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■ 子どもが巣立った後に訪れる“静かな変化”
子どもが独立していった後、夫婦ふたりで暮らす家は、どこか広すぎるように感じられるものです。
2階の部屋は物置きになり、和室は使われないまま。掃除や光熱費は変わらないのに、実際に使っているのは家の一部だけ…。

そんなとき、「このままでいいのだろうか」と思ったことはありませんか?

実は、この“巣立ち後の静けさ”は、暮らしを見直す絶好のチャンス。夫婦ふたりの新しい生活を描き直すタイミングでもあるのです。

■ 間取りを変えることは、暮らしを変えること
家を見直すとき、多くの方が設備や外装を思い浮かべます。
もちろん大切ですが、本当に暮らしを変えるのは「間取り」です。

たとえば、

キッチンとリビングを一体化して、料理をしながら会話を楽しめる空間にする

使わない部屋をなくして動線を短くし、掃除や家事の負担を軽減する

趣味や在宅ワークに使える小さなスペースを確保する

子どもや孫が帰省したときに泊まれる“ゲストルーム”を整える

間取りを暮らし方に合わせて最適化すれば、家は「ただ住む場所」から「夫婦ふたりの時間を楽しむ場所」へと変わります。

■ 将来を見据えた安心設計
50代・60代でのリフォームやリノベーションには、将来を意識した工夫も欠かせません。

段差を減らして転倒リスクを抑える

トイレや浴室を広く取り、介助やバリアフリーに備える

高断熱化で冬の寒さや光熱費を抑える

今のうちに整えておけば、10年先、20年先も安心して暮らすことができます。
「まだ大丈夫」と思っているうちに準備するからこそ、いざというときに慌てずに済むのです。

■ 設計士と描く“第二の新婚生活”
大手のリフォーム会社や工務店では、どうしても画一的なプランになりがちです。
しかし夫婦ふたりの暮らしを豊かにするには、「ライフスタイルに合わせた間取り」が必要です。

設計士との対話を重ねながら、価値観や趣味、これからの暮らしを丁寧に形にしていく――。
そこから生まれる空間は、まさに“第二の新婚生活”を楽しむための舞台となります。

■ まとめ:暮らし直しは間取りから
子どもが巣立った後の家は、ただ広くなったわけではなく、「これからを描き直すための余白」が生まれたのだと考えてみてください。

夫婦ふたりの時間をどう過ごしたいか。
どんな空間なら心地よく暮らせるか。

その答えを見つける第一歩は、間取りを見直すことです。
第二の新婚生活は、家の中の小さな変化から始まります。
そしてその変化が、これからの人生を大きく豊かにしてくれるはずです。

I-5013、準防火区域にカーポートを設置したい(埼玉県)

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投稿者: 
現住所‐都道府県: 
埼玉県
現住所‐郡市区町村: 
 
依頼内容: 

埼玉県鶴ヶ島市に中古住宅住宅購入予定です
決済は11月中旬を予定しております
準防火区域にカーポートを設置したいので建築確認申請ができる建築士様を探しております
 
建築家の所在地について:
同じ都道府県・近県の建築家を希望する





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二世帯住宅を考えるとき、多くのご家族が「水回りはどうする?」という問題に直面します。
キッチン・浴室・洗面・トイレ…。これらを親世帯と子世帯で共有するのか、分けるのか。
実はこの判断が、二世帯住宅の満足度を大きく左右します。

