ユーザー やまぐち建築設計室 山口 哲央 の写真

美容室付き住宅という選択

暮らしと仕事を整える設計と照明計画の本質

住まいと仕事の距離を、

どのように設計するのか?

仕事のシーンをどのような意識で

考えておくべきなのか?

設計という行為は

単なる間取りの話ではなく、

すべての建築において考えるべき

人生の時間の使い方そのものを整える行為だと、

考えています。

昨年からご相談をいただき

徐々に核心に近づいている、

「美容室付き住宅」・・・店舗付き住宅の計画。

店舗付き住宅という構成からも

日常の暮らしと、

仕事としての空間が交差する中で、

どのように快適さと機能性、

そして毎日の暮らしの中に

ルーティーンを共存させるのか。

その意味は、図面の中だけではなく、

光・素材・動線といった

見えない設計の積み重ねにあります。

暮らしと仕事を切り分けるのではなく、

整えるという考え方。

店舗付き住宅を考える際、

よくある課題のひとつが

「オンとオフの切り替え」です。

しかし私は、

単純に分けることよりも

状態を「整える」ことを重視しています。

・お客様を迎える動線

・家族のプライベート動線

・スタッフの動きやすさ

・音や視線、執務環境のコントロール

・店に訪れるお客様目線

これらを丁寧に重ねていくことで、

暮らしと仕事が干渉し合うのではなく、

互いを高め合う関係性へと

昇華されていきます。

美容室という空間は、

単なるお客様を「整える」作業場ではなく

「時間の質を提供する場」。

特に今回は、

住まい手さんであり美容室オーナーのNさんが

経営として考えている「お客様に提供する時間の質」

について、意見を交わし、

経営哲学から整理整頓して

「着地点」を設計しているところ。

設計の初期段階から

「どんな時間を届けたいのか?」を軸に据えています。

美容室ならではの間取り設計の工夫

それぞれの店舗設計にも

適切な最適解があるように

美容室の設計にも

その店が持つべき視点が求められます。

特に今回重要なのは以下の点です。

視線の抜けと安心感のバランス

開放的でありながら、落ち着ける距離感。

鏡越しの視線、隣席との関係性、

外部とのつながり。

この微妙なバランスを整えることで、

お客様の心理的な安心感が生まれます。

そこに「モノトーン」が

刺さり過ぎない「余白」のトーン。

作業効率と美しさの両立

カット・カラー・シャンプーといった

一連の動作が、

無理なく流れるように配置されていること。

しかしそれは、単なる効率ではなく、

「美しい所作」を支える設計にもつながるよいうに。

音・匂い・空気のコントロール

美容室は、

音や匂いが混在する空間です。

換気・空調・素材選びを通して、

五感にストレスを与えない環境を整えます。

モノトーンの中に「味わい」を残すデザイン

今回の計画では、

空間全体をモノトーンで構成しながら、

ポイントで素材の質感や陰影を活かす設計としています。

単に白と黒でまとめるのではなく、

・光の当たり方によって変化する表情

・素材の持つ温度感

・経年変化による味わい

こうした要素を織り込むことで、

無機質になりすぎない、

奥行きのある空間が生まれます。

美容室という空間において、

「洗練」と「居心地」は両立すべき価値です。

そのバランスを整えることが、

落ち着きを生む空間づくりへとつながっていきます。

照明計画が、美容室の質を決める

そして今回の設計において、

最も重要なテーマのひとつが「照明計画」です。

住宅の照明計画でも同様ですが

美容室の照明は、

単なる明るさの確保を考えるだけはありません。

正確な色を再現する光

カラーリングの仕上がりは、

光によって大きく左右されます。

・演色性の高い照明(Ra値)

