I-2809、ログハウスキットを買って、セルフビルドしたい(兵庫県)

ユーザー たけなか の写真
投稿者: 
現住所‐都道府県: 
兵庫県
現住所‐郡市区町村: 
 
依頼内容: 

自宅の空き地に、ログハウスキットを買って、セルフビルドしたいのですが、建築確認申請を代行してくれる方を探しています。総床面積は、25.65m2で、ログ厚70mmの予定です。
 
建築家の所在地について:
同じ都道府県・近県の建築家を希望する
 





I-2808、温泉が楽しめるセカンドハウス(千葉県在住・建設予定地は福岡県)

ユーザー このみ2808 の写真
投稿者: 
現住所‐都道府県: 
千葉県
現住所‐郡市区町村: 
 
依頼内容: 

■相談・依頼内容
 糸島****に温泉が楽しめるセカンドハウスを建てたいです

■建設予定地
 福岡県糸島市 ****

■土地
 検討中の候補地がいくつかあります。
 傾斜地のため、土地&建物を合わせてプラン・予算を判断したいと思います。

■建物についての希望
 ・当面は家族4人の長期滞在用のセカンドハウス、将来的には夫婦2人で老後で暮らす家となります。
・平屋希望(30-40坪)
・露天風呂、もしくは眺めの良いお風呂 ※温泉権利付きの土地購入予定
・眺望のよい広めのバルコニー
・自然の景観、眺望を楽しめる日当たり、風通しの良いこじんまりとした空間
 などが今のところの理想です。

■ご予算
 2,500~3,000万

■建築家に相談・依頼したいと思った理由
 ハウスメーカー、工務店さんと複数打ち合わせをしましたが、
 まだ直感的にお願いしたい!と思える会社さんにお会いできておりません。

 私たち夫婦はこれまで、何かを決める際にブランドではなく「お人柄」で決めることが多かったことを思い出しました。どんな仕事であっても最終的にはその方の「人柄」が成果物に表れてくるものだ、と信じているところがあります。建築家さん=高いという印象でしたが、せっかくの機会ですので選択肢を広げて考えたいと思いました。

家を「作品作り」ではなく、「暮らし作り」と考えて頂ける専門家さんにご相談させて頂けると
非常に心強く、嬉しく思います。

■その他
 遠方に住んでおり、すべてのお打ち合わせを対面で行うことは難しく、
 オンラインでのお打ち合わせ可能な方を希望します。
 
建築家の所在地について:
同じ都道府県・近県の建築家を希望する
 





ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

昨日、とある家づくりの現場で、引き渡しでした。

お会いしたから1年ほど。

じっくりと、しっかりと打ち合わせと工事を進めてきました。

途中、予算とのバランス調整で、少し変更もありましたが、

無事、竣工を迎えることができました。

とても厳しい狭小敷地ながら、それを感じさせない

不思議とゆとりのある空間になりました。

奥様が趣味で続けてらっしゃるピアノ。

住宅密集地の中で、周囲にご迷惑かけないよう、

防音ルームを採用しています。

スペースの確保はもちろんですが、防音用資材の搬入や

グランドピアノの搬入ルートをしっかりと検討した上で、

それでも使い勝手もしっかりと考えた計画にできました。

家づくりが二回目のお客様。

現在お住まいが、隣地境界線に接近しすぎていて、

メンテナンスが難航していた経験を生かして、

今回は、長期のメンテナンス性を重視。

狭小敷地なのですが、家の外周部には、

自分の敷地の中で、足場が組めて、塗装等の

メンテナンスができるようにしました。

当たり前のように聞こえますが。。

狭小敷地に建つ分譲住宅の場合、経済性が優先されて、

こういった長期のことまでは考えられていないケースもあります。

小さな敷地で、最大確保したいですからね。

家って、長きにわたって暮らすからこそ、

そういったことも視野に入れていきましょう。

午後、こちらで、とある家づくりの打ち合わせでした。

どこかって?