水回り共有のメリット
まずは良い面から見てみましょう。

コストを抑えられる
 キッチンや浴室を二つ設ける必要がなく、建築費や設備費を削減できます。

省スペースにつながる
 限られた敷地でも、共有にすればコンパクトな設計が可能です。

自然な交流が生まれる
 一緒に料理をしたり、お風呂上がりに顔を合わせたりと、同居ならではの一体感を楽しめます。

共有の落とし穴
一方で、水回りを共有することで生じやすい「落とし穴」もあります。

利用時間が重なって気を遣う
 朝のトイレや洗面所、夜の入浴時間など、生活リズムの違いが露呈します。

家事のやり方の違い
 料理や掃除の仕方が異なり、ストレスの原因になることも。

匂い・音の問題
 キッチンの調理音や浴室の換気音が、隣接空間に響くケースは意外と多いのです。

衛生観念の差
 清掃頻度や使い方への考え方の違いが、摩擦を生むこともあります。

実際に二世帯住宅に住む方からも、「最初は共有で十分と思っていたけれど、毎日の小さな不満が積み重なった」という声は少なくありません。

設計のポイント
では、共有を選ぶ場合にどうすればストレスを減らせるのでしょうか。
設計上の工夫が大きな助けになります。

動線を工夫する
 水回りを共有する場合でも、親世帯と子世帯のアクセス動線を分けることで、利用時の気まずさを防げます。

“サブ水回り”をつくる
 洗面台や小型キッチンをサブ的に設ければ、混雑時のストレスを軽減できます。

収納と設備を世帯別に
 タオル・調理器具・掃除用品などは世帯ごとに収納スペースを分けておくと、日々の小競り合いを避けられます。

防音・換気の工夫
 壁や床に遮音材を入れる、換気扇を強化するなど、生活音や匂いが伝わりにくい工夫は効果絶大です。

将来の分離を見据える
 最初は共有でも、将来必要に応じて分けられるように配管やスペースを確保しておくと安心です。

まとめ
水回りを共有するかどうかは、二世帯住宅の「距離感」をどう設計するかに直結します。
共有のメリットは費用やスペースの面で大きいですが、その一方で生活リズムや価値観の違いからストレスを生みやすい面も否めません。

大切なのは、設計段階でどこまで共有するか、どこを分けるかを明確に決めること。
さらに、将来の変化にも柔軟に対応できるような余白を残すことです。

二世帯住宅は「建物を共有する」だけでなく、「暮らし方をデザインする」こと。
ご家族にとって最適な距離感を探ることが、同居ストレスを回避し、長く快適に暮らす秘訣です。

フラット35適合証明書の発行方法|中古住宅購入で困ったときの相談先

中古住宅

中古住宅を購入しようとしたときに、金融機関や不動産会社から「フラット35を利用するには適合証明書が必要です」と言われて、初めてその存在を知った方も多いのではないでしょうか。
 
適合証明書がないとフラット35の審査が進まず、「ローンが通らないのでは」「購入できないのでは」と不安を感じてしまうこともあります。
 
このページでは、フラット35適合証明書の基礎知識から、検査済証の有無による違い、必要書類や費用の目安、そして困ったときに誰に相談すればよいかまでをわかりやすく解説します。

フラット35適合証明書

フラット35適合証明書とは?

フラット35適合証明書とは、住宅金融支援機構が定める技術基準に住宅が適合していることを証明する書類です。
この証明書がなければ、フラット35を利用して住宅ローンを組むことはできません。

適合証明書は、以下のようなポイントを確認して発行されます。

  • 建築基準法に適合しているか
  • 構造・耐久性・耐火性能など、一定の技術基準を満たしているか
  • 床面積や住宅の用途が基準に合っているか

検査済証との違い

しばしば混同される「検査済証」は、工事完了時に建築基準法に適合していることを示す書類です。
一方で「フラット35適合証明書」は、住宅ローン利用のために機構独自の基準を満たしているかを確認するもので、役割が異なります。

  • 検査済証:建物完成時点での法適合を証明
  • フラット35適合証明書:フラット35を利用できる基準を満たしているかを証明

検査済証があれば適合証明書は取得しやすくなりますが、必ず別途「適合証明書」が必要になります。

検査済証がある場合とない場合の違い

検査済証がある場合とない場合の違い

フラット35適合証明書の取得は、検査済証の有無によって難易度や必要な手続きが大きく変わります。

検査済証がある場合

  • 建物は完了検査を受け、建築基準法に適合していることが証明済み
  • 適合証明書の発行手続きは比較的スムーズ
  • 手続きにかかる時間や費用は、検査済証がない場合に比べると少ない傾向

検査済証がない場合

  • 建物が基準を満たしているか不明確
  • 適合証明を得るには、現地調査や図面作成、場合によっては是正工事が必要
  • 手続きが複雑になり、時間や費用も増える傾向

検査済証の有無は、フラット35を使えるかどうかの分かれ道になります。
特に検査済証がない建物では、早めに建築士に相談することが大切です。

よくある困りごと

 

  • 中古住宅を購入しようとしたら「フラット35を利用するには適合証明書が必要」と言われた
    検査済証がないため、ローン審査が進まない。
  • フラット35の審査に必要と言われたが、適合証明書が何なのかわからない
    初めて聞く書類名で、不安を感じる。
  • 適合証明書の費用や必要書類、どこに依頼すればよいかがわからない
    手続きの流れが見えず、購入を進められない。

適合証明書は誰に依頼すればいいか?