・自然光に近い色温度

・影の出方のコントロール

これらを適切に設計することで、

美容師の技術を最大限に引き出します。

顔を美しく見せる光

お客様が鏡に映る自分を見たとき、

「正確に見えるかどうか」は非常に重要です。

・上からの強い光を避ける

・顔に柔らかく回り込む光

・陰影を整える配置

これにより、

空間そのものが「美を演出する装置」となります。

空間の雰囲気をつくる光

美容室は、

リラックスと高揚感が共存する場所です。

・ベースとなる均一な光

・アクセントとなる間接照明

・シーンに応じた光の強弱

照明によって、

空間の印象は大きく変わります。

照明計画の打ち合わせの時間で

空間の質と過ごす時間を考慮するということ。

今回の打ち合わせでは、

間取り図と照明計画を重ね合わせながら、

一つひとつの光の位置と意味を

丁寧に確認していきました。

図面の中にある小さな「照明の表示」つひとつが、

実際の空間では「体験」へと変わります。

だからこそ、

・なぜそこに光が必要なのか

・その光は誰のためのものか

・どんな時間を支えるのか

これらを言語化しながら設計を進めていきます。

美容室付き住宅だけに限っかことではない、

人生の設計図。

店舗付き住宅は、

・働き方

・暮らし方

・人生の時間の使い方

すべてを内包した「生き方の設計」に繋がる計画です

実は、昔の「商い」はほとんどがこのケース。

店舗付き住宅が「商い」の最前線でした。

商店街もそういうケース・・・多いですよね。

商いのベースという建築空間。

今回は美容という仕事を通して、

お客様の人生の「シーン」に寄り添いながら、

自分自身(住まい手)の暮らしも整えていく。

様々な「商い」のカタチとシーンがあると思ますが

そのための器をつくることも、

私たち建築家の役割だと考えています。

奈良で美容室開業・店舗付き住宅をお考えの方へ

やまぐち建築設計室では、

・美容室の新築・リノベーション

・店舗付き住宅の設計

・暮らしと仕事を両立させる空間づくり

についても、丁寧にご提案しています。

単に「おしゃれな空間」ではなく、

長く愛され、使い続けられる設計を。

そして、

日々の営みが豊かになる住まいを。

光と間取りが「シーン」の価値を決めるという事、

美容室の設計だけに限った話ではありませんが、

・動線と視線を整える間取り

・質感と陰影を活かすデザイン

・技術と体験を支える照明計画

これらを一体として考えることで、

空間の質は更に役目を果たすようになります。

空間は、ただ存在するだけではなく、

人の行動と感情を静かに導きます。

だからこそ私は、

常に図面の向こう側にある

「時間の質」を設計しています。

今回のブログ投稿の内容が、

ご覧になられている方の

ご自身の住まい造りや仕事の環、

暮らしと人生を見つめ直す

キッカケになれば幸いです。

店舗付き住宅の新築やリノベーションに

ご興味のある方は、ご相談ください。

○関連blog
美容室付き住宅という選択・暮らしと仕事を両立させる店舗付き住宅の設計プロセス

https://www.y-kenchiku.jp/blog_detail718.html

‐‐----------------------------------------
■やまぐち建築設計室■
奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
  建築家 山口哲央
https://www.y-kenchiku.jp/

住まいの設計、デザインのご相談は
ホームページのお問合わせから
気軽にご連絡ください
------------‐-----------------------------

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

家づくりの話し合いで、
意見が違うと、

 

どこか不安になります。

 

同じ家を建てるのに、
こんなに考えが違って大丈夫だろうか。

 

ぶつかるたびに、
関係まで
揺らぐような気がしてしまう。

 

けれど、
意見が違うこと自体は、
問題ではありません。

 

むしろ、
自然なことです。

 

育ってきた環境も、
大切にしてきた価値観も、
それぞれ違う。

 

理想の暮らしの風景も、
少しずつ違っていて当然です。

 

問題になるのは、
違いがあることではなく、

 

違いを
出せなくなること。

 

遠慮して黙る。
波風を立てないように合わせる。
本音を飲み込む。

 

その積み重ねが、
あとから
別の形で表れることがあります。

 

意見の違いは、
対立ではなく、

 

視点の多さ。

 

広さを重視する人。
落ち着きを重視する人。
将来の安心を考える人。

 

どれも、
家を大切に思っているからこその視点です。

 

「なぜ、そう思うのか」

 

そこを
少しだけ掘り下げてみる。

 

広さが欲しいのは、
安心したいからかもしれない。

 

静けさを求めるのは、
疲れを持ち帰りたくないからかもしれない。

 

背景が見えてくると、
違いは
敵ではなくなります。

 

完全に一致しなくていい。

 

すべてを
同じにしなくていい。

 

大切なのは、
違いを
どう扱うか。

 

否定するのではなく、
調整する。

 

押し切るのではなく、
折り合いを探す。

 

そのプロセスこそが、
家づくりの深さになります。

 

意見が違うということは、
それだけ
真剣に考えている証。

 

無関心より、
ずっと健全です。

 

違いがあるからこそ、
ひとりでは見えなかった景色が
見えてくることもある。

 

家は、
ひとりの理想を形にする場所ではなく、

 

複数の願いを
重ね合わせていく場所。

 

意見が違うことを
恐れなくていい。

 

そこから始まる対話が、
住まいに
奥行きを与えてくれるのだと
感じています。

▶ナイトウタカシ建築設計事務所の全プロジェクト一覧
設計の世界観・悩み別サポート・テーマ別の住まいなど、
すべての家づくりプロジェクトをこちらにまとめています。
→ https://lit.link/ntaa

