スキップフロアの集合住宅(ヤマザキアパートメント)http://www.geocities.jp/ohkokk/yamazaki.html

●設計事例の所在地: 
東京都墨田区
●面積(坪): 
66
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

幹線道路から70m程入った場所に、ヤマザキアパートメントは位置する。
敷地及び周辺地域は昔からの工場も残る準工業地域で、東京下町の要素を持つ場所である。
その場所に、地上3階建のクライアント住居も含む集合住宅を設計した。
1階にクライアントの住宅、2・3階に大小の賃貸ワンルームを7戸用意した。
撮影:小林達実

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

老朽化した家を…将来のことを考えて賃貸併用を考えたい。

依頼者があなたに依頼した決め手: 

親身に相談に乗ってくれた。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

廻りには高いビルも多く存在し、日照も決して良い条件ではないが、
全ての住戸には、中央に配したコートから光・風・水の自然要素を取り込む計画とした。
建物は、吹き抜けを持つコートを挟んで2つのコンクリートの箱が建つ形状を持ち、外階段がつなぐ構造となっている。
宙に浮いたような階段にし、コンクリートの強さと見た目の不安定さをイメージした。
2つの箱は半層ずれたスキップ形状でつながる。
34坪の小さな敷地に豊かな空間構成を目指し、外観は単純な箱であるのに対し内部は豊かな空間を持つようにした。
今の集合住宅はあまりにもプライバシーが守られ、昔あった住人間の交流がなくなり寂しく思う。
交流を願って建物の中心に、階段・コートを配した。
この吹き抜け空間が、少しでも人々に交流をもたらしてくれれば嬉しく思う。

依頼者の声: 

予算も含めて、色々なパターンを検討して頂きありがとうございました!
これからもお付き合いの程、どうぞよろしくお願い致します。

その他の画像: 

I-0245、建ぺい率・容積率を最大限に活かしたシェアハウス(愛知県)

ユーザー 匿名ユーザー の写真
投稿者: 
匿名ユーザー (未認証ユーザー)
現住所‐都道府県: 
愛知県
現住所‐郡市区町村: 
名古屋市中村区
依頼内容: 

古い鉄筋3階建ての建物を壊してシェアハウスを作ろうと考えています。
建ぺい率容積率を最大限に活かして少しでも部屋数を多く取れるような設計を希望します。
法的なことは何もわかりませんので、ご経験のある方に相談したく思います。
建設予定地は名古屋市中村区佐古前町です。
よろしくお願いします。
 
建築家の所在地について:
同じ都道府県・近県の建築家を希望する
 





ユーザー クラフトワーク 一級建築士事務所 後藤 康彦 の写真

風景を読み、地盤を読む。  
 
いくら頑丈な建物を建てても、地盤が悪く建物が沈下してしまい、そして湿気も多いの 
では困ってしまいます。 お金をかけて地盤改良を行なえば沈下は抑えられます。しかし、 
沈下は抑えられても地震の時は 軟弱地盤ほど揺れが増幅されて伝わってしまいますので、 
建物に対する 耐震性もより強いものが求められます。 地盤の見方を大きく見ますと、 
基本は地形と水です。 低い土地、水の集まる土地ほど決まって地盤が悪いものなのです。 
土地探しをされる時に地盤を見分ける簡単な方法をご紹介いたします。 
 
 
【軟弱地盤を示すランドマーク】 
 
敷地の近辺に下記に関連するものがある場合は要注意です。 
 
■河川  
■水路  
■池 
■調整池  
■低地  
■谷地  
■坂下 
■水田 
■橋 
■暗渠(水路を埋立てしたもの) 
■見通しの効かないS字カーブ(水路に沿っている事が多い) 
■車両重量制限の交通標識(軟弱な地盤の場合通行が制限されています) 
■道路の路盤面の大きなひび、亀裂 
■古い行政界(昔は水路を境にして管轄区分されていました) 
■水辺を好む植物(竹、アシ、ヨシ) 
■新しい造成地のコンクリート擁壁(擁壁の裏側を地盤改良されていないと不等沈下の可能性大) 
■現状古い宅地の古い擁壁(上に載っているブロック塀の傾斜、間知石擁壁の補修やはらみ等)
■盛土(新しい盛土は自重で長期間沈下し続けます)  
■近隣の家の外壁・基礎の大きなひび、亀裂(2〜3ミリ以上のもの)  
 
