ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

昨日は、無垢フローリングの中でも、
明るめの色合いの樹種について、お話ししました。

それぞれ、風合いや特徴があるので、
画像だけでなく、サンプルなんかも取り寄せながら、
体感して決めてくださいね。

今日は、明るめでもなく、暗すぎない。
ほどよい中間な色合いの樹種をお話ししていきます。

一つ目は、チェリーです。

少し赤みがかっているのが特徴です。
暴れた感じの木目ではないのですが、
ほどよく表情がある感じが、とても上品ですね。

赤みがかった色合いだけでなく、白い部分が混ざったり
することもあります。

この色。
経年で、深みを増していって、飴色というか、
赤みが増していくので、すごくいい風合いに変化していきます。

長い年月をかけてというより、その変化は早いので、
家具を置いたりしていると、すぐにわかってしまうかも。

そうそう。
それと、ものすごく、肌触りがいいんですよね。
なんといったら伝わるか。。
きめ細かくて、滑らかな感じなので、
ついつい触っていたくなるような感じなんですよ。

なので。
塗装をする場合は、質感の残るオイル塗装がオススメです。

もう一つは、チークです。

チェリーは赤みがかった色合いでしたが、
こちらは、赤みというより、茶系な色合いでしょうか。

もともと深みのある色合いなのですが、
経年で、自然なツヤが出てきて、飴色になっていきます。

というか。
より深みが増していき、高級感が半端ないです。

チークって。
希少樹種と言われていて、とても高級な部類です。
なので。
金額は、結構高くなりますが、深みある色合いが好き
であれば、その価値はありそうです。

最後のもう一つ。
アカシアという樹種。
こちらも、色合いでいけば、中間でしょうね。

でしょうね。
とお話ししたのには訳があります。

アカシアは、全体で見れば、
チークのような色合いなんですが、
茶系の色合いと白い部分の色味がハッキリ
分かれているので、かなり表情のある印象に
なります。

かなりなムラなので、それがお好きでない方には、
あまりオススメではありません。

ただ。ムラのある表情にしたい!という方であれば、
ここまで表情ある樹種がないのでフィットするかも。

ということで。
中間の色合いになる、三つの樹種について
お話ししました。

明日は、濃い目ですね。

ユーザー やまぐち建築設計室 山口 哲央 の写真

※キッチンハウス・ベーシックプランカスタマイズ(アイランド型キッチン)べトングレーを採用して左官材モールテックスのような雰囲気に・食洗機はボッシュ

リノベーションを進めていた現場。

空間のカタチと要素、

グレージュモダンの空間が際立つ提案デザイン。

工事中の養生が外れたところで

仕上げの確認段階。

今まで養生で隠れていた部分が

目視で確認できるように。

今回はどちらかといえば「狭小」空間ですが

空間に広がりを生み出す

効能として「ライティング」と「表情の素材感」にも

インテリアの工夫が詰まっています。

床を照らす意味ではなくて

空間の隙間を照らし「奥行き」をつくる事で

立体的な奥行きを

実際の空間以上に感じる仕掛け。

今回のキッチンは「アイランドキッチン」としては

サイズが大きめのものを採用していますが

それでもカウンターと実際のサイズ感に

ギャップを生み出す「くぼみ」がある事で

キッチン周辺のサイズ感に「違い」をレイアウト。

狭小の工夫を盛り込んでいます。

そして、キッチン背面の収納はトール型をレイアウトして

普段家電類は「見えない」ように。

必要な時に開放する使い方。

同じ雰囲気ではなく、

配色を変えての二色展開で

背面収納は白基調、

キッチンは黒基調で、

モノトーン空間を演出して

壁・床とイメージがリンクするように。

同色化して「要素」が少なく見える事で

スッキリとした空間になり

狭さを感じにくくなります。

空間を広く感じる「レトリック」は色々とありますが

建築の空間には「それ」だけではない

場所の魅力をどのように設計するべきか?

