ユーザー やまぐち建築設計室 山口 哲央 の写真

インテリアコーディネートの基本と

住まいの心地よさ。

建築家が考える「スタイル・配置・配色」と

暮らしの心理設計・・・・・。

家づくりを考え始めたとき、

多くの方がまず思い浮かべるのは

「間取り」や「広さ」です。

リビングは何帖にするか。

キッチンはアイランド型か対面型か。

収納はどれくらい必要か。

もちろん、

それらはとても大切な要素です。

しかし、

住まいの居心地を決めるものは、

単なる間取りだけではありません。

その空間に置かれる家具、

色の選び方、

光の当たり方、

視線の抜け方。

つまり、

インテリアのコーディネートも、

暮らしの感情を整える

大切な要素となります。

私たち建築家は、

空間を「カタチ」として設計するだけではなく、

その空間で過ごす人の

心理状態や感情の流れも暮らしに含めて

検討を施します。

環境心理学の観点では、

・光の入り方

・色のトーン

・家具の配置

・視線の広がり

これらはすべて、人の気分や集中力、

安心感に影響を与えるとされています。

つまりインテリアとは、

単なる装飾ではなく

暮らしの感情を整える設計要素

であるということ。

今回は、

これから家づくりや

リノベーションを考える方のために、

建築家の視点から

センスだけではない

インテリアコーディネートについて

少し書いてみたいと思います。

センスのいいインテリアには理由がある

「センスのいい部屋」

そう感じる空間には、

必ず共通する特徴があります。

それは統一感と秩序です。

具体的には、

・家具の配置に規則性がある

・色のバランスが整っている

・装飾が整理されている

この三つが整うことで、

人は空間に対して

安心感や美しさを感じます。

これは偶然ではなく、

人間の「知覚心理」に基づいたものです。

環境心理学では、

人は秩序のある環境に置かれると

心が落ち着き、

逆に無秩序な環境では

無意識にストレスを感じるとされています。

つまり整ったインテリアは、

心を整える空間でもある

ということです。

皆さんも個人それぞれの

暮らしの文化や好み、性格にもよりますが

どちらかといえば、

乱雑な空間でいるよりも

ある程度、整った場所や空間に居る方が

気分が良いということはありませんか?