▶ご相談・ご質問はこちらから
家づくりの不安やテーマづくりについて、気軽にお問い合わせください。
→ 公式サイト(https://www.ntas.info/)

ユーザー やまぐち建築設計室 山口 哲央 の写真

時間の使い方が、

人生と暮らしの質を決めているということ

環境・住まい・生活文化から考える、

豊かな暮らしの整え方。

奈良で注文住宅や

和モダン住宅をご検討されている方と

お話をしていると、

多くの方が

「心地よい暮らしがしたい」とおっしゃいます。

ただ、この「心地よい暮らし」

という言葉の中には、

実に多くの意味が含まれています。

広さなのか。

デザインなのか。

性能なのか。

それとも、日々の安心感なのか。

その本質を丁寧に紐解いていくと、

最終的に行き着くのは、

どのように時間を使い、

どのように日常を過ごすのか?

という視点ではないかと感じています。

住まいとは、

様々な意味を持った時間を

過ごすための場所です。

そして時間とは、人生そのものです。

つまり、住まいづくりとは、

単に建物をつくる行為ではなく、

人生の質を整える行為でもあるのです。

時間の使い方が、

人生の質を分けていくということ。

私たちは誰もが、

同じ24時間という時間を持っています。

しかし、

同じ一日を過ごしているはずなのに、

人生の充実度や、

暮らしの質には大きな違いが生まれます。

その差は何なのか?

