田奈の家

●設計事例の所在地: 
神奈川県横浜市
●面積(坪): 
93.64m2(28.32坪)
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

富士山や緑が多く残る景色を一望できる、開放的な空間をもつ住宅。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

敷地は南側傾斜の恩田川左岸丘陵地にある。ここからは遠く富士山や緑が多く残る田奈の景色を一望できる。決して広いとはいえない空間にどのようにしたら広がりや開放感を与えることができ、豊かな空間やそれに結びつく生活を創出することができるのか。それにはこの絶好のランドスケープを取り入れることを核にした空間構成にあると考えた。そこで、計画は絞り込んだエントランス空間から外部を引き込んだリビング空間に移動させることで、より大きな開放感と広がりを感じさせるという構成にした。

ファサード/建物正面
ここには半透明のガラスを用い、玄関ホールで動く犬の姿や、階段を昇降する人の姿など、中で生活する人の気配を感じることができるようにしたが、これには2つの意図がある。
1つ目は、人の気配を感じない無愛想な建築ではなく、人が住んでいるという表情を映し出すことにより、建築や住人を地域と柔らかく結びつけること。そして2つ目は、中に入り景色に対峙した時の感覚を増幅させる為に、意識をファサードに集中させて、その先に広がる景色の気配を感じさせないことである。

絞り込まれたエントランスホール
より大きな開放感を与えるために、ここでは圧縮した空間を体感させている。
収納をホールに張り出させる構成や、対面する植栽の存在で視線を内部から外部へ誘導したりすることは、空間を絞りつつも奥行きを出す効果がある。
また、階段下部がコンクリートによって形成されているのは構造上の点によるものであるが、結果として意識を下(大地)へ結びつけている。このことは上階に移動した時に感じる浮遊感を得られているのではないかと感じている。

開放的なリビング空間
眼前に広がる景色や高い吹抜けは、この空間に入るまでの行為によってより広く、より高く感じると考える。そしてこの切り取られた景色と一体となった空間で生活をすることは、豊かな感性や穏やかな人間性を育むものになるのではないだろうかと考える。

竣工
2003年12月
所在地
神奈川/横浜市
構造
木造
延床面積
93.64m2(28.32坪)
敷地面積
133.82m2(40.48坪)

その他の画像: 

逗子の家

●設計事例の所在地: 
神奈川県逗子市
●面積(坪): 
84.45m2(25.55坪)
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

緑深い山並みの一角に位置する住宅。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

計画地は、 JR逗子駅から徒歩7分と利便性の高い立地にありながら、海からもほど近く山の稜線が一望出来る自然環境に恵まれた閑静な住宅地である。南側に山を背負う土地形状と狭さを克服する為、南北に大開口を設け、光と眺望を取り込むことにより、空間の広がりを確保した。2階のLDKには仕切りを一切設けず、階段の吹き抜けを通して家全体に流れを作り、何処にいても家族の気配を感じられる空間を心掛けた。隔たりのない伸びやかで開放的な空間は、家族の在り方にも深く共鳴するものと信じている。

竣工
2005年3月
所在地
神奈川/逗子市
構造
木造
延床面積
84.45m2(25.55坪)
敷地面積
107.15m2(32.41坪)

その他の画像: 

菊名の家

●設計事例の所在地: 
神奈川県横浜市
●面積(坪): 
159.56m2 (48.26坪)
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

眺めの良い高台にある、親子3世代が同居して住まう家。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

起伏の激しい横浜の住宅地において、眺めの良い高台にある老朽化した既存建物の建替えを行った。 ご高齢の祖父母を含む、親子3世代が同居して住まう家である。
家族の記憶を繋ぐ枝垂れ桜を残すために、既存不適格の擁壁があったが、部分的な擁壁やりかえ工事に留めることにした。そのため、行政との話し合いを重ね、建物配置や基礎形状に大きな制約を受けながら、何度も設計を変更しつつの計画となった。

ライフスタイルの違いから、それぞれが独立した個室を持つが、吹抜けのあるLDKによって家族の気配が感じられるようにした。LDKは吹抜けからの太陽光によるダイレクトゲインを受け、ぽかぽかとした日だまりの中から庭の枝垂れ桜を見ることができ、四季のうつろいを室内からも楽しめる。

夏は高台のさわやかな風が室内を通り抜ける。
1階はバリアフリーにし、必要な場所に手摺を設置、将来的に車椅子が必要になったときにも対応出来るしつらえとなっている。
趣味のステンドグラス製作アトリエを兼ねるサンルームやガーデニングが楽しめる庭を持ち、家で過ごす時間の長い住人が明るく豊かにすごせる場所を用意した。