【地名から読み取る】 
 
谷などの低地に立地している宅地で地盤調査をすると、データは軟弱な値を示す場合がほ 
とんどです。すなわち、地名を手掛かりにするのであれば、低地を意味するような字が付 
く地名や水辺に関係のある字の付く地名を疑うことによって、地盤が軟弱かどうかをおお 
よそ予測することもできるのです。 
水を連想させるわかりやすい字だけではなく、危険を知らせてくれる字もいろいろあって、 
昔の生活の知恵や土地利用形態から付けられたであろう地名には、思いもよらない工夫が 
あります。 
町全体が平坦であってもどこかに必ず地盤の悪い地形が潜んでいます。その中で地名を探 
して見ると何かがわかるかも知れません、ただ、今風の新しい町名からはそこがかつて水 
田地帯や谷が入り込んでいたことなど想像のしようもありません。 
 
 
■地形から 
 
淵、溝、川、河、岸、滝、沢、池、谷、窪 など 
 
■さんずいの付く字 
 
淀、潮、汐、清、落、洗、浮、流、湘、汲 など 
 
■水辺の動物 
 
鷺、鴨、鶴、鵜、鴻、池、亀、蟹、貝、龍 など 
 
■水辺の植物 
 
稲、萩、井草、葦、芦、管、蒲、蓮、柳 など 
 
■人工的に作られた物や構造物 
 
田、掘、濠、堤、舟、井、橋、渡、坂、網 など 
 
■土質から 
 
泥、砂、須賀(砂礫)、五味(細かな土砂)など 
 
【近隣から情報を得る】 
 
近隣の人に思い切って聞いてみるのも情報を得る良い方法です。隣の家は建てる時に地盤 
改良したとか、自分の家の建具が5年で閉まらなくなったとか、いろいろな情報を提供し 
てくれます。「ここの地域は素晴らしくとても気に入っていて、土地の購入を検討している」 
と一言、言うのが教えてもらうためのポイントです。土地探しのお手伝いの時は何度も近隣 
の方に聞いてみて情報をたくさん得る事が出来ました。 
 
【埋没谷】  
 
埋没谷と言う言葉はあまり聞いた事がないと思いますが、かつてあった谷筋が土砂が 
堆積して埋まってしまい、地表で平坦な形状になってしまっている地形の事を言います。 
埋没谷のある土地に地震が生じますと、地震波が埋設された谷の側面で反射を繰り返し、 
そして複雑な波形を生み、それが増幅され地表の揺れを大きくしてしまいます。 
関東大震災においては、家屋の倒壊率と埋没谷とのあいだには明確な因果関係があった 
事が指摘されている様です。埋没谷とその延長線上の谷地においては被害が多かった 
地域であったことは間違いない様です。 
地盤下にある埋まっている谷を判断するのは難しく、周りの地形を見て判断するか、地 
形図を読んで判断するしかない様です。 

土壁の家-N邸

●設計事例の所在地: 
福山市
●面積(坪): 
116.05㎡ (35.1坪)
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

木造伝統構法+土壁(大壁造り)の家です。
木材はすべて地元の無垢材(杉・桧・広葉杉)を使用し、サッシはすべて地元木材による特注製+ペアガラスです。
100%自然素材で中機密高断熱住宅です。(高気密には弊害が伴います。)
写真は土間吹抜とブリッジ。

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

建築をよく理解するクライアントで、アアルトやカーンのような住宅をご希望されていました。工法や素材へのこだわりがある一方で、コストや部屋数がうまく折り合うかどうか、という点が希望であり悩みでした。私自身がクライアントの高度な希望に応えられるかどうか、という不安もありましたが、目指しているものが両者一致しているという共有感覚に支えられ、よい結果を生むことができました。

依頼者があなたに依頼した決め手: 

細かい打合せを重ねていくうちに、徐々に信頼していただいたようです。
「面割りになるからそれはよくない。」とアドバイスしたことに、「ピンと感じた。」と言われました。
最初は愛想がなくて人の話に耳を傾けないという印象を持たれたようですが、数を重ねるうちに「意外に真剣に考えてくれていた。」と思っていただいたようです。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

土壁の良さを知っていただくために実例を体験していただきましたが、それが一つの契機になっていたかもしれません。デザイン的にも居住性の面でも優れているということが理解され、方向性が固まったという感じでした。コスト面でかなり格闘しましたが、うまく射程距離範囲内に納まり、大変満足されています。
面積は小さくても広く使えるよう工夫しています。小さな子供たちがいつも駆け回っています。平面的にも立体的にも回遊性があるところが、子供たちの好奇心をかきたてているのかもしれません。

依頼者の声: 

住んでいて気持ちがいい。どこか普通の家と空気が違う。子供たちが楽しそう。とても満足している。たくさんの人が褒めてくれて嬉しい。まったく知らない人がいきなり来て、「誰が建てたのですか?」などと聞いてくる。

