東京下町の葬祭場(八広の斎場)

●設計事例の所在地: 
東京都墨田区八広
●面積(坪): 
133
●建物の種類(大分類): 
商業施設
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

商業施設ではありますが、人間が使うという点では、今まで多く手がけてきた住宅の考え方を大事に設計しました。
そして、老若男女が出入りする建築ということもあり、デザインを含めた機能的な建築を目指しました。

33坪という決して大きくない敷地に建つ、建築面積28坪・延床面積133坪・地上5階建て・鉄筋コンクリート壁式構造・内外装コンクリート打放しの建築です。
要求プログラムの多さに負けず、緑・中庭等の要素も要所要所に盛り込みました。
葬祭場という固定観念にとらわれず、限られたスペースに豊かな空間構成を、クライアントと共に考えた建築ができたと思っております。

※写真:小林達実

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

都市計画道路が通ることで敷地が33坪という狭小になってしまうため…お客様にとって使いやすいホールができるのかとても不安でした。
町の中でシンボルになるような…利益だけを追求した建築にならないように設計しました。

依頼者があなたに依頼した決め手: 

話しやすい雰囲気と色々な話をしながら協力しながらつくっていけそうな感じがした。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

葬祭場という建物のプログラムの中にあるアイテムを何度も何度も組み合わせながら5階という階層の中で考えていきました。コンクリート打放しをシンプルに使い町のシンボルになるようにしました。

依頼者の声: 

小さい敷地の中で最大限の動きやすいプランをつくって頂けました。この辺りにはない町のシンボルとなる建築ができました…コンクリート打放しの中で行われるご葬儀はなんとも静かで厳かな空気に包まれてます。ありがとうございました。

その他の画像: 

中庭と共に…5階家族葬室

エレベーターホール

1階霊安室

階段室

はなみずき通りから見る

5階家族葬室の和室

4階家族控え室

1階エントランスホール

5階便所、シャワー室

5階事務所と家族葬室をゆるやかにつなげる中庭

ユーザー 大島功市建築研究所 一級建築士事務所 大島功市 の写真

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I-0175、土地を購入の前にアドバイス(神奈川県)

ユーザー りさ の写真
投稿者: 
現住所‐都道府県: 
神奈川県
現住所‐郡市区町村: 
藤沢市
依頼内容: 

只今、藤沢市片瀬地区で土地を探していて広さ的には充分な土地を見つけたのですが色々と問題がある土地で慎重に検討する必要があると思い是非お力を頂ければと思っております。
敷地面積:384.19㎡ 建ぺい率:40% 容積率:80%
第1号風致地区内 現況:古家有
物件東側に公道約4m 西側公道約4m
東側道路から物件までの高低差約5~6m、西側道路からの高低差3~4mと東側に傾斜地、共同の階段があります。素人の目線なのと正式に計測をした訳でわないので分かりずらいかと思いますが難ありかと思います。
土地の整備にかけられる予算がどれ程確保出来るか…またどれぐらいかかるか検討がつかないので土地を購入の前にアドバイスを頂けたらと思います。
土地を購入した際には依頼を受けて頂いた方に設計の依頼も検討させて頂きたいと思います。
(土地の購入を決めた訳ではないので無料で相談にのって頂けるとありがたいです。)





成城・森・人

●設計事例の所在地: 
東京都世田谷区
●面積(坪): 
60
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

「成城・森・人」は成城の森に建つ2世帯住宅です。
環境と人をテーマに都会の親子の暮らし方を提案しました。

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

「2世帯がどのようにすんだらベストなのか。」様々なプランを作成お客様の生活にあったプランを模索しました。

依頼者があなたに依頼した決め手: 

「設計者自身が2世帯住宅に住んでおりアドバイス多くもらえること」「気軽に相談しやすい人柄であること」だそうです。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

1階は親世帯で漆喰で仕上げた古民家風に仕上げています。
2階は木をふんだんに使って仕上げています。
敷地の高低差に沿うように内部も高低差を生かした設計になっています。
都心部ではあり得ないような木々に囲まれ春には桜が咲き乱れる好立地で
敷地下の仙川には桜並木が鑑賞できるように北側に大きな窓を設けています。