という感度が大切。

今回の建築プランには

広さを生み出す工夫を随所に

めぐらせています。

天井までの「サイズ」もそうです。

扉と壁と天井の関係性。

場所の価値を最大限で

最適化する感度をいつも計画に盛り込んでいます。

過ごし方と心地、

そして場所の持つ意味を設計とデザインの工夫。

現場はもう少しで完成。

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※キッチン背面のトール型収納ユニットは白が基調の「ルーナ」でグレージュ空間に浮きとゆとり感を生み出すデザインに(現場造作で天井と壁を照らす間接照明)

※アイランドキッチンをダイニングテーブルとしても使うことが出来るように対面型カウンターとなるプランに

陽光の恵みを受ける都心の住宅|つばさの家

●設計事例の所在地: 
東京都
●面積(坪): 
49.7坪
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

大らかな印象の外観は、家の中深くまで光を取り込むための大きな開口と深い庇が作り出したもの。都心の住宅密集地にあるので、空から採光を意識した結果、屋根はつばさを広げたような形になっています。

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

南北に長い敷地で、東西は隣家が迫って建っているため、家の北側半分には光が入りにくく、初めは、お施主様は建て替えではなく住み替えも視野に入れていました。「光がたくさん入る家」がいちばん大事なテーマでした。

依頼者があなたに依頼した決め手: 

お施主様よりいただいたコメントです。
「設計者選びの際、白崎さんの提案が気に入ったこと以上に、私達の提案はこれで終わりではありません。依頼主の方がお気に召すものが出来るまで何度でも打ち合わせ、何度でも作りこみます、と言って下さった白崎さんの誠実なお気持ちに可能性を感じ、私達も一緒にやってみたいと思ったことが、白崎さん達にお願いする一番の理由でした。」

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

住宅密集地にあり、地区計画上、耐火構造であることが求められました。また、近くを通る幹線道路からの遮音対策も考え、RC造(鉄筋コンクリート造)としました。RC造は木造と比べて柱間の距離を大きくとれるので、大らかな生活スタイルの建て主にふさわしいスケール感を出すことができました。
冬は陽光を家の奥まで届け、夏は強い日差しを家の外で遮るために、大きな開口と深い庇、そして、家の中心にコート状のルーフテラスを設けました。家の中心にルーフテラスがあると、そこから下に光を落としていくことができるのです。
RC造のメリットや建て主の要望を収斂していった結果、屋根や天井が「つばさ」を広げたような形状となり、大らかな家族を表現するのに相応しいものとなりました。
「つばさ」を仰ぐと、周囲から覗かれる心配なく空が垣間見え、住宅が密集しているとは思えない「のびやかな」空間に仕立て上げることができました。

依頼者の声: 

私達が最初にいった言葉、「私達の希望の家は、風通しがよくて、空気が綺麗で、陽の光が沢山差し込む家、アクティブな子ども達の笑顔が溢れている家、出掛けたくなくなってしまうような居心地のよい家です。」これだけ聞いたら、それって具体的にはどんな家?って思ってしまうのが普通だと思うのですが、白崎さん達は、「OK!そういう家ね!」ってまず言って下さって本当に話しやすかったです。
私達の好み、生活スタイル、家族の歴史など丁寧に丁寧にヒアリングし、少し先の未来から人生設計を一緒に考えながら、私達のこれからの生活を形にしていく、設計に落とし込んでいく。お二人の聞く力、設計力はすごいと思いました。
白崎さん達お二人だからこそ織りなせる絶妙のバランス感覚、デザイン性と機能性を持ち合わせた家、女性目線の動線や収納等もがっつり工夫されていて、それでいて遊び心があり繊細でしなやかな主張を感じることのできるすっきりした家に仕上がりました。コストや素材にまで細やかなご配慮をありがとうございます。最初のワクワク感が形になり、希望通りの住み心地のよい家となっています。

その他の画像: 