その多くは

時間をどのように

使っているかという違いです。

忙しさに流される時間。

意図して積み重ねる時間。

一見すると同じように過ぎていく一日でも、

その時間に意味を

持たせているかどうかによって、

未来の景色は大きく変わっていきます。

時間は、

ただ消費されるものではありません。

使い方によって、

経験となり、思考となり、

その人の人生の厚みとして

積み重なっていきます。

だからこそ、

「どれだけ時間があるか」ではなく、

「その時間をどう扱っているか」が、

人生の質を決めていくのだと思います。

忙しさの中で

見失われがちな「時間の意味」

現代社会は、

効率やスピードを求めます。

仕事も、家事も、情報も、

いかに無駄なく

処理するかが重視される時代です。

もちろん、

それは必要なことです。

ただ・・・その流れの中で、

私たちは知らず知らずのうちに、

「時間を生きる」ことよりも、

「時間を処理する」ことに

偏ってしまいがちです。

一日が終わったときに、

確かに多くのことをこなしたはずなのに、

どこか満たされない感覚が残る。

それは、

時間が足りないのではなく、

時間に意味が宿っていない状態

なのかもしれません。

本来、人生において価値を生む時間とは、

・誰かと丁寧に向き合う時間

・自分自身と静かに向き合う時間

・感覚を整える時間

・思考を深める時間

といった、

必ずしも効率的とは言えない時間です。

しかし、そのような時間こそが、

人生の質を支えているのです。

環境が人の思考と感情をつくるという

環境心理学の視点

ここで重要になるのが、

「環境」の存在です。

人は意志の力だけで

生きているわけではありません。

むしろ、多くの行動や感情は、

無意識のうちに環境の影響を受けています。

これは環境心理学の分野でも

明らかにされていることです。

例えば、

・自然光が入る空間では、心が安定しやすい

・視線が抜ける空間では、ストレスが軽減される

・動線が整っていると、無意識の疲労が減る

・素材の質感が、安心感や落ち着きを生む

こうした要素はすべて、

日々の暮らしの中で

私たちの感情や思考に影響を与えています。

つまり、時間の質は、

自分の意識だけで決まるものではなく、

どのような環境で

時間を過ごしているかによっても

左右されているのです。

住まいは、

その環境の中心にある存在です。

暮らしの質は「生活文化」の

積み重ねでつくられる

もう一つ大切な視点が「生活文化」です。

生活文化とは、

日々の暮らしの中で積み重なっていく、

その人らしい生き方のかたちです。

朝の過ごし方。

食事の時間の取り方。

家族との距離感。

空間の整え方。

季節の感じ方。

これらは一つひとつは小さなことですが、

その積み重ねが、

暮らしの質を大きく左右します。

例えば、

・朝の光を感じながら一日を始める

・家族と食卓を囲む時間を大切にする

・帰宅後に空間を整えて気持ちを切り替える

・四季の変化を住まいの中で感じる

こうした日常の積み重ねは、

単なる習慣ではなく、

その人の人生の品格を形づくるものです。

生活文化は、

何か特別なことをすることで

生まれるのではなく、

日々の時間の使い方の中で、

徐々に育っていきます。

住まいは「時間」と「文化」、

そして人を育てる器であるということ。

住まいは、

単なる空間ではありません。

時間の質を整え、

人の生活文化を育てるための空間です。

例えば、

・玄関の設えが整っていることで、

 日々の所作が丁寧になる

・リビングの光や広がりが、

 家族の関係性を柔らかくする

・動線計画が整うことで、

 暮らしに余白が生まれる

・素材の選び方が感覚の質を高める

これらはすべて、

設計によって

意図的につくり出すことができます。

逆に言えば、

どれだけ良い暮らしを望んでいても、

住まいの環境がそれを支えていなければ、

その実現は難しくなります。

だからこそ、私は住まいを設計する際に、

間取りやデザインだけでなく、

そこでどのような時間が流れるのか

を大切にしています。

人生を整えるとは、

時間と環境を整えること・・・・・。

人生をより良くしたいと考えたとき、

人はつい大きな変化を

求めがちです。

しかし実際には、

人生は日々の積み重ねでできています。

一歩一歩確実に・・・。

つまり、人生を整えるとは、

・時間の使い方を整えること

・環境を整えること

・生活文化を整えること

この3つを

見直すことでもあります。

ほんの少し早く起きて、静かな時間を持つこと。

照明や空間を整えて、心を落ち着かせること。

日常の中に、小さな余白をつくること。

そのような小さな積み重ねが、

やがて大きな変化へと

つながっていきます。

奈良での住まいづくり|地域性と暮らしの質

奈良という土地には、

四季の移ろいを感じやすい自然環境と、

長い時間の中で

育まれてきた生活文化があります。

この地域で住まいを考えるということは、

単に住宅を建てることではなく、

その土地の空気や

時間の流れと調和する暮らしを

考えることでもあります。

・柔らかな光を取り入れる設計

・風の通り道を意識した配置

・庭や外部空間とのつながり

・素材の経年変化を楽しむ住まい

これらはすべて、

より豊かな時間を過ごすための要素。

時間の使い方が、

これからの人生をつくる

時間は、

誰にとっても

平等に与えられています。

しかし、

その使い方によって、

人生の質は大きく変わっていきます。

何に時間を使うのか。

どのような環境で過ごすのか。

どのような生活文化を育てるのか。

その積み重ねが、

やがて暮らしの質となり、

人生そのものを形づくっていきます。

住まいとは、

そのすべてを支える基盤となる器です。

だからこそ、住まいづくりは、

人生の質を整えるための設計であると、

考えています。

今日という一日の使い方が、

未来の暮らしをつくっていく。

そのことを、

少し立ち止まって考えてみることが、

豊かな人生への第一歩なのかもしれません。

暮らしの質を大切にした

住まいづくりをご検討の方は、

ぜひ一度、お話をお聞かせください。

やまぐち建築設計室では、

間取りやデザインの前に、

どのような時間を過ごすべきなのか?

という視点から、

住まいづくりをご提案しています。

今回のblog記事の内容が、

ご自身の住まい造り、

暮らしと人生を見つめ直す

キッカケになれば幸いです。

○関連blog
住まいは人生を変える環境である|建築家が考える暮らしと生活環境から見た住宅設計の本質

https://www.y-kenchiku.jp/blog_detail786.html

‐‐----------------------------------------
■やまぐち建築設計室■
奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
  建築家 山口哲央
https://www.y-kenchiku.jp/

住まいの設計、デザインのご相談は
ホームページのお問合わせから
気軽にご連絡ください
------------‐-----------------------------

ユーザー やまぐち建築設計室 山口 哲央 の写真

日常に違いが生まれる理由

― 暮らしの質を整える住まいという考え方 ―

日々の暮らしの中で、

ふとした瞬間に感じることはありませんか?