 
フラット35適合証明書は、誰でも発行できるわけではありません。発行できるのは次のいずれかです。
 

  • 建築士事務所に所属し、適合証明技術者として登録された建築士
  • 住宅金融支援機構と協定を結んでいる指定確認検査機関
  • 登録住宅性能評価機関

注意点

  • 一級建築士の資格があっても、適合証明技術者として登録がなければ発行できない

進め方の目安

  • まずは建築士に相談し、適合証明への対応可否や必要書類・手順を確認する

 

フラット35の相談依頼事例

 

フラット35適合証明書を手がける建築家一覧

 

 
当サイトの会員建築家でフラット35適合証明書を手がける建築家はnakazato@kentikusi.jpまでお知らせください。
掲載させていただきます。

フラット35適合証明でお困りの方へ

フラット35を利用したいのに「適合証明書が必要」と言われて手続きが止まっていませんか?
検査済証の有無や建物の状態によって、証明書の取得方法は変わります。
まずは状況を整理し、必要書類や進め方を確認しましょう。
建築士に相談することで解決への道筋が見えてきます。
当サイトの建築家相談依頼サービスではフラット35適合証明書についての相談も受け付けています。

建築家相談依頼サービスの流れ

 
建築家依頼サービスの流れ
 
相談・依頼を引き受けてくれる建築家を探すまでたったの2ステップ
相談・依頼したい仕事の内容を書きこむだけで
相談・依頼を引き受けてくれる建築家を探すことが出来ます
 

  1. 相談・依頼を記入する
     
    下記のフォームに建築家に相談・依頼したい内容を書いて下さい。
  2. 返信がメールで届く
     
    あなたの相談・依頼を引き受けたい建築家から返信がサイトに掲載され、メールで届きます。
    返信を書いていただいた建築家にはプライベートメッセージを送ることができますので
    連絡をとりあってください。
    お断りする場合もお断りのメッセージを送っていただければ幸いです。

建築家相談依頼サービスの料金

 

 
建築家相談依頼サービスは会員建築家が支払う料金で成り立っています。
そのため、一般の方は無料でサービスを利用することができます。
なので、参加していただいた建築家には誠実な対応をお願いいたします。

投稿する前のご注意

建築家依頼サービスは一般の方は無料で利用できますが、下記の点にご注意ください。 
  

冷やかし半分での投稿はご遠慮ください

  
当サービスは真剣に建築家に相談・仕事を依頼したい方のためのサービスです。冷やかし半分での投稿はご遠慮ください。 
  

できるだけ返事をしてください

  
建築家依頼サービスで返信を頂いた建築家にはできるだけ返事をするようにしてください。お断りする場合でもプライベートメッセージなどを使って連絡いただければ幸いです。

建築家紹介センターの安心安全宣言

・条件が悪くても大丈夫です
・しつこい営業はありません
・個人情報を入力する必要はありません
・設計士に依頼すると高くなるとは限りません
・リフォームでも依頼可能です
・土地がなくても申し込み可能です
・小さい仕事でも依頼可能です
 
詳しくはこちらをご覧ください。

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お仕事を依頼した建築家:
 
フォレスト建築研究所一級建築士事務所
 
建築家相談依頼サービスに投稿する前にどんなことで悩んでいましたか?:
 
当初はハウスメーカーの一条工務店で検討していたが敷地が高低差の多い斜面地であるため、建築できないとわかった。擁壁を作るには莫大な費用がかかりそうとも思われた。
 
なにで建築家相談依頼サービスを知りましたか?
検索エンジンからの場合は検索に使ったキーワードを教えていただければ
幸いです:

 
Googleの検索で、斜面地に家を建てたいと検索。
 
建築家依頼サービスを知ってすぐに投稿しましまたか?もし投稿しなかった場合はどんなことが不安になりましたか?:
 
個人で建築家を調べるのはとても大変と思った。
 
いろいろなサイトがある中でなにが決め手となって建築家相談依頼サービスに投稿しましたか?:
 
よく覚えていませんがわかりやすかったかと思います。
 
実際に投稿してみていかがでしたか?:
 
すぐに近場の方や都内の事務所の方など10数件の返答があり、正直驚きました。
 
現在はどの段階でしょうか?:
 