スタバですよ。

ゆったりしていて、珈琲の香りが充満してる、

とても快適な空間でした。

なんだか、居心地いいですよね。

ただし。

ゆったりと置かれたソファで打ち合わせしましたが、

図面を見て、説明するには、不便だなと感じました。

といいつつ。

こういった心地よい空間で打ち合わせをすると、

前向きなお話ができるような気がしていいですよ。

夕方からは、とあるお客様とショールームへ。

コロナの影響で、案内する人数の制限があって、

土日がなかなか予約できない。。

ということで、この平日に時間をつくっていただいて、

ご一緒してきました。

ちなみに。。

ほぼ、貸し切りでしたよ。

事前に、デジタルカタログ等を御覧いただいてきたので、

スムーズにセレクトしていただけたと思います。

でも。

やはり、実物とデジタルカタログでは、全然イメージ違ったそうです。

実物を見て決めるのって、ほんと大事ですね。

変化を持たせた街並みと外観デザインの分譲住宅・フォレスト建築研究所 一級建築士事務所 小椋 祥司さん


分譲住宅は注文住宅と比較して、土地と建物を一緒に購入しやすい価格帯で販売されています。
購入する立場からは、費用がわかりやすく予算が立てやすいと言うメリットがあります。
 
分譲住宅についてフォレスト建築研究所 一級建築士事務所 小椋 祥司さんに伺いました。
 

お話を伺った建築家

 

ユーザー フォレスト建築研究所 一級建築士事務所 小椋 祥司 の写真
東京都福生市武蔵野台1-24-9
042(808)9785

貴社が分譲住宅を手がけるようになったきっかけがあれば教えて下さい

当初は多少広めな土地を2、3区画に分割して一定の間取りをつくるといつた一般的な設計の延長で、ニーズなどあまり意識しないで行っていました。
その後経験と知識を得ながら注文住宅との違いなど意識して設計するようになりました。

分譲住宅とはどのようなものでしょうか?建売住宅とはどう違うのでしょうか?

  • 両者の違いは販売の仕方にあります。
  • 分譲住宅は土地を区画し分譲地をつくり、そこに一定の規模と仕様の建物をつくり販売します。
    建売住宅は、土地に建物を建てて土地と建物を一緒に販売します。

分譲住宅のメリット、デメリットを教えてください

 
○メリットは注文住宅に比較し

  • 土地と建物を一緒に販売している。
  • 購入しやすい価格帯で販売されている。
  • 費用がわかりやすく予算が立てやすい。
  • 隣地状況や建物を見てから購入できる。
  • 給排水、電気、ガスなどのインフラが整備されている。
  • 早期に入居できる。
  • 土地と建物の費用を一括で払える

 
○デメリットは

  • 面積、間取り、仕様が決まっている。
  • 構造、工法、住宅性能などが決まっている。
  • 一般的な設定のため、不要だったり不足している要素もある。
  • 画一的な建物になる。

などです。

分譲住宅はなぜ安いのでしょうか?

  • モデルハウスや展示場経費がかからない
  • 建てるまでの打合せコストがからない
  • 広い土地を安く購入し分割するので土地コストが抑えられる。
  • 販売戸数によるが一戸あたりの利益を抑えている。
  • 短工期、早期販売でコストを抑えている。
  • プラン、構造、工法、性能も一般グレードとなっている。
  • 仕様、設備も分譲向けグレードになつている。

提案型分譲Ⅲはどのようなコンセプトでコンセプトで設計されたのでしょうか?

○分譲地全体が居住者皆んなの

  • 大きな家
  • 大きな家族
  • 大きな庭
  • 一つのコミュニティー

として各区画、各建物に計画性をもたせています。
さらに

  • 統一性とを持たせながらも画一化させないよう変化を持たせた街並みと外観デザイン
  • 分譲中の全体のランドスケープ
  • 街路ごとに設定され統一された樹木
  • 敷地内に植えられたシンボルツリー
  • 塀やフェンスに仕切られない、オープン外構による繋がりあったエクステリアデザイン
  • 各戸が自然に交流可能な玄関配置や駐車場配置
  • 様々な段階でコンセプトの具体化を図った設計にしています。