依頼者の声: 

2世帯の場合面積が大きくなるのでコスト面が心配であったが希望の予算で設計してくれた。家族5人で楽しく暮らしています。

その他の画像: 

道路側外観

子世帯リビング

子世帯ダイニング。桜の並木が見下ろせる。

ロフトからダイニングを見下ろす。

子世帯のバルコニー。花見、バーベキュースペースとなる。

子世帯リビングは木製サッシを使用している。天井に板を貼り山小屋のような落ち着いた内装になっている。

親世帯和室。漆喰で仕上げている。

親世帯の猫間障子。

親世帯の居間と玄関。

親世帯の縁側。

I-0174、旗竿地に和モダン的な居心地のよい木の家(神奈川県)

ユーザー shiny の写真
投稿者: 
現住所‐都道府県: 
神奈川県
現住所‐郡市区町村: 
川崎市多摩区
依頼内容: 

先日、土地(約125㎡の旗竿地:旗部分は約100㎡の正方形、竿部分は約2.5m幅。建ぺい率50%、容積率100%)を購入しました。
自然素材を用いた和モダン的な居心地のよい木の家を建てたいと考えております。
広さに希望はありませんが、狭くてもコンパクトでシンプルな楽しい家にしたいと考えております。
また、パッシブ、循環的な考え方にも惹かれております。
家族構成は、30代後半の夫婦と子供二人(2歳、0歳)になります。
予算は、全て込みで2200万程度を希望しております。
アドバイスの程、よろしくお願い致します。





I-0173、自分の土地に10坪ぐらいの離れ(秋田県)

ユーザー いけだ の写真
投稿者: 
現住所‐都道府県: 
秋田県
現住所‐郡市区町村: 
南秋田郡
依頼内容: 

自分の土地に10坪ぐらいの離れを検討しています。小さい家でも建築可能ですか。





朱雀の家

●設計事例の所在地: 
福岡県太宰府市
●面積(坪): 
130.75㎡ 39.55坪(ガレージ含む)
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

前面道路より見る

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

クライアントの希望である「中庭」を基本としつつ、閉鎖的にならないように遠景への視線の抜けを確保した。

その他の画像: 

中庭に面したホール

階段を見る

二階ホール

中庭吹抜けより遠景を見る

中庭よりホールを見る

建築家の選び方ガイド|自分に合った設計事務所の見つけ方

建築家・設計事務所を選ぶ手順

 
すべての建物に精通している建築家というのはいません。
あなたに合った建築家を選ぶためには、まずあなたの希望をはっきりさせて、その上でそのような建物を多く手がけている建築家を選ぶ事をオススメします。
あなたに最適な建築家を選ぶためには下記の手順で進めるといいでしょう。
 

  1. 自分の希望をはっきりさせる
  2. 候補をリストアップする
  3. 面談で絞り込む

 

1、自分の希望をはっきりさせる

 
あなたの希望をはっきりさせるためには、まず紙に書いてまとめることが必要です。
ここでまとめた希望はのちのち建築家に自分の希望を伝える上でとても役に立ちます。
ぜひ、自分の希望を紙にまとめる作業を行ってみてください。
当サイトの建築家依頼サービスを利用していただいた方に差し上げる特典「建築家選定チェックシート」には下記のような書類をつけています。
 
・今、住んでいる家の問題点をあぶり出すチェックシート
・住宅希望チェックリスト
 

 

2、候補をリストアップする

 
希望がはっきりしたら、建築家の候補をリストアップする作業を行ってください。
テレビ・雑誌・インターネットなどを使って、気になる建築家をリストアップすることもできますが、時間と労力がかかります。
当サイトの建築家依頼サービスなどを利用すると簡単に最適な建築家をリストアップすることが可能です。
また、特典の建築家選定チェックシートを利用すると、最適な建築家に絞り込むことが可能になります。

 