設計中、業務委託契約は結び工事の見積もりを集めている段階。
 

I-5012、確認申請が必要なのかわからず……(千葉県)

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投稿者: 
現住所‐都道府県: 
千葉県
現住所‐郡市区町村: 
 
依頼内容: 

千葉県で外構工事の会社を経営しているものです。
 
2025年の4月から確認申請が新しくなり、
現在1台用のカーポートを設置するにあたり、
確認申請が必要なのかわからずこちらに投稿しました。
 
確認申請が必要なのかを調査する費用や、
実際に確認申請代行まで行っていただける方がいましたら
大変助かります。
 
お忙しいところ大変恐縮ですが
皆様の知見を頂けますと幸いです。
 
よろしくお願いいたします。
 
建築家の所在地について:
同じ都道府県・近県の建築家を希望する





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赤ちゃんのために家を整えるとき、真っ先に思い浮かぶのはベビーベッドやベビーグッズかもしれません。
でも実は、赤ちゃんにとっていちばん大切なのは「目に見えない空気の質」です。

赤ちゃんは「空気の影響」を大人より強く受ける
赤ちゃんは大人よりも呼吸数が多く、体重あたりで取り込む空気の量も多いといわれています。
つまり、同じ空間にいても、大人より多くの「空気」を吸っているのです。

そのため、空気に含まれるほこり・花粉・カビ・化学物質などの影響を強く受けやすく、ちょっとした環境の違いが体調や発達に影響することもあります。

赤ちゃんに優しい空気環境の条件
① 有害物質をできるだけ減らす
新築やリフォーム直後の家には、建材や家具からホルムアルデヒドなどの化学物質が放散されることがあります。

低ホルムアルデヒド建材や自然素材を選ぶ

換気をしっかり行う

こうした工夫が、赤ちゃんにやさしい環境の第一歩です。

② 適切な湿度を保つ
乾燥すると、赤ちゃんの肌や喉はすぐにダメージを受けてしまいます。
逆に湿度が高すぎるとカビやダニが繁殖しやすくなります。

40〜60%の湿度を保つことが理想

加湿器や除湿機を上手に使う

調湿性のある自然素材を取り入れる

③ 清浄な空気の流れをつくる
空気がよどむと、ほこりやハウスダストが床にたまりやすくなります。
赤ちゃんは床に近い位置で生活するため、空気の流れはとても重要です。

24時間換気システム

サーキュレーターで空気を動かす

窓を開けて自然換気

これらを組み合わせることで、空気はぐっと清浄に保てます。

④ 温度を安定させる
体温調整が未発達な赤ちゃんにとって、温度変化は大きな負担です。

冬は過度な乾燥を避けつつ20〜23℃程度

夏は28℃以下を目安に
断熱性能を高めた家なら、冷暖房効率も良く、温度ムラを防げます。

⑤ 香りや音にも配慮を
大人にとって心地よいアロマや消臭剤でも、赤ちゃんには強すぎる場合があります。
また、常時大きな音がする環境もストレスにつながります。

人工香料より自然素材を選ぶ

音がやわらかく伝わる設計を心がける

まとめ
赤ちゃんに優しい空気環境の条件は、

有害物質を減らす

湿度を適切に保つ

空気をよどませない

温度を安定させる

香りや音にも配慮する

この5つがそろえば、赤ちゃんはのびのびと健やかに育つことができます。

住まいの空気は目に見えませんが、家族の健康を左右する大切な要素です。
赤ちゃんの未来を思うなら、「空気から考える家づくり」が欠かせません。

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「防音室をつくりたい」と考えるとき、多くの方が真っ先に思い浮かべるのは遮音材です。
壁に分厚いボードを入れたり、防音シートを重ねたりすれば、音は止められる──そんなイメージを持つ方は少なくありません。確かに遮音材は大切な要素のひとつですが、それだけでは十分な防音はできないのです。

遮音材の役割と限界
遮音材の役割は、文字通り「音を遮る」こと。
空気の振動を壁や床で食い止めることで、外に漏れる音を減らします。しかし、音は単純に「壁を通る」だけではなく、床や天井、隙間、配管、換気口など、あらゆる経路を伝わります。遮音材を壁に貼ったとしても、ドアの隙間や換気ダクトから音が漏れれば、防音効果は大きく損なわれてしまうのです。

