I-2640、「住居」を「共同住宅」に用途変更(埼玉県)

ユーザー うみ2640 の写真
投稿者: 
現住所‐都道府県: 
埼玉県
現住所‐郡市区町村: 
 
依頼内容: 

現在「住居」となっている建物について、「共同住宅」に用途変更をしたいと思っています。
延べ床面積は約140平米、2階建ての木造の建物です。
どの程度費用がかかるか、概算のお見積りをいただくことは可能でしょうか。
どうぞよろしくお願いいたします。
 
建築家の所在地について:
建築家の所在地にはこだわらない
 





癒される生活が送れる海が見える家・遠藤浩建築設計事務所 遠藤浩さん


海が見える家は海が見渡せること、寄せては返す波の音が聞けること、爽やかな海風を感じられることなど、都会の喧騒から離れ、とても癒される生活が送る事ができます。
 
海が見える家について遠藤浩建築設計事務所 遠藤浩さんに伺いました。
 

お話を伺った建築家

 

ユーザー 遠藤浩建築設計事務所 遠藤浩 の写真
さいたま市緑区東浦和3-32-7-202
048-875-1382

 

海が見える家のメリット・デメリットを教えて下さい

 
メリットは、もちろん海が見える家では海が見渡せること、寄せては返す波の音が聞けること、爽やかな海風を感じられることなど、都会の喧騒から離れ、とても癒される生活が送れることです。
 
しかしデメリットもあります。
海は常に人に心地良い穏やかな表情を見せるわけではありません。
時には嵐や台風などにより、強風、豪雨など人間に対して牙を向くようなこともあるわけで、それに対する対策もしっかりしておかなければなりません。
 

貴社が海が見える家をてがけるようになったきっかけがあれば教えて下さい

 
今回はネットからのお客様でした。
目いっぱい木を使った家というよりも、程良く木を使い、更に住み手のライフスタイルが見えるような家づくりに共感されて依頼してくださったように思います。

海が見える家の外装で注意している点を教えて下さい

 
一年中お住まいになられているわけではないので、あまり維持、管理に手間のかかる材料の使用や納まりは避けました。
メンテナンスフリーのガルバリウム鋼鈑を使ったり、付着した汚れを浮かせ雨水が流れることで、綺麗に汚れを取ってくれるセルフクリーニング効果のある左官にしています。

海が見える家の間取りで注意している点を教えて下さい

 
このような間取りにしたきっかけは、必ずしも海が見える家だからというよりも、アメリカ生活の経験があるお施主さんのご希望は、部屋の広さもアメリカンサイズでした。
それを予算を踏まえながら、どう日本の尺度に合わせ広く見せる家をつくるかがカギだったように思います。
 
そこで、ほとんどの部屋を仕切らず体育館のような大空間をつくり、その中で階段を昇りながら、いろいろなレベルに設置した部屋に行けるような空間構成を提案しました。
海を眺められるようにする点からも、上に昇っていく動線計画は好都合でした。
 
結果的に2階建てなのに5層、中央吹抜を囲み螺旋状に階段を配置して、レベルの違う5つの部屋が繋がる空間構成になりました。
このような空間構成のイメージは、まだ図面やスケッチもない段階で既にお施主さんと私で共有できていましたので、でき上がったプランを違和感なくご理解いただけたのではないかと思います。
 
それがこの大空間の吹抜の高さ9mに反映され、まさに高さのある広々空間となったわけです。

海が見える家のリフォームもやっていただけますか?

 
当然、設計させていただきます。
非日常が味わえる海が見える家は、設計していてとてもたのしいものです。
 

海の見える賃貸住宅も設計していただけますか?

 
賃貸住宅も楽しそうですね。
皆さん海に興味のある方々がお住まいになるわけですから、海という一つのテーマで何か面白い建築になりそうです。
 

海が見える家の塩害対策はどうしていますか?

 
この家の設計が終わり見積調整の頃、諸事情で銀行融資がままならない状態で、ローコストを余儀なくされた時期でもありました。
 
初めは錆びない窯業系のサイディングを考えていましたが、コストが合わず工場の外壁に使うようなガルバリウム鋼鈑の波板になりました。
金属素材ではありますが、耐食性に優れたアルミニウムや亜鉛で鉄板をコーティングしているため、錆に強い性質を持っています。
 
更に、表面に傷が付いても電気化学的に亜鉛が鉄より先に溶け出し、鉄の腐食を防止する犠牲防食作用(ガルバニック・アクション)が生じますのでより錆びにくいです。
 
また、セルフクリーニングの効果やアクリルシリコン樹脂を配合した左官を使い、高い耐候性を維持しています。
 

海が見える家の台風対策はどうしていますか?

