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先日、ライブを見に行ったみーくん@建築家紹介センター(63歳)です。先日、T-SQUAREというバンドののライブを見に行きました。生演奏の迫力に圧倒されつつ、いいリフレッシュになりました。忙しい日々の中でも、こういう時間は大事だなと改めて感じました。
今年も残りわずかですね。「大掃除がまだ終わってない……」という方も、無理せず少しずつ片付けていきましょう。
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■建築家紹介センター通信 2025-12-22
【安息角とは?がけ条例との関係・緩和条件・ 深基礎や杭での対処法まで解説】
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■安息角とは?がけ条例との関係・緩和条件・深基礎や杭での対処法まで解説
・がけ条例とは? がけ条例とは崖の近くの土地への建築を制限した条例で、地域によってその内容は微妙に違います。
下記の記事は2020年2月現在の福岡市のがけ条例を参考にして書きました。
地域によって該当しない場合もあるので、詳しくはお近くの建築家に相談されることをオススメします。 がけの上に建物を建てる場合、崖条例による制限を受けます。福岡市の場合は崖の下端から「崖の高さx2」……続きはこちら↓
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■当サイト会員建築家の設計事例
▼東京都 あさがやハウス アトリエエンドウ一級建築士事務所 遠藤義則┗ https://kentikusi.jp/dr/node/18907?utm_source=mag&utm_medium=email&utm_c...
今回、紹介する設計事例は東京都の「あさがやハウス」です。
依頼者は建物を建てる前は
「・21坪の土地に夫婦二人が住む家(将来は子供もできるかもしれない。)、 ・建物の予算1500万円 ・室内の明るさとプライバシー確保。 ・ペット(犬と猫)を飼っているので、 特に犬の面倒が見やすい家を建てたい……」
と悩んでいました。
そこで
「予算が全然無い、土地がとても狭い。 という条件のなかで家づくりを考えていたので、 何を妥協するか、ということばかり毎日考えていました。
最初にスケッチを見させていただいた時、 遠藤さんの説明に妙に合点がいったのが直接の決め手です。
『狭小住宅では建物の各部を、「兼用」という見方でみないと、 思った通りの住宅ができません』 と言われました。
確かに、今までの考え方で考えると『妥協』になってしまうけど、 考え方を変えれば、それは妥協ではなく 『兼用』ということになるのか・・・?、 ということで、なんとなく自分自身納得がいき……」
とアトリエエンドウ一級建築士事務所 遠藤義則さんに依頼しました。
遠藤さんは中庭のような屋外スペースのある家を建てました。
「お客様のご要望のほかに、敷地面積が21坪(70㎡)、建ぺい率50%、 容積率100%、東京都の第1種高度斜線という法的な条件がありました。 建ぺい率50%というところに着目しました。
言い換えると、土地の半分は建てられないのです。 車の駐車スペースを引いても、結構残ります。
四角形を二つに分割し、 その分割した2つの四角形を雁行にずらすことで L字型に囲まれた部分が2か所生まれます。
ここを中庭のような屋外スペースとする平面形にしました。 窓をすべてここに面して設ければ、光も入ってくるし、 プライバシーもある程度確保されます。
さらに、この2つの中庭の外側部分もすべて外壁を廻して2重壁とし、 床にはウッドデッキを貼って、内部の床とほぼ同面にすることで、 内部空間の延長のような半内部空間となり、 明るさとプライバシー確保の双方を実現しました。
内部は、雁行配置した四角形の合わさっている部分に階段を配置し、 スキップフロアとしました。 床のレベル差と階段という障害物で北の領域と南の領域を分節し、 気配は感じられるけれども、別々の部屋のように使えるという、 階段を壁と「兼用」するという考え方にしました。
