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「必要な余白」という設計

内的外部がつくる、暮らしの豊かさ

住まいの設計を考えるとき、

多くの人はまず「部屋の数」や

「間取りの効率」から考え始めます。

・リビングは何畳必要か

・収納はどれくらい必要か

・家事動線はどうするのか

・書斎は作れるのか

もちろんそれらは、

住まいづくりにおいて大切な要素です。

しかし、設計という視点から見ると、

本当に暮らしの質を左右するのは、

それらの機能だけではありません。

むしろ大切なのは「空間の余白」です。

私は設計の中で、

意図的に「余白」をつくることがあります。

それは無駄なスペースではなく、

暮らしに豊かさを生むための

「必要な余白」と呼んでいるものです。

今回は、

その設計の考え方である

「内的外部」という空間について、

少しblogで書いてみたいと思います。

内的外部という空間

住まいには

「内部」と「外部」があります。

リビング、ダイニング、キッチン、

書斎、寝室、トイレ、洗面、脱衣、浴室・・・。

これらは内部空間です。

一方で、庭、テラス、アプローチ、外構

これらは外部空間になります。

しかし、住まいの設計において

本当に面白く、

そして暮らし始めてから

豊かな空間になるのは、

その中間領域帯です。

私はそれを「内的外部」

と呼んでいます。

これは

「外部でありながら内部のような空間」

という意味です。

たとえば今回のブログ画像では、

リビングからフラットに繋がる

テラスを設けています。

段差はなく、

室内の床と連続する高さで繋がる

デッキのようなスペース。

そしてその周囲を

少し高い壁で囲います。

屋根でも囲いながら

外側を意識できる「隙間」を設計しています。

するとどうなるのか?

そこには

外なのに室内のような空間

が生まれるのです。

単純な中庭空間ではなくて

外側を味わいつつも内側の居心地で

過ごすことが出来る空間。

室内のような外部空間

一般的なウッドデッキやテラスは

庭に開かれた空間です。

しかし、その状態に緩急をつけ、

周囲を壁で囲い「スリット」のような

外部を味わう状態を設計する事で

空間の性質が変わります。

視線が守られ

外からの気配が和らぎ

その場所は安心できる場所

へと変わります。

そしてそこに

天井のように、深い庇を設けます。

庇には

さまざまな役割があります。

・日差しをコントロールする

・雨を防ぐ

・建物の外観を整える

しかし設計者の視点では

もう一つ大きな役割があります。

それは空間をつくることです。

深い庇があることで

外部空間は

単なる屋外ではなくなります。

光はやわらかくなり

陰影が生まれ、

その場所は半屋内空間のような

性質を持ち始めます。

人が落ち着く空間の条件

人はどんな空間で

落ち着くのでしょうか?