その他、都市ガスによって発電を行うマイホーム発電「EcoWill」を導入、環境に配慮しながら1階はLDKや個室はもちろん、廊下やトイレ・お風呂にもヒートショックを防ぐ温水式床暖房を備え、夜間や早朝、晴れの日以外でも快適に過ごすことができる。

竣工
2008年07月
所在地
神奈川/横浜
構造
木造
延床面積
159.56m2 (48.26坪)
敷地面積
266.72m2 (80.68坪)

その他の画像: 

保土ヶ谷・F邸

●設計事例の所在地: 
神奈川県横浜市保土ヶ谷区
●面積(坪): 
97.70m²(29.55坪)
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

横浜郊外に新しく造成された住宅地の一角に計画された家。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

高台からの眺望をいかしつつも、開放感とプライバシーのバランスに配慮した。

妻が子育てと両立してデザインの仕事を自宅でできるように、LDKの一角 にワークスペースを計画。 大きな家ではないが、子どもの遊び場にもなるロフトをバッファスペース とすることで、必要になればデザイン事務所のSOHOオフィスも併用でき るだけの将来的な自由度を持たせた平面計画とした。

高台にあって相当の風圧力を受けるが、ニスクボード(金属断熱サンドイ ッチパネル)を屋根・壁の構造下地に採用することで、在来木造で不可欠 であった通気層が不要となり、その厚さや工程を省きながらも、耐震性・ 耐風圧性・防火性・断熱性・施工性に優れる。

長期優良住宅認定を取得。

その他の画像: 

上大岡の長屋

●設計事例の所在地: 
神奈川県横浜市
●面積(坪): 
222.96m²(67.45坪)
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

線路沿いにある高低差の激しい住宅地に計画した完全分離型の二世帯住宅。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

線路沿いにある高低差の激しい住宅地に計画した完全分離型の二世帯 住宅。建築基準法上の用途は長屋となる。

東側と西側の2方向に接道があるため、ある程度の距離感の確保と将 来の賃貸スペースへの転用なども考えて、アプローチから別にした完 全分離型の二世帯住宅を提案。勝手口を兼ねた通用口によってお互い の行き来をしやすくもしてある。

1階は親世帯。レベル差を少なくし、LDKとつながる庭と廊下を兼ね たギャラリーを持つ。2階はわんぱく盛りの子どもがいる子世帯。庭 代わりの広いデッキを持ち、高台のメリットを活かした眺望を得る。

2階デッキには階下にある親世帯リビングに光を落とすトップライト を設けた。これは夜になると、逆に1階の親世帯リビングのあかりが もれて、2階デッキのガーデンライトとなる。 このあかりが消えれば、就寝の合図。子ども達に「おじいちゃんもお ばあちゃんも寝たから静かにしようね」と下階への配慮を促すことが できる。

このように住み手側の「気づき」によって、木造ではどうしても不足 しがちな重量音に対する防音性能を、ソフトウエア面で補うことがで きるようにと考えた。

竣工
2012年09月
所在地
神奈川県横浜市港南区
構造
木造 2階建て+ B1階既存 RC車庫
延床面積
222.96m²(67.45坪)
敷地面積
291.83m²(88.28坪)

その他の画像: 

八王子の家

●設計事例の所在地: 
東京都八王子市
●面積(坪): 
116.30㎡(35.18坪)
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

郊外の見晴らしの良い高台にある、別荘地にでもいるかのような 気分で過ごす事ができる家。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

郊外の見晴らしの良い高台にあり、南側に対して広く視界が抜けて目の 前に山林の景色が広がる。ここにまるで別荘地にでもいるかのような 気分で過ごす事ができる家を計画した。 高低差があって庭が広く取れることから十分な開放感とプライバシーが 期待できるため、1階に開放的なLDKを配置した。 リビングは間仕切ることで客間を兼 ね、遠い将来には老後の寝室としても 利用可能。北側は古い隣地擁壁が崩壊したときの防土堤を兼ねた高基礎を 天井付近まで設けたため有効な窓が設置できず、 螺旋階段の吹抜け部分を介して光と風を採りいれる。

2階には個室と廊下を兼用した共用のワークスペースを配置。 個室から南側の眺望はもちろん、さらに朝夕の光や隣家の屋根越しに 八王子市内や遠くの山々の景色まで望むことができる。 高低差のある敷地において、既存古家解体や既存RC半地下車庫、 複数の既存擁壁、職人不足や建設費高騰などの難しい条件であったが、 土地取得コスト、改修新築コストとも様々な工夫で抑えた。

竣工
2015年3月
所在地
東京都八王子市
構造
木造 2階建て
延床面積
116.30m²(35.18坪)
敷地面積
141.18m²(42.71坪)

その他の画像: 
ユーザー 南俊治建築研究所 南俊治 の写真

木質プラスチック複合材WPCフロアとは、Wood Plastic Compositeを使用した床材のことを指します。木粉や竹粉とプラスチックを混ぜ合わせて成形した材料で、天然木の質感を持ちながら、耐久性やメンテナンス性に優れています。

WPCフロアの特徴は、耐水性が高い、天然木よりも水に強く、湿気の多い場所でも使用可能。
風呂場やキッチン、屋外デッキにも適しています。

WPCフロアは天然木の温かみを残しつつ、メンテナンスの手間を減らしたい方におすすめの床材です!