アプローチから見た外観

玄関。正面の和室の床の間を、玄関の飾り窓にしている。

南側に面した吹抜けのリビング。

リビングからダイニングを見る。上方の窓はルーフテラスからの光を取り込むため。

階段から光が降り注ぐダイニング。

キッチンの隣にワークスペース。中庭を設けて自然光が入るようにしている。

手元が隠れるタイプのオープンキッチン。背面の収納は大型の引き戸付きで、使い勝手がよい。

ルーフテラスからの光を取り込む階段。

子供室から廊下とルーフテラスを見る。全開放できる引戸で廊下と仕切っているので、空間が開放的になる。

バスコート付きの開放的な浴室

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

昨日、無垢フローリングの選定基準の一つとして、
傷についてお話ししました。

傷を味を思えるかどうか。
それで、セレクトが変わってきてしまいますよ。
そんなお話しでしたよね。

そんなことが基準なの?
もっと違う選定方法はないの?
そんな声をいただきました。

そこで。
傷のお話しとは別の切り口について
お話ししていこうと思います。
(ただ昨日お話しした基準は、大前提ですよ)

皆さんがイメージしやすい切り口となると、
やはり、色合いになりますよね。

まずは、そこからスタートしてみましょう。

とにかく、明るいインテリアにしたい!
だから、床も明るめが最高です。

そんな方には。
メープルとオークがいいかもしれません。

特に、メープルはとても明るいですし、
木目がおとなしいことから、ある意味無難なセレクト。

もう少し、木目がほしい。
そんな方であれば、オークですね。

節があったりしても、さほど気にならないですから。

オークに似た感じで、もう少し木目がほしい。
そんな方であれば、タモがいいかもしれません。

かなり木目に表情があって、ナチュラルな雰囲気は
相当ありますね。

ちなみに、ここまでであれば、堅い木なので、
傷のことも安心できるかもしれませんね。

もう少し肌触りのいい感じが好き。
そんな方であれば、パインがいいかなと思います。

ただ、パインは、節があることが多いので、
もし節がダメな場合は、ウッドワンというメーカーの
無垢フローリングがオススメです。

パインでも、節のないフローリングしか扱いがないので。

そして。
肌触りもよくしたいし、木目もほどほどにほしい。
そんな方であれば、クルミもいい選択肢ですよ。

木目は暴れすぎず、ほどよい手触り感と、
明るめの色合いが特徴ですね。

たまたまですが。
クルミは、よく選定される無垢材ひとつなんですよ。

そうそう。
もう一つ大事な基準のひとつとして、価格。

今日ご紹介した樹種であれば、もちろん高い安いはあるものの
大きな差額にはならないかなと思います。

ちなみに。
価格の側面からも、クルミがバランスよかったりしますね。

おっと。
明るい樹種のお話しだけで、長くなってしまいました。
明日、続きをお話ししていきます。

ユーザー オープンサイト建築設計事務所 双木洋介 の写真

基礎パッキンには2種類あります。
①通気パッキン
②気密パッキン
の2種類で、使い方=基礎・床下へのアプローチが変わってきます。

通気パッキンの場合は、従来通りの基礎へ通気をさせるタイプの基礎パッキンで、昔ながらの通気口という形式よりも効率的に・ネズミや虫などを防ぎつつ基礎への通気を可能にします。また通気口の場合は基礎の開口部補強など甘い場合も多くクラックの発生しやすい箇所になってしまうため、現在では基礎通気をする場合は通気パッキンを利用することが多いです。 この場合の断熱としては、床下に断熱材を敷き込む形になります。

気密パッキンの場合は、基本的に基礎に通気を促しません。通気をしない前提で、基礎の立上がり部分に断熱材を張ることで、基礎断熱をする形になります。

個人的には、基礎はこれまで気密できない=湿気がたまり土台を傷める、という形のため出来る限り通気を促すのがベターでしたが、現在は気密パッキンで基礎の空気が動かなくすることができるようになった、のであれば湿気の原因になる通気自体させない方が安定するのでは?ということで気密パッキンを採用することが多くなりました。 ご参考までに。

ユーザー やまぐち建築設計室 山口 哲央 の写真

※室内での光の反射を意識してデザインしたLDK(リビング・ダイニング・キッチン)

