案しています。

ページ

建築家紹介センター RSS を購読