「合板やパーチクルボード等の新建材を使わないという事で、
床の二重床に対しての工夫が必要であったり、
コーキング材や接着