 
海風は本当に強いです。
特に富津岬に建つ家なので、南は太平洋から、北は東京湾から、強烈な風が台風でなくとも時折り吹きつけます。
簡単に取れてしまうような納まりを避け、外壁材のガルバで隙間なくほとんどを覆うような納まりにしたりしています。
 
それから、やはりその土地の環境を知る地元の工務店さんにしっかり作っていただいたことも安心材料です。
 

「海の見える家」で工夫した点を教えて下さい

 
この家は海まで100mという近さなので、2階で海辺の松林を見渡せ、更にロフトに昇って太平洋が一望できるという展望重視の高さを確保しています。
そしてそれは、1階の階高を高くして一般の家よりも少し背伸びをしたような設定にしています。
 
また、ロフトからメンテナンス用のハッチを開け屋根に上がると、青い空と優雅に浮かぶ雲が仰げ、夏の夜には満点の星をバックに近くの公園で上がる花火も楽しめます。
 
家の中心となる土間は、薪ストーブを囲んで寛ぐ癒しの空間であり、海水浴やジェットスキー、釣りなどの準備作業ができるスペースとしても、十分な広さを確保しました。
海側(南側)には洗面脱衣室、浴室を設置。浴室は海から上がって外から直接入ることができ、身体を洗えるようにしました。

海が見える家を建てたい方にアドバイスがあればお願いします

 
別荘などの、年間を通して空き家状態がある程度続く家は、やはり湿気、カビ対策が必須だと思います。
24時間換気だけでは、湿度の高い森林や海辺では足りません。
換気除湿装置の採用も含めての設計が必要かと思います。
 

遠藤浩建築設計事務所 遠藤浩さんの海が見える家・設計事例

   

画像 建物の名称 紹介文
海の見える家

海から100mの敷地に建つこの家は、抜群の展望です。

 

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

昨日、とある家づくりの打ち合わせへ。

こちら。

実施設計も最終章なんですよね。

実施設計で変更にした内容を、一通り確認して、

うまくおさまっていないところがあったので、

どういった方針で進めるかをお話して、決定。

ついには。

申請に関係する内容について、一通り確認しました。

ちなみに実施設計って??

と思われた方もいると思いますので、少し補足。

皆さんがよく見かける、間取り図。

壁が二重線で書かれていたり、黒塗りされていたり。

こんな部屋の構成で、広さはこんなくらい。

そんな内容をつかむには、とてもいい図面です。

でも、その図面では、壁の中がどうなってるのかとか、

カウンターの位置や幅、高さ、キッチンの配置なんかについて

情報が全くありません。

それも決めれるんですよ!

そういった細かなことを決めつつ、工事に向けた図面を

書いていくのが、詳細設計=実施設計といいます。

実施設計のない工務店もあったりしますので、

ご注意ください。

それって。何も決まっていないのと同じなので。

話を戻して。

こちらの家は、昨日で実施設計がほぼ完了。

次回、工事の契約になるんですよね。

チラッと見えているのは、工事の工程。

いつからスタートして、どう進んでいくのかを工務店に

説明していただきました。

来月から、いよいよ着工なので、楽しみですね。

これ。

私のパソコン画面です。

何が見えてるのかというと。。。

内部のパースなんですよ。

とある案件のものなんですが、木の質感がいい感じ。

イメージ通りで、面白い仕掛けになりそうですよ。

こういったパースって、簡単にできそうですが、

実は結構難しかったりします。

というのも。

パースを作成してくれるプロに、どんな内容で、

どのアングルで、どう見せたいのかを伝えないといけませんから。

プロだからお任せで。

なんて、とんでもないことになりますから。

このパース一枚でも、5、6回は、やり取りして、

やっとここまで仕上がってきた感じ。

最終、もう少し修正したら、仕上がりです。

建築家もそうなんですが、

設計のプロだから、お任せでなんて、すごいことになりますよ。

自分が、この家づくりで、何をしたいのか。

その意思決定を、建築家にゆだねてしまうことになります。

自分たちが暮らす家ですから。

しっかり考えて、納得のカタチにしてほしいなと思います。

ユーザー 大島功市建築研究所 一級建築士事務所 大島功市 の写真

独立する前にお世話になった設計事務所で担当させて頂いた東京都江東区門前仲町に建っている9階建ての建築…その9階に茶室を設計させて頂きました!
マンションということもあり、当時限界もありましたが…茶室の入り口をバルコニーにつくらせて頂きました。躙り口と言います(^^)
躙り口にはこんなエピソードがあります。
良い話ですね(^.^)/~~~