散らかっている空間よりも

詰めすぎない程度で整っている空間の居心地。

皆さんもそういった環境を

身近で普段から感じていると思います。

インテリアの基本は「スタイル・配置・配色」

インテリアコーディネートの基本は

とてもシンプルです。

重要なのは先ずは次の三つ。

スタイル、配置、配色

この三つを整えることで、

空間の完成度は大きく変わります。

そして、この考え方は

言葉で分割すると、

和モダン住宅やホテルライクな住宅、

ジャパンディスタイルの住宅でも同じです。

むしろ上質な住宅ほど

この基本が大切になります。

最初に決めるべき、

インテリアのもとになる「スタイル」。

インテリアコーディネートを始める際に、

最初に決めるべきもの。

それは空間のスタイルです。

スタイルが定まらないまま

家具や雑貨を選び始めると

空間はすぐに

統一感を失います。

代表的なスタイルには

例えば次のようなものがあります。

言葉で表現すると、

・ナチュラル

・モダン

・アジアン

・カジュアル

・ヨーロピアン

などとといったところです。

和モダン、ジャパンディ、ホテルライク

もそうですが、

型にこだわるよりも

そういった思想を空間に配置する事を

イメージした方がよいかもしれません。

例えば

和モダン住宅では

・木の素材感

・柔らかな陰影

・落ち着いた色彩

を中心に空間を整えます。

ジャパンディでは

・北欧の機能美

・日本の静けさ

を融合させた

ミニマルで心地よい空間になります。

スタイルを決めることは、

住まいの価値観を決めること

でもありますから。

家具配置のルールと空間心理。

家具の配置にも

いくつかの基本ルールがあります。

まず大切なのは

間取りの中に人の動きとなる

動線を確保することです。

家具で通路が遮られたり、

必要な幅が確保されないと

無意識にストレスを感じます。

間取りと家具を

融合して考える事が必要な理由は

そういうことろです。

次に大きな家具から配置すること。

ソファやテーブルなど

主役になる家具を先に決めると

空間のバランスが整いやすくなります。

また床からの家具の高さを

意識することも重要です。

背の高さです・・・・・。

一般的に

・手前に高い家具

・奥に低い家具

を配置すると視線が奥へ抜けるため

空間は広く感じられます。

これは人間の「視覚心理」を

利用した方法です。

さらに大切なのが余白です。

空間を家具で埋め尽くすのではなく

床に対しての余白を残す。

勿論それは部屋の天井高さに対する

余白も同様です。

そうすることで空間には

息がつまらない

呼吸をするような心地よさが生まれます。

フォーカルポイントという考え方

センスのいいインテリアには

必ずと言っていいほど、視線の中心があります。

これをフォーカルポイントと呼びます。

例えば

・大きなアート

・観葉植物

・アクセントウォール

・デザイン照明

などがそうです。

人の視線が

自然とそこへ集まることで

空間は整った印象になります。

例えば、和モダンを思想とした住宅では

・坪庭

・地窓

・障子越しの光

などがフォーカルポイントに

なることも多いです。

インテリア配色の考え方。

インテリアの配色には

世界的に知られているルールがあります。

それが70 : 25 : 5の配色比率です。

・ベースカラー 70%

・メインカラー 25%

・アクセントカラー 5%

例えば

ベースカラー

壁・床・天井

メインカラー

家具・建具

アクセントカラー

クッション・アート・小物

という構成です。

この比率にすると

空間の色バランスは自然と整います。

色は心理を動かすということ。

色には心理的な影響があります。

皆さんも日頃「色」から受ける印象が

あるかと思います。

例えばですが、

ベージュや木の色→ 安心感

グレー→ 落ち着き

ブラック→ 重厚感

グリーン→ リラックス

このように色は感情に作用します。

だからこそインテリアの色は

好みも大事にしながら

暮らしの気分を設計する要素として

考える事も必要です。

同じ間取り、同じ扉の位置、窓の位置

天井の高さであっても、

配色、カラーの選択で

全く異なる空間になりますから。

※昼と夜の印象も照明計画で随分変わります。

心地よい住まいは偶然できない

家づくりとは、

単に建物をつくることではありません。

人生の時間を設計すること。

朝の光の入り方。

夜の照明の陰影。

家具に座ったときの視線。

家族の気配の距離感。

それらが整うと暮らしの心地よさは

確実に変わっていきます。

だからこそ

やまぐち建築設計室では

間取りを考える前に暮らし方と価値観

を丁寧に伺います。

住まいとは単なる空間ではなく

日々の感情を整える環境

だからです。

インテリアは暮らしの質を整える設計のひとつ。

インテリアコーディネートの基本は

・スタイル

・配置

・配色

この三つが先ずは大事です。

しかし本当に大切なのは

空間がどんな感情を生むかのか?

という設計とデザインの視点です。

美しい住まいとは

単に見た目が整っているだけではなく

そこにいる人の

心が整う場所でもあります。

家づくりとは、

人生の時間をどのような環境で過ごすかを

考えることにもつながります。

その住まいは、

これからの人生にどんな時間を

もたらすでしょうか?

私はその問いから

住まい手さんにとっての

大切な暮らしの設計を考えています。

今回のブログ投稿が

これから家づくりを考える方にとって、

少しでも参考になれば嬉しく思います。

○関連blog
なぜか落ち着かない家を整える ― 配色・レイアウト・家具から考える、くつろげる住まいの設計

https://www.y-kenchiku.jp/blog_detail688.html

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奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
  建築家 山口哲央
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I-5238、水漏れの恐れとなる個所がないかを調査して報告書を……(千葉県)

ユーザー みのる5238 の写真
投稿者: 
現住所‐都道府県: 
千葉県
現住所‐郡市区町村: 
 
依頼内容: 

お世話になります。
雑居ビルの管理会社をしております。
入居しているテナントが3年間で水漏れを10回程度繰り返しています。
水漏れが起きるたび原因を調査し、ほとんどが店舗設備または修理箇所の不具合によるものだと判明しております。
原因となった店舗設備は都度都度テナントが選定した業者が修理してくれてはいるのですが、回数が回数です。
管理会社として、現状の店舗設備に水漏れの恐れとなる個所がないかを調査して報告書を作成していただける建築士さんを探しております。
 
なお、千葉県船橋市、店舗設備は20年以上前のものです。
費用は10万円前後でできるとありがたいですが、面談時にご相談できればと思います。
 
建築家の所在地について:
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I-5237、既製品カーポート設置に伴う建築確認申請(千葉県)