土地を有効に活用するための工夫がありましたら教えて下さい

  • 土地の区画割り時に基本モジユールが入るよう中途半端な敷地寸法にしない。
  • 建物、駐車場の位置とも必要寸法が確保しやすい区画形状と寸法にする。
  • 区画割はできるだけ四角形で、対面する境界線は平行にする。
  • 必要室が並び易いモデュールが入る敷地寸法とする。

分譲住宅を売りやすくするための工夫がありましたら教えて下さい

○建物面積や販売価格だけでなく、他と差別化するために魅力的なコンセプトや提案性が求められます。

  • 購入者ニーズに対応した子育て住宅として、子育てしやすく、子供との交流や学習習慣が身につくキッチン近くにもうけたカウンター付きの学習スペースの設置
  • コロナ禍で急速に浸透し始めた、玄関から、洗面を経由し浴室に直結するプラン
  • 共働き世帯の増加や宅配や置き配ニーズに対応した大きめの宅配ボックスの設置。
  • 自宅でのリモート作業に対応した通信環境の充実した個室型ワークスペースなど、基本的なニーズに対応しつつも社会生活の変化に迅速に対応した提案型分譲住宅が求められています。
  • 新型コロナの影響もあり、令和3年に入り特に都市郊外エリアでは、新しい生活様式に対応した、戸建て分譲住宅の販売が好調で、建築前の土地段階から売れている状況です。

分譲住宅の外観で注意している点があれば教えてください

  • 分譲住宅の場合、プランや外観も画一的になりがちですが4~5タイプくらいのバリエーションと屋根形状(向きも)を用意することで変化がつけられます。
  • 開口の種類を減らし、位置や大きさを揃えるといつた窓配置デザインに加えて、美しい壁を意識したデザインにかえることで外観の印象が大きく改善されます。

分譲住宅の街並みで注意している点を教えてください

  • 分譲住宅の場合、単体での整理された外観と共に、集合した時の街並としての外観が重要です。
  • 同じ建物が並びがちですが、統一性の中に計画的な多少の変化も重要です。
  • 外部道路からの入口や交差点には建物と共に街角デザインと街角ツリーを、各区画ごとに大きめのシンボルツリーを植樹することで建物と一体化した自然感溢れる街並みが誕生します。
  • 建物にも共通ルールを設け、洗濯物干しの見えないバルコニー、縦樋を出来るだけ見せない配慮やエアコン配管、換気フードなどが見えない建物ファサードにすることで、生活感が露出しない美しい街並みができあがります。

分譲住宅を増築することは可能でしょうか?

一般的に分譲住宅の場合、販売価格を抑えていることから、土地面積を小さくし、建ぺい率や容積いつぱいに建てることが多く増築する余裕がほとんどありません。
大きい宅地区画で余裕があれば可能です。
 
また、近年の長期優良住宅といつた性能認定などを受けている分譲住宅の場合の増築は、増築部を含めた全体での変更認定が必要となり手続きに困難を極めます
また、特殊な構造や認定工法を使用しているとほとんど不可能なります。
 
分譲住宅は、作り手にとつては不自由に思われますが、注文住宅ではできない、美しい街並みの形成やコミュニティーの形成、ランドスケープデザインや持続可能な環境デザインといつた、社会的にも意義のある空間と環境を提供する事ができます。

フォレスト建築研究所 一級建築士事務所 小椋 祥司さんの分譲住宅・設計事例

 

画像 建物の名称 紹介文
「提案型分譲」Ⅲ

・土地の有効活用、高度活用による提案としました。
・事業性と連動性のある企画、設計、監理の一貫的対応としました。
・顧客ニ-ズに対応した(ニ-ズを掘り起こす)わかりやすい企画、設計提案としました。

 

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

お気に入りのペンダントライトがいい雰囲気です。

こちらは、とある家の玄関先にある手洗い。

ここ最近は、コロナの影響もあって、玄関先に手洗いを設置することは

多くなってきましたが、数年前はさほどでもありませんでした。

こちらの家では、数年前なので、時代の先取りしてた感じ(笑)