千利休が生きた戦国時代は、主従関係が強い時代でしたが、茶室の中ではすべての人が平等ということを示すために入り口を低くしました。どんなに身分が高い人でも、刀を外し頭を下げなくては茶室に入ることができません。たしかに、交流の場でもある茶室に、刀を持った武士がいたら落ち着きませんよね。刀などの装身具をすべて外さないと入ることができないように、千利休は入り口をこんなにも低くしたのだそうです。

I-2639、飲食店店舗の建築確認申請(千葉県)

ユーザー kotetin の写真
投稿者: 
現住所‐都道府県: 
千葉県
現住所‐郡市区町村: 
 
依頼内容: 

千葉県富津市**にて、飲食店店舗の建築確認申請を代行していただける方を探しています。
1階建、30平米、ラフ図面(もしくは正式な図面)を用意することは可能
昨年の台風15号で建物が倒壊したための再建です。
新築の経験がないため、手順からサポートしていただけたら嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
 
建築家の所在地について:
建築家の所在地にはこだわらない
 





ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

とある家づくりの現場。

どこをポイントに見てるかというと、

木目の天井でしょうか。

LDKの南側にとっても大きな窓があるのですが、

その前の庇の天井になります。

内部のLDKの天井が木目になっていて、

そこから窓を通して、この木目の軒天が連続していく

というイメージをもとにしています。

視線が連続していくので、きれいですし、

開放感もあったりしますよ。

それと、こちらの木目。

本物ではありません。

何かって?

いわゆる、サイディングと呼ばれる素材で、

木目柄のものを採用しています。

実際に、凹凸もついているので、一般の方であれば、

パッと見では判断できないと思いますよ。

本物もいいのですが、色合いの変化を耐えきれない方には、

こちらがオススメですね。

ちなみに。

天井の途中に、少しラインが入っているのがわかりますか?

これ。

とっても重要なラインだったりします。

何かって???

秘密です(笑)

ご興味ある方は、メールでお問い合わせくださいね。

そうそう。外観もずいぶんと仕上がってきました。

外壁は、ガルバニウム鋼板なんですが、

実は、結構フラットなタイプで、かつ横張り!!

おそらく、あまり見かけない感じに仕上がる予定です。

もしかすると、ガルバっぽくないかもしれませんね。

先ほどの木目もあり、

場所によっては、レッドシダーを張る場所もあったり。

とてもユニークな家になりそうですよ。

足場が外れるのは、楽しみです!!

こちらは別の現場です。

基礎がちょうど打ちあがったところです。

きれいに仕上げてくれていました。

少し養生期間があって、来週から、いよいよ建て方に向けた準備。

月末に、建て方を迎えるんですが、とっても楽しみです!!

いずれの工事も、順調に進んでいます。

暑い中頑張ってくれる職人さんに感謝ですね。

夕方からは、とある家づくりの打ち合わせへ。

実は、少し前に計画案をプレゼン差し上げていました。

追加のご要望があって、変更図面をお持ちしました。

説明を差し上げたら。。

「ご提案。とても気に入ってるんです。」

と嬉しい一言!

さらに。

「いろいろネットで調べたりもしたんですが、やはり、一番好きです」

なんと。すごくうれしい誉め言葉をいただきました!!!