ユーザー ホアン の写真
投稿者: 
現住所‐都道府県: 
千葉県
現住所‐郡市区町村: 
 
依頼内容: 

■相談・依頼内容
既製品カーポート設置に伴う建築確認申請の図面作成および申請代行をお願いできる建築士の方を探しています。
カーポートは LIXIL SC-2(2台用)を予定しています。
 
建築確認申請の対応のみをお願いしたく、施工は別の外構業者に依頼予定です。
できるだけ費用を抑えた形で対応可能な方を希望しております。
 
■建設予定地
千葉県千葉市***
 
■土地の状況
戸建住宅の敷地内へのカーポート設置です。
 
■依頼内容
・カーポート設置に伴う建築確認申請
・申請用図面の作成
・申請手続きの代行
 
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I-5236、物件の検査にご対応いただける建築士の方(東京都在住・検査対象地は神奈川県)

ユーザー 佐藤4780 の写真
投稿者: 
現住所‐都道府県: 
神奈川県
現住所‐郡市区町村: 
 
依頼内容: 

弊社は東京に拠点を置く住宅検査会社です。
この度、業務拡大の為、神奈川県内で新築の物件や既存の物件の検査にご対応いただける建築士の方を探しております。
(委託契約を交わし、弊社所属の検査員として行っていただきます)
現在登録されている検査員は、ご自身の業務をしながら空いたお時間に検査を行っていただいている方々が大半です。
委託契約後に机上研修や現場研修を経て、現場に出ていただく流れとなりますので安心です。
また、既存住宅の検査に関しては、一部必要な機器の無償貸与も行っております。
ご興味がございましたら、この機会に是非ご連絡いただけたらと思います。
よろしくお願いいたします。
 
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ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

家づくりを考えるとき、

 

多くの人が、
「今の暮らし」を基準にします。

 

今の不便を解消したい。
今より広くしたい。
今より動きやすくしたい。

 

それは、
とても自然なことです。

 

けれど、
ひとつ立ち止まって
考えてみたい問いがあります。

 

今の暮らしと、
これからの暮らしは、
同じでいいのか。

 

今は、
仕事が中心かもしれない。

 

子育ての真っ最中かもしれない。

 

体力も、
時間の使い方も、
人との関わり方も、

 

数年後には
少しずつ変わっているかもしれません。

 

それでも、
間取りや空間を
「今の延長線上」だけで
考えてしまうことがあります。

 

忙しいから、
動線を最短に。

 

物が多いから、
収納を最大に。

 

けれど、

 

その忙しさは
ずっと続くのか。

 

その物の量は、
これからも増え続けるのか。

 

家は、
今だけを支える器ではありません。

 

時間の変化を
受け止める器です。

 

だからこそ、
少し先の自分たちを
想像してみる。

 

朝の過ごし方は
変わっていないか。

 

休日の過ごし方は
変わっていないか。

 

家で過ごす時間は
増えているのか、減っているのか。

 

今の暮らしを
否定する必要はありません。

 

ただ、
そのまま固定しなくていい。

 

未来の余白を、
ほんの少し残しておく。

 

用途を決めすぎない部屋。

 

役割を限定しすぎない空間。

 

変化を受け入れられる構造。

 

そうした柔らかさが、
これからの時間を
支えてくれます。

 

今の最適が、
ずっと最適とは限らない。

 

けれど、
変わる可能性を
あらかじめ許しておけば、

 

暮らしは
窮屈になりにくい。

 

家づくりは、
今を良くする作業であると同時に、

 

これからを
やわらかく迎える準備でもあります。

 

今の暮らしと、
これからの暮らし。

 

完全に同じでなくてもいい。

 

むしろ、
少し変わっていく前提で
考えてみる。

 

その視点が、
住まいに
静かな余裕を
もたらしてくれるのだと
感じています。

▶ナイトウタカシ建築設計事務所の全プロジェクト一覧
設計の世界観・悩み別サポート・テーマ別の住まいなど、
すべての家づくりプロジェクトをこちらにまとめています。
→ https://lit.link/ntaa

▶ご相談・ご質問はこちらから
家づくりの不安やテーマづくりについて、気軽にお問い合わせください。
→ 公式サイト(https://www.ntas.info/)

I-5235、既存建物の用途変更の依頼(京都府在住・建物は兵庫県)

