築50年の琉球古民家のリノベーション事例。一級建築士事務所あまはじの住居兼事務所です。
教科書に載っているような、琉球古民家の間取り。中廊下を挟んで、表座と裏座がありました。北側の裏座がなにより薄暗い印象だったので、ほぼすべての収納と天井を撤去し、ワンルームとしました。明るくて、行き止まりがなくて、こどもたちが走り回れる間取りになりました。
さて。
昨日は、賃貸マンションではなく、戸建て住宅で、
よくつくらせていただく、玄関周りについてご紹介しました。
今日は、少し違った事例をご紹介していきたいと思います。
玄関で、少しでも、「広さ」を感じてもらうためには、
物理的に面積を大きくする以外にも、方法はあります。
例えば。
昨日のご紹介した、こちらを改めてみてみましょう。
玄関の正面に、ドア(というか引き戸ですが)があります。
このドア。
かなり大きなガラスがついてますよね。
このドアにあるガラス面って、結構効果的です。
半透明のガラスなので、くっきりは見えていませんが、
少し透けて、その先が見えています。
ちょっとしたことなんですが、これだけでも、
視線が少し奥へと抜けていくので、
壁になっている場合と比較すると、全然違ったりします。
ちなみに、
こちらの家のドアは、天井までのハイドアにしてあるので、
ドアを開けると、垂れ壁がない分、より広さを感じることができます。
上記したことを意図した事例はこちら。
玄関正面が、壁の半分ではありますが、
透明のガラスになっています。
玄関に入った瞬間、視線は、透明ガラスを抜けて、
その先の田園風景へと視線が連続していきます。
外観のデザイン等から、窓の高さが天井までないのですが、
実際、この画像以上に、視線は抜けていきますよ。
ただし。
視線の先に見えるものは、すごく大事ですよね。
二枚目の事例は、視線の先が、これだけの田園風景ですから。
毎日、その変化を愉しめるような風景って素敵です。
もし。
この視線の先が、お隣の外壁だったら。。
外壁ならまだしも、室外機だったら。。。
視線は抜けて、開放感はあるものの、
あまり嬉しくないですよね。
こういった仕掛けをする場合は、
敷地の周辺についても、しっかりと確認してから、
窓の位置とか玄関の位置なんかも含めて、
考えていくといいと思いますよ。
ただ、窓を設ければよい。
そんな簡単でもないのですが、
割とシンプルにできることの一つだと思います。
おっと。
ついつい長くなったので、続きは明日へ。
■自宅の建築施工■建設予定地 神奈川県横浜市********■土地 所有土地25坪 建ぺい率80%■建物についての希望ビルにかまれているが明るい家にしたい。駐車場1台必要。床暖房をリビングに入れたい。大人の2人暮らし。平屋か二階建て希望です小屋裏などに収容スペース希望。母親88歳が普段1人で住みます。今は極めて健康です。■予算なるべくリーズナブルにお願いします。■建築家に相談・依頼したいと思った理由ハウスメーカーに比べて高品質低予算で施工いただけるから。■その他 建築家の所在地について:同じ都道府県・近県の建築家を希望する
一戸建ての設計とイメージパース作成をお願いしたいです。 東京都内の不動産業者です。所有している栃木県那須町の272坪成形地を建売にて販売致したく、設計とイメージパース作成していただける方を探しております。延べ床30坪くらいのオシャレな戸建てで、過去に作成されたものでも現地の雰囲気に合っていればかまいません。報酬は売買制約後に建築費用の8%+税です。ご相談乗っていただける設計士様がいらっしゃれば、よろしくお願いいたします。 建築家の所在地について:建築家の所在地にはこだわらない
世田谷区周辺でカーポート設置のための建築確認申請をしていただける建築士の方を探しています。どれくらいの予算がかかるのかも教えていただければ嬉しいです。よろしくお願い致します。 建築家の所在地について:同じ都道府県・近県の建築家を希望する
シャープな黒い金属サイディングを全面に使用しながら、コンパクトでかわいらしい印象に仕上げました。お客様と3Dなどでイメージを共有しながら外観を決めていきました。
コンパクトで無駄のない間取りをご希望でした。材料にもご興味があり、無垢の床板や自然素材に近い壁紙などもご検討されており、コストやメンテナンス含めご説明をしながら進めました。小上りをご希望でしたが、LDKとうまくあわせられるか心配されていました。色味の調和なども気にされており、キッチンや建具、タイルなどの色についても現場に入ってからご相談しながら決定していきました。
プランやボリュームの提案はなるべく分かりやすく、複数案出させていただきました。かなり初期の段階から模型やパースなどでご提案したことで、イメージされやすかったようです。
ご希望とコスト、工期のバランスを見ながら、奇をてらうのではなく堅実な構成の建物にまとめました。外壁の金属サイディングをお客様と一緒によく検討することで、他の材料や色などの決定もスムーズに進んだと思います。特にLDKは化粧梁と無垢床、クロス、タイルの組み合わせが温かい印象になったと思います。
家を建てる当初は理想が漠然としていて、何となくこんな感じでという所からのスタートでしたが、打ち合わせでは親身に相談にのってくれ色々な要望にも対応して頂き、困った時には様々な提案をして頂きました。結果、居心地の良い空間の家に仕上がり満足しています。設計・監理と全てのプロセスを安心してお任せする事ができました。
正面の袖壁を斜めに出すことでフレームができ、単純なファサードが印象的になりました。道路との高低差も、角度をつけた緩やかな大きめの階段でアプローチすることで解消しています。今後もう少し植栽を増やし、雰囲気のある玄関周りにする予定です。
リビングダイニング。南側の角2面に窓を設けて、差し込む光が印象的になりました。少し高めの天井で長手方向に化粧梁をとばすことでのびのびとした空間になっています。奥に小上りがあります。
