●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など):
自然や眺望に恵まれているわけでもないこの敷地において、最も特徴的なのは、南側が歩道付きの幅員の広い道路で、アメリカ楓の街路樹が生い茂り、開放的である事でした。
周りの住宅の配置より少し北側に寄せる事で、南側に大きく庭を取り、人々の往来のある道路からは距離を取ることが出来て、プライバシーも確保できます。間取りは単純な田の字でありながら、天井の高さに変化をつけて空間に奥行きを持たせたり、開口部の大きさや向き、光の取り入れ方を工夫して、生活に豊かさをもたらしています。おおきな南庭と一体になった、家族をひとつに包み込むような、おおらかな空間になっています。