スキップフロアにすると家全体がワンルームになります。 言い換えると家全体が大きな吹き抜け空間ということです。 通常は、冬場相当に寒くなります。そこで、高気密・高断熱仕様にし、 サッシは木製サッシを入れました。
断熱性能の指標である熱損失係数(Q値)を計算したところ、 2.034w/㎡・Kでした。 東北地方から北関東にかけての地域の仕様になっています。 気密性の指標であるC値については業者に測定していただき、 0.9cm2/m2でした。 北海道地域に要求される気密性を上回る値となりました。
熱源の問題があり、若干、冬場1階が寒く、 上階が温かいということがありますが、 エアコン1台で家全体の冷暖房をまかなえています。
玄関は「土間」と呼んでいますが、廊下状空間の床にタイルを貼って、 下足、上足の両方が使えるようにしています。 ここに流しが設けられているので、犬の散歩から帰ってきたときに、 犬の足を洗ったり、犬のフンをトイレに流したりするのは、 下足のままおこなえるようになっています。
工事業者には延べ20件ほど見積もりを依頼しましたが、 大半が概算の段階で断られました。
5社から見積もりが出てきましたが、軒並み2500万円前後で、 坪単価にすると約120万円/坪でした。 その中で1社だけ1700万円で出てきたところがあります。 ハウスメーカーでした。
施工精度に難がありますが、予算に合わせるにはここしかなく、 見積もり調整とお客様には予算の増額をお願いして 1650万円で工事契約をしました。
大型の木製サッシを数か所入れていますが、 これを、1650万円で実現できたのは、ハウスメーカー故のことでした。
ハウスメーカーは、自社のイメージダウンになることは 非常に神経質なようで、 重要な瑕疵につながる雨漏り、排水、躯体については 慎重に工事をしてくれました。 しかし細かいディテールになると張りぼて工事で、 なかなか建築家のイメージ通りにはいきませんでした。」
と言っています。
依頼者には
「私たち夫婦が普通に考えている家のイメージを全部覆されました。 階段が家の真ん中。玄関は玄関らしくない土足の廊下。 そしてスキップフロアのワンルーム。」
「引き渡し直前に、出来上がった我が家の室内を見て驚きました。 とても明るい! どこか郊外の家かと思いました。 見学に行った建売住宅の記憶がずーっと残っていて、 その感覚でイメージしていたので、 それとは、比べ物にならないほどの明るさだったので驚きました。」
「予算の都合で、床暖房を入れられなかった。 やっぱり、冬の1階は寒いかな。 それでも、エアコン1台で全室の暖房をまかなっているのだから、 贅沢は言えないか……」
と言っていただきました。
室内の明るさとプライバシーを両立させたい家を建てたい方はぜひ建築家相談依頼サービスをご利用ください。
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「どんなアートが好きですか?」そう聞かれると、少し戸惑ってしまう方がいます。好きかどうかを言葉にするのは、案外むずかしいものです。
けれど、「忘れられない風景はありますか?」と聞かれると、多くの人は、少し間を置いてから、何かを思い出します。
アートを選ぶとき、実はこの“記憶”のほうが、ずっと確かな手がかりになります。
1. 好みは変わるが、記憶は残る流行や好みは、時間とともに変わります。若い頃に惹かれた色や形が、今は少し落ち着かないと感じることもあるでしょう。
一方で、・初めて訪れた土地の空気・夕暮れの光の色・静かな朝の音そうした記憶は、不思議と色褪せません。
アートを「好み」で選ぶと迷いやすいのは、好みが今の自分の状態に左右されるから。
「記憶」から選ぶと、作品は暮らしの中で長く居場所を持ち続けます。
2. 心に残った情景を思い出してみるアート選びの前に、こんな問いを自分に投げかけてみてください。
・なぜか忘れられない旅先の風景は?・子どもの頃、好きだった場所は?・気持ちが落ち着く“光”や“色”は?