キッチンや建具は既製品を使いながら、無垢の床板や塗装クロスともなじんでいます。
小上りは奥まっていて床を40㎝ほどあげています。ごはんを食べたりゴロゴロしたりするのにぴったりな4畳半です。
昨日は、玄関の「広さ」についてのお話しでした。
なぜ、「広さ」が必要で、何を基準にしているのか。
そんなお話しでしたよね。
今日からは、そういった要望を踏まえつつ、
どんな玄関をカタチにしてきたのかをご紹介していきます。
まずはこちら。
きれいに靴が並んでいますね。
竣工写真ですから(笑)
なんて言ったら、起こられますね。
こちらの玄関の幅は、内法1.65mほど。
ただ、下足入があるので、実際の有効部分は、1.2mくらい。
壁の中心間で、1.82m(1間)となります。
尺(91cm)モデュールでいえば、よく採用する幅。
おそらくですが、賃貸マンションの玄関に比べると、
40cmほどは、広くなりますので、少しゆとりが持てます。
並びきらない靴は、下足入の下に入れてもよいですね。
この幅。
少しは広くなったけど、賃貸マンションと
あまり変わらないのでは?と思われた方がいるかもしれません。
確かに、40cmほどですと、靴2足分くらいですから。
玄関脇に、しっかりとした収納力の下足入があるので、
玄関土間側に、靴が溢れてくることは、多くないでしょうね。
以前、下足入としても紹介しましたが、こちら。
床から天井までで、しかも幅もしっかりあるので、
ビックリするほどの収納力。
なので、ほんとに置きっぱなしにしなければ、
靴であふれかえることは少ないはず。
それともう一つ。
「広さ」といっても、幅だけではありません。
玄関土間の奥行で、その印象はずいぶんと異なります。
マンションでよく見かける奥行は、大きくても90cmほど。
一枚目も二枚目も、玄関土間で、1.3m以上。
ちょっとした違いなんですけど、ゆったりとした印象になります。
そもそも。
玄関に人が立つ場合、賃貸では一人でいっぱいだとしても、
二人立てるくらいになっていますので。
さほど大胆に大きくしていないのですが、
人によっては、この大きさ、広さで、
十分にゆとりを感じることができると思いますよ。
ということで。
玄関として、よく見かける幅、奥行は、
今日ご紹介した事例ほどになりますね。
では。
同じ「広さ」でも、より開放的に見せるために、
どんな方法があるのか、参考事例を明日以降でご紹介していきます。
ご高齢ご夫婦がお二人で住まう為の建替え住宅です。
南側隣地が崖に該当し、北側道路からも2m以上高い立地条件。崖条例をクリアしながら、高齢ご夫婦にとって最も負担の少ないアプローチ位置から配置を決めていきました。
急傾斜地の住宅街で計画した、上質でシンプルな空間での暮らしを望むご夫婦二人の為の住まいです。
仕切られた個室の無いワンルームに近いプラン構成と、全体をコンパクト化する事でコストを抑えつつ、内壁は全て漆喰や無垢材で仕上げました。容積が小さく連続した空間のおかげで、全館暖房も効率良く機能させる事が出来ました。
今日から、玄関についてお話ししていこうと思います。
家づくりのヒアリングをさせていただくと、
玄関について、よくお聞きする要望があります。
「玄関を広くしたい」
この「広く」が、どの程度なのか。
しっかり把握しておきたいところです。
なんとなく聞いてしまうと、他のスペースを優先してしまい、
望む「広さ」にならないからです。
そもそもなんですが。
なぜ、「玄関を広くしたい」っておっしゃるんでしょうか。
実際、どれくらいにしますか?とうかがうと、
その真意がわかってきます。
モノトーンでおしゃれな雰囲気ですが。。
こちらは、賃貸マンションの玄関です。
ファミリータイプであれば、色合いは違えど、
玄関まわりとして、よくある形かなと思います。
全員ではありませんが、家づくりされる方の多くは、
賃貸物件に暮らしていることが多いですよね。
賃貸物件の玄関って、どうですか??
お世辞にも、ゆったりとしてるとは言い切れないのでは?
この広さで、この収納力で、4人のご家族が暮らす。
その靴の量を想像すると。。。
おそらくですが、横に並べることのできる量が多くないので、
玄関ドア側へと、どんどん靴が並んでいったり、
収納からあふれ出た靴があったりして、
靴で玄関が埋まってしまうなんてこともありそうです。
断捨離すればいいんじゃない?
と思いつつも、履ける靴を捨てるのは、もったいないし。。
仕方ないかな。。なんて。
しかも。
家族で外出しようとすると、渋滞したりする。。
それはストレスかもしれません。
お聞きすると、これらの経験のおかげで、
「玄関を広く」とおっしゃることが多いかなと思います。
ここからわかることは、単純に玄関を大きくすればいい
わけではないですよね。
一つは、以前こちらでお話ししましたが、
玄関周りの収納を、必要量しっかり確保すること。
玄関にあふれ出てくるってことは、収納量が少ないから
ということが、一番の原因なんでしょうから。
それと、もう一つは。
一枚目の写真でいうと、幅を広くすること。
靴を横に並べておける幅を確保するという意味です。
それは同時に、ご家族が一人でも多く、横に並んで
靴を履くことができることにもつながりますよね。
その辺を踏まえて、玄関を「広く」確保していきましょう。
明日からは、いろんな玄関をカタチをご紹介していこうと思います。
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今回、賃貸タワーマンション新築物件の予定があり、紹介依頼をさせて頂きました。現在、アトリエ系メインでの紹介マッチングサイトは多数存在されているのですが、...
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