御提案した内容を、ご満足いただいて、それを率直にお伝えいただける。

そんなシンプルなことなんですが、うれしかった。。

そして。その流れで、

次回に設計のご契約、つまり、家づくりをスタートさせていただくことになりました。

とってもユニークな平屋の家なんですよ。

今から、楽しみで仕方ありません。

出会いに感謝ですね。

I-2638、民家をデイサービスにリフォーム(愛知県)

ユーザー かわむら2638 の写真
投稿者: 
現住所‐都道府県: 
愛知県
現住所‐郡市区町村: 
 
依頼内容: 

今ある民家をデイサービスにリフォームしたいと思います。定員15人位
トイレ2か所、浴室1か所、キッチンを作り直す。土地は96坪あります。駐車場は十分あります。予算はあまりありません。以上よろしくお願いいたします。
 
建築家の所在地について:
建築家の所在地にはこだわらない
 





ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

水彩画で描いたような青空ですね。

この抜けるような青さは、見た目キレイですが、

日差しの強さは。。想像を絶するすごさでした。

名古屋では、まもな最高がく40℃になりそうな流れ。

そろそろピークを迎える予感はしますが、

さてどうなるんでしょうかね。。。

現場関係者が大変なので、もう少し涼しくなるといいなと思ってます。

(個人的には、暑いのは好きなんですが(笑))

さてさて。

昨日は、とある家づくりの敷地を視察してきました。

盆明け初日なんですが、

突然、連絡いただいて、候補の土地が!!と。

そりゃ急がねばということで、予定を変更して、視察。

うーん。

想像していたよりは、相当いい。

ただ。普通に作ってしまうと、将来困る敷地。

なので、その辺は、しっかりと見極めて、

将来像も含めて計画していけばよさそう。

早速、土地を見た所見を、お客様へその場から送信しました。

ただ。

価格的には、予算を少しオーバーしているので、

何らか交渉は必要です。

さて。

どうなるんでしょうかね。

こんな風に、土地探しって、建築家とタッグ組んでいくといいですよ。

その土地が、自分にとってどうなのか。

第三者的な視点からアドバイスしてくれるので。

いやいや。建築家全員でもないので、一概にいえませんが、

経験豊富な建築家がオススメですね。

最近よく行きますが、確認検査機関へ。。

実は。。

ずいぶん前に事前相談してきた内容について、詳細に見ていったら、

腑に落ちないことを見つけてしまったんですよね。

相談に行った時に、窓口で対応してくれた方が、結構若くて、自信なさげ。

私の問いかけに、判断つかず、上司のところへ相談に行く感じ。

もちろん。

若い方に、経験は必要なんですが。。。

結構グレーな内容だったので、そういったことには、やはり

ある程度経験のある方がご対応してくれるといいなと。

ということで、確認検査機関を変更して、別で協議してきました。

熟練の方が対応してくれたのですが。。

やはり、私が思っていたことで、正解だったようです。

確認できてよかったね。

そんな簡単な話ではありません。

その考え方によって、下手すると、建つものが建たないと判断されて

しまうことだってあり得るんですよね。

これからは、グレーな内容については、複数の会社で確認した方が

よいなと強く感じました。

ある案件のパースですね。

プロのパース屋さんに作図してもらってるのですが、

そのチェックバック。

事務所に戻ってからは、こういったチェックやメールでの対応等で

あっという間に、夜になってしまいました。

連休明けの初日って、結構大変なんですね。

といいつつ、楽しんでますが(笑)

ユーザー アーキシップス京都 古前極 の写真

高気密高断熱住宅を計画する際、もっとも注意する3つのポイントがあります。
それは、
1 断熱 外壁・屋根天井・床の断熱材で、熱・冷気の出入を防ぐ
2 気密 開口部(窓や扉)や屋根天井・壁・隙間の、空気の出入を防ぐ
3 換気 室内温度を保持できる換気扇を採用する

人体にも建物にも欠かせない換気。
生活で発生する水分や汚れた空気を排出し、新鮮な空気を取り込み、室内環境を良好に保ちます。
換気扇の選択は、弊社では第1種換気と呼ばれる機械換気で、セントラル方式の熱交換型換気扇をお勧めしています。
セントラル方式の換気システムは断熱性能や防音効果に優れ、熱交換型は断熱効果に優れます。
外気温に左右されにくい高気密高断熱住宅においては、機械換気を使えば室温と空気の質の両方を維持することができます。

しかしこの方式は、広く普及している第3種換気に比べて、機械や工事のコストが上昇すると言われています。 また天井裏や壁の中に大きなダクトを取り付けるため、プランや面積によって室内を圧迫することもあります。
そんな時は空気の流れをよく考えた第3種換気が有効です。