それは必ずしも、はっきりした映像でなくても構いません。
「涼しかった」「静かだった」「少し切なかった」そんな感情の記憶でも十分です。
抽象画や風景写真が、ふと心に引っかかるとき。それは、その作品があなたの中の記憶と、どこかで共鳴している証拠かもしれません。
3. 記憶を飾ると、空間が落ち着く記憶に基づいて選ばれたアートは、不思議と空間に馴染みます。主張しすぎず、でも確かにそこにある。
それは「好きだから飾っている」というより、「そこにあるのが自然」という感覚に近いものです。
来客に説明しなくてもいい。評価されなくてもいい。ただ、自分にとって居心地がいい。
住まいに必要なのは、そんな静かな納得感なのだと思います。
4. 記憶は、これからも増えていくアートを記憶から選ぶということは、過去を飾ることではありません。
これから出会う風景、これから生まれる時間も、いずれまた、新しいアートの種になります。
一枚の絵が、人生のある時期をそっと記録し、住まいの中で静かに呼吸し続ける。
それは、住まいが「暮らす場所」であると同時に、人生の記憶を受け止める器になるということでもあります。
まとめアート選びに、明確な「正解」はありません。けれど、「記憶から選ぶ」という視点を持つと、迷いは少し減り、選択は静かになります。
好みではなく、心に残った風景から。その一枚は、きっとあなたの住まいに、無理のないかたちで居場所を見つけてくれるはずです。
残価設定型住宅ローンというのがあるそうです。
▼残価設定型住宅ローン 死亡時などの売却を前提に、返済不要な「残価」を設定して利息分と残りを月々の支払額とする仕組み。通常の35年といった住宅ローンに比べて月々の返済負担を抑えることができる。残価を設定するためには土地の価値が高く、上に建つ住宅も耐久性や耐震性が高いことが欠かせない。月々の維持管理も重要になる。一部の団体が住宅メーカーなどと組んで先駆的に同ローンを提供している。
残価設定型住宅ローンとは 売却前提に月々の返済額を抑制 車を買うときにおなじみの『残クレ』が、住宅ローンにも登場しました。月々の支払いをグッと抑えられるのが魅力ですが、数十年後の家の価値を保証しなければならないという側面もあります。だからこそ、将来も『価値が落ちない』丈夫で質の高い家づくりが、これまで以上に重要になってきます。 でも、日本の家って価値がなくなるのでは?……こう思われる方も多いはずです。実際、日本の木造住宅は築20〜22年で価値がほぼゼロになると言われてきました。
だからこそ、この「残価設定型」は、どんな家でも使えるわけではありません。銀行側も「30年後も確実に価値が残る」と認めた、ごく一部の高性能な住宅や、立地の良い土地に限定されるのが実情です。
「ローンに合わせて家を建てる」のではなく、「数十年後も価値を認められる家を建てるから、このローンが選択肢に入る」。この順序を間違えないことが、将来の自分を守る最大の防衛策になります。
沼津市**の土地の購入について検討をしています。敷地の一部が土砂災害警戒区域、および、土砂災害特別警戒区域に指定されており、また、自然公園法にかかる土地です。建築許可が下りるのか、また、下りる場合も傾斜地であるため、どのように建物を配置することが可能なのか。基礎工事について、どういった工法が想定され、費用感はどのくらいが想定されるのか等、進め方からご相談させていただきたいと考えております。 建築家の所在地について:建築家の所在地にはこだわらない
■ いつからか、家の中ですれ違っていた「仲が悪いわけじゃないんです。でも、会話は減っていました。」
50代のご夫婦から、こんな言葉をよく聞きます。
子育てが終わり、夫婦二人の生活に戻ったはずなのに、なぜか一緒にいる時間が噛み合わない。
リビングにいても、それぞれ別のことをしている家の中で、無意識に距離を取っている話しかけるタイミングがわからない
原因は、気持ちではなく、“暮らしの舞台”が変わっていなかったことでした。
■ 子育て時代の間取りのままだったこのご夫婦の家は、築25年。
子ども中心に設計された間取りは、当時はとても合理的でした。