環境心理学の研究では、

人が安心感を感じる空間には

いくつかの特徴があるといわれています。

その一つが「守られている感覚」です。

これは心理学で

プロスペクト・リフュージ理論

と呼ばれる考え方です。

簡単に言うと

・視界は開けている

・背後は守られている

という状態です。

カフェ等で席を選ぶとき、

人は無意識に、壁際の席、角の席

を選ぶ傾向があります。

かなりの確率で・・・・・。

それは

背後が守られているからです。

住宅でも同じです。

完全に開けた空間よりも

・一部が囲われ

・視線がコントロールされ

・安心できる

そんな空間の方が人は落ち着きます。

内的外部は、

まさにその条件を満たしています。

庭でもない、室内でもない

内的外部は、庭でもない、室内でもない

その中間です。

しかしこの

「中間領域」があることで

暮らしの幅は大きく広がります。

例えば

朝のコーヒーを飲む場所

夕方に風を感じる場所

読書をする場所

子どもが遊ぶ場所

何もしない時間を味わう場所

そんな時間を

自然と生み出してくれるのです。

実際に住まい手の方からも

今回の画像のような空間を設計した住まいでは

LDKも居心地がいいのですが、

室内から繋がった場所もアレンジが出来て好きです

という言葉をよく聞きます。

面白いことに、

居心地のそれは必ずしも

・リビング

・ダイニング

という訳ではありません。

むしろ

・デッキ

・テラス

・中庭

などの中間空間

であることが多いのです。

法規制が厳しい地域ほど効果的

実はこの「内的外部」は、

設計的には非常に有効な手法です。

特に庭をつくりにくい場所

では

その効果が大きくなります。

奈良県での駅近くや

奈良市内の中心部、

大和郡山市の市街地では

建築可能な床面積が

制限されることが多くあります。

すると多くの住宅は

どうしても

部屋を詰め込む設計になりがちです。

しかしそうすると窮屈な空間

になってしまいます。

そこで

内的外部のような空間をつくることで

空間の広がり

を生み出すことができるのです。

○関連blog
壺中天を宿す住まい ― 制約の中で人生の質を整える暮らしの設計

https://www.y-kenchiku.jp/blog_detail732.html

一見すると無駄なスペースかも知れません。

このような空間を

初めて見る方は、

「ここは何に使う場所ですか?」

と疑問をもたれるかも知れません。

確かに

・リビング

・ダイニング

・寝室

のような

明確な用途はありません。

しかし

実はそこにこそ価値があります。

用途が決まっていないからこそ

その場所は、自由な空間になります。

人は余白があると

そこに暮らしを見つけます。

子どもは遊び場にし

大人はくつろぎの場所にし

家族は会話の場所にします。

それが「余白空間の力」です。

必要な余白という考え方・・・・・。

私はこのような空間を

「必要な余白」と呼んでいます。

建築空間というのは設計する際に

・機能

・効率

・面積

を追い求めてしまいます。

しかし

効率だけで設計された空間は

どこか息苦しいものになります。

皆さんも「息苦しい感覚が生まれる空間」を

味わったことはありませんか?

そういった空間には必ずと言っていいほど

人間工学的、建築工学的な

数値理論からの寸法(サイズ)や

決まった寸法での空間構成によって

設計が施されています。

その方が「無駄」がありませんから。

皆さんも、

余裕のある時と、余裕のない時では

行動も考え方も変わるのではありませんか?

でも・・・人の暮らしには

少しの余裕が必要です。

時間の余裕

心の余裕

空間の余裕

その余裕が、暮らしの質を高めます。

だからこそ、私は設計の中で

意図的に余白をつくるようにしています。

それは結果的に

決して無駄ではなく

暮らしを豊かにするための空間に変化します。

密度とゆとりの設計を。

面白いことに

計画の密度が高い住宅ほど

この余白が効いてきます。

収納も整い

動線も整理され

機能が詰まった住宅ほど

余白があることで、

バランスが取れるという事です。

建築はよく「緊張と緩和」

で成り立つと言われます。

密度のある空間

開放的な空間

その「間」があることで

住まいは豊かになります。

余白とは

その緩和の部分です。

暮らしを設計するということ・・・・・。

住まいは単なる箱ではありません。

そこには人の営みと

日々の時間が流れます。

朝起きて、支度をして

コーヒーを飲み

家族と会話をし

静かな夜を過ごす

そんな日常の時間を

受け止める場所です。

だからこそ、

私はいつも暮らしを設計するという視点で

住宅を考えています。

余白のある空間は

その暮らし全体と人生の喜怒哀楽を

やさしく受け止めてくれます。

家づくりを考え始めた方や、

これから注文住宅を検討される方にとって

今回のblogが

少しでも参考になれば嬉しく思います。

○関連blog
暮らしの質は、思考の積み重ねで決まっていく ― 建築家が住まいづくりの現場で大切にしていること ―

https://www.y-kenchiku.jp/blog_detail746.html

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■やまぐち建築設計室■
奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
  建築家 山口哲央
https://www.y-kenchiku.jp/

住まいの設計、デザインのご相談は
ホームページのお問合わせから
気軽にご連絡ください
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I-5255、重量鉄骨造の賃貸併用住宅を建てたい(東京都)

ユーザー Yurihana の写真
投稿者: 
現住所‐都道府県: 
東京都
現住所‐郡市区町村: 
 
依頼内容: 

■相談・依頼内容
重量鉄骨造の賃貸併用住宅を建てたい
■建設予定地
東京都世田谷区内
■土地・テナントの所有・賃貸状況
千葉、埼玉に土地建物所有、賃貸で貸出し中
■建物についての希望
重量鉄骨造
■ご予算
坪単価30万くらい
■希望する地域
東京都世田谷区
■建築家に相談・依頼したいと思った理由
******様にご相談していましたが、ご返信が遅く、土地の申込まで至らないことがあったため
 
建築家の所在地について:
建築家の所在地にはこだわらない





I-5254、ガレージ設計(広島県)

ユーザー RIX260RS の写真
投稿者: 
現住所‐都道府県: 
広島県
現住所‐郡市区町村: 
 