ユーザー ファン の写真
投稿者: 
現住所‐都道府県: 
京都府
現住所‐郡市区町村: 
 
依頼内容: 

■相談・依頼内容:既存建物の用途変更の依頼です
■建設予定地:兵庫県加古川市 既存店舗物件です
■土地・テナントの所有・賃貸状況:事業主が賃貸契約済みです
■建物についての希望:特になし
■ご予算:MAX80万
■希望する地域:兵庫県での対応可能な方
■建築家に相談・依頼したいと思った理由■その他・・・など)
弊社はデザイン事務所になります。以前は設計事務所登録しておりましたが
今はデザインをメインにしております。
お客様は設計事務所当時のお客様でご依頼を断れないために、依頼出来る先生を探しております。
弊社の業務の中で、建築基準法の確認なども頻繁にございますので、継続で依頼出来る先生を探しております。
 
建築家の所在地について:
建築家の所在地にはこだわらない





I-5234、車2台サイズのカーポートを設置したい(千葉県)

ユーザー しみず5234 の写真
投稿者: 
現住所‐都道府県: 
千葉県
現住所‐郡市区町村: 
 
依頼内容: 

千葉県我孫子市の自宅(既設)の敷地に車2台サイズのカーポートを設置したいと思っています。
このサイズだと建築確認申請申請が必要だと思いますので、対応していただける会社様を探しております。
他の会社様に相談していたのですが、GL測量をエクステリア会社様にやっていただく必要ありと言われ、エクステリア業者さんからは対応不可と言われて困っております。そのため、この辺りも含めてご対応可能な建築士の方、会社様ですと助かります。
また、5月末にはカーポート工事発注したいと思っており、それまでにご対応可能な見込みですと大変ありがたいです。
色々書いてしまい恐縮なのですが、上記条件を鑑みてご対応頂けそうな会社様がいらっしゃればご連絡頂けますと幸いです。
 
建築家の所在地について:
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ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

間取りを考える前に、
仕様を選ぶ前に、

 

少しだけ
立ち止まってほしいことがあります。

 

それは、
「どんな家にするか」ではなく、

 

「どんな生活をしているか」。

 

家づくりは、
未来を描く作業のようでいて、

 

実は、
いまの生活を
見つめ直す時間でもあります。

 

朝は、
どんなふうに始まっているか。

 

夜は、
どこで一番
ほっとしているか。

 

休日は、
家の中で
どんな場所に集まりやすいか。

 

そうした日常の輪郭が、
まだ曖昧なまま、

 

広さや設備を
決めていくと、

 

どこかで
ちぐはぐが生まれます。

 

大きなリビングを望んだのに、
実際は
個々の時間が多かったり。

 

立派な書斎をつくったのに、
ほとんど使わなかったり。

 

問題は、
設計ではなく、

 

生活の輪郭が
整理されていなかったことに
あるかもしれません。

 

整えるとは、
理想を固めることではなく、

 

いまの現実を
丁寧に見つめること。

 

散らかる理由。
集まりやすい場所。
避けて通っている動線。

 

そこに、
本当のヒントが隠れています。

 

未来の家は、
いまの生活の延長線上に
あります。

 

急に別人のような
暮らしにはなりません。

 

だからこそ、
決める前に、

 

いまの生活を
言葉にしてみる。

 

私たちは、
どこで笑っているか。

 

どこで
すれ違っているか。

 

どこに
少しの無理があるか。

 

その輪郭が
少しずつ見えてくると、

 

間取りは
自然に絞られていきます。

 

必要な広さも、
優先順位も、

 

外から与えられるのではなく、
内側から
立ち上がってくる。

 

家づくりは、
決断の連続のように
見えるかもしれません。

 

けれど本当は、

 

生活の輪郭を
一つずつ
整えていく作業。

 

整えば、
決断は
それほど重くならない。

 

決める前に、
少しだけ
暮らしを見つめ直す。

 