でも今は、子ども部屋は使われず夫婦の居場所が定まらないキッチンも洗面も、一人で使うには無駄に広い
「二人で暮らす家」になっていないことで、自然と生活リズムも、気持ちも、ズレていたのです。
■ リフォームのきっかけは「会話の減少」最初の相談内容は、「水回りが古くなってきたから」でした。
でも話を重ねるうちに、本当のきっかけは別にあることが見えてきます。
・家で一緒に過ごす時間が減った・リビングが落ち着かない・それぞれ自室にこもりがち
これは設備の問題ではなく、空間が“今の関係性”に合っていないサインでした。
■ 家を変えたら、自然と会話が増えたリフォームでは、夫婦それぞれの「一人の時間」と、二人で過ごす「共有の時間」を無理なく両立できる間取りに整えました。
・キッチンからリビングが見渡せる配置・並んで座れるダイニング・リビングの一角に、気配を感じられる居場所
特別な仕掛けではありません。
でも暮らし始めると、不思議な変化が起こりました。
「お茶飲む?」「今日どうだった?」
そんな一言が、自然に生まれるようになったのです。
■ 家は、夫婦関係を“映す鏡”リフォーム後、奥さまがこう話してくれました。
「家を直したというより、これからの二人の関係を整えた感じがします。」
家は、ただ住む場所ではありません。
どこに座るかどこを通るかどこで顔を合わせるか
その積み重ねが、夫婦の距離感を静かに形づくっています。
■ 夫婦関係を変えたのは、話し合いの時間今回のリフォームで一番大きかったのは、間取りよりも、対話の時間でした。
・お互い、何がストレスだったのか・どんな時間を大切にしたいのか・一人になりたい瞬間はいつか
こうした話を、“家づくり”というテーマがあるからこそ、素直に言葉にできたのです。
■ 50代のリフォームは、関係を整えるチャンス若い頃は、忙しさで見過ごしていたことも、50代になると、きちんと向き合えるようになります。
リフォームは、壁や床を直すだけのものではありません。
これからの夫婦関係を、もう一度デザインする機会。
家が変わると、暮らしが変わり、関係も、少しずつやさしく変わっていきます。
家は「過去の記憶」を守る場所であり、 これからの「人生の舞台」にもなります。そろそろ、自分たちのための家に“暮らし替え”しませんか?
ナイトウタカシ建築設計事務所では、 50代・60代のご夫婦が安心して次の暮らしを描けるよう、 「建て替え or リノベーション」判断をサポートしています。
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建てる前に、“どう暮らしたいか”を一緒に整理する。 そんな家づくりを、大切にしています。
ナイトウタカシ建築設計事務所の全プロジェクト一覧設計の世界観・悩み別サポート・テーマ別の住まいなど、すべての家づくりプロジェクトをこちらにまとめています。→ https://lit.link/ntaa
ご相談・ご質問はこちらから家づくりの不安やテーマづくりについて、気軽にお問い合わせください。→ 公式サイト(https://www.ntas.info/)
生まれ育った実家の雰囲気を残しながら新しいデザインを施しました。左の玄関収納のドアや正面の突き出し窓のガラスは既存の家のガラスを利用しています。玄関床はそのまま使用しました。
古い家なのでとにかく寒い、また地震も心配なので耐震改修をしたい、動線上使い勝手が悪いのでなんとかしたい。ただ和の家の雰囲気は気に入っているので変えたくない。風が通るので遮りたくないなど具体的にイメージを持たれておられました。
耐震性を加味しながらお施主様の想定を超えるプラン(動線計画)をご提案したところ、とても気に入っていただき、デザイン的な方向性も賛同していただきました。また打合せが長くなっても親身にお話を伺わせていただいたところも信頼して依頼していただけたのではないかと思います。