第三種換気

日本の住宅で広く普及している第3種換気は、トイレや浴室の換気扇をつけっぱなしにすることで屋内を負圧に保ち、気圧の差で空気を屋内に流入させて、常時、換気を行います。
床付近に設けた給気口から新鮮な屋外の空気を取り込み、天井付近の排気口から汚れた空気を排出する。
室内の空気を新鮮に保ちながら、温度上昇も抑制する仕組みです。
簡潔にして合理的な仕組みですが、冬に関してはこの仕組みが逆効果になります。
冷たい空気を外から取り入れ、屋内を冷やしながら居室に入り、暖めた空気とともに外部に排気する。
冬は冷気が家の中をかけ巡る・・・この第3種換気の欠点は、実はちょっとした工夫で防ぐことができます。

ARCHISHIPS Kyoto

第一は各部屋の換気扇を熱交換型にする。
暖房で暖めた暖気を室外に放出する割合を低減できます。
第二に部屋を区切る扉を引き戸にするなど工夫して、可能なかぎり換気計画を部屋ごとではなくフロアごとにプランします。
給気口と排気口の数を減らして、フロアの空気の流れをシンプルにします。
給気口の位置は人がいる場所から離して、冷気を感じにくくすることもできます。
またエアコンの近くに設置する工夫も有効です。 そうすることで、温度調整された空気が排気口のある各部屋に運ばれ、新鮮な空気と適温を運ぶ流れを作れます。

ARCHISHIPS Kyoto

換気を、家の中に風上と風下を作る作業と考えたら、風上で適温を作り風下に届ける効果が期待できます。
家の中にそんな空気の流れを上手に作ることができれば、第三種換気でも屋内の温度ムラが少ない家を実現できます。

玄関に入ったら暖かい、トイレも脱衣室も暖かい。
空気の流れを考えた家を、ご自宅で実現しましょう。

ARCHISHIPS

このコラムは、注文住宅を計画する方の参考になることを目的に、弊社の経験に基づいて書き下ろします。
トピックス、技術、経験の内容は、主観に基づくことをご了承ください。

景色のすばらしさを楽しめる海が見える家・岡本光利一級建築士事務所 岡本光利さん


海が見える家はなんといっても窓から見る景色のすばらしさを楽しめるメリットがあります。
 
海が見える家について岡本光利一級建築士事務所 岡本光利さんに伺いました。
 

お話を伺った建築家

 

ユーザー 岡本光利一級建築士事務所 岡本光利 の写真
岡山市南区浦安本町21-17
086-265-6235

 

海が見える家のメリット・デメリットを教えて下さい

メリット

  • なんといっても窓から見る景色のすばらしさを楽しめる。
  • 海沿いの立地は窓を開けると波の音が楽しめ、非日常的な癒しが感じられる。
  • 釣り好き、マリンスポーツ好きの人はすぐに楽しめることができ身近に日常で大自然を満喫できます。子供たちの遊び場としても最高の環境です。
  • 朝一番の朝日、夕暮れに沈む夕日、台風時のカミナリ、夜風にあたりゆれるさざなみに映る月あかりや波の音を楽しみながら食事やお茶を楽しむなど、海が見える家ならではの楽しみ方ができ一日の疲れを癒してくれます。この上ない贅沢な時間を身近に味わえる。
  • 自然による癒しやリラクゼーション効果が得られ健康にいい住環境である。
  • 街中では味わえない自然環境と開放感があり涼しい。
  • 新鮮な魚介類が手に入りやすく海を見ながらの食事は格別で美味しく感じられる。

デメリット

  • 洗濯物が潮風の影響を受け塩っぽく湿っぽい仕上がりになり、室内干しが多くなる。
  • 塩害により鉄を使用する箇所がサビやすい。亜鉛メッキドブ漬け仕上やステンレス等のサビにくい材料でつくる箇所はコストアップする。
  • 台風などの海からくる強風、塩風対策を要し耐久性ある外部仕上が要求され費用が割高になる。また外部仕上のメンテナンス費用も割高になり外壁や窓廻りにこびりついた塩や砂などの除去等のこまめな清掃作業が必要となるため、手間がかかる。
  • エアコンの室外機等の外部設備機器類がサビ安いので塩害対策仕様となり割高となる。
  • 植栽、野菜の植物が種類によっては多少、枯れやすく育ちにくい。
  • 海が近いところは、当然、街中に比べて湿度は1年を通して高いので、湿気対策が必要です。
  • 何も対策をしないと結露が起きたり、カビが生えやすく、換気設備には十分に気をつけて計画する必要がある。