3、面談で絞り込む

 
建築家を5~6社くらいに絞ったら、アポイントを取って実際に建築家にあってみましょう。
建築家依頼サービスでご紹介している建築家はあなたの建設計画を読んで立候補してきた建築家ですので気軽に連絡することができます。
当サイトで特典としている建築家チェックシートには面談の際の話の内容などで建築家を絞り込むためのチェックシートも入っています。

 

オンリーワンとなる賃貸住宅・森建築設計 森健一郎さん


 
近隣の賃貸住宅にはないもの、地域の賃貸住宅にはないもの、できれば日本全国でオンリーワンとなる賃貸住宅を建てることができれば安定した賃貸住宅経営を行うことが可能です。
賃貸住宅を得意としている森建築設計 森健一郎さんに賃貸住宅について伺いました。

お話を伺った建築家

 

ユーザー 感共ラボの森 森健一郎 の写真
神奈川県横浜市中区海岸通4-22-302
045-263-6674

貴社が賃貸住宅を手がけるようになったきっかけがありましたら 教えて下さい。

  
務めていた設計事務所を激務のあまり退社し再就職するか独立するか考えていた時に、退社した設計事務所勤務時に設計に携わった建て主様から再設計依頼をいただきました。
 
この依頼により事務所登録を行い成り行きで独立することになったのですが、この時の依頼が外人向けの賃貸住宅でした。
 
建て主様は横浜山手で外人向け賃貸住宅を6棟所有していた方で、私が受けた依頼が7棟目、その二年後に8棟目となる外人向け賃貸住宅のご依頼をいただくこととなったのが賃貸住宅を手掛けるようになったきっかけです。
 
このとき手がけた外人向け賃貸住宅2棟は延床面積230㎡のRC造(鉄筋コンクリート造)で、30歳手前で独立した私にとって大きな経験となりました。
 
この建て主様からは2007年に竣工した「藤沢市辻堂の賃貸住宅群」の建て主様をご紹介いただき、大変お世話になり今でも賃貸住宅のメンテナンスなどで関係が続いています。
 

賃貸住宅の設計で注意しているポイントを教えて下さい

  
設計のポイントをご説明する前に賃貸住宅で大切な大きな前提があります。それは経済性です。
賃貸住宅である以上満室となりなおかつ目標とする収支効率を満たす必要があります。
平面計画や内外デザイン、内外仕様やエントランスデザインなど全ては工事費に関わり収支効率に影響します。
 
また建て主にとっては竣工から満室になるまでの期間は収入が少ないのにローン返済が発生するので、竣工後ほどなく満室となるような営業テクニックと人気賃貸住宅となるための特色や魅力を生むプログラムが重要です。
 
さらに20年後、30年後の姿を考え設計することも重要です。
 
私が賃貸住宅で大事だと考えているのは、このプログラムと収支効率を考慮したバランス感覚です。
計画の初期段階で、どのような人に住んでもらいたいのか、賃料設定はどうするか、20年後・30年後にはどのような社会情勢になっているのかなどを建て主様とよく話し合います。
そしてメインターゲットと想定賃料を決め、空室率と運営諸経費を考慮した収支計画書を作成し建設予算を割り出します。
 
ここでようやく平面計画や内外デザインを検討していくのです。
 
この設問に対する私なりに答えをするなら『非日常性の演出』です。
住宅では非日常性は1割、日常空間が9割でいいと考え設計しています。
賃貸住宅では内覧時に他の賃貸住宅との違いを感じるインパクトも必要なので非日常性を2割くらいに設定して設計しています。
2割って少ないように感じるかもしれませんが非日常空間が多すぎると住み疲れてしまいます。
ですから賃貸住宅ならば2割くらいで丁度いいのです。
 
平面計画・外観・共用部分・インテリア・エントランスなどの設計ポイントはそれぞれ単独に論じるのではなく、収支効率(建設費)とターゲット層を考慮した結果なのです。
同じ立地条件でも建設費とターゲット層が変われば設計内容はまったく違ったものになります。
  
以上の事柄をご説明したうえで各項目についての一般論を解説します。
 

平面計画

 
入居者に狭っ苦しさを感じず広々と使ってもらう、また入居者の趣味嗜好に応じてパーテーションなどの区画で入居者好みの空間にできるよう、なるべくオープンな平面計画にすることが多いです。特に首都圏では、一昔前の賃貸入居者と違い今の世代はセンスがあるのでオープンな空間のほうが好まれる傾向があります。
 