依頼内容: 

■相談・依頼内容 ガレージ設計
■建設予定地 広島県福山市
■土地・テナントの所有・賃貸状況 自己所有
■建物についての希望
8m×6.5m×3m~のサイズのガレージの設計及び建築確認申請
■ご予算 550万(外構工事込み)
■建築家に相談・依頼したいと思った理由
ガレージを探して調べている中で、インターネットの記事と実際の価格が乖離していた。おそらく資材の高騰が背景にあるが、おおよその予算取りの後だったため予算の変更が難しく、すこしでも金額を抑える方法がないか模索中です。
ガレージの希望は以下になります。
ガレージ内には埋め込みリフトを設置予定のため、内寸で最低3m以上が必要。
二台収納かつ、物置スペースを確保したい。
さらに余裕があれば物置スペースを二階建てのロフトを作りたい。
可能であれば、鉄骨構造。
 
大型装置製造、据え付けを行ったことがあるため組立は自らで行い少しでもコストを下げたい。
予算内に収まりそう、検討できる範囲であればプロにお願いしたいと考えています。
基礎工事及び新築のためコンクリート等外構工事は外構業者様へ依頼予定。
電気工事は知り合いの工事士を確保済み。
 
難しい依頼かと思いますが、相談に乗ってくださる方がいらっしゃればぜひよろしくお願いいたします。
 
建築家の所在地について:
建築家の所在地にはこだわらない





I-5253、既製カーポートの設置に伴う建築確認申請及び完成検査の代行依頼(神奈川県在住・建設予定地は東京都)

ユーザー 井上y の写真
投稿者: 
現住所‐都道府県: 
神奈川県
現住所‐郡市区町村: 
 
依頼内容: 

既製カーポートの設置に伴う建築確認申請及び完成検査の代行依頼
 
■建設予定地
東京都八王子市
防火指定なし
 
■状況
新築一軒家建築、引き渡し(4月中旬)後、別業者にて外構工事実施予定
仕様確定済み
建ぺい率内となることは確認済み
 
■カーポート
LIXIL ネスカF1台用 ロング柱 30-57
 
■内容
上記カーポートの設置に際しての建築確認申請、完了検査等について代行のお見積りをお願いいたします。
外構業者より受領すべき図面等ございましたらアドバイスいただけますと幸いです。
 
建築家の所在地について:
建築家の所在地にはこだわらない





ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

家づくりを考え始めると、
まず浮かぶのは「不満」です。

 

狭い。
寒い。
片づかない。
落ち着かない。

 

その不満を
解消するために、
家を建てようと思う。

 

それは、
とても自然な流れです。

 

けれど、
ひとつ立ち止まって
考えてみたいことがあります。

 

いま不満に感じていることは、
本当に家で
解決できるのだろうか。

 

たとえば、
片づかないこと。

 

収納が増えれば、
整うのか。

 

それとも、
物の持ち方や
時間の使い方に
理由があるのか。

 

落ち着かないこと。

 

広くなれば、
静まるのか。

 

それとも、
忙しさや
気持ちの余裕が
影響しているのか。

 

家は、
多くのことを
支えてくれます。

 

光や風、
音や距離感。

 

動線や広さは、
日常の負担を
軽くしてくれる。

 

けれど、
すべての不満を
引き受けられるわけではありません。

 

家は、
魔法ではない。

 

環境を整えることで、
気持ちが
変わることはあります。

 

けれど、
環境だけで
解決しきれないこともある。

 

不満の正体が、
空間なのか、

 

関係性なのか、

 

時間の使い方なのか。

 

そこを
見極めないまま、

 

「家を変えれば変わるはず」と
期待をかけすぎると、

 

住んだあとに
別の違和感が残ることもあります。

 

大切なのは、
不満を否定することではなく、

 

その根っこを
静かに見つめること。

 

家で解決できることと、
家では解決しきれないこと。

 

その境界を
少しだけ意識する。

 

すると、
設計の方向性も
自然に絞られていきます。

 

家は、
人生を整える器。

 

けれど、
人生そのものではありません。

 

いま感じている不満を、
ひとつずつ
丁寧にほどいていく。

 

その作業の先に、

 

本当に必要な空間が
見えてきます。

 

家で解決できることは、
確かにある。

 

ただ、
すべてを背負わせなくていい。

 

その視点が、
家づくりを
少しだけ軽やかにしてくれるのだと
感じています。

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ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

