ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

昨日から新しいお話しへ。
家の中の戸についてですよね。

開き戸と引き戸があって、
それぞれの特徴をお話ししました。

今日は、その続きです。

開き戸と引き戸の特徴。
わかりましたよね。

設計士さんに相談してください。
とはいったものの、提案されるままではいけません。

自分なりに、使い勝手をイメージしながら、
検討してほしいなと思います。

設計士だから、パーフェクトに提案できる。
ということではありませんから。

そこに住まう方の生活スタイルによるんです。
何が正解かは、住まう方が決めることですので。

開き戸を検討していただく際に
よくお聞きする内容を、少しご紹介しておきたいと思います。

トイレが開き戸の場合。
ご実家とか、賃貸の家とか、ご友人等の家を思い出してください。

開き戸って、トイレの内側へ開きますか?
それとも、外側に開きますか?

記憶がない!なんて方も多いかなと。
意識してみていないことって、意外にも記憶にないですから。

実は。
一般的に、トイレの開き戸って、外側に開くことが多いんです。
ただし。。
住宅に限りますよ。

だって。
オフィスとか、役所とかのトイレを思い出してください。
外ではなくて、内側へ開くケースが多くないですか???

不思議ですよね。
といいつつ、理由はありそうです。

住宅の場合で理由の一つは。
トイレの中で倒れたら、困るじゃないかということ。

確かに。
外に開いたら、そういった心配はありませんね。

もう一つは。
トイレの中のスペースが、かなり狭くなることです。

1帖くらいの広さがあれば、まだよいのですが、
それ以下ですと、出入口の位置によっては、
出入りできないので、ご注意ください。

オフィスなんかでは、かなり狭くて、出入が大変なのに、
内側に開くケースが多いですね。

なぜかって考えると。
ドアを外側に開くと、ドアの近くを歩いている人に
ぶつかってしまいます。

住宅であれば、トイレのドア前に人がいる場面って
多くないと思いますが、多数の方が使うトイレだと、
あってもおかしくないですから。

ここまで来ると、トイレのドアは、外側に開く形で!
と決めてしまう方も多いのですが。。

何度か、内側に開く戸を採用したことも。
理由は階段に近いからとか。
内側に開き方が使いやすいとか。

みなさん、理由は様々です。

トイレの戸一つでも、そんなことあったりします。

開き戸は、もう少し気になるポイントあるので、
明日続きをお話ししますね。

北鎌倉の家

●設計事例の所在地: 
神奈川県鎌倉市
●面積(坪): 
28.06
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

敷地内にリスが住む草木の豊富な斜面と水路がある北鎌倉の事例です。太陽熱による給湯設備や薪ストーブ、既存の井戸水利用など自然エネルギーを積極的に取り入れました。

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

敷地探しからお手伝いし、良い不動産屋さんとの繋がりのおかげで住まい手のご希望にピッタリの敷地を購入できました。住まい手ご夫妻は
・自然の豊富な敷地を活かした住まいにしたい
・縁側などの心地よいスペースをうちの中に作ってほしい
・見晴らし台が欲しい
・お風呂はこだわりたい
・自然エネルギーは取り入れたい
といったご希望を持っておられました。また、エアコンの風が好きではないとのことでエアコンは使わずに快適に暮らせる方法を模索したいともおっしゃっておられました。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

家の中のどこに居ても、外の緑や空が眺められてお庭とも繋がるそんな空間を提案したいと考えました。そのためのポイントは窓。季節毎に変わる太陽の動きなどを踏まえてどこにどんな大きさの窓を配置するかをこのお家では一番検討したと思います。
また、エアコンの代わりに、輻射熱冷暖房機を採用し、薪ストーブも設置しています。通常のエアコンで空調するお家よりも少し設備費がかかりますので、全体の予算とのバランスを良く考えて、間取り、内装など提案していきました。メインのリビングの窓は国産材で製作が可能なCurationerの窓を採用しました。
木材料は国産無垢材、内装壁は漆喰や土がメインのいつものBois設計室の仕様です。住まい手が心地良くまた、より永く住み継いでいけることを考えて、材料を選択しご提案しています。また、一次エネルギーの削減や環境保護の観点からも、より良い選択肢をご提案しています。

