新国立競技場の白紙見直しは賛成が71.43%・国際コンペのやり直しについては反対が42.86%(建築家紹介センター調べ)
報道機関各位 2015年07月
プレスリリース 建築家紹介センター
仲里 実
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建築家紹介センターは2015年7月25日~7月27日に建築家紹介センターのHP上で新国立競技場についての全国の建築家の意見を調べるために建築家紹介センターの会員建築家に対して新国立競技場についてのアンケートを行いました。
有効回答数は161件でした。
アンケートの結果、
新国立競技場の白紙見直しについては賛成が71.43%
国際コンペのやり直しについては反対が42.86%
という結果になりました。
その他、建築家から寄せられた意見は下記をご覧ください。
■新国立競技場について白紙から見直しすることを安部首相が決定しました。 白紙撤回について賛成ですか?反対ですか?
回答選択肢 | 回答数 | 回答% | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 賛成 | 115 | 71.43% | |||||||
2 | 反対 | 23 | 14.29% | |||||||
3 | どちらとも言えない | 23 | 14.29% | |||||||
合計 | 161 | 100% |
■下村文部科学相は「国際コンペをやり直す」と述べたそうです。改めて国際コンペをすることに賛成ですか?反対ですか?
回答選択肢 | 回答数 | 回答% | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 反対 | 69 | 42.86% | |||||||
2 | 賛成 | 50 | 31.06% | |||||||
3 | どちらとも言えない | 42 | 26.09% | |||||||
合計 | 161 | 100% |
■新国立競技場についてなにかご意見があればご記入ください
当然エントリーした方々は予算を提出していると思います、そして審査もその認識から決めた結果だと信じたいのですが、そうでは無かったようです。
もっと早い段階で修正すべきだったように思います。なにが障害になったのかわかりませんが。
2.提案する建築家にも根拠のあるコスト意識を持ってもらうべき。
3.国立競技場として本当に必要な役割を明確にして、その役割を担った場合の事業計画を立て
採算が合うかどうか明確にしたうえで国際コンペをやり直すべき。
そもそも既存の施設を再評価し、再利用、再構築することが今の時代であると思うのだが。
有名建築家や大手事務所⇒仕切り直しでの受注の可能性、ゼネコン⇒儲け所)が錯綜して、
そこに政治家まで群がっている見るに耐えられない状態である。
お偉いさんの指名コンペではなく、東京フォーラムのような公開の国際コンペとすべきだと思う。
また、審査委員長もバリバリに商業目的で経営している建築家ではなく、利他の心もある生粋の大学教授 ⇒ 香山さん、大谷さん、槇さん、磯崎さん等にして頂き、
設計条件をもっと明確に示したコンペとして欲しい。
ただ、当初のザハのデザイン自体については、ワクワクしました。
(ヒューマンスケールを逸脱してる点は、要求図面の少なさから解決できていませんが、、、)
また、
無責任な発言をする人が審査するのはいかがなものか。
予算もデザインも一緒に審査すべきである。
将来にわたり、維持管理を含め不安が払拭されなければ、急いで建設すること自体に反対したい想いもあります。
コンペ案も予算内に納まるようなデザインされるのは当然で、私たちが普段設計している住宅も全く同じです。
著名な建築家が審査員に入っていたにもかかわらず、こういう結果になったことに憤りを感じると同時に、建築家全体のイメージダウンに繋がりかねない大問題です。
日本の設計・施工技術で行うべきである。
あの巨大な橋梁構造を街中でどうやって施工するのでしょうか。。
しかし、コンペの要項に記載されている予算を大きく逸脱し、その選定後、二度に渡るデザインの見直しにも係らず、目標金額にまとめることができない。また、コンペ時のデザインコンセプトからも大きく逸脱してしまっている。どうして、このような状況になってしまったのか?
疑問でなりません。
、コンペ条件が権威的。新国立競技穣が国際コンペにしては内容や条件がお粗末すぎる。建築界の信用を貶めた。新規計画は、スポーツ施設に特化した条件にしべし。コストはロンドン並としそのコストの範囲内の内容がいい。新規組織とし旧関係者は外し、旧態依然たる仕事の概念に固執せず責任ある組織を構成すべし。など。
審査委員長ではあるが、コンペ提出案の予算の確認までは依頼を受けていないのであれば
大幅に予算超過となった責任を安藤忠雄氏に追及するのは違うと思う。
積算金額は妥当なのか?積算金額の方こそはきちんと精査されるべきだ。
ザハ・ハディドの案を予算を充分検討し、工期以内に建てれば、日本は国際的に評価が得られたと思う。
もう一度、新国立競技場のコンペ募集内容を読み返した。
いちばんをつくろう。
日本はこれが出来る国ではなかったのか。
他の国では無理でも、日本なら出来る。やってくれると期待していた。
皆が一丸となれば、もっと実現の可能性があったのではないか。
残念である。
材料変えてでも金額抑えるべきでは?