貴社が「海が見える家」をてがけるようになったきっかけがあれば教えて下さい

つき合いのある工務店からのご紹介で老後にのんびり海を見ながらリゾートホテルで暮らしているような家をご希望されており、価値観が共有できて、ゆっくりつきあってくれる建築家を探していたところ弊社とご縁があり設計させて頂くことになりました。
 
とにかくじっくり、ひとつひとつ時間をかけて拘ってつくっていきたいというご要望でしたので完成まで3年ぐらい掛けて取組みました。
 

海が見える家の外装で注意している点を教えて下さい

  • 塩害に強い耐塩性塗料(フッ素系塗料かアクリルシリコン系塗料など)をなるべく使用し外壁の耐久性を図る。
  • 特に海沿いの住宅は強風により砂などが外壁、窓廻り、庇、屋根などにたまりやすいので洗い流しやすく徐去しやすい仕上、形状をおすすめします。
  • 外壁、窓サッシ廻りなど塩害による塩がたまりやすいので定期的に水で洗い流しやすく防水性があり耐久性ある仕上が好ましいです。水栓の位置も数か所、適切な位置に設置しておきたいところです。
  • 海からの強風に耐えられる耐久性ある外装が要求され庇、屋根の軒等の吹上を考慮し通常より頑丈な構造で計画する必要性があります。
  • コンクリート造の基礎、外壁は塩害による塩分の浸透による鉄筋の腐食を防ぐため塗膜防水、耐塩系塗料などで保護することをおすすめします。

海が見える家の間取りで注意している点を教えて下さい

  • 海から吹く強風、湿気、塩害対策など外部の仕上げは腐食しにくい材料、メンテナンスしやすい材料を使用すること。
  • 玄関ドアや勝手口ドアなどの外部に通じる出入口は海からの強風を受けにくい位置に配置すること。
  • 窓対策はシャッターや防犯ガラスなど台風などの強風対策を特に考慮すべきところだと思います。
  • 折角のロケーションのいい立地ですから、海が望めるよう最大限に生かした間取りを模索して、どの部屋の窓から海が望め1枚の絵のようにみえるよう窓の位置には念入りに検討しましょう。
  • 一番に海の景色が望めれる最高の位置にリビング、ダイニング、キッチンを配置するために様々な角度から模索して間取りを計画します。
  • 海の景色が最大限に生かされ内部空間に溶け込み一体化した明るく開放的で広がりある空間を心掛けています。
  • 海沿いの住宅を建てる場合、車、バイク、自転車のガレージは海風を直接、受けない位置に配置すること。できれば塩害による腐食を考慮してビルトインガレージを設置し、大切な愛車を塩害、風害などから守りたいところです。
  • 外部の物干し場は潮風の影響を受けにくい位置に配置する。室内物干し場の利用が多くなるのでサンルームやトップライトなどを利用した物干し場を設置したいところです。

海が見える家のリフォームもやっていただけますか?

弊社でお力になれればお気軽にご相談ください。
その土地がもつ海の見えるロケーションを最大限に生かした提案をさせて頂きます。

海が見える賃貸住宅も設計していただけますか?

もちろんです。
海好きな入居者が喜ぶ機能性、デザイン性を取り入れて常に満室になる魅力ある賃貸住宅を提案させて頂きます。

海が見える家の塩害対策はどうしていますか?

  • なるべく鉄部の材料はステンレス製や亜鉛メッキドブ漬けのサビにくい材料を使用している。
  • 窓廻り、外壁などの塩のこびりつきを洗い流せるよう、適切な位置に散水栓を設置している。
  • 車、バイク、自転車などは建物内に保管できる建物と一体したビルトインガレージとしている。もしくは潮風の影響し にくい位置に配置しカーポートを塀やフェンスで囲い潮風対策を講じる。
  • 洗濯物の外部物干し場は潮風の影響をなるべく受けにくい位置に配置させサンルームやトップライト、乾燥煖房換気扇などを設け、室内干し場を充実させる。

海が見える家の台風対策はどうしていますか?