おしゃれなペンダントライトや、グレイッシュなタイル、

手洗自体のデザイン性やタオル掛けまで、結構こだわっています。

この横長の窓のバランスにもこだわっていました。

素敵な手洗いなので、見せる感じかと思うかもしれませんが、

玄関からは見えない位置に計画してます。

写真でみるとキレイですけど。。。

子供が帰宅した時に、手を洗ったりすると、

想像している以上に、手洗い周りは汚れますから。

そんな状態を、玄関から見えるところにあるより、

少し見えないくらいがちょうどよいですよね。

ちなみに。

この手洗いは、パナソニックの既製品だったりします。

既製品でも、周りをしっかりデザインすれば、

これくらいの見せ方はできますから。

こちらも、同じく、玄関ホールの中にある手洗いです。

モザイクタイルの天板がかわいらしい雰囲気。

円形のボウルや、水栓のデザイン、タオル掛けまで、

かわいらしく見えるよう、セレクトしてあります。

写真ですと、なかなか大きさが伝わらないと思いますが、

こちらは、結構大きめ。

下手すると、洗面台として使える大きさだったりします。

これくらいの大きさがあれば、子供が使っても、

水が周りに飛び散って、床が濡れたりすることはなさそうです。

玄関ホールの広さとのバランスにもよりますが、

大きくできれば、それはそれで、機能的にはよいです。

ちなみに。

こちらの手洗いも、ウッドワンというメーカーの既製品。

造作家具としてつくったような雰囲気持っているので、

このテイストがお好きな方にはオススメです。

こちらは、玄関先のコーナー部を使って設置した手洗い。

玄関から直接は見えない場所にしています。

こちらの家には、来客用の玄関とは別に、シューズクロークを経由した

家族用の玄関があって、写真はシューズクロークから撮影してます。

そうなんです。

家族が家に帰ると、正面に、この手洗いがあります。

手を洗うことが、しっかりと習慣化されそうです。

こちらは、コーナーを使ったコンパクトなカタチなので、

実際使うときには、壁周りが汚れそう。

見た目のデザインでモザイクタイルを取り入れていますが、

壁を汚さないという機能的な側面からも理にかなってます。

ちなみに、

こちらの手洗いの水栓は、センサー付きの自動水栓。

コロナのことを考えると、自動水栓がいいですよね。

もう一点は、タオルではなく、ペーパータオルであること。

ごみはでますが、衛生的ですもんね。

おしゃれなペーパータオルホルダーもあるので、

いろいろ探してみてくださいね。

こちらも、LIXILの既製品ですから。

玄関先の手洗い。

あると便利かもしれませんね。

大きさやその配置は、いろんなカタチがあります。

どんな風に見せたいのか。

どんな風に使いたいのか。

その辺をしっかりと考えながら、決めていくといいですよ。

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

昨日は、一日家づくりの打ち合わせでした。

毎日、なんだかんだと家づくりのプロセスに関わらせて頂けて

とっても、ありがたいです。

午前中のお客様とは、とあるカフェで待ち合わせ。

9:30に集合してのですが、一番混みあう時間だったようで、

席が空くまで待ちました。

それもそのはず。

その時間は、モーニングセットのある時間ですから。

朝食替わりに、そのセットをいただく方が多いんでしょうかね。

モーニングセットをいただきながら、雑談。

そういう時間って、なんだかとても贅沢な感じでした。

食後は、しっかり打ち合わせしましたよ(笑)

こちらの家づくり。

これまで、じっくりと打ち合わせを重ねてきました。

書面上は、第10回目。

書面上と書いたのは、途中、ショールームへ行ったのが

入っていないからですけどね。

打ち合わせでは、前回の変更内容の確認からスタートして、

いつもより早くに終了となりました。

実は、ちょうど基本設計というプロセスが完了したところで、

家の仕様が一通り決定したことになります。

一度決めていただいた内容をもとにして、

次回までに見積書を作成して、次回ご予算とのバランスを

確認することになります。

ドキドキですよ。

例えていうなら。

テストの結果を待つような気分なんだと思います。

そのドキドキも、家づくりの楽しみの一つですので、

しっかり感じていただきたいです(笑)