同じように朝を迎え、

一日を過ごしているはずなのに、

なぜ人によって

「暮らしの心地よさ」や「満たされ方」が

これほど違うのだろうかと。

考え方と捉え方の変化が生み出す違い。

家の広さや設備の新しさだけでは

説明できない範囲のモノゴト。

どのような環境に身を置き、

どのような感情で

日常を過ごしているのか。

そして、

その環境をどう整えているかという、

暮らしの根本にある

「あり方」そのものにある質感。

心地よさは、

つくられるものではなくて

整えられるもの。

「心地よい住まいにしたい」

そう考える方は多いと思います。

ただ、その「心地よさ」は、

何か特別なものを

足すことで生まれるわけではありません。

むしろ逆に、

不要なものをそぎ落とし

光や風、視線や動き方を丁寧に整えていくことで、

変化を促すことができるものです。

例えば、朝。

やわらかな光がカーテン越しに差し込み、

静かに一日が始まる空間では、

意識をしたうえで状態をつくると

気持ちに余裕を持って

一日をスタートすることができます。

例えば、夜。

照明の明るさや色温度が整えられた空間では、

自然と心が落ち着き、

一日の疲れを

やさしく解きほぐしてくれます。

こうした積み重ねが、

「なんとなく心地よい」という

感覚をつくっていきます。

それぞれの環境は、

知らないうちに心を整えている

人は、自分の意思で

暮らしているようでいて、

実は環境から多くの影響を受けています。

これは環境心理学でも

知られていることですが、

空間のあり方は、

思考や感情、

さらには行動にまで影響を与えます。

人は基本「無意識」の状態ですが

それをどのように「意識」して暮らすのかで

整った空間では、

自然と気持ちも整い、

考え方も前向きになります。

一方で、

雑然とした空間では、

どこか落ち着かず、

思考も散らかりやすくなります。

つまり住まいとは、

単に「過ごす場所」ではなく、

心を整えるための静かな装置とも言えるのです。

○関連blog
暮らしのクオリティーを整える住まい設計 ― 環境心理学から考える心地よい家づくり

https://www.y-kenchiku.jp/blog_detail777.html

「生活」と「暮らし」の間にある大切な違い

私たちは日々、

「生活」という言葉を使いますが、

そこにはどこか機能的な響きがあります。

食べること、洗うこと、眠ること。

それらを効率よくこなしていくこと。

もちろん、それも大切です。

ただ、その中で

どれだけ「心が動く瞬間」があるのかによって、

それは「暮らし」へと変わっていきます。

お気に入りの場所でコーヒーを飲む時間。

家族と穏やかに会話をする夕暮れ。

ふとした瞬間に感じる光の美しさ。

そうした小さな感覚の積み重ねが、

暮らしを豊かにしていきます。

設計とは「感情の流れ」を整えること

やまぐち建築設計室では、

間取りやデザインだけでなく、

その空間でどのような感情が流れるかを

大切にしています。

例えば、動線。

キッチンからダイニング、リビングへと

自然に繋がる動きの中に無理がないことで、

日常の動作はとてもスムーズになります。

その結果、

余計なストレスが減り、

心にゆとりが生まれます。

また、視線の抜け。

空間の先に庭や光が見えることで、

閉塞感がなくなり、

自然と気持ちが軽くなります。

そして素材。

木のぬくもりや、石の落ち着き、

和紙の柔らかな表情。

それらに触れることで、

人は安心感を覚え、

自分の居場所を感じることができます。

設計とは、

単なる配置ではなく、

感情の流れを整える行為でもあるのです。

上質な暮らしを求める方ほど、

環境を整えるという事実。

本質的な価値を大切にされる方ほど、

環境の大切さを

よく理解されています。

空間が心に与える影響を、

感覚として知っているからです。

どんな場所で過ごすかによって、

思考の質も、判断も、

日々の満足度も変わる。

だからこそ、

住まいを単なる「箱」としてではなく、

自分たちの人生を整える場所として

意識しています。

それは決して特別なことではなく、

とても自然で、

合理的な考え方だと思います。

和モダンとホテルライクがもたらす静かな豊かさ

やまぐち建築設計室が提案する

和モダンの住まいは、

装飾を重ねるのではなく、

余白と陰影を大切にする空間を持っています。

空間に余白があることで、

心は静かに整い、

本来の感覚が戻ってきます。

また、ホテルライクな空間では、

動線や照明、

素材が丁寧に整えられていることで、

日常の中に程よさのある心地よさが生まれます。

それは決して派手ではありませんが、

毎日を少しずつ、

心を確実に豊かにしてくれるものです。

暮らしは、

設計によってやさしく変わっていく

住まいは、

一度完成して終わりではありません。

その空間の中で過ごす時間が

積み重なることで、

少しずつ、暮らしの質は育っていきます。

朝の過ごし方が変わる。

帰宅したときの安心感が変わる。

家族との時間の質が変わる。

そうした変化は、

とても小さなものかもしれません。

けれど、その積み重ねが、

やがて大きな「生活の違い」として現れていきます。

住まいとは、

人生の時間を包み込む場です。

だからこそ、

単に美しい空間をつくるのではなく、

その中で過ごす時間の質を

整えるべきだと考えています。

環境が整うと、

心が整う。

心が整うと、

日々の選択が変わる。

そしてその積み重ねが、

人生そのものをやさしく変えていきます。

これから家づくりを考える方にとって、

「どんな家に住むか」だけではなく、

「どんな時間を過ごしたいのか」を見つめることが、

ひとつの大切なきっかけになれば幸いです。

やまぐち建築設計室は、

その想いに丁寧に寄り添いながら、

暮らしの質を整える住まいを

ご提案しています。

○関連blog
余白のある家には豊かな暮らしがある|縁側や土間テラスのような中間領域「内的外部」を設計する建築家住宅

https://www.y-kenchiku.jp/blog_detail783.html

‐‐----------------------------------------
■やまぐち建築設計室■
奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
  建築家 山口哲央
https://www.y-kenchiku.jp/