  • 台風などで物が飛んでくるので窓に雨戸、シャッターをつけたり、海の景色を損なわないように防犯ガラスを使用するなどして強風対策しています。
  • 車、バイク、自転車などの保管場所も台風の影響を受けやすい海からの強風を受けにくい配置させたり物の衝突を防ぐため建物内に保管できる建物と一体したビルトインガレージとしている。

「海が見える家・SEE SEA HOUSE」 で工夫した点を教えて下さい

ホワイト物語…キーワードはホワイト。
 
人生のパートナーとして共に歩み子育てを終え、老後をゆっくり、しっとりと暮らせる住まい。
これまでの人生を振り返りながら、新たにキャンパス地にリセットし、第二の人生を七色に染め輝かせる、楽しむ住まい。
そんな思いをもとに本計画はスタートしました。
 
ホワイトというキャンパスに海や空、山、緑の自然が人、物が共存し楽しく豊かに一枚の絵となるような空間を意識して細部にわたり拘って設計しています。
どの部屋からも海、空、緑等の自然を感じ取る事ができ、自然がインテリアの一部として機能し、内部と一体感ある空間で構成しています。
 
海をテーマとし、白を基調にリゾートホテルを意識した、シンプルで上質な住まいをコンセプトとしています。
内外部の白色の壁の色も、好みの白色に拘り、各部によりつや消しつや有の光沢具合にも拘り、つくっています。
植栽も白い花のみ咲く植栽にて計画しております。
 
海という広がり・水平線を意識し、シャープで横ラインを基調としたデザインとし、広がりを感じさせる空間構成としている。
また、波を平面的・立体的・インテリア仕上げ等の空間に取り入れるなど、海に関するものをモチーフとして空間、ディテール等をデザインしている。
 
窓を大きくとり、明るく開放的な空間で構成し海が内部空間に溶け込む空間となるように計画しており、日中は自然光のみで生活でき、夏の日差し対策として軒・庇を深く取り、開口部の位置は風通しを充分に考慮した計画とし、冬はハイサイドライト・トップライト等で床・壁が暖まるように計画している。
なるべく機械設備に頼ることなく自然のエネルギーを利用し、高気密高断熱、ペアガラスの採用など省エネで快適に生活できるよう考えている。
 
壁の仕上げを内外部兼用できる塗装や左官仕上げ等のゴミの出にくい材料を使用し、壁・天井同一使用できる仕上げなど、省エネ・省資源・環境保全を考慮した、シンプルで飽きの来ない仕上げを採用している。
また自然素材や自然塗料等環境に有害でないものを積極的に取り入れ人、環境に優しい建物としている。
 
開口部は開放性を保ちながら、防犯を考慮し積極的に防犯ガラス・マグネットセンサーを使用。
防犯センサーライト・空間センサー・火災警報器等の設置により、防犯・安全性を高めている。
特に台風などの強風対策と外部からの防犯対策などを考慮して、海の景色を損なわないように全室に防犯ガラスを採用し安全性に配慮しています。
 
高齢化に向けての安全対策として、火気を使用しないIHクッキングヒーターの採用。
また各室のドアを吊レール・大型引手の引戸を基本とし、デッキへ出入りするサッシも車椅子が使用できるよう段差のないノンレールサッシを採用している。
道路から玄関までもスロープを設置し、玄関上がり框の段差も車椅子での出入りが出来る計画としています。
 
様々な空間に視覚的な錯覚を起こさせるような設計手法を取り入れている。
例えば、リビングのデッキの先端と海がつながるように、デッキを伸ばすことにより、海に浮かんでいるように錯覚させたり、また、内外部の壁を一直線上に繋げ、壁を光沢仕上げにすることで、海を映り込ませワイドに広がっているように見せることや、2階の浴室では海を最大限に取り込むため袖壁に鏡を配し、映り込みを利用することで、海の広がり感・水平線を強調させ、海に浸かっているような気分になれるなど、様々な空間に視覚的効果による仕掛けを施しています。
 
また、おもてなし空間と日常に乱雑になりがちな空間の動線を明確に分け、各部屋で必要な物を収納する場所を十分に確保し、実用的な生活空間にあまり物が出ないようスッキリと美しい空間を維持できるよう計画しています。
 
利便性・快適性を保ちながら、どの部屋からもリゾート感覚あふれた海、空、緑等の自然を感じ取ることができ、自然の豊かさが日常の生活空間に溶け込むような計画としています。
周辺環境・立地条件等を考慮し、建物の内外部仕上げから、エクステリア・家具・照明・カーテン・雑貨に至るまでトータルにデザインし、飽きの来ない空間づくりで設計しています。

海が見える家・SEE SEA HOUSE」では 海に関するもの(波、さざ波、深海)を空間・ディテールに取り入れた ということですが、具体的にどこをどのようにしているのでしょうか?