その他の画像: 

建物はL字型の平面の東面のファサード。

玄関土間。アウトドア派のご主人の作業場にもなる。

LDK。奥には、大工さんと建具屋さんで作った特注アイランドキッチンが見える。
床と家具は地元の杉(無垢)材使用。
照明器具はすべて裸電球です。これ以上ないローコスト設計です。

道路側の外観。

満月の夜

2階の部屋は自由に間仕切りができるようになっています。

黒い額縁が門です。石垣は、もともと敷地に転がっていた石を積み上げたものです。
周囲には後で柳や芝桜、パンパースなどを植えます。

金沢野町のホテル

●設計事例の所在地: 
金沢市
●面積(坪): 
3132.17㎡ (947.5坪)
●建物の種類(大分類): 
商業施設
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

金沢市の中心部に建てられた中規模シティホテル。
金沢らしい日本的な味わいを滲ませた和洋折衷的なデザインでまとめています。
エントランスロビーの天井は、色紙を重ね合わせたようなイメージで作りました。
孔開きの石膏パネルなので、照明器具にもなっています。
壁はテッセラ張り、柱型はベネツィアンスタッコ塗り。

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

・高い収益率
・人を惹き付ける魅力(集客力)
・ホテルらしさと意外性
・金沢らしいしっとり感
・維持管理運営がし易いこと

依頼者があなたに依頼した決め手: 

この前に設計したホテルを大変気に入っていただき、すぐに依頼されました。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

クライアントの意向を把握した上で、さらにそれを上回るような意欲的な提案を期待されておりました。ペンシルビルとも言われるような縦長建築で和風をどう表現できるか、に挑戦しました。これが期待に応える道だと感じていたからですが、意匠的に大変喜ばれました。しかし自分としては、縦型和風はまだ手の届かないところにあると感じています。

依頼者の声: 

やり手社長の伸び盛りの時期に建てたホテルなので、大変気に入っていただき感謝しています。現在では一大ホテルチェーンを築き上げております。素材や表現においてさまざまな試みをさせていただきましたがそれらの試みを肯定的に受け止めていただいております。

その他の画像: 

エントランスアプローチ。うなぎの寝床状の敷地です。長いアプローチの先に中庭がありその先にレストランがあります。中庭の手前で左に入るとエントランスがあります。

エントランスホール。ドームを逆さにしたような天井と間接照明。円形天井はベネツィアンスタッコ塗り。

レストラン。木を適度に使い、和洋折衷タイプの落ち着いた感じです。

日影の制限があり、低層棟と細長い高層棟の組み合わせになっています。

エントランスロビーの天井。明りが灯るとこうなります。

町田の家

●設計事例の所在地: 
東京都 町田市
●面積(坪): 
30坪
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

東京都町田市内の閑静な住宅地内の専用住宅の建て替えです。条件としては、東側が前面道路の奥行きのある敷地での都市型住宅タイプ。建物の外観はボックスと片流れと組み合せたものでモダンでシンプル。内部はLDKに吹抜けをとり空間的なボリュームをとり、デッキテラスに対して開いています。

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

大手ゼネコンに関わって設計を営んでおられる建主様ですが、同じ設計でも構造や用途が違いましたので、設計のプロとしてデザイン・機能を詳細に渡り求められていました。それも答える形で設計を進める事が出来ました。

依頼者があなたに依頼した決め手: 

大手ゼネコンに関わっておられる設計者でもある建主様のプロとしてのご要望を形にして提案する事が出来ました。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

デッキテラスは外に対しては閉じてプライバシーを確保しています。インテリアは白を基調として自然素材の木と珪藻土壁のコントラストを生かしたイメージ。壁通気工法、屋根通気工法、高耐久、高耐震仕様、ボード気密工法、次世代型高断熱仕様を採用。

その他の画像: 

軽井沢のホテル

●設計事例の所在地: 
長野県軽井沢町
●面積(坪): 
1,529.95㎡(462.8坪)
●建物の種類(大分類): 
商業施設
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

軽井沢の駅前に作られた小規模ホテルです。
軽井沢は一般的には擬洋風の別荘地と思われがちですが、本来このあたり一帯は旧中仙道沿いの宿場町が点在し、その名残が各所に残っています。シティ型ホテルですが、歴史的な雰囲気を多少なりとも含ませたつもりです。
サンクンガーデンを囲むコの字型プランに空中歩廊が架かっています。

