●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など):
築40年以上経過した4階建て鉄骨造ビルの一部を事務所に改修する計画である。間仕切り壁を全て撤去すると現れる3面採光のポテンシャルを活かすことを考えた。壁による間仕切りは無くし、明るく広がりのある一体空間としつつも、天井や床の操作により、用途に応じた緩やかな区切りを持たせることで、空間にメリハリのある居心地をつくることを意図した。また、撤去・廃棄されるはずであった古材を打合せエリア壁面に、既存照明器具をエントランス壁掛け照明へと再利用することで、コストダウンとこの場所の記憶を留める計画とした。