午後、別の家づくりの打ち合わせへ。

こちらも家づくりも、基本設計の途中なんですが、

最終章に差し掛かっています。

打ち合わせ内容は、外構というか、敷地の造成についてでした。

こちらの家の敷地は、市街化調整区域という、

基本的に家を建てられないエリアにあるのですが、

県から許可をもらえれば建てれます。

何でもない平坦な土地であればよいのですが、

敷地内で高低差があったりするんですよね。

地盤の設定の仕方によっては、大変な手続きが

必要になるんですよね。

その手続きをしなくてもよいようにするために

敷地をどう設定するのか、家をどうつくるのかを

いろいろお話させていただきました。

建てられないとうリスクを回避しながら、

煩雑になるような計画を回避しながら、

それでも、自分たちのやりたいカタチを探していく。

この辺は、経験が大事になりますね。

今までに、いろいろ関わせていただいたおかげで、

いろいろご提案はできました。

できるだけ、スムーズに、理想的なカタチで、

家を実現できるといいですね。

小浜の家ー古民家再生

●設計事例の所在地: 
福井県小浜市
●面積(坪): 
50
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

福井県の若狭地方に建つ、築約100年の古民家再生事例です。
167坪の広い敷地には、瓦葺き厨子二階建ての主屋、同二階建ての蔵、水屋と車庫があります。
主屋は構造体と和室の一部、屋根を残して解体した後に全面改修、車庫の2階に鉄骨造で増築されていた部分を解体、蔵と車庫、水屋の外壁改修という内容の工事を行いました。

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

敷地内の建物はそれぞれに大変老朽化していて、鉄骨造でのリフォームや増築、改修が何度か繰り返され、雨漏りや床下構造材の腐食などが進んでいる状態でした。依頼主さんは、どこから手を付けて最終的にどのように整備したらよいのか、世代が交代した後の利用方法や維持管理についても悩んでおられました。
思い切って主屋は解体して、改築した方が良いのではないかとの考えもお聞きしました。
改修になる場合は、新しくなる部分は、古い部分に馴染ませながらもモダンなデザインにして欲しい、また、曾祖父が裏山に植林した桧林があり、可能なら材木にして使って欲しいというご希望もいただきました。

依頼者があなたに依頼した決め手: 

この仕事は、建築家依頼サービスのI-2312でご縁をいただいた案件です。
木造の古民家再生ということで、Webサイトに私自身の自宅も含めた事例もあること、隣県の建築家で車で1時間半という距離的なメリットなども考慮してご依頼下さったそうです。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

主屋にはこの時代特有の大変立派な構造材が用いられていて、地域の風土に映える若狭瓦葺きの雄大な古民家であったため、壊してしまうよりも、機能性や構造強度を向上させた上で美しく蘇らせましょうというお話をしました。
詳しく調査したところ、構造材の入れ替えや耐震補強も含めてしっかりした改修を行えば、再生が可能な上、費用も解体+新築より安く出来るという判断に至り、その方向で設計を進めることになりました。

主屋の再生設計にあたり、耐震補強や腐食材の更新はもちろん、暗い、寒い、使いにくいという、古民家の欠点を解消するため、さまざまな工夫を盛り込みました。
メインの居間の天井と小屋裏を取り除き、天井の高い大きな部屋として、天井近辺の外壁に採光のための高窓を多く設けました。また、もともと囲炉裏の煙を屋根から排気するために設けられていた、越屋根状の通気口を利用して、風のない日でも簡単に自然通風ができるようにしています。
冬場の寒さには、ヒートポンプ式温水配管によりべた基礎を蓄熱槽に利用する低温式床暖房を採用しました。
何度かの増築を重ねて使い勝手の悪かった間取りですが、老朽化部分を解体撤去して、中庭を設けることで奥の部屋にも中庭から光を入れ、玄関からの室内動線や車庫から勝手口への外部動線を整理して、日常生活が機能的かつ快適に送れるような家になるよう、工夫しました。
設計開始と同時に、ご先祖様が植えて下さった裏山の桧を伐採し、自然乾燥させた上で、製材し、屋根のタルキや構造材の足固めなどに利用しました。床や壁には地元産の桧フローリングと杉の羽目板を使用しています。また、依頼者さんのご親戚が地元で作られた若狭和紙
を分けていただき、障子紙や襖紙として採用しました。