依頼者の声: 

住われてから2年ほど経ちますが、猫を飼われていてエアコン無しでも快適に住んでいらっしゃるとのことです。ただ今、広い敷地の既存の樹木の整備と新しい庭の計画を少しづつ進めています。年を追うごとに住まい手の形へと変化してくであろうこのお家、どのようになって行くのか拝見するのが楽しみです。

その他の画像: 

道路と反対側から見た建物。間取りはコの字になっていて小さな中庭があります。

I-3818、設計士の方に設計をお願いできないものか(東京都)

ユーザー えみ3818 の写真
投稿者: 
現住所‐都道府県: 
東京都
現住所‐郡市区町村: 
 
依頼内容: 

注文住宅を建築するため土地を購入し住宅メーカーが決まっている状況です。
13.44坪という小さな土地に車庫付きの3LDKを希望しています。一旦住宅メーカーより提案いただいた間取りで決まり、窓の位置まで決めた次の段階で、天空率の問題でその間取りではやっぱり建てられないと言われてしまいました。
その後の住宅メーカーからの提案では、家が小さくなりすぎるため不本意にも車庫を断念することになり、何度か間取りの提案をいただいていますが、納得のいくものがありません。
 
そこでどうにか設計士の方に設計をお願いできないものかと相談したいです。
その際どのくらい料金がかかるのかも知りたいです。
住宅メーカーはかえられません。
 
建築家の所在地について:
同じ都道府県・近県の建築家を希望する





ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

さて。
今日から新しいお話しです。

家の各部屋への出入口には、戸がついてますよね。
今日から、その戸について、いろいろお話ししていきます。

部屋のドアのことでしょう?
そんなに考えることってあるの??

なんて声が聞こえてきそうです。
ドアとかって、「なんとなく」決めてるわけでもありません。

では。何か考えなくちゃいけないのか?

まず最初に考えないといけないことは、
開き勝手になります。

大きくは。開き方のことで分けると。
開き戸と引き戸があります。
(出入口という前提ですが)

まずは、開き戸ですね。
ドアっていうと、なんとなく、開き戸を示している印象です。
出入りするときに、戸を押したり引いたりするカタチです。

もう一つの引き戸。
和室の出入口であれば、引き戸が多いでしょうか。
横にスライドさせていくカタチですよね。

ここまでは、当たり前な内容なので、
「そんなこと知ってるよ」って感じかなと思います。

では、お聞きします。
開き戸と引き戸は、どう使い分けますか?

「なんとなく」というわけにもいきませんから。

では。どう分けていくのか。
それには、それぞれのいいとこ気になるところを
把握しておくとよいかなと思います。

開き戸のいいところは、側面の壁(引き代)がいらないこと。

間取りの都合で、ドアが二つ並んでしまい、
脇に壁がとれなければ、開き戸が合理的です。
例えば。二つ並んだ子供部屋とか。

ただ、開き戸の場合って、開閉するときに、
戸と動く範囲にスペースが必要になるので、
車いすになった時なんかは、使えなくなります。

部屋の外側か、内側が、いずれに開閉するのかも、
しっかり考えないといけませんよ。

また、戸を90度まで開けておくことが難しいです。
戸よりハンドルが出っ張っているので。
つまり、ハンドル分、有効幅が狭くなってしまいます。

一方、引き戸はというと。
脇に壁は必要になりますが、
戸が室内に出っ張ってこないので、
部屋を有効に使うことができますね。
車いすでも使いやすい。

引き戸を完全に引き込んでしまえば、
有効寸法を大きく取れますし、
開け放っておきたい時にも、便利ですよね。

ということで。
上記したメリットやデメリットを踏まえながら、
開き戸にするのか、引き戸にするのかを決めていきます。

洋室だから開き戸、和室だから引き戸といった縛りはありません。
自分たちの使いやすいカタチにすればいいんですから。

といいつつ。
自分たちで考えるのって結構難しいはず。
なので、設計士さんにたたき台をつくってもらうといいですよ。

でも。それが最善ではないので、チェックしてくださいね。

長くなってしまったので、明日に続きます。

I-3817、自然と戯れる家(神奈川県在住・建設予定地は長野県)