自然の光にはいろいろな表情があります。

朝日を浴び、

きらめく光夕暮れの

あたたかな光夜の落着きをともなった光方位や

光の映る場所、

取り込み方など様々なことを考えて

計画することで

風景や外部との関わり方が変わってきます。

また、壁面があるからこそ、

映し出される光の色の変化や

時間の移ろいを感じられたり、

壁に光が反射されることで

やわらかな空間になったり、

切取られた風景がより印象的なものになったりと。

勿論構造的な事、

家具や家電のレイアウトも関連してきますが

壁をどれだけ残し、

窓の大きさをどれくらい開けるべきなのか。

バランスはとてもむずかしく、

悩むところですが

設計の工夫によって

暮らしの質がよりよく感じられる要素となります。

いつもの暮らし、

生活の中で、

ささやかな発見と楽しみがある

ちょうど良い窓の大きさと

光の取り込み方を、

デザインの仕掛けとして

丁寧に考えていますよ。

明るいだけが心地よいという意味ではなくて

暮らしの質感にどのようにあるべきか?。

暮らしの質に対する問いとして、

設計の際にはそれらを大切に考えています。

設計デザインの問い合わせ
ご相談・ご質問・ご依頼等は
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やまぐち建築設計室
建築家 山口哲央
https://www.y-kenchiku.jp/
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※吹抜け空間だから生まれる開放感と光の取り入れ方・窓のサイズをデザインして外部環境の呼び込み方をデザイン

※夜の時間には壁の存在が灯りのデザインの背景にもなります

※シャボン玉をイメージして吹抜けにレイアウトしたペンダントライト

ユーザー プライム一級建築士事務所 西島正樹 の写真

homify記事「自慢の住まいを手に入れるために!知っておきたい5つのステップ」に、【フラッツ5+1】が掲載されました。
記事では、まわりに自慢したくなるような、憧れの住まいを手に入れるための5つのステップが紹介されています。

【フラッツ5+1】はオーナー3住戸+賃貸2戸+アトリエからなる集合住宅です。
戸建住宅のもつ独立した趣きと、集合したことから生まれる「共に生きる共感」とを合わせて感じることができる建築をめざしました。

よろしければご覧ください。

■homify記事「自慢の住まいを手に入れるために!知っておきたい5つのステップ」:
https://www.homify.jp/ideabooks/9405790

■【フラッツ5+1】(Houzzサイト)
https://www.houzz.jp/hznb/projects/pj-vj~938655

ユーザー 建築家紹介センター 仲里 実 の写真

国内初JIS認証を得た建築用真空断熱材を旭ファイバーグラスが発売したそうです。
 

旭ファイバーグラス(東京・千代田)は建築用真空断熱材の日本産業規格(JIS)A 9529に適合した製品を開発し、2023年5月9日に発売した。20年につくられた同規格の認証を、国内で初めて22年7月に取得している。製品名は「VIP-Build(ビップ ビルド)」。

 
国内初JIS認証を得た建築用真空断熱材、旭ファイバーグラスが発売
 
上記の記事を読むと
「薄くても断熱性能が高い」
というのが特徴のようです。
 
薄い断熱材で家を建てたい……という方はぜひ上記の記事を建築家に見せて相談してください。
 

I-3876、長く使っていけるような快適な家(東京都在住・建設予定地は群馬県)

ユーザー Juri の写真
投稿者: 
現住所‐都道府県: 
東京都
現住所‐郡市区町村: 
 
依頼内容: 

建築家の皆様こんにちは。
このたび群馬県にて、建物面積約200m2、築47年の2階建て中古住宅を購入いたしました。
前持ち主が何度か増築工事をし、ちぐはぐな間取りになっている箇所があります。
リノベーションは、電気工事と水道工事以外は私と夫行う予定です。
イメージはすでに固まりつつあるのですが、壁を打ち抜いたり支柱の増減をする可能性がでてくるので安全面でも不安なので見ていただけると嬉しいです。
また、私たちのイメージをより良くアドバイスしてくれる建築家さんに出会えたら最高だなと思っています。
 
エコな家を目指しており、パッシブハウスの基準までには達することは難しいかもしれませんがZ空調などのお金のかかる最新技術無しで自然に優しく、この先も長く使っていけるような快適な家を作りたいと願っています。
 