施主様が非日常空間を望まれていたので、リゾートホテルをコンセプトにちょっとした遊びをいろいろ仕掛けてみました。
  
玄関に入ったら吹き抜けがあり、一度天井が下がって、リビングに入るとまた上がる。
すると、波打った空間イメージになります。
抽象的な感じですけど、照明をイカ釣り漁船の漁火のようにしたり、ペンダント照明をクラゲみたいな照明を使用したりしています。
玄関ホールは深海をイメージしており高い天井の吹抜け空間とし上部のハイサイドライトよりやさしい光が降り注ぐようにしています。
 
海の水平線を意識して水平ラインを強調した豪華客船をイメージした外観デザイン、横ラインを強調したデザインの家具、棚、横長のさざなみ模様のガラスブロックを内部インテリアに取り入れたり、波形状のアール壁、アール天井、水平ラインを強調した障子やブラインド、カモメをモチーフにした間接照明で光る飾り棚などをさりげなくデザインに取り入れたりしています。
 
玄関からも海が望めるようになっており海に吸い込まれるように長い廊下は天井を波のように空間に高低差をつけ壁や天井を波(ウエーブ)のようにウエーブさせ間接照明を施して、幻想的な空間を演出し海側のリビングまで足運びしやすくするようにリズミカルなギャラリー的な空間で演出しています。
 
玄関収納の横の壁は隠し扉のようになり押すと貝が開くような扉になっておりカギ類や宅急便の印鑑など収納できるようにしています。
お風呂も窓から見える海の景色が一枚の絵になるように配置し、バスタブに入ると海とつながっているような感覚になれます。
 
2階への階段も海に吸い込まれるように自然にあがりたくなるようなゆるやかな階段としており、2階に上がっ先はリビングの吹抜けを通して海がオーシャンビューに望める空間となっています。
2階の海沿いには海と一体感あるルーフテラスも設置しリゾート感覚あふれる空間としています。
 
また、ルーフテラスに出入する廊下は半透明の床材に間接照明を施したり、遊びこころあふれた非日常空間を演出しています。
 
洗濯物の外部物干し場は潮風の影響をなるべく受けにくい位置に配置させ、室内干し場と隣接させトップライトなどを設け、電動式天井埋め込みタイプの物干し機を設置するなどキッチンから近く家事動線を考慮した快適な位置で計画しています。

海が見える家を建てたい方にアドバイスがあればお願いします

 
せっかく海が見える景色のいい立地環境ですので、どの部屋から海が望め、生活の一部と感じられるぐらい最大限、海の景色が感じとられる内部空間としてはいかがでしょうか。
街中では味わえない海と一体感あるリゾート感覚あふれる非日常空間、遊び心あふれた楽しい住まいにされてはいかがでしょうか。
 
海が見える家といっても様々で海沿いの家から海を見下ろせる丘の上だったり、海のそばに住むメリット、デメリットを十分に把握し何を重視して海のそばに住みたいかよく家族で話し合ったほうがいいかと思います。
 
海が見える家は景色がステキですが津波などの危険性もありますので、予め自治体の防災マップや過去の災害など、十分に調査して土地選定することです。
その地域しかわからないこと、自然災害、その土地特有の長所、短所がありますので事前にその土地の近辺に暮らす人に聞いてみることも大事かと思います。
 
潮風による塩害の影響で外部廻りは定期的に塩分を洗い流すという作業や砂が風に乗って家の内部に入り込みやすいということもあり、お掃除の頻度も上がり、何かとこまめな掃除、メンテナンスを施す事が必要なのでなるべく容易にできる仕上げ、シンプルな形状などおすすめします。
 
海に近い地域に住みたいと考える場合は、特にハザードマップ、海抜の高さ、避難経路・場所を確認しておくべきです。
心配な方は、高台に家を建てるのが賢明です。
  

岡本光利一級建築士事務所 岡本光利さんの海が見える家・設計事例

   

画像 建物の名称 紹介文
海が見える家・SEE SEA HOUSE

白を基調にしたシンプルでモダンな住まい。白の色合い、素材感などサンプルを十分に吟味しながらこだわって

造りました。植栽も白い花が咲くもので構成しています。白い塗料も汚れにくい塗料を採用。
リゾートホテルのような非日常的な空間、遊び心をもった設計を心掛けました。

 

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