その時間が、
これから建つ家に
静かな芯を通してくれるのだと
思います。

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ユーザー やまぐち建築設計室 山口 哲央 の写真

通路となる階段の踊り場を、

暮らしを整える小さな書斎へ。

限られた空間に価値を生む

住まい設計の工夫と提案を。

 4.5帖のスペースを階段踊り場として設計し

 造作デスクと間接照明を組み合わせることで、

 ホテルライクで落ち着きのある

 ワークスペースを実現しています。
 通過空間だった踊り場が、

 暮らしを整える知的な居場所へと

 変わる設計提案。

家づくりを考えるとき、

多くの方がまず思い浮かべるのは

・リビングの広さ

・キッチンのレイアウト

・収納の量

・間取りの使いやすさ

といった、

目に見えて分かりやすい空間です。

もちろんそれらは、

暮らしの快適さを左右する重要な要素です。

しかし実際の設計では、

暮らしの質を大きく左右するのは、

必ずしも「広い空間」だけではありません。

むしろ、

・ちょっとした余白

・通過空間

・使い道を決めていない場所

こうした場所が、

暮らしの奥行きをつくることがあります。

その代表的な場所のひとつが、

階段の踊り場です。

階段の途中にある「水平で少し広い場所」。

多くの住宅では、階段の踊り場は

「ただの通過点」

として設計されることが少なくありません。

しかし建築家の視点で見れば、

踊り場という空間には、

住まいの可能性を広げる余白

が隠れています。

今回は、

階段の踊り場を活用して、

小さな空間をつくる設計の考え方

について、

住宅設計を行う建築家の視点から

少し書いてみたいと思います。

限られた空間を

単なるスペースにするのではなく、

暮らしを豊かにする場所へ変える。

その発想が、

住まい全体の質を大きく変えていきます。

階段の踊り場は、

実は「設計の余白」であるということ。

階段の踊り場は、

・安全性のため(法律にも基準があります)