外観

 
どこか一点、「あっ良いな」と思わせるポイントを用意するよう考えています。「すごい!!」ではなく
「あっ良いな」程度の感動を与えることが重要と考えます。「すごい!!」では日々の生活の中では見飽きてしまうので「あっ良いな」のほうが効果的です。ターゲット層によっては「すごい!!」の方が効果的な場合もありますが、一般的には品がある程度のほうが受け入れられやすいです。
 

エントランス・共用部分

 
私が手掛ける賃貸住宅は小規模なものが多いので我が家に帰ってきたような安心感を感じてもらえるような空間を心がけています。また共用部分に多額のメンテナンス費がかかるような仕様は収支効率を大きく悪化させるのでなるべく、メンテナンス費のかからない仕様で設計するようにしています。
 

インテリア

 
平面計画にも通じますが、あまり作り込まず、でも手作り感のあるインテリアにしています。時には入居者自らが仕上げ変更できるような壁を用意したり、IKEAや無印の家具を設置しやすいようなモジュールで設計することもあります。押しつけがましいインテリアではなく入居者の好みで応じて自由に作りかえられるような空間ですね。
 

 

近隣の賃貸住宅と差別化するために意識していることがありましたら 教えて下さい。

 
これは大手の資本ではなく個人の建て主が建設する賃貸住宅で最も重要な事です。
 
メインターゲット層を設定しその方々の心に響く特色・魅力・差別化を考える事です。
どのような特色付けをすればいいという方程式のようなものはありません。
立地条件、地域性、周辺の賃貸住宅、建設予算、人口統計や世帯数推計、メインターゲット層などにより必要な特色は変わります。
 
近隣の賃貸住宅にはないもの、地域の賃貸住宅にはないもの、できれば日本全国でオンリーワンとなる賃貸住宅となるよういつも意識しています。
 
横浜山手では外人向け専用賃貸、辻堂ではハイクラスを意識した日本的なリゾート感、賃貸長屋「sora」では専用パティオを組み込んだ複雑な内部空間、世田谷代田計画では古い柱や梁を表しにした昭和を感じる懐かしさ、いままで手掛けてきた賃貸住宅ではそれぞれに地域にはない特色を持つよう設計してきました。
 

 

建築業者ではなくて貴社に賃貸住宅を依頼するメリット・デメリットを教えて下さい。

 
建設業者の本業は建設業です。
一般的な賃貸住宅は建設できますが、日本全国でオンリーワンの特色を持つような賃貸住宅を提案する提案力はありません。
また建設業者は建てたら終わり、しかも建設費が高い方が利益も大きいので低コストで建設できるような提案はしません。
 
その点、森建築設計は収支効率を考慮した総予算から導き出した建設費で、ニッチな層にアピールする特色を考え、20年後・30年後にはどうするのかということも話し合いながら作り上げることができます。
 
デメリットは設計から竣工までの期間が建築業者よりも長いことと、予算確保は建て主自ら行わなければいけないということです。
設計~竣工期間は建築業者よりも4か月ほど長く、金融機関の紹介はできますが建築業者のような手とり足とりフォローするということはできません。
 

賃貸住宅に向いている土地というのはどういうところでしょうか?

 
日本の総人口は減少しており、世帯数は単身者世帯があと15年ほど増加しますがその後減少していきます。
単身者世帯数が増加するのも首都圏の話で地方ではすでに世帯数も減少傾向にあります。
つまり一般論として賃貸住宅は安心できる事業ではないのです。
このような情勢で賃貸住宅に向いている土地を考えると、駅に近く良質な環境の土地です。
 

逆に賃貸住宅に向かない土地というのはどういうところですか?