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

・高い収益率
・人を惹き付ける魅力(集客力)
・ホテルらしさと意外性
・とんがり過ぎないこと
・維持管理運営がし易いこと

依頼者があなたに依頼した決め手: 

以前から作風を知っていただき、信頼を得ておりました。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

レストランと前面道路との間にサンクンガーデンを設けることにより、落ち着きとプライバシーを保ちながら、つい立ち寄ってみたくなるような適度な開放性を生むことができたと思います。
空中歩廊は結界を作る役割と避難通路としての役割の両方を担っています。

依頼者の声: 

小規模ながらうまくまとまっていたので、お褒めの言葉をいただきました。やり手の社長様でしたので、その後どんどん拡大して行き、現在では隣地に増築されているようです。外装には一部木材を使用しています。内装及び設備等は数年ごとに改装できるように配慮しており、クライアントの経営・管理・運営の方針に沿っています。

その他の画像: 

レストラン。左側にサンクンガーデンを望む。

ユーザー 大島功市建築研究所 一級建築士事務所 大島功市 の写真

■カラーコンプラストコンクリートのご紹介■

世界最高の減水剤を使ったコンプラストコンクリートと無機顔料を練り込んだカラーコンクリートが融合しました!
日本ではあまり見られないカラーコンプラストコンクリートをご紹介します!

昼…夜…晴れた日…雨の日…朝日…夕日…明るい場所…暗い場所…

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ご興味のある方はお問い合わせ下さい→ohkokk@yahoo.co.jp/tel.fax:042-326-2233

スキップフロアの家 O邸

●設計事例の所在地: 
埼玉県川越市
●面積(坪): 
延床面積123.89㎡(37.5坪)
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

埼玉県川越市の分譲地を購入されたOさんから住宅設計の依頼を頂きました.
家族構成はOさん夫妻と3歳の娘さんの3人です.
敷地は約45坪,北・東・南の三方を住宅で囲まれ,西側は道路を挟んで4階建てマンションが建っています.
Oさんからの要望は,隣家が敷地境界線まで迫っているため,家族のプライバシーを確保しつつ,家の中が暗く窮屈にならないよう工夫して欲しいとのこと,また,出来る限り収納スペースを多く作ってほしいということでした.
南側に隣家が迫っているため,リビングの天井高さを3,400mmとし,南面の開口を大きく設けることで,採光を十分確保できるよう設計しました.
また,リビングの天井の一部に光が透過する部分を設け,2階ホールの光が1階リビングにも注がれるように工夫しました.1階ダイニング・キッチンの床レベルをリビングより1,000mm上げ,スキップフロアにすることにより採光確保と大容量の床下収納を実現しました.このスキップフロアが立体的な視野の連続性を生み,躍動感のある豊かな空間となりました.
2階は,中央にライブラリとホールのパブリックな空間を配し,その東西にプライベートな主寝室・子供室を配置しました.ライブラリとホールの天井高さも3,400mmとし,帯状に連続するハイサイドライトを設けることで,プライバシーを確保しつつ,空から光が降り注ぐ明るい空間を作り出すことが出来ました.床・天井のレベル操作と開口部の設定で,Oさんの要望を満たした明るい住宅を実現することが出来ました.

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

埼玉県川越市の分譲地を購入されたOさんから住宅設計の依頼を頂きました.
家族構成はOさん夫妻と3歳の娘さんの3人です.
敷地は約45坪,北・東・南の三方を住宅で囲まれ,西側は道路を挟んで4階建てマンションが建っています.
Oさんからの要望は,隣家が敷地境界線まで迫っているため,家族のプライバシーを確保しつつ,家の中が暗く窮屈にならないよう工夫して欲しいとのこと,また,出来る限り収納スペースを多く作ってほしいということでした.
南側に隣家が迫っているため,リビングの天井高さを3,400mmとし,南面の開口を大きく設けることで,採光を十分確保できるよう設計しました.
また,リビングの天井の一部に光が透過する部分を設け,2階ホールの光が1階リビングにも注がれるように工夫しました.1階ダイニング・キッチンの床レベルをリビングより1,000mm上げ,スキップフロアにすることにより採光確保と大容量の床下収納を実現しました.このスキップフロアが立体的な視野の連続性を生み,躍動感のある豊かな空間となりました.
2階は,中央にライブラリとホールのパブリックな空間を配し,その東西にプライベートな主寝室・子供室を配置しました.ライブラリとホールの天井高さも3,400mmとし,帯状に連続するハイサイドライトを設けることで,プライバシーを確保しつつ,空から光が降り注ぐ明るい空間を作り出すことが出来ました.床・天井のレベル操作と開口部の設定で,Oさんの要望を満たした明るい住宅を実現することが出来ました.