さらに、遮音材は低音に弱いという特性があります。
グランドピアノの重厚な低音や、コントラバスの響きは、遮音材をすり抜けて床や構造体を通じて伝わります。結果、「思ったほど防音できていない」というケースは少なくありません。

本当の防音計画に必要な視点
では、どうすればよいのでしょうか?
ポイントは、防音を**「点の対策」ではなく「計画」**として捉えることです。

遮音(音を遮る)
 壁や床を厚くするだけでなく、隙間処理・ドア・窓・配管周りの対策まで一体で考える。

吸音(響きを整える)
 音が室内で跳ね返りすぎないよう、吸音パネルや天井材で適度に音を吸収。楽器ごとの音質を整える役割も重要。

構造(音の伝わり方を制御)
 床や壁を二重構造にする「浮き床」や「二重壁」によって、建物自体を伝わる固体音を遮断する。

換気・空調との両立
 防音室は密閉性が高くなるため、換気計画が不可欠。音を漏らさずに空気を入れ替える設計が必要。

これらを総合的に組み合わせてはじめて、安心して音楽を奏でられる環境が実現します。

暮らしと音楽を一緒に考える
防音室だけに集中すると、「防音はできたけど、暮らしに不便」という結果になりがちです。
例えば、収納が足りない、動線が悪い、採光が取れない──そんな状態では家族にとって快適な空間とは言えません。

だからこそ、防音室を単独で考えるのではなく、家全体の設計と同時に防音を計画することが大切です。楽器の特性・ご家族のライフスタイル・将来の使い方まで見据えたトータル設計が、本当の意味での「防音計画」なのです。

まとめ
遮音材は防音に欠かせない素材ですが、それだけでは不十分。
「遮音」「吸音」「構造」「換気・空調」まで含めた総合的な計画が、楽器を奏でる家庭には求められます。

そして、防音室単体ではなく家全体と暮らしを同時に考えることが、家族にとってもお子さまにとっても一番の安心につながります。

「音を抑える」だけではなく、「音を楽しむ」ための住まい。
それが、私たちが提案する「奏でる家」の防音計画です。

Å倶楽部

●設計事例の所在地: 
大阪市北区
●面積(坪): 
104㎡(31.4坪)
●建物の種類(大分類): 
商業施設
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

繁華街を抜けると比較的落ち着いた高級な一角に至る。数寄屋風の風情ある容姿をした建物沿いに進むとこの門前に至る。梅の古木を配した静寂な中庭にある延べ段を通り倶楽部の玄関へ。
道路から中庭、玄関という贅沢な「間」は訪れる人の心を和らげる。

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

「本館は日本料理、鉄板焼き、大宴会用座敷の構成でやっているがゆっくりと休める待合スペースが欲しい。」「テーマは平山画伯のシルクロード」「長く旅した人の憩いの場」

依頼者があなたに依頼した決め手: 

与えられた既存の空間が比較的天井高が低いため中央に5m×5mの折り上げ天井と大胆にステンドグラスを作り象徴空間とし低層部とのメリハリを提案。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

この計画は施主の希望をかなえるための改修工事であるが、テーマがはっきりしていたのでそのための仕掛けは早目に決まっていた。中央に折り上げ天井、単色の色合いと繊細な分割フレームによる
ステンドグラス、その周辺はエーゲ獅子の柄によるクロス貼りとし雰囲気を締めている。壁はスタッコ塗とし単純化している。床は勲章柄の毛足の長いじゅうたんとしゴブラン織りの椅子と調和しすべて特注でまとめた。特に管理面でこのスペースを独立させ本館との連結をしやすくしている。

依頼者の声: 

「テーマはあったがこのような形で完成することは予想しなかった。本館、門から中庭と和でできているがこの空間に入った時の意外性は気に入っている。希望した待合スペースはステンドグラスを中心にまさに癒しの場所だ」

その他の画像: 

折り上げ天井の中央に大胆なステンドグラスを配し、壁は単純にスタッコ塗として空間の圧迫感を和らげている。折り上げ天井の周辺は4つの低いアルコーブとなり椅子席とカウンター席とで落ち着いたスペースとし、低めの長窓からは池と竹林が眺められ静寂さを感じられる。又
調光とBGMで雰囲気を出すことも可能

平山画伯のタペストリー(シルクロード)が壁、天井のスタッコ塗の単色によく映えている。
人生の旅にかけたタペストリーである。

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