ユーザー タロウ3817 の写真
投稿者: 
現住所‐都道府県: 
神奈川県
現住所‐郡市区町村: 
 
依頼内容: 

動き出すフェーズです。
 
私は神奈川住まいです。縁もゆかりもない長野県に1300平米の土地を購入済み。現在は樹木が覆い、東西南側に民家があるものの、北側はレタス畑が一面に広がり山のパノラマという風景。一方で南側も高さを普通に出せば山々を望める位置にある。
 
 
・自然と戯れる家:オープン、温もり、木の質感
・この家を一言で表現したい
・今ある樹木を生かし、四季を感じ、リビングやお風呂
 から緑を見たい
・家のコンセプトに合わせ伐採、残す、移すを決定。
・家全体がプライベート空間
 
・リビングは天井が高く、木の温もりを存分に味わいたい
・リビングの窓はかなり大事。南北側それぞれの山、日差しの取り込み、庭の景色、ウッドデッキありなど。
・20人のパーティができる家
・キッチンカウンター、ダイニング、寛ぎのソファがどう共存するかは大事。
・リビングも大事だが、キッチン、寝室、お風呂場、玄関、快適性も大事
 
以上、大きな話のみ書きましたが、デザインと予算の問題、イメージの相違を防ぐためのコミュニケーションの密着化など、いろいろ越えなくてはいけないこと多数と考えてます。だからこそ、一緒に楽しんで作れる人と話したいです。
 
建築家の所在地について:
建築家の所在地にはこだわらない





ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

ずいぶんと長いお話しになりましたね。

耐震性って、家づくりでは、とても大事な要素です。
なので。
しっかり理解して、自分にとって最適解にしたいですね。

どうやら、話が長かったこともあってか、
「結局どうなの?」という問いかけをいただいたので、
今日は、まとめのお話しをしようと思います。

ただ。
細かなところを話し始めると、長くなってしまうので、
全体像をつかんでいただけるよう一部簡略にしますので、
細かく再確認したい方は、戻って読んでみてください。
※前提として。木造の構造についてのお話しです。

1)そもそものこと
木造2階までの家は、現在は、構造について計算義務はありません。
(2025年からは必要になります)
検討するかどうかは、設計者・施工者の良識によります。

2)構造計算のこと
構造について、検討する方法として、構造計算があります。
その計算方法が、大きく分けて、3種類です。

一つ目は、一番簡易な計算で、地震に耐える壁の量を知るくらい。
意味がないとはいいませんが、かなりアバウトですね。

二つ目は、長期優良住宅等の申請でも使われる計算方法。
第三者機関でも、耐震性を評価できるような内容です。(一応)
地震に耐える壁の量は計算しますが、基礎とか梁の大きさ等は、
「標準的な?」一覧表をみて、決めます。
国が決めた基準ではありますが、実際とは整合しないこともあります。
一つ目よりはいいのですが、少し物足りないかもしれません。

三つ目は、詳細な計算。
家にかかる荷重を想定して、柱一本や基礎まで、計算していって、
その寸法を決めていきます。
当たり前ですが、この計算方式であれば、具体的なその間取りで
検討をするので、一番安心できる内容です。

3)詳細な構造計算であればよいか
詳細な構造計算をすることで、しっかりとした根拠はできます。
ただ、多くは、構造計算をすること自体が目的になっている感じ。
設計者が、何を基準に構造計算するのかによって、結果は異なります。
弊社では、根本的なことで、かなり高い基準を設定しています。
(構造計算は、目的でなく、その基準をクリアさせる手段です)

4)特殊な工法は安全か
○○工法といった感じで、命名されている特殊な構造方法があります。
すごく耐震性が高いという表現をされるケースもありますが、
そうでもないことがありますので、見極めが必要です。
特殊な工法だから、安全とは、言い切れないです。
特殊工法は、指定の工務店になるので、コストアップになります。