その他の画像: 

2階部分をキャンティレバー構造で持ち出すことで,その軒下をポーチから玄関へのアプローチとして利用しました.
西面に唯一の開口部は,玄関へ光を差込みます.玄関は普遍的な2,400mmの天井高とし,外部から玄関の土間を抜けて,高天井の明るいリビングへと続く緩衝空間ともなるように設計しました.玄関扉はポーチから天井までの高さ2,550mmとし,加工性・耐久性に優れるベイマツを用いることで,玄関にふさわしい重厚感と木の温もりを感じさせるシンプルな扉
に仕上げました.

リビング・ダイニングを望む.奥のダイニングをスキップフロアとし,手前のリビングと立体的に分離していますが,一体のリビング・ダイニングとして連続性を感じれるような空間を計画しました.リビングはダイニングのスキップフロアにより,天井高3,400mmの高天井の空間となり,南面に大きく開口を設けることで,光がリビングに注ぎ込むように設計しました.また,スキップフロアにより生まれたダイニングの床下空間は,床下収納として使用できます.

リビングの天井の一部には,40mmのFRPグレーチングとポリカーボネートを重ね合わせて,光が透過する部分を設け,2階の光が1階リビングへ降り注ぐようにしました.FRPグレーチングとポリカーボネートを透過することで,光は淡く変化し,リビングを演出します.床は無垢のパイン材とし,自然塗料である蜜蝋ワックス仕上げとしたことで,パイン材本来の柔らかさ・温かみを生かすようにしました.床のパイン材は,リビングからダイニングへの立ち上がる壁部分にも張り伸ばし,スキップフロアをより連続した空間に感じられるように仕上げました.

ダイニングからスチール階段を望む

ダイニング側からリビングを望む.スチール階段の手摺及び手摺子の形状は丸棒とし,リビングからダイニングを介して2階へと,適度な曲線を設けて柔らかく連続的に繋げます.手摺及び手摺子は,互いを部分的に支え合い,階段の振動防止としても機能しています.また,ダイニングからリビングへの転落防止用の手摺も同様に,意匠を踏襲して仕上げました.

階段を上がりながら天井を望む.2階ホールの天井は木目を生かした羽目板とし,ハイサイドライトから入り込む光も相まって,柔らかい雰囲気をつくりだします.

2階のホールの床には,一部にFRPグレーチングとポリカーボネートを採用しています.適度な透明感のあるFRPグレーチングとポリカーボネートは,1階リビングへ光を落とすだけでなく,上下の階でお互いに,家族の気配や雰囲気を伝えます.

2階のホール及びライブラリコーナー,そして全方位360度を囲むようにハイサイドライトを設けています.天井を持ち上げる様にハイサイドライトを設計することで,天井高は3,400mmとなりました.リビングと同様に高天井によって空間に広がりを与え,ハイサイ
ドライトから適度な光量が,壁や天井を反射しながら入り込み,季節や時間ごとに変化が楽しめる魅力的な空間となりました.天井を囲むハイサイドライトは,空の色や雲の動きを感じるといった今まで体験したことの無い自然との付き合いも与えてくれます.また,ハイサイドライトの高さは,周辺の環境の状況に合わせて調整し,プライバシーを守りながら窓から切り取られた景色が楽しめるように設計しました.

スキップフロアとすることで生まれたダイニング・キッチンの床下収納は,天井等に余計な仕上げはせず,最大限の収納量が確保できるように配慮してあります.床は基礎断熱の保護も併せて合板で仕上げました.また,給排水の配管経路としても機能し,将来的なメンテナンス性に考慮した結果となりました.

建物夕景

鷺ノ宮ショートハウス

●設計事例の所在地: 
東京都中野区
●面積(坪): 
74.84㎡(22.6坪)
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

単身者から若いファミリー層をターゲットに計画した戸建賃貸住宅です.
賃貸住宅にありがちな仕上げ,貧弱な設備とは一線を画し,
従来の賃貸型式にない賃貸住宅に仕上がりました.

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

通常の賃貸住宅とは異なる注文住宅仕様となっているため,
引渡し時より,モデル撮影用の写真スタジオとして使用されております.

その他の画像: 

建物外観

建物外観

キッチンよりロフト方向を望む キッチンはシンプルなオーダーキッチン 

ダイニング方向からの眺め

木質のテクスチャーにこだわった室内仕上げ

ガラス張りの浴室 一体感が出て実際より広く感じます

シンプルな1F寝室

ロフトからキッチンを見下ろす

エントランス付近にある階段上り口

建物の夕景

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