依頼者の声: 

竣工の際には大変ご満足いただき、感謝の言葉をいただきました。
それから3ヶ月が経過し、先日竣工写真のフォトブックをお届けした際、「とても快適に暮らしています。この寒い冬も床暖房があるので助かっています。素敵な写真をありがとうございました。またこの写真を使って、新しい仕事との出会いに活用して下さい。」と、非常に嬉しいお言葉をいただき、数々の苦労が報われる思いでした。

その他の画像: 

南側中央にあった玄関を、アプローチに近い西側に移動しました。積雪の多い地域のため、広い軒下ポーチにして、駐車場から車椅子でも上れるスロープも設けました。
外観のシンボルだった大屋根妻面の梁型を、暴風雨の際にも心配ない程度に残し、吹抜にした厨子二階の壁に採光用の窓を設けています。

玄関正面から中庭が見通せる腰高の窓。もともと鉄骨造の増築がされていた部分の中央を減築して中庭にしました。中庭を挟んで奥が洗面・浴室の水回り、右側がメインの居間で、両面とも大きな開口部を設けて、中庭から採光と通風ができるようにしています。玄関の床は大判のタイル貼り、壁は珪藻土塗仕上げ。

玄関側からダイニングと奥のキッチンを見ています。玄関からキッチンまでは床を低くした土間のような造りにしています。この部分に蓄熱式の床暖房を設置しているので、夏場は土間のようなヒンヤリ感、冬場は床からの輻射熱で「寒くない」温熱環境をつくっています。
左側がリビングで、もともとあった厨子二階の部分を撤去して、天井の高い大空間になっています。

15帖ある居間。もともと天井裏に隠れていた、大きな松丸太の梁が出現した、柱のない大空間になっています。天井近辺には採光用の高窓を設け、左の中庭からの採光で、昼間は照明が必要ない程度の明るさを確保しています。
床は桧フローリング、壁は珪藻土と正面の赤い壁は和紙の壁紙。
右に見える階段は二階の納戸のためのもので、階段下も収納スペースになっています。

Ⅱ型のキッチン。2人から3人が動けるように広めの通路、左側が食器戸棚と食品庫、右側が調理カウンターです。奥の扉が勝手口で、外に出ると蔵にも面した屋根付きのバックヤードと車庫からの通路があり、買物から帰宅してそのまま勝手口から荷物を入れられるようになっています。

仏壇のある奥座敷。もともとは8畳でしたが6畳に詰めて、仏壇と床の間の美装改修を行いました。

手前が洗面室、奥が浴室です。床は玄昌石貼りで温水パネル式床暖房、浴室の向こう側には小さな坪庭を設けて、通風と緑が楽しめるようになっています。浴室の壁・天井は桧板張り。

もともと玄関があった場所のダイニングルーム。前庭の向こう側、南側道路との高低差があるために、遠方の山まで見通せる気持ちのよい食事スペースになりました。

減築部分に設けた中庭。青竹で編んだ井戸蓋は、もともと床下に隠れていた井戸で、これを外に出す目的も兼ねた中庭になっています。
京都から若い庭師に来てもらい、二日間で仕上がりました。

夜景です。
切妻屋根の先端にある棟飾り瓦は「立浪」と言って、この地域に散見される独特のデザインです。大海原を行く舟の舳先のような、勇壮なシルエットが、この場所のアイデンティティーとして、いつまでも残っていて欲しいと願っています。