「どんな暮らしが理想ですか?」

 

そう問われると、
多くの人は
未来を思い描こうとします。

 

けれど、

 

その理想の多くは、
実は過去から生まれています。

 

子どものころ、
安心できた部屋。

 

実家の台所にあった
匂いや音。

 

夕方の光が
差し込んでいた場所。

 

あるいは、
落ち着かなかった空間。

 

寒かった家。
暗かった廊下。
声が響きすぎたリビング。

 

好きだった記憶も、
苦手だった記憶も、

 

どちらも
理想の種になっています。

 

広い家がいいと
思う人は、

 

もしかすると
窮屈さを感じた経験が
あるのかもしれない。

 

小さくても
落ち着く家がいいと
思う人は、

 

広さの中で
孤独を感じたことが
あるのかもしれない。

 

理想は、
突然どこかから
降ってくるものではありません。

 

これまでの時間の中で、
少しずつ積み重なった
感覚の結晶。

 

だからこそ、
理想を考えるときは、

 

未来だけでなく、
過去にも
目を向けてみる。

 

どんな家が
好きだったか。

 

どんな場所で
ほっとしたか。

 

逆に、
どんな空間が
つらかったか。

 

そこに、
自分の軸があります。

 

過去を振り返ることは、
懐かしむためではなく、

 

これからの暮らしに
芯を通すため。

 

家づくりは、
新しい場所をつくる作業でありながら、

 

これまでの自分を
引き受ける作業でもあります。

 

理想の暮らしは、
未来志向でありながら、

 

実はとても
個人的で、
記憶に根ざしたもの。

 

誰かの正解ではなく、
自分の経験から生まれた願い。

 

それを
少しずつ言葉にできたとき、

 

家は、
流行や条件を超えて、

 

その人らしい場所に
近づいていきます。

 

未来を描く前に、
過去をそっと見つめる。

 

その時間が、
理想を
より確かなものにしてくれるのだと
感じています。

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I-5252、ハーフビルドで家を建てたい(東京都)

ユーザー みほ5252 の写真
投稿者: 
現住所‐都道府県: 
東京都
現住所‐郡市区町村: 
 
依頼内容: 

東京都江戸川区に土地がありハーフビルドで家を建てたい。
2F建ての1Fが店舗で二階が住居にしたい。
予算があまりなく低予算でお願いしたいが、最低どのくらい必要なのか知りたい。
 
建築家の所在地について:
同じ都道府県・近県の建築家を希望する





I-5251、自宅を建築(東京都在住・建設予定地は埼玉県)

ユーザー 北島5251 の写真
投稿者: 
現住所‐都道府県: 
東京都
現住所‐郡市区町村: 
 
依頼内容: 

埼玉県北部に自宅を建築(******が提案しているような、クイーンアン風の住宅。建物の左側に塔の形の箇所があります)する予定です。塔の部分は八角形の前提です。
複数のビルダーと交渉している最中ですが、あるビルダーの設計担当者が、「塔の部分が、納まりがだいぶ厳しいのと、外壁の割れ等のリスクがある。 外壁部分の多角形部分が45度以内であれば施工は可能」「屋根の取合について、既存の図面の位置では、防水の立ち上がりが取れないため弊社の施工基準に満たさないため雨漏りのリスクが非常に高くなります。」と言われました。自分が考えている図面通りに施工し、雨漏りがしないようにしたいと考えています。「輸入住宅」「急勾配屋根」「塔屋」に詳しい方のアドバイスや、塔の部分に限ったディテール設計をお願いできる方を探しています。よろしくお願いします。
 
建築家の所在地について:
建築家の所在地にはこだわらない





ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

家づくりでは、
よくこう聞かれます。

 

「どんな暮らしを
 想像していますか?」

 

多くの人が、
きちんと考えているつもりで
答えます。

 

広さや、
収納や、
動線の便利さ。

 

けれど、
その想像の多くは、

 

実は「今」の延長線上にあります。

 

今の朝の忙しさ。
今の仕事のリズム。
今の家族の距離感。

 

未来を思い描いているようで、
実は現在を
少し整えただけ。

 

それが悪いわけではありません。

 

ただ、
人は意外と
未来を具体的には見ていない。

 

数年後、
子どもは成長しているかもしれない。

 

仕事の形は、
変わっているかもしれない。

 

体力も、
気持ちの向きも、
少しずつ変わっているかもしれない。

 

それでも、
間取りや空間を考えるとき、

 