 
駅から遠い、駅に近すぎて物騒で騒がしい、線路脇、高速道路や幹線道路脇、山の上、高架下、など一般的に賃貸住宅に向かない土地は沢山あります。
自分自身が住みたいか住みたくないかを考えればいいでしょう。
 
たがこれは一般論であって、短所を逆手にとって魅力に変えることも可能です。
 
ローン審査が通らず実施に至らなかった線路脇の賃貸住宅計画がありましが、この計画では電車を眺めるための窓を設けることで鉄道好きの興味を引く提案をしました。
どのような可能性があるか、ぜひ一度相談してみてください。
 

賃貸住宅を経営したい方になにかアドバイスがありました教えてください。

 
低金利政策が続いていることもあり、金融に投資するなら賃貸住宅に投資したほうが利回りがいいと考え相談にいらっしゃる方が最近多いです。
 
一般に、土地を新たに購入して賃貸住宅を建設しても事業として成り立たせるのは不可能です。
借地権の土地ならば成り立つ可能性が少しあるという程度です。
 
もし成り立つなら私自身が賃貸経営していますし、資本力のある大手がもっと賃貸経営に乗り出しているはずですよね。
表面利回りは最低8%、実質利回り3%確保できるか、計画段階で手抜かりなく確認し計画を進めなくてはいけません。
また長期賃料保障などをアピールしている業者も多いですが、長期賃料保障に建て主のメリットはほとんどありません。
 
この点もよく勉強してから計画を進めるべきです。
 

森建築設計 森健一郎さんの賃貸住宅設計事例

 

画像 建物の名称 紹介文
4軒の賃貸長屋 sora

本計画は平成22年度 神奈川建築コンクール住宅部門優秀賞を受賞いたしました。

4軒の賃貸住宅群

計画地は藤沢市辻堂です。駅から遠い立地であること、海に近い(自転車で5分)という立地であることから「日本的な大人のリゾート」をコンセプトに計画を進めました。建て主様の希望通り、付近相場の2割り増しの家賃で貸す事ができました。

記憶が繋ぐ集住ハウス

柱や梁、木製引き戸は昭和の雰囲気を伝える貴重な財産だと感じました。この雰囲気を生かした、昭和建築や古民家に安らぎや魅力を感じる方々にアピールできる賃貸住宅にしたいと考えました。

鳥小屋賃貸

賃貸室は2部屋つくりました。それぞれの床面積は26m2(7.8坪)です。

ユーザー 三浦尚人建築設計工房 三浦尚人 の写真

土地探しの相談を受けている中で、相談者から

「古家付きの土地ってどうなんでしょうか?」という

質問をされることがあります。

一般的に、自分達で実際に歩いて土地を探す場合、

やはり更地でしかも「売り出し中」という不動産会社

の看板を頼りにすることが多いと思います。

不動産広告の中には「古家あり」などと書いてあり、

その古家の写真まで載っている物件も稀に見受けますが、

たいていは、敷地形状だけというのがほとんどです。

すでに「空き家」となっている古家付き物件もたまに

「売り出し中」の看板が掲げられているケースもありますが、

現在も「居住中」である古家付き物件ではそんなことは

近隣の目もあるのでありえません。

したがって「古家付き」物件は、実際に不動産会社や

インターネットで探すことになります。

「古家付き」物件といっても、更地にしてから引き渡す

ケースと現状のままで引き渡すケースがありますので、

注意が必要です。

もし現状引き渡しの場合、その古家を解体する費用が

別途かかることになります。

しかし、古家付き物件もメリットはあります。

それは、解体する前に建物内部から周辺の眺望を確認

出来ることです。

たいていの古家は2階建てなので、特に2階からの眺め

をチェックするのに適していると言えます。

一般的に住宅地の場合、敷地の周りは隣家が接近して

いるので、採光と風通しを考慮して2階にリビング、ダイ

ニング、キッチンといったパブリックスペースをもってくる

プランがあります。

そんな時に2階からの眺め、光の入り方、風の抜け方と

いった点を確認出来るのです。

実際に私が以前、土地探しから携わった方はそうやって

解体される直前に古家の2階からの眺望をチェックして

近所の公立公園の緑を借景として取り込んだプランに

しました。

したがって、土地探しから住まいづくりを考える場合、

更地だけにこだわらずに古家付きの土地も選択肢のひとつ

としてみてはいかがでしょうか。

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