耐震構造上抜きにくい柱や梁も柱を移したり、梁を重ね合わせたりしてご希望の間取りに合わせていきました。簡易耐震診断では出来ないことを耐震計算をすることでプランを大きく変えることなく設計しました。また既存の家に使われていた昭和型板ガラスはとても味があり、残したいとのことでしたので内部の建具にできる限り使用させていただきました。床はヒノキの無垢板、土壁を剥がしながら断熱材を仕込み、温かみのある空間を心がけて設計しました。
外観は気に入っておられたのでほとんど変えていません。屋根瓦を軽いセラミック瓦に葺き替え、窓シャッターと既存雨戸を使い分けながら自然な形で残しました。
ダイニングキッチンは現代風に使いやすさを考慮しました。オープンキッチンのダイニングから続く奥の部屋は昔増築をされた和室をリビングに仕立てました。構造上どうしても抜くことが出来なかった柱は化粧柱として残しています。右のドアはパントリーです。キッチンドア横の窓方向からはとても良い風が入るとのことで、カップボードと冷蔵庫・パントリーの位置は何度も時間をかけて打合せを行いました。
奥のリビングは天井が低かったので抜き、既存の梁を現しにして広い空間としています。北に中庭、南にデッキと芝生が広がる心地よい部屋に生まれ変わりました。カーテンはバーチカルブラインドにして閉めていても風が入るようにしています。
キッチンに立って見た写真です。左の風を通す窓と正面和室の間に入るFIXガラスは既存の家の昭和型板ガラスを使用しています。やわらかい表情が安心するそうです。和室の障子は2枚引込でFIXガラスの前に引き込むと一間の開口が出来、広縁先の芝生の庭まで見えます。
ダイニング奥の6畳和室は天井を張り替え、別の和室にあった堀込天井をしつらえました。大きくは変えていませんが広縁奥のサッシはダブルガラスの樹脂サッシで一間半の引違い(シャッター付)が入っているのでとても明るく、良い風が通ります。
1階のトイレは将来のことを考えて、廊下からの開きドアと別に洗面所からの引戸を設けました。年齢を重ねて車いすなどになった場合も使いやすいよう配慮しています。
2階は今のところ仕様が決まっていないので、階段をあがったところを将来自由に変更できるようフリースペースとしました。リビングと同様に既存の梁をそのまま残し、気持ちの良い大きな空間にしています。
階段手摺にも既存の家にあった引違いの飾り窓を、正面個室には2枚引込のガラス障子を取り付けています。右の大きな窓は家の正面の象徴的な顔になっていたので、既存の窓と雨戸を利用して内側に2重サッシをつけました。階段の踊り場で高い位置に窓があるので個室の引込障子をあけて窓を開けれるようになっています。
家づくりのご相談を受けていると、最近とても多く聞く
ご要望があります。
「回遊動線のある間取りにしたいんです」
SNSや住宅情報サイトなどで
目にする機会も増え、「家事が楽になりそう」「なんとなく暮らしやすそう」そんな印象を
持たれる方が多いように感じます。
確かに、
回遊動線には多くのメリットがあります。
ただ、
設計の立場からお話しすると、回遊動線は“誰にとっても正解”
という間取りではありません。
今回は、「回遊動線って実際どうなの?」と感じている方に向けて、暮らしの目線から、
丁寧に書いてみたいと思います。
家事が楽になる、
という言葉の本当の意味
回遊動線のメリットとして、よく挙げられるのが
「家事効率の良さ」です。
キッチンからパントリー、ダイニングへ。洗濯室からクローゼット、各部屋へ。
行き止まりがなく、
ぐるりと回れることで、無駄な往復が減り、
体の負担も軽くなります。
ただ、実際に暮らしが
楽になる理由は、単に移動距離が短くなるから
ではありません。
家事の流れが止まらなくなること。
これが、とても大きいのです。
洗濯、片付け、料理。ひとつひとつの作業が分断されず、自然につながっていく。
その結果、「終わった後の疲れ方」が変わります。
家事が“作業”ではなく、生活の一部として、無理なく流れていく。回遊動線には、
そんな力があります。
空間は、広さより「感じ方」で決まる
回遊動線には、空間を広く感じさせる効果もあります。
廊下が少なくなり、壁が減り、視線が奥まで抜ける。
それだけで、
住まいの印象は大きく変わります。
実際の帖数以上に、「のびやか」「開放的」と感じられる住まいになることも