夫はヨーロッパで修復専門の大工をしていましたので今回建築家さんと協力し合い素晴らしい家ができることを願っています。
 
要望は多いですが予算はかなり厳しいです。アドバイス、相談料など料金に関してもご相談させていただけますと幸いです。
 
よろしくお願いいたします。
 
建築家の所在地について:
建築家の所在地にはこだわらない





ユーザー アーキシップス京都 古前極 の写真

建築設計事務所にはあらゆるご要望が寄せられますが、宗教建築もその一つ。
弊社も神社の社務所やお寺の改修などを依頼されたことがありますが、ある時、キリスト教会からのご相談がありました。
実はその数年前に梅雨末期の暴風雨で、京都府北部に甚大な水害が発生していたのです。
その際には、川に取り残された人々が救助を待つニュースを呆然と見ていたのですが、その後、教会の牧師様からご相談のメールが舞い込んだのです。

指定された場所に行ってみると、そこは海辺のお屋敷。
立派な日本家屋だったのですが、不同沈下を起こして床も建具も傾いています。
お会いした牧師様はなんと若い男女で、心の底から清いからでしょうか、まばゆい光に包まれたような、清々しく、なんとも美しいお二人だったのです。

アーキシップス京都 海辺の教会

写真:外壁の光の十字架

お二人は指導役の牧師様と新しく教会に赴任する牧師様とのことで、お二人のお話をお聞きしました。
水害で地域の教会が使えなくなってしまったこと。
新しい教会を持つべく、みんなで献金を重ねたこと。
やっとこの屋敷に巡り合い、ここに祈りの場を持ちたいこと。
立派なお屋敷なのでここをリフォームして使えるか、新築したほうがいいか。

そのお屋敷はお金持ちの別荘として使われていたらしいのですが、広範に傷みが広がり、面積があるだけに、改修して不特定多数の人が出入りできるようにするには、費用がかさみそうとお伝えしました。
信徒様とのご相談の上で、改装のために集めた費用で新築しようと決まりました。

アーキシップス京都 海辺の教会

写真:木の香りのする礼拝堂

礼拝でなくても信徒様が集まりたくなる、カフェのような教会にしたい。
荘厳というより、優しく温かい礼拝堂にしたい。
工事費の不足する部分は信徒様がお手伝いしたい。
海が見えるこの眺望を生かしたい。

礼拝堂はできるだけ柱が邪魔にならずに大空間を作る、牧師様の生活空間も信徒様のための空間も作る、予算内に収める・・・

現実的な問題もその都度、牧師様や信徒様と話し合いながら、設計を進め、ついに工事が始まりました。

上棟式には賛美歌を歌い、仕上げ工事には信徒様が大勢参加し、工事が出来ない方は食事の用意をするなど、手作りの工事が順調に進みました。

アーキシップス京都 海辺の教会

写真:クリスマスの風景

教会の工事が終わり、あとは外構工事だけ。
となった段階で、今度は大雪がやってきました。
一年で一番賑やかな行事のクリスマスは、目前です。

外構工事は雪解け以降に後回しにして、急いで完了検査を受け、無事、クリスマスの日を迎えることができました。

アーキシップス京都 海辺の教会

写真:雪の朝の教会

信徒様が大勢で工事のお手伝いをされるなか、不思議な感覚が湧き上がりました。
教会を作る工事の最中なのですが、逆に、目に見えない遺跡から、力を合わせて教会を取り出しているような。

クリスマスの礼拝で、牧師様が「神様が、みんなでみんなの教会を作る機会を、与えてくださった。」とご挨拶され、とても心に響きました。

アーキシップス京都 海辺の教会

写真:教会夜景

祭壇に立つと、海からの光が礼拝堂に差し込みます。
明るさを抑えた礼拝堂は木の柔らかさに包まれた落ち着いた空間に、光あふれる信徒様のためのスペースは一転してカフェのように楽しい空間に。

この教会が信徒様の心の拠り所となるよう、どんな時も誰もが受け入れられる場所になるよう、願っています。

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