住まいの設計、デザインのご相談は
ホームページのお問合わせから
気軽にご連絡ください
------------‐-----------------------------

ユーザー やまぐち建築設計室 山口 哲央 の写真

ポルトローナ・フラウ大阪

Poltrona Frau Osakaショールームinvitation。

上質な家具が味わいを生み出す

「暮らしの整え方」と空間設計の本質を

招待制の展示会にて。

住まいを考えるとき、

多くの方がまず思い浮かべるのは、

「どんな間取りにするか」

「どんなデザインにするか」

といった「目に見える要素」ではないでしょうか?

もちろんそれらも大切ですが、

実際に暮らし始めてから心に残るのは、

もう少し繊細で、

言葉にしにくい感覚の部分。

・なぜか落ち着く

・自然とくつろげる

・気持ちが整う

そうした感覚こそが、

本当の意味での「暮らしの質」を

生み出しています。

ショールームでは、少しでも体感することで

本質に触れることができます。

今回のblogでは、

建築家としての視点から家具・インテリア

そして空間設計が、

どのように暮らしを変えるのか?

について、少し書いてみたいと思います。

家具は「置くもの」ではなく、

「暮らしを整えるもの」

家具というと、

「生活に必要なもの」として考えられがちです。

ソファは座るためのもの。

テーブルは物を置くためのもの。

ですが、

空間構成と共に、しっかりと家具に触れると、

その捉え方が少し変わります。

空間との共存を考える事で

単なる「道具」としての家具ではなく、

そこで過ごす時間の質を変える

存在になるからです。

例えば、同じリビングでも、

・ただ座るためのソファ

・身体を優しく包み込むソファ

この違いによって、

・くつろぎ方

・会話の生まれ方

・心の余白

までもが変わっていきます。

つまり家具は、

暮らしそのものを形づくる要素なのです。

なぜ「家具」は空間の印象を変えるのか?

ポルトローナ・フラウの家具には、

強い主張があるわけではありません。

むしろ、非常に穏やかで控えめです。

それでも空間に置かれた瞬間、

空気が変わるのを感じます。

その理由は、

素材・つくり・バランスの精度が

極めて高いからです。

・自然な風合いを活かしたレザー

・身体に沿うやわらかな曲線

・細部まで丁寧に仕上げられた縫製

これらが重なり合うことで、

視覚だけでなく、

触覚や感覚にまで働きかけます。

結果として、

「なんとなく心地よい」という状態が生まれるのです。

空間と家具は、別々に考えない

住まいづくりでは、

「間取りを決めてから家具を考える」

という流れが一般的です。

しかし、本当に心地よい空間をつくるためには、

この順序を見直す必要があります。

■ 本来の設計の考え方

・どんな暮らしをしたいか?

・どんな場所で過ごしたいか?

・そのためにどんな家具が必要か?

・それを包み込む空間をどうつくるか?

この順序で考えることで、

空間と家具が自然に調和していきます。

■ なぜこの順序が大切なのか

人は、

「空間」ではなく

「居場所」で暮らしているからです。

ソファに座る時間、

ダイニングで食事をする時間、

窓辺でくつろぐ時間。

それぞれの「居場所」が整うことで、

暮らし全体が整っていきます。

色と素材が、心地よさをつくる

家具だけの話ではありませんが

整う空間で心地よく過ごすためのデザインに

大事な基本としての考え方があります。

空間全体の「色のバランス」です。

今回のショールームで構成であれば

四季のテーマを決めていて・・・・・。

・ベージュやグレージュの落ち着いた色合い

・イメージを軟らかくする形状

・テラコッタのアクセントカラー

これらが組み合わさることで、

とても穏やかな空気感が生まれていました。

■ 色がもたらす心理的な効果

色彩には、感情に働きかける力があります。

・暖色系(ベージュ・ブラウンなど)

 → 安心感やぬくもりを感じやすい

・中間色(グレージュなど)