今回の騒動でデザイン優先でコストを軽視するといった、建築家への間違っで歪曲した印象を社会に植え付けてしまったプリツカー賞受賞者の偉い現代の巨匠の方々。代々木に憧れていつか自分もとの思い出建築家になり、事の成り行きを悲しいくらい冷めた目で見つめている、コンペに出せない大多数の建築家や、それを夢見る子供達の未来を潰さないでいただきたい。ゼネコンと組織事務所だけになった不毛な国家に成り下がった日本を見たくありません。
既に政治家などに金が渡っているからと総工費をほとんど変えないで納めようとしていることは断固阻止すべき。
今回の騒動については あまりにも稚拙で利害関係の意見が多すぎて
国際コンペを開催出来るレベルの国に思えなく とても残念に思います。
新しくつくることについては、国際コンペにてザハの案に決めたのであればそれで(当初の案で)つくるべきかと思います。日本のゼネコンは技術力は高いのでしょうけども、リスクをとってでもやってやろう、といった気概というか気持ちがあまりないことが露呈したコンペだったのではないかと思います。建築とはやはり夢を与えるべきもので東京という街は特に新しいものへ循環していくこと、混沌とした魅力がある街だと思っています。代替え案(コスト削減案)は全く別物で到底愛着のもてる建築ではなかった。そのことが問題なのだと思います。ザハにもう一度、案を練り直してもらうことが筋だと思います。
懲りもせずに、予算無視の案を選んでしまえば、今度こそ本当に間に合わないでしょう。
果たして誰が選ぶの?少なくとも建築コストのこと、競技運営のこと、デザインのことを全て理解できる人でないと無理でしょう。つまり政治家が選考するのでは無理と言うことです。
竹中と大成の見積もよく分からない。内容を公開すべきである。
確かに建設費の問題は大きいとは思いますが、今からの計画の白紙撤回は相当なるリスクを伴う事になるかと思います。
巨額の金額をの大はずれは、誰かが責任を取る形態になっていなければおかしい。
どういった経過で、どのような手順で、誰が関与して現在に至るのかOPENにして説明がほしい。
もっと構造、技術的に明るい構造設計者も複数人委員に入るべきである この間の有識者はみんな素人でしょう 今度は間違えない人選とふさわしい計画を望みます
ガンバスタジアムをたとえると全くムリな話ではない。
また開閉式の屋根はコストが高くなってしまう。ザハによるキールアーチがマスコミによって叩かれていたがそれだけが問題の本質ではない。もう一度ザハにデザインだけでなく設計・監理までトータルで考えさすべき。コンペに勝っているのだから。
予算内での設計は絶対条件とすべき。
撤回となりますと、国際協定(WTO)から国際コンペにするのは賛成です。
工期短縮のため、デザインビルドでコンペを行うようですが、競争原理は働くのか、質は担保されるのか不安に思います。
当事者意識が希薄です。プログラム作成に関わる主催者側の建築家、新たにコンペで選ばれた建築家には最後まで責任を持って関わってもらう必要を感じます。
疑問その2 設計者ではなく、なぜデザインコンペにしたのか?設計者は誰になるのか?
疑問その3 敷地から建物がはみ出ていたり、高さ制限オーバーしているコンペ要領違反 の応募案をなぜ当選させたのか?