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

昨日、とある家づくりの打ち合わせへ行ってきました。

こちらの家づくりは、前回、設計のご契約をさせていただいて、

正式にスタートされたばかりです。

といいつつ、土地探しをご一緒してきているので、

すでに、お互いのことを、よく知った関係になっています。

まずは、間取りから。

土地探しの前に、いろんなこだわりをうかがっていましたが、

時間が経過すると、変化するのは当たり前です。

ということで。

前回、改めて、たくさんの御要望をお聞きしたんです。

そのご要望をもとに、まずは、間取りを考案して、ご提示しました。

一か所ずつ、順を追って、説明しながら、御要望を確認しました。

一通り、説明を終えて、一言。

「ご要望をほとんど盛り込んできましたよ!」

でも、「ほとんど」であって、全てではなかったりします。

なので。

「何が抜けているのかわかりますか?」

と問いかけてみました。

じっくり考えたり、ご夫婦で相談されたりしましたが、

気が付きません。

実は、それは、カタチに大きく影響する内容だったんですよね。

でも。

それは敷地の都合上、カタチとしてまったく実現不可能な内容。

なぜ、それに気が付かなかったのかとというと、

そのご要望って、表面的には、あるカタチを示していますが、

本質は、違うところにあったから。

その本質的なことは、他の方法で実現しているので、

そのカタチでなくてもよくなってるんです。

お客様が、本質的に、何を求めているのか。

それをしっかりと見極めながら、お話したり、

カタチを御提案したりするようにしています。

こちらの家。

間取りは、概ね、御提案の内容で気に入っていただけたようです。

次回は、外観のデザインを御提案する流れとなります。

これから、いろいろとお話しながら、一歩ずつ、

着実に家づくりを進めていこうと思います。

昨日、実は、別の家づくりの打ち合わせもありました。

こちらの家づくりは、お客様がとても建築に詳しいんですよね。

これまでに、家づくりを含めて、3回建築工事に関わってこられてるので。

そんな方だからこそなのかもしれませんが、

望まれている家の難易度が高いんです。

これまでに、いくつもの計画案を提示しているのですが、

なかなかフィットした内容に行き着かず。。

御提案を御覧になると、イメージが広がって、

別の御要望がどんどん出てくる感じでしょうか。

でも。

昨日、いろいろお話していたら、元の考え方に

立ち返ることになりました。

いろんな案を検討したからこそ、到達できた場所になります。

大きな方向性を共有できたのは、大きかったですね。

何とかまとめていけそうです。

御要望が変化しているのは、当たり前。

その変化に追従しながら、最善を目指していくよう努めています。

大事な大事な家づくりですから。

ユーザー 南俊治建築研究所 南俊治 の写真

不動産購入にあたって場合によっては高低差と階段のある土地に遭遇する可能性もありますのでその欠点と利点をあげ分析したいと思います。
まず利点は眺望が確保しやすくプライバシーも確保しやすい点があげられます。
しかし欠点としては建物基礎と擁壁との関係で思わぬコストがかかることがあるので要注意です。
これは崖条例ともかかわってくる問題です。ソフト的には将来車椅子対応できない住宅となりますので足の不自由で健康問題の支障があるなら避けることも視野にいれていただければと思います。

一級建築士 南俊治建築研究所

ユーザー 大島功市建築研究所 一級建築士事務所 大島功市 の写真

2021現在進行中の大和町プロジェクト
http://ohkokk.boo.jp/itabasiyamatotyou.html
2009完成の業平の複合ビル
http://ohkokk.boo.jp/narihira.html
2007完成の八広の斎場
http://ohkokk.boo.jp/yahirosaijou.html

それぞれの年に携わった又は携わっている建築です。
この建物たちはそれぞれ建築費が勿論違います。
それは立地、規模等による要因がありますが…なんといってもその時期の坪単価が影響してます。
この中で一番坪単価が高かった時代の建築2009完成の業平ですが…鉄骨造にも関わらず2007年コンクリート構造の八広よりも坪単価が高いです(T_T)
そして現在進行中の大和町の坪単価は一時期安かった時代よりも高くなり2007近辺の時代に近くなりました(T_T)

坪単価の動向はもちろんクライアントにとっても影響が大きいので大変な問題ですが、やはり結論としては厳しい話ではありますが…その時にその時の情勢に乗っからなくてはならないというところに行き着くのです。

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