 → 落ち着きや安定感をもたらす

このように、色の選び方ひとつで、

空間の居心地は大きく変わります。

■ 素材の「温度」という考え方

さらに大切なのが素材の持つ温度感です。

今回の場合は、

展示展示コーナーによっても異なりますが、

・木の柔らかさ

・レザーのしっとりとした質感

・布のやさしさ

これらが調和することで、

比較的・・・人は自然と

リラックスできる状態になります。

和モダンとラグジュアリーの心地よい関係

ポルトローナ・フラウの家具は、

和モダンやホテルライクと表現される

空間の住まいとも

非常に相性が良いものです。

家具も空間に「余白を大切にする」という考え方

■ 和モダンにおける余白

・装飾を抑える

・素材を活かす

・光と影を大切にする

これらは、

日本の住まいが大切にしてきた価値観です。

そこに家具を合わせることで、

過度に飾らない、

静かで上質な余白のある空間が生まれます。

暮らしの質は「選び方」で変わる

住まいづくりにおいて、

最も重要なのは「選択の基準」です。

■ よくある選び方

・流行っているから

・見た目が良いから

・なんとなく好きだから

これらも一つの判断ですが、

長く暮らす住まいにおいては、

少し視点を変えることが大切です。

■ 本当に大切な視点

・その空間でどんな時間を過ごしたいか

・どんな気持ちで日々を送りたいか

この視点から選ぶことで、

住まいは単なる「器」ではなく、

人生を支える場所へと変わっていきます。

建築家とつくる住まいの価値

住まいは、既製品の組み合わせではなく、

一つひとつ丁寧に整えていくことで、

本当の心地よさが生まれます。

■ 設計とは「暮らしの編集」

・空間の広がり

・光の入り方

・家具の配置

・素材の選定

これらを総合的に考え、

一つの形にまとめていくこと。

それが、建築家の役割です。

心地よい暮らしは、意図してつくるもの

○関連blog
木の温度と陰影のゆらぎが紡ぐ暮らし、インテリアショップ・カンディハウス大阪ショールームにて住まいの新築計画での家具選定と住まい手さんへのご提案、触れる静けさの中に存在するインテリアの感度

https://www.y-kenchiku.jp/blog_detail626.html

○関連blog
家具と間取りの選び方で“後悔しない暮らし”を叶える――和モダン×ホテルライク×ジャパンディの空間設計術|動線・サイズ・色彩バランスを整え、心理的な安心と豊かさを育む住まいづくり

https://www.y-kenchiku.jp/blog_detail609.html

心地よい暮らしは、

偶然ではなく設計されるもの

ということです。

・家具の選び方

・空間のつくり方

・色や素材の組み合わせ

これらを丁寧に整えることで、

日常の質は上質に変わっていきます。

これから家づくりを考える方へ

これから住まいを考える方に、

ぜひ大切にしていただきたいことがあります。

それは、

「どんな家にするか」も大事ですが、

「どんな暮らしをするのか」

というところから考えることです。

その問いに向き合うことで、

本当に必要な空間や家具が見えてきます。

そしてその積み重ねが、

日々の暮らしを豊かにしていきます。

やまぐち建築設計室では、

間取りだけではなく、

暮らしそのものを設計することを大切にしています。

もし、これからの住まいについて

少しでも考え始めている方は、

ぜひ一度、現在の暮らしを見直したうえで

どのような暮らしを考えるべきなのかを

イメージしてみてください。

暮らしの本質から丁寧に。

今回のblogの内容が、

少し立ち止まって、ご自身の住まい造り、

暮らしと人生を見つめ直すきっかけになれば幸いです。

○関連blog
家づくりで後悔しないために家具から考える住まい設計と空間バランスの本質

https://www.y-kenchiku.jp/blog_detail666.html

‐‐----------------------------------------
■やまぐち建築設計室■
奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
  建築家 山口哲央
https://www.y-kenchiku.jp/

住まいの設計、デザインのご相談は
ホームページのお問合わせから
気軽にご連絡ください
------------‐-----------------------------

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

家づくりの話し合いは、
具体的な内容から始まることが多い。

 

広さはどれくらいか。
部屋数は足りているか。
キッチンは対面か壁付けか。

 

どれも大切です。

 

けれど、
本当に話し合うべきテーマは、
もう少し奥にあります。

 

どんな気持ちで
毎日を終えたいか。

 

家に帰ったとき、
何を感じたいか。

 

安心か。
解放感か。
静けさか。

 

表面的な仕様より、
感情のほうが
長く残ります。

 

もうひとつ、
話しておきたいのは、

 

これからの時間を
どう過ごしたいか。

 

家族との距離感。
ひとりの時間の持ち方。
仕事と生活の境界。

 

今は忙しくても、
数年後はどうだろう。

 

子どもが成長したら。
働き方が変わったら。

 

未来の変化に、
どう向き合いたいか。

 

そして、
意外と語られないテーマがあります。

 

「何を優先するか」。

 

広さより立地か。
設備より静けさか。
見た目より居心地か。

 

すべてを叶えることは、
難しいこともあります。

 

だからこそ、
優先順位を共有しておく。

 

意見がぶつかったとき、
戻れる軸になります。

 

家づくりは、
図面を整える作業のようでいて、

 

価値観を
見せ合う時間でもあります。

 

どんな暮らしを
大切にしたいのか。

 