「今困っていること」
を解決する方向に
思考が集中します。

 

未来の変化は、
どこかぼんやりしていて、
想像しにくいから。

 

けれど、
家は
長い時間を受け止める器です。

 

今の快適だけでなく、
これからの変化も
やわらかく包み込む必要があります。

 

たとえば、
いまはにぎやかな家でも、

 

数年後には、
静かな時間が
増えているかもしれない。

 

いまは個室が足りないと
感じていても、

 

やがて
広さより
安心感を求めるようになるかもしれない。

 

未来を正確に予測することは
できません。

 

けれど、
変わる可能性を
前提にすることはできる。

 

用途を固定しすぎない空間。

 

役割を決めすぎない部屋。

 

余白を残した配置。

 

そうした柔らかさが、
時間の変化に
対応してくれます。

 

生活を想像するとき、
ほんの少しだけ
視線を先へ向けてみる。

 

五年後、
十年後、

 

どんな気持ちで
この家に帰ってきたいか。

 

今の便利さだけでなく、
未来の安心も
含めて考えてみる。

 

家づくりは、
現在の改善ではなく、

 

時間の流れを
受け止める準備。

 

未来を見すぎなくてもいい。

 

ただ、
変わることを
恐れない設計であるかどうか。

 

その視点が、
長く住み続けられる家を
静かに支えてくれるのだと
感じています。

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ユーザー やまぐち建築設計室 山口 哲央 の写真

自然光を程よく取り入れる家

陰影と開放感を両立する窓と吹き抜けの設計

住まいの心地よさは、

どこから生まれるのでしょうか?