少なくありません。
リビング・ダイニング・キッチンが緩やかにつながり、家族の気配を感じながら過ごせる。
こうした空間のつながりは、日々の安心感や、
心のゆとりにもつながっていきます。
それでも、
回遊動線が合わない暮らしもあります
ここで、少し大切なお話をします。
回遊動線は、
人の動きをスムーズにします。
一方で、
人の動きや音、
視線も増えやすくなります。
・静かに過ごしたい時間・一人で落ち着きたい場所・来客と家族の動線を分けたい暮らし
こうした価値観を
大切にしたい方にとっては、回遊動線は
落ち着かないと感じることもあります。
行き止まりのある間取りや、動線をあえて
シンプルにした住まいの方が、心地よく感じられるケースも、
実は多いものです。
大切なのは、流行っているから選ぶのではなく、ご自身の暮らしに合っているかどうか。
回遊動線が向いている暮らし、
向いていない暮らし・・・・・。
回遊動線が特に向いているのは、次のような暮らし方です。
・家事を家族で分担している・在宅時間が長い・家の中をよく動き回る・効率と開放感、どちらも大切にしたい
こうした場合、回遊動線は暮らしをとても
楽にしてくれます。
一方で、静けさや区切りを
大切にしたい方には、別の答えがあるかもしれません。
間取りに暮らしを合わせるのではなく、暮らしに間取りを合わせること。
それが、
後悔しない家づくりにつながります。
動線は、
便利さではなく「暮らし方」で
決めるもの。
やまぐち建築設計室では、間取りを考えるとき、「便利かどうか」だけでは判断しません。
どんな一日を過ごしたいのか。どんな時間を大切にしたいのか。
その答えを一緒に整理しながら、動線や空間を考えていきます。
動線は、毎日、無意識に体がなぞるもの。
だからこそ、その人らしい暮らし方が、自然と表れる部分でもあります。
正解を探すより、相性を大切に
とても魅力的な間取りです。
けれど、万能ではありません。
大切なのは、「正解かどうか」ではなく、自分たちの暮らしに合っているかどうか。
家は、暮らしの器。日々の時間を支える場所です。
だからこそ、間取りを決める前に、一度立ち止まって考えてみてください。
その答えを、一緒に探していくことができれば、これほど嬉しいことはありません。
‐‐----------------------------------------■やまぐち建築設計室■奈良県橿原市縄手町387-4(1階) 建築家 山口哲央https://www.y-kenchiku.jp/
住まいの設計、デザインのご相談はホームページのお問合わせから気軽にご連絡ください------------‐-----------------------------
築50年木造住宅のフルリフォームを希望 建物面積108㎡の古家の購入を検討しています。廃屋に近い状態のため、耐震補強や断熱を含めた全面リフォーム/リノベーションが必要です。給排水管などの劣化も心配です。 建て直しも選択肢としてアリかなと思いますが、外観の雰囲気が良く非常に好みであるため、出来ればこのままを生かしたいと考えています。 お力添え頂ける専門家の方からの返信お待ちしています。 物件所在地:芦屋市リフォーム予算:~2500万程度 建築家の所在地について:同じ都道府県・近県の建築家を希望する
こんにちは 埼玉県東武東上線沿線の市役所より、公園改修の計画設計を受託している、土木系の設計事務所です。公園改修の中で、トイレの改築があり確認申請(計画通知)業務をお願いできる建築士を探しています。敷地約400m2、トイレメーカー既製品(RC造)だれでもトイレ1部屋(7m2程度)の1階建てを計画しています。期間が1月からスタートで、3月末に申請予定なのですが、ご関心ある建築士事務所の方はいらっしゃいませんか。よろしくお願いします。 建築家の所在地について:同じ都道府県・近県の建築家を希望する
二世帯住宅を検討していると、必ず話題に上がるのが「住宅ローン控除は使えるの?」という疑問です。