あまりにも情けない状態であったので白紙撤回は当然のことであり、むしろ遅すぎる。
建築家はプランを提出する側でなければならないと思います。
コンペの審査員はしてはいけない。
予算が膨らむのであれば、VE案を出すなりして抑えるべきだと思います。
しかし、今回は予算の大幅なオーバーな為、見直しは正解だと思います。
国際コンペでなく、日本の著名な建築家のコンペにするべき
実施設計を前提とした国際コンペとすべき。
主用途の競技場をメインとすべきで、付随的な機能はゆとりある前提で
盛り込むべき。イベント、サッカー、音楽などの他の用途に使用するならその業界にも、相応の負担を求めるべきです。
そして、陸上競技の国際大会開催に必要なサブトラックを併設した8万人収容規模。
コンサート利用などの複合施設である必要はないと思います。
1.建設計画は国土交通省の直轄工事として、国交省が主導となって設計から監理まで一括して監督管理すること。
基本・実施設計の段階でもコスト超過したまま計画が進んでしまった最大の原因は、文科省の外郭団体の日本スポーツ振興センター(JSC)が建設の専門、判断能力もないまま、了承してしまったことによるものと思われます。
新たに見直しを行うに当たっては、本来の建設部署である国土交通省の官庁営繕部が主導となって計画策定し、厳しくコスト査定、工法のチェック等を含めて一貫して指導管理すべきです。
またJSCに計画を任せっきりにすると、同じ失敗を繰り返す恐れがあります。
2.設計施工者選定コンペはデザイン以外にコスト等についても適切か否か判断できる建築家の審査員が選定すること。
ザハ案を選んだ審査員長の安藤忠雄氏が会見で審査をしたのはデザインについてで、建設コストについては詳細な図面が出てないのであまり議論されなかった旨の発言をされていましたが、審査員としての責任を放棄したものと非難されても致し方ありません。
改めて行われるコンペではデザインはもとより、プラン内容、建設コスト、工法、建設スケジュール等についてもしっかり判断できる建築家、強いて挙げればこれまでも新国立競技場問題について色々と提言されていた槇文彦氏に審査員長になってもらうべきです。
3.コンペの要綱に計画条件、国と都のそれぞれの工費負担分、工事範囲についても明記し、財源の承認を取っておくこと。
何よりもアスリートファーストの精神のもと、今回コストや機能上も問題となったコンサート用の開閉式屋根(遮音装置)は取止め、サブトラックも整備したスポーツ専用のための最高のスタジアムとして、計画すべきです。
また工事金額が決まってから財源措置を検討するのでなく、予算の裏づけを取ってどこまでを工事として行うのかを国は国会予算承認、都は都議会の承認を予め取っておくことが必要です。
4.設計施工者選定から設計、工事完成まで、一貫して経過内容をオープンにすること。
今回のようにどのようにデザイン案が選ばれ、基本、実施、工事契約の各時点で詳細が不明確なまま金額だけが一人歩きすることのないよう、常に設計内容を各工種毎の内訳も含めて情報公開し、第三者からもチェック可能として、国民に理解を得られるようにしながら進めることが必要です。
一つ気になるのは、改めて行うコンペは前回のデザインコンペと違って実際に設計・施工を行う設計者・施工業者を一括して選定することになるということで、恐らくこれだけの規模を設計・特に施工できるゼネコンというのは国内でも大手のゼネコン5社+準大手数社程度に限られてくると思われ、果たしてコストについても競争原理が働くのか、懸念されるところで、その意味でも審査の段階で厳しく時間をかけて見積査定チェックすることが必要です。
5.責任者を明確に定めて、首相官邸直轄のプロジェクトとして進めること。
今回ここまでこじれた最大の原因は当初の工事予定額を大幅に超過して誰も責任を取らないまま計画が進んでしまったことにあります。
新たに計画を進めるにあたっては、総理をトップとした官邸直轄のプロジェクトとして、常に官房長官が進捗状況を把握した上で遅滞のないよう指示を出して進めることを希望します。
政府が現在発表した予定では秋ごろまでに新たな計画を作り直し、設計施工期間を約50ヶ月として2020年春完成予定で進めるとのことで、逆算すると今年9月頃には改めてコンペ開催し、年内前後に設計施工者選定、2016年、年明け頃から設計開始して、同年後半には着工し、工事期間約44ヶ月としてぎりぎり間に合うというかなりタイトなスケジュールです。
今度こそは後戻りは許されないので、確実に実行できるプランを望みたいものですし、2020年夏には全国民、全世界の国々から祝福される形でオリンピック・パラリンピックを迎えたいものです。
ザハ.ハディト氏のデザインを決定した安藤忠雄氏も責任の一端はあるのではと思います。
周辺環境や将来の町造りも考慮に入れて考え、予算についてもこの赤字財政の状態では抑えなければならないと思う。未来の若者ばかりに負担をかけるのであれば、デザイン云々はいってはいけないと思う。私も含めて、いろんな面でおもいやりを大切にしていかなければならないと思います。
そうすれば、デザインだけでなく、工事費や工期も提案することになりますので、今回のような問題は回避できるのではないかと思います。
あとは責任の所在を明らかにする体制の構築
できるだけ早く、新競技場への要望のヒヤリングして
コンペ要望の素案に役立ててほしい。
と思うが、どのようにアプローチしたら良いか・・・?
そこを変えなければ、価格のみの見直しになってしまう恐れが有る。
予算オーバーの話のみ議論されますが、この場所で良いのか、この建築で良いのか、といったことをもっと議論すべき、と思います。
将来の世代に維持管理費を押し付けてもいいという主催者側の姿勢も問われるはずである。
悪いのがすべて外国人建築家のようにマスコミを誘導するのは悪質の極み。
但し安藤氏は除外
多分、今の時代なら丹下健三の国立代々木屋内総合競技場も建っていないかもしれない。
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