どんな状態は
避けたいのか。

 

そこを話さずに
形だけを決めると、

 

住んだあとに
小さな違和感が
残ることがあります。

 

本当に話し合うべきなのは、
正解ではなく、

 

お互いの願い。

 

うまくまとめなくていい。

 

答えを急がなくていい。

 

ただ、
言葉にしてみる。

 

「私は、こうありたい」

 

その積み重ねが、
家の形を
静かに方向づけていきます。

 

家づくりは、
建物をつくることではなく、

 

これからの時間を
どう重ねたいかを
確かめ合うこと。

 

その対話が整ったとき、
間取りや仕様は
自然と意味を持ち始めるのだと
感じています。

▶ナイトウタカシ建築設計事務所の全プロジェクト一覧
設計の世界観・悩み別サポート・テーマ別の住まいなど、
すべての家づくりプロジェクトをこちらにまとめています。
→ https://lit.link/ntaa

▶ご相談・ご質問はこちらから
家づくりの不安やテーマづくりについて、気軽にお問い合わせください。
→ 公式サイト(https://www.ntas.info/)

日本橋のオフィス

●設計事例の所在地: 
東京都中央区
●面積(坪): 
1045
●建物の種類(大分類): 
その他
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

情報メディアをシンボライズした効果を発揮した外観を表現しています。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

この建物は、次世代の情報通信の最先端を進む研究所にふさわしい情報発信空間の創出をコンセプトとして計画され、未来の情報通信とのコミュニケーションのための空間を用意しました。

その他の画像: 

日比谷のオフィス(リニューアル)

●設計事例の所在地: 
東京都千代田区
●面積(坪): 
1400
●建物の種類(大分類): 
その他
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

外壁は、構造耐震診断や外装PC版の耐震診断により安全性に問題があったため、 外装の軽量化を図ることで安全性を確保しました。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

この建物は竣工後31年経過したオフィスで、イメージアップと劣化の回復を兼ねて建築・設備の全面改修を行ない、新築同様のビルに再生させました。改修にあたっては、上質なデザインコンセプトを持った快適性を追求した新しいオフィス空間を目指して計画され、周辺のテナントビルとの競争力を図っています。

その他の画像: 
ユーザー プライム一級建築士事務所 西島正樹 の写真

多摩川に下る急な坂のひな壇状の敷地に建つ家です。
隣家の屋根越しに、遠く視界が広がるリビングが特徴です。
下記リンクから、是非ご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=Yz-NTnjS8GU

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

新しい家を考え始めると、
期待は自然と膨らみます。

 

今の不満がなくなる。
もっと快適になる。
もっと整う。

 

その先には、
気持ちまで変わるような
未来を思い描くこともあります。

 

新しい家に住めば、
きっと毎日が違う。

 

家族の関係も、
仕事の集中力も、
生活のリズムも、

 

すべてが良くなるような気がする。

 

その期待は、
悪いものではありません。

 

けれど、
全部を家に背負わせなくていい。

 

家は、
人生を支える器ではあっても、

 

人生そのものではありません。

 

空間が整えば、
気持ちは少し整う。

 

動線が良くなれば、
負担は減る。

 

光や風が変われば、
体の感覚も変わる。

 

それでも、
悩みがゼロになるわけではない。

 

人間関係が
完璧になるわけでもない。

 

忙しさが
突然なくなるわけでもない。

 

家にすべてを期待しすぎると、

 

小さな違和感が
大きな失望に変わってしまうことがあります。

 

本当は、
家が悪いわけではないのに。

 

家は、
魔法の装置ではなく、

 

暮らしを
少しずつ整えていく土台。

 

できることもあれば、
できないこともある。

 

その境界を
あらかじめ知っておくことが、

 

新しい住まいと
穏やかに付き合うための
準備になります。

 

期待は、
持っていていい。

 

ただ、
すべてを託さなくていい。

 

新しい家は、
人生を完成させる場所ではなく、

 

これからの時間を
静かに受け止める場所。

 

完璧を求めすぎず、
少しずつ育てていく。

 

住みながら、
関係を深めていく。

 

そう考えられたとき、

 

新しい家は、
重たい希望の象徴ではなく、

 

やわらかく寄り添う存在に
変わっていくのだと
感じています。

▶ナイトウタカシ建築設計事務所の全プロジェクト一覧
設計の世界観・悩み別サポート・テーマ別の住まいなど、
すべての家づくりプロジェクトをこちらにまとめています。
→ https://lit.link/ntaa

▶ご相談・ご質問はこちらから
家づくりの不安やテーマづくりについて、気軽にお問い合わせください。
→ 公式サイト(https://www.ntas.info/)

ページ

建築家紹介センター RSS を購読