親と子、二つの世帯が一緒に住む家だからこそ、「どちらも控除を受けられるのか」「一部だけなのか」分かりにくく、不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
ここでは、二世帯住宅で住宅ローン控除を受けるための基本条件を、できるだけシンプルに整理します。
1. 住宅ローン控除の大原則まず押さえておきたいのが、住宅ローン控除の大原則です。
住宅ローン控除は「借入者本人が居住している住宅」が対象
つまり、
ローンを組んでいる人
実際にその家(またはその一部)に住んでいる人
この2つが一致していなければ、控除は受けられません。
二世帯住宅では、この「名義」と「居住実態」のズレが、控除不可になる最大の原因です。
2. 二世帯住宅のタイプ別・控除の考え方● 完全分離型(二つの玄関・水回り)完全分離型の場合、親世帯・子世帯それぞれが自分の住戸部分にローンを組んでいれば、双方が住宅ローン控除を受けられる可能性があります。
ポイントは、
住戸として明確に分かれていること
それぞれが自分の住戸に居住していること
名義・ローン・居住実態が一致していること
この条件がそろえば、二世帯でも「それぞれ一戸分」として扱われるケースがあります。
● 部分共有型(玄関共有・水回り一部共有など)このタイプは、判断が少し難しくなります。
建物としては一戸扱い
住空間は世帯ごとに分かれている
というケースでは、ローンを組んでいる人が居住している部分のみが控除対象になります。
親子でローンを分けている場合でも、「どの部分に誰が住んでいるか」を明確に説明できないと、控除が認められないことがあります。
● 完全同居型(すべて共有)完全同居型では、原則として“一戸の住宅”として扱われます。
そのため、
ローン名義人が複数いる場合
親子でペアローンを組む場合
でも、実際に居住している全体住宅に対して控除を按分する形になるのが一般的です。
3. よくある「控除を受けられない」ケース実務でよくある失敗例も知っておきましょう。
親名義でローンを組んだが、親は別の家に住んでいる
子が返済しているが、名義が親のまま
親の持分があるが、親は実際には住んでいない
住戸の区分が曖昧で、税務署に説明できない
これらはすべて、「名義と居住実態が一致していない」ために控除対象外となるケースです。
4. 設計段階で決まる“控除の可否”二世帯住宅の住宅ローン控除は、間取りが決まったあとではなく、間取りを決める前から考えるべきテーマです。
玄関を分けるか
住戸として区切れるか
将来、どちらかが住まなくなった場合はどうするか
こうした設計判断が、そのまま税制に影響します。
5. 制度は変わる。だから「最新情報の確認」が前提最後に大切な注意点です。
住宅ローン控除の制度内容・条件は、税制改正により変更されることがあります。
そのため、必ず最新の制度内容を確認し、税務署・税理士・FPなど専門家に相談することが安心です。
まとめ二世帯住宅で住宅ローン控除を受けるためには、
ローン名義人が実際に住んでいること
建物の分け方(完全分離か共有か)
名義・ローン・居住実態の一致
設計段階から税制を意識すること
これらが重要になります。
二世帯住宅は、暮らしだけでなく「お金の設計」も含めて考える住まい。早い段階で整理しておくことで、後悔のない選択につながります。
二世帯住宅は、家族の距離を「近づける」だけでなく、心地よい関係を「長く続ける」ための設計が大切です。
私たちは、10年以上二世帯住宅で暮らしてきた建築家として、“実体験”に基づいたリアルな設計提案を行っています。
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申し訳ありませんが、現在、先にご連絡頂いた方とお話しをしてと考えており、ご了承のほどよろしくお願いいたします。
初めてで何から手をつけたらいい状況の中、わざわざ遠方から相談だけのために駆けつけて頂きました。結果的にはリフォームはせず、住み替えという選択肢を選びましたが、...
違うサイトで知り合った建築家さんに、このサイトを紹介して頂き、良い方に出会いました。この度、契約が成立して、いよいよスタートです。...