・方向転換のため

・階段の途中休憩のため

といった理由で設けられることが一般的です。

つまり本来は

機能的な理由で設けられる空間です。

しかし住宅設計では、

このような場所が暮らしの価値を生む空間

へと変わることがあります。

例えば、

・小さな読書スペース

・子どものスタディコーナー

・ギャラリーウォール

・観葉植物のコーナー

・書斎スペース

などです。

特に近年は、

・在宅ワーク

・オンラインミーティング

・読書や学習

といった時間が増えているため、

家の中に

小さな集中空間があることで

過ごし方が変わるという事が認知されています。

しかし、

専用の書斎室を設けようとすると

・部屋数が増える

・建築コストが上がる

・間取りが制約される

といった「面積」上の話が

生じることがあります。

そこで有効なのが、

踊り場を活用した小さな書斎空間や

フリースペースです。

これは単なるスペース活用ではなく、

住まいの設計思想そのものに

関わる場の使い方提案です。

空間の価値は「広さ」ではなく

「意味」で決まるということ。

住宅設計をしていると、

よくこのような相談を受けます。

「できるだけ広い家にしたい」

もちろん、

広さには快適さがあります。

しかし、広いだけの空間は

意外と記憶に残りません。

逆に、

・小さくても居心地がいい

・落ち着いて考えられる

・自分だけの時間が持てる

そんな場所は、

住まいの中で特別な存在になります。

居場所の設計とも呼んでいます。

例えば、

・窓辺のベンチ

・畳の小上がり

・中庭に面した読書スペース

・廊下のスタディコーナー

こうした空間は、

広さではない価値で暮らしの質

を高めます。

踊り場書斎も、

まさにそのひとつです。

踊り場が書斎として優れている理由

実は、階段の踊り場は

書斎に向いた条件

をいくつも備えています。

家族の気配を感じながら集中できる

完全に独立した書斎では、

・家族と距離ができる

・孤立しやすい

という面があります。

一方で踊り場書斎は、

・家族の動線に近い

・程よい距離感

が生まれます。

これは、集中と安心感のバランスを

整える環境になります。

静けさが生まれやすい

階段は

・リビング

・廊下

・個室

の中間に位置する場所です。

そのため

・生活音から少し離れる

・完全な個室ではない

間取りによっては

絶妙な環境になります。

この環境は

思考や読書に適した状態

を生みやすくなります。

自然光を取り込みやすいということ。

階段空間には、

・高窓

・吹抜け窓

・階段窓

が設けられることが多く、

自然光が入りやすい場所にもなり得ます。

自然光のある書斎は、

・目が疲れにくい

・作業効率が上がる

・精神的にも落ち着く

という効果があります。

踊り場書斎をつくる設計のポイント

踊り場を

快適な書斎空間にするためには、

いくつかの設計ポイントがあります。

デスクサイズを最適化するということ。

一般的な書斎デスクは

奥行き60cm前後

ですが、

踊り場書斎では

奥行き40〜50cm程度

でも十分機能します。

むしろコンパクトな方が

・圧迫感が減る

・動線が確保できる

というメリットがあります。

壁面収納を活用する事も視野に。

限られた空間では

縦方向の活用が重要になります。

例えば

・壁面本棚

・吊り棚

・ニッチ収納

などです。

壁面収納は

・収納力が高い

・空間を広く見せる

という効果があります。

造作家具を取り入れる工夫。

踊り場書斎では

造作家具が非常に有効です。

既製家具では

・サイズが合わない

・動線を邪魔する

ことがあります。

一方で造作家具なら

・空間にぴったり収まる

・デザイン統一ができる

そのため、

住まい全体の美しさも整います。

照明計画が空間の質を決める

書斎空間で重要なのが

照明計画です。

特に踊り場書斎では、

・天井照明

・手元照明

・間接照明

のバランスが重要になります。

例えば

・デスク上のペンダント

・壁付けブラケット

・棚下照明

などを組み合わせることで、

落ち着いた知的空間が生まれます。

照明の質は

空間の雰囲気だけでなく

思考の質にも影響する

と言われています。

動線設計は必ず考えること。

踊り場書斎で注意すべきなのは

階段動線との関係です。

例えば

・椅子が通行の邪魔になる

・荷物が通れない

・安全性が低下する

こうした問題が起きないよう

・椅子の位置

・デスク奥行き

・手すり位置

などを使い勝手と共に検討します。

これは、生活と暮らしを読み解く

建築設計の経験が必要な部分

でもあります。

比較的ミニマムな書斎が

暮らしを豊かにする理由・・・・・。

住まいの中に

ほんの少しの個人空間

があるだけで、

暮らし全体の構成は大きく変わります。

例えば

・読書の習慣ができる

・思考の整理ができる

・仕事がはかどる

・家族の学習環境になる

つまり

暮らしの知的時間

が生まれるということです。

これは住まいの満足度を

長い時間にわたって高めます。

建築家が大切にしている設計思想

やまぐち建築設計室では、

住まいを設計するときに

パズルの組み合わせのように

・間取り

・設備

・デザイン

を考えるだけではありません。

大切にしているのは

それぞれの家族にとって

適切な場をどのような状態で使い、

どう過ごすのかという

暮らしの時間に対する

質の在り方です。

人は意外にも「個」の時間が大事で

・静かに考える時間

・本を読む時間

・自分を整える時間

を持つことで

心のバランスが整います。

踊り場書斎は、

そんな時間を生む

小さな装置にもなります。

空間の余白が暮らしを整えるということ。

住宅設計には、

余白という考え方があります。

すべてを機能で埋めるのではなく

少しの余白を残すことで

暮らしに余裕が生まれる。

車を運転する人にならばわかる

ハンドルの「あそび」がありますよね。

その考え方と同じです。

踊り場書斎は、

まさに

余白から生まれる豊かさのある空間です。

広い家だけが

豊かな住まいではありません。

小さな場所に余白のある

意味を与えることで

住まいと暮らしは、深みを持ちます。

階段の踊り場を活用した書斎は、

限られた空間を

最大限に活かす設計の

ひとつの工夫です。

ただの通過空間だった場所が、

・思考を整える場所

・学びの場所

・静かな時間を持つ場所

へと変わります。

住まいとは、

単に生活をする場所ではなく

人生の時間を

丁寧に過ごす場でもあります。

だからこそ、

ほんの小さな空間にも

固定しすぎない

余白、余裕を持たせた意味を

与えることが大切です。

もしこれから家づくりを考えるなら、

間取りだけではなく

暮らしの質を生む場所

についても考えてみてください。

その小さな工夫が、

住まいの質と暮らしの満足度を

長く支えてくれるはずです。

少し立ち止まって

家造りについて考えてみたい

そんな方の目に、

そっと届けば幸いです。

○関連blog
段差がもたらす上質な暮らしの心地良さ・スキップフロアで叶える開放感と静けさの共存。 奈良の環境を汲み取りながら建てる和モダンの意識を持った住宅のリビング設計、光・素材・動線が紡ぐ心地よい空間デザイン提案。

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I-5233、ヨドコウガレージ、約59m2の建築確認申請(京都府)

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ヨドコウガレージ、約59m2の建築確認申請
 
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