広さでしょうか。

デザインでしょうか。

設備の充実でしょうか。

もちろん、それらも大切な要素です。

しかし、

住まいの印象や居心地を

大きく左右するものがあります。

それは「光」です。

特に、窓を通じて室内に入る自然光を

どのように取り入れるかは、

住まいの質を決定づける

大切な設計要素です。

ただし、

「明るい家」をつくれば

それで良いわけではありません。

実は、明るすぎる空間は

落ち着きを失うこともあります。

やまぐち建築設計室では

自然光を程よく取り入れながら

空間の陰影を大切にする設計

を重視しています。

柔らかな光が差し込み、

穏やかな陰影が生まれる空間。

そのような住まいは、

家に帰った瞬間に

心と体をゆっくりと整えてくれます。

今回は、

自然光を取り入れる住まいの魅力と、

その設計の考え方について

少し書いてみたいと思います。

自然光が住まいにもたらす豊かさ

○関連blog
自然光を活かす間取り設計とは|開放感とリラックス効果を生み、暮らしの質を高める住まいづくり

https://www.y-kenchiku.jp/blog_detail763.html

自然光は、

単に室内を明るくするための

ものではありません。

自然光は、住まいに

・健康

・心理的な安定

・美しい空間

・エネルギー効率

といった多くの価値をもたらします。

建築設計において自然光は、

暮らしの質を高める重要な要素のひとつ

なのです。

自然光と人の生体リズム

人の身体は、

太陽の光とともに

生活するようにできています。

朝の光を浴びることで

体内時計が整い、

自然な生活リズムが生まれます。

自然光のある環境では

・目覚めがよくなる

・集中力が高まる

・ストレスが軽減される

といった効果が期待できます。

さらに、自然光は体内での

ビタミンD生成

にも関係しており、

骨の健康や免疫力にも影響します。

つまり、

光の設計とは

暮らしの健康を設計すること

でもあるのです。

自然光を活かす住宅設計について。

自然光を住まいに取り入れることは、

環境性能の面でも

大きなメリットがあります。

自然光を活かすことで、

日中の照明使用を

減らすことができます。

これは

・電力消費の削減

・光熱費の削減

・環境負荷の軽減

につながります。

やまぐち建築設計室では、

自然の力を上手く活用する

パッシブデザインを

住まいづくりに取り入れています。

パッシブデザインとは、

機械設備に頼りすぎるのではなく、

自然のエネルギーを

住まいの中に取り入れる設計手法です。

○関連blog
奈良で和モダン住宅を建てるということ|建築家が提案する注文住宅設計と環境心理学

https://www.y-kenchiku.jp/blog_detail761.html

そのためには

・断熱性能

・気密性能

・冬の日射取得

・夏の日射遮蔽

をしっかりと計画に反映しながら

窓の配置や屋根、

庇の形状を設計します。

自然光を取り入れる設計は、

単に美しいだけでなく

実は合理的で持続可能な住まいづくり

でもあるのです。

吹き抜けが生み出す光の広がりを。

密集した住宅地や

敷地の大きさに余裕がない場合、

自然光を家の奥まで届けるために

有効な設計のひとつが

吹き抜け空間です。

吹き抜けを設けることで、

高い位置の窓から入る光が

住まいの奥まで広がります。

特に間取り計画によっては

・玄関

・リビング

・階段ホール

に吹き抜けを設けると、

住まい全体に

柔らかな光が広がります。

また吹き抜けは、

空間の密度設計が適切であれば

室内の広がりを感じさせる

効果もあります。

視線が縦方向へ抜けることで、

実際の面積以上の開放感が生まれます。

自然光による明るさは

人工照明では再現できない

温かみのある空間をつくり出します。

窓がつくる昼と夜の表情。

窓は、住まいにとって

非常に重要な存在です。

窓は単に光を取り入れるだけでなく、

・外の景色

・季節の変化

・時間の流れ

を室内に届けてくれます。

窓の設計によって、

住まいは昼と夜で

まったく異なる表情を見せます。

○関連blog
住まいは、人と環境の関係を整える場所 ― 間取りや設計の前に考えたい暮らしの本質

https://www.y-kenchiku.jp/blog_detail754.html

昼間の窓は

自然光を室内に取り込みます。

太陽の高さや季節によって

光の角度や色が変わり、

空間の表情も

ゆっくりと変化します。

朝の光はやわらかく、

昼の光は力強く、

夕方の光は温かい。

季節によって自然光の恩恵は異なりますが

この光の変化は、

住まいの中に時間の豊かさ

を生み出します。

窓から見える景色もまた、

暮らしの質を高めます。

庭の緑、空の色、雲の流れ。

そのすべてが、

住まいの中に

静かな豊かさをもたらします。

夜になると、

窓の役割は変わります。

昼間は光を取り込む窓が、

夜には

空間のフレームになります。

窓越しに見える夜空や庭の灯りは、

住まいに静かな落ち着きを与えます。

窓際に椅子を置いて

読書を楽しむ時間。

静かな夜を感じる空間は、

心を穏やかに整えてくれます。

自然光と陰影の美しさをデザインする事。

住まいの設計において重要なのは

光と影のバランスです。

すべてが均一に明るい空間というのは

実は「落ち着き」を失います。

このブログを読んでいるあなたも

そのような経験はあるのでは?

リラックスできる空間、

緊張する空間、

そこには目に見える印象と同時に

光の影響も存在しています。

少し陰影があることで

空間に奥行きが生まれます。

日本の伝統建築が美しい理由のひとつは

陰影の美

を大切にしているからです。

軒の深さや障子を通した光など、

日本建築は光を柔らかく取り入れる工夫に

満ちています。

やまぐち建築設計室でも

・窓の配置

・庇や軒

・吹き抜け

・庭との関係

を丁寧に設計し、

自然光を「程よく」取り入れる

空間づくりを大切にしています。

光を設計すると暮らしが変わるということ。

家づくりというと、

間取りや設備に意識が向きがちです。

しかし、本当に大切なのは

どのような時間を過ごす為の

住まいにするのかという

生活環境の意識です。

朝の光で目覚めるリビング。

夕日が差し込むダイニング。

夜の静けさを感じる窓辺。

光を設計することは、

暮らしの時間を設計すること

でもあります。

やまぐち建築設計室の

住まいづくりでは

・自然光

・窓設計

・パッシブデザイン

・断熱と気密

を総合的に計画しながら、

そこに住まう方の

ライフスタイルをデザインする

住まいの在り方を設計しています。

住まいは、

人生の時間を包み込む器です。

自然光を丁寧に取り入れた住まいは、

日々の暮らしを

程よく穏やかに整えてくれます。

これから住まいづくりを考える方は、

ぜひ「光の持つ意味を設計すること」にも

目を向けてみてください。

そこには、

本当に心地よい住まいのヒントがあります。

家づくりを考え始めた方や、

これから注文住宅を検討される方にとって

今回のblogが少しでも参考になれば

嬉しく思います。

○関連blog
注文住宅における窓の在り方 ― 光・風・視線を設計し、暮らしの質を整える建築家の環境設計論

https://www.y-kenchiku.jp/blog_detail770.html

‐‐----------------------------------------
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