5)まとめ
特殊な工法にしなくても。
しっかりと基準をもって、詳細な構造計算をすることで、
相当高い安全性は確保できます。

いずれにしても。
構造への見識を広く持っている設計士に相談することがオススメ。

構造計算すればいい
耐震3にすればいい
○○工法にすればいい

そんな簡単なお話しでもないですから。

ということで。
構造のお話しは、今日で終わりにします。
疑問点ある方は、直接メールいただければとお答えします。

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

昨日は、耐震性能を売りにしている
特定の工法についてお話ししました。

もちろん。
それを採用するのも一つの方法なのですが、
それ以外のことも関係するので、慎重に。
といった内容でした。

今日は、その続きのお話しについてです。

昨日は、耐震性能を売りにしている
特定の工法についてお話ししました。

もちろん。
それを採用するのも一つの方法なのですが、
それ以外のことも関係するので、慎重に。
といった内容でした。

今日は、その続きのお話しについてです。

ユーザー やまぐち建築設計室 山口 哲央 の写真

よく考えた住まいは暮らしが楽しくなる。

質の良い設計とデザインで

人生の潤いを生み出す

暮らしの空間を丁寧に・・・・・。

やまぐち建築設計室ホームページ 

※高低差(段差)と吹き抜け効果と家具レイアウト・配色により広さを感じる空間を提案した設計デザイン事例

天井が高いと部屋が広く見えるとよく言われていますが、

実際にはただ単純に

天井が高いだけで広く感じる訳ではありません。

要素の一つです。

なので、空間における

適切な要素の組み合わせが重要で

それが空間に広さを生み出します。

人間の視野角は縦120度・横200度だと言われます。

なので真上を高くしても、

ある程度の視界に対して

見上げない限りは

高さなんて感じないのです。

玄関へ入って土間部分だけの

吹き抜けになった家とか見た事あると思います。

実際1.8m位の奥行を吹き抜けにしても、

吹き抜けてる事すら気付かないかとなので

高さを意識したければ、

何処か決まった位置を意識して

そこに座って上下を開ける様に設計する事が必要。

もっと言うと、

座った時でも上下より左右の方が視野角広いので、

横方向に視線が走る様にした方が広く感じます。

それは室内だけでは無く、

窓の外にも視線を広げ、

その空間において

自然に視線が向いたり

見ていたいと思える方向に対して

どのような景色を壁の向きや

窓のある壁に向かってつくるのか?

外部とも壁とも天井とも

丁寧に視線を繋げる事が出来れば、

床面積以上の広さを感じる事が出来ます。

部屋は「何畳必要か」の前に「どう暮らしたいか」を

意識した方が正解に近づけるかと思いますよ。

窓辺と壁のバランスが絶妙に融合した部屋は

快適性も居心地も上がったうえで

広く使えます。

窓の周辺、壁の周辺がバランスよく

暮らしの趣にあわせて

程よく融合している家は

広く感じますし居心地もよくなる傾向にあると思います。

住宅性能はもちろんですが、

その性能を生かすように

空間デザイン力は必須だと言えます。

人は感性と感情の生き物です。

過ごす場所の持つ意味で

様々な意味での「居所」が変わりますから。

良い意味での「場の環境」により

気持ちの環境と行動・思考が

繋がるように。

場所の持つ意味を丁寧に。

暮らしの空間、

選択と検証の結果に

居心地をゆだねてみませんか?

