●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など):
建て主の依頼内容を踏まえ敷地を選定から始めました。
敷地は南北に絶景が広がる土地ですが南面は前面道路になり、向かいの住宅越しに阿蘇山を望むことになります。
プライバシーと採光、眺望の兼ね合いを取るために、LDKの南面に硝子屋根の内縁を設けその外部には大きなテラス(ウッドデッキ)を設ける事により、外と中の繋がりに段階を持たせました。
LDK・和室・縁側の各部屋の間は収納式障子で間仕切り、夏場は障子を外してワンルームとして使い(阿蘇は髙地の為冷房が不要)、冬場はトップライトで採光を確保しながらも障子で間仕切る事で気積を減らして暖房効率を高めることができます。
洗面室・便所は、将来車いすでの生活になった時を踏まえ広めに計画し、特に洗面室には和室に繋がる屋内物干しスペースを設けることで家事動線の効率化を計ると共に、乾ききってない洗濯物に居住スペースを占拠される事が無いように意図して計画しました。