I-4739、傾斜地で建築を検討しております(神奈川県)

ユーザー やなぎ の写真
投稿者: 
現住所‐都道府県: 
神奈川県
現住所‐郡市区町村: 
 
依頼内容: 

はじめまして。
大磯の傾斜地で建築を検討しております。
ハウスメーカーさんに現地確認いただき、見積もりいただいたところ擁壁、造成で1000万以上かかるためトータル6000万以上はかかるとお話しいただきました。予算は5000万前後で検討しておりますため、どうにか土地の傾斜を活かし安全性を担保しつつ予算を抑えた建築が出来ないかと思い相談させていただきました。
土地の売主様ともお話しし、傾斜地に強い建築士さんに相談するのが1番とのことで、あてもなくこちらに相談させていただきました。
見れるか分かりませんが土地のリンクも貼らせていただきます。よろしくお願いいたします。
https://***************
 
建築家の所在地について:
同じ都道府県・近県の建築家を希望する





I-4738、意見書作成可能な方(千葉県)

ユーザー ひらい の写真
投稿者: 
現住所‐都道府県: 
千葉県
現住所‐郡市区町村: 
 
依頼内容: 

一級建築士で千葉県の方で意見書作成可能な方探しております。
 
注文住宅の請負契約のトラブルにあっていて、一般的ではない契約の進め方なので、違法に該当するのかの内容になります。
 
よろしくお願いいたします。
 
建築家の所在地について:
同じ都道府県・近県の建築家を希望する





ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

ここ最近は、家の中にある、いろんな当たり前
について、お話しています。

ずいぶんと長いシリーズになってしまったので、
ここらで、少しブレイクタイムにしようと思います。

この「当たり前」シリーズ。

これから家づくりをされる方々にとって、
考えるきっかけになってるようで
いろいろとメッセージをいただいています。

参考にしていただけて、ありがたいですね。

何かを見直して、新しくすることって、
最初はストレスになってしまうかもしれないのですが、
長い目で見ると、その方にとっては最適最善な暮らし方に
つながっていくんだと思います。

そもそも。
なぜ、そんなことを考えようと思ったのか。
そんなお話をしようかなと思います。

最初は。
この業界に入って、修行中の設計事務所で、
賃貸マンションをよく設計していたんですよね。

企画でいえば、年間300棟以上で、ほぼ毎日。
設計や工事は、私だけで年間で10棟以上ありました。

そのマンションって。。
間取りは金太郎あめみたいに、どこも似たような感じ。
違うのは、大きさとか外観のちょっとしたデザインくらい。

外観デザインはさておき。
間取りは特殊な内容を求められることはありません。

特殊な間取りにすることで、入居者が付かない
ということになると、すごくリスクになるためです。

つまり。
賃貸マンションとかアパートって、似通っていることが
当たり前だったんですよね。(今もそうですけど)

どこかで見たことあるような間取りに、
自分たちの暮らしを合わせるという感じですよね。

もっと個性があってもいいんじゃない?
って思っていたんですよね。

その反動か、注文住宅の設計を始めてからは、
暮らす方の個性を最優先し、家に暮らしを合わせるのでなく
暮らしに家を合わせてつくるという考え方になりました。

そのスタンスを続けながら、いろんな方々の暮らし方を
知っていったら、暮らし方って千差万別なんだなって
思うに至りました。

そのプロセスの中に、「当たり前を疑う」という問いが
自然と生まれたんですよね。

丁寧にヒアリングしていくと、いわゆる「普通」な
間取りやカタチでない方が、その方に最適と思うことが
多くなっていきました。

どこかで見た間取りを参考にしながら家を考える際、
なんとなくの違和感に気が付くといいのですが、
そうでもないと、実は最適じゃないカタチになったり
していることもあったりしますから。。

住まう方の個性をしっかりと引き出してくれる
設計士さんとの出会いは大事かもしれませんね。

そうそう。
もう一つ、「当たり前シリーズ」を書くに至った
きっかけがあるので、明日はその話です。

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