◼️設計デザインの問い合わせ
ご相談・ご質問・ご依頼等は
やまぐち建築設計室
オフィシャルホームページ
お問い合わせフォームから
お申し込みください。
----------------------------------------------
やまぐち建築設計室
建築家 山口哲央
https://www.y-kenchiku.jp/
----------------------------------------------

I-3816、確認申請が必要となっており、その手続きをしたい(神奈川県)

ユーザー ワイド の写真
投稿者: 
現住所‐都道府県: 
神奈川県
現住所‐郡市区町村: 
 
依頼内容: 

**にある自治会から物置の設置を依頼されてまして、10m2以下でも新規に建てる為、確認申請が必要となっており、その手続きをしたいと思います。
その手続きをしてくれる近隣の建築家を紹介していただきたいです。
 
建築家の所在地について:
同じ都道府県・近県の建築家を希望する





ユーザー アーキシップス京都 古前極 の写真

帳尻合わせが始まった

ZEH水準とか太陽光発電義務化とか、2030年適合義務化とか。
住宅省エネ施策が次々と打ち出された2022年。
なんだか急に、騒がしくなったたように感じます。
その背景はもちろん、「カーボンニュートラル2050」。
2050年までに脱炭素社会を実現する国の約束は、産業、運輸、エネルギー転換、そして建築・住宅の4部門の計画からなります。
工作機械の高効率化、EVトラックや省エネ車両の導入など、他部門での脱炭素化計画は着実に実行されています。

アーキシップス京都 住宅省エネ急加速! 家庭部門の削減目標は突出している

建築・住宅部門においても、新築ビルの省エネ義務化付などの進展があります。
しかし規制しやすい企業対象の建築部門と違い、個人所有で築年数のばらつきが大きい住宅部門は、省エネ化の停滞が顕著です。
現行基準適合は既存住宅の10%に留まるため、今後、帳尻合わせの性急な転換が求められるのです。

アーキシップス京都 住宅省エネ急加速! 省エネ基準とは

2030年本格始動

1970年代まで、日本の住宅には省エネ基準がありませんでした。
1980年に省エネ法が施行し、住宅の省エネ基準が建築主や施工者へのガイドラインとして告示されました。
改定が続き最新は2016年の「H28基準」、断熱等性能等級4相当と一次エネルギー消費等級4の両方が求められます。

1999年の「品確法」制定で、住宅の性能を等級評価できるようになりました。
その認定基準の一つが断熱等性能等級で、2009年から始まった長期優良住宅制度では等級4が認定の要件になりました。
一方で認定を受けない住宅の省エネ性能義務は、今もありません。

アーキシップス京都 住宅省エネ急加速! 断熱等性能等級とは

世界的な潮流に押されて住宅省エネ化は必至、でもその前に周知から、と建築主への説明義務化が始まったのが2021(令和3)年。
住宅の省エネ化そのものは、2年後の2025(令和7)年に義務化されます。
ただしそのレベルは20年以上前に作られた平成11年基準(断熱等性能等級4相当)にとどまります。
高気密高断熱住宅と呼べる断熱等性能等級5が新築住宅で義務化されるのは2030年、そこから日本の住宅省エネ化が本格的に始動します。

アーキシップス京都 住宅省エネ急加速! 国土交通省R03住宅市場動向調査より作成

消費者意識は進んでる

日本の住宅行政は、耐震性能やシックハウス対策の24時間換気など多くの問題に取り組んできました。
しかし省エネが世界的な関心事となっても監督省庁が不確定なまま、住宅省エネ化は徐行運転に終始しました。

住宅市場動向調査によると、注文住宅の建築主が設備面で住宅の選択理由に挙げたのは「高気密高断熱だったから」がトップ。
面積や間取りを抑えて5年連続、10年平均でもトップでした。
注文住宅を建てる人の数は総人口から見ると圧倒的な少数ですが、その層の住宅省エネに対する関心は以前から高いものがありました。
高度な省エネ住宅、そして義務化を受容する余地は、十分にあったと思われます。

住宅省エネ化は政治や行政よりも、先進的な提言をする有識者と、関心を深める建築主が主導してきた歴史があります。
建築主に質の高い住宅を求める気持ちがあれば、応える知恵も技術も製品も、すでに市場には揃っています。

京都 建築家の注文住宅 アーキシップス京都

このコラムは、注文住宅を計画する方の参考になることを目的に、アーキシップス京都の経験に基づいて書き下ろします。
トピックス、技術、経験の内容は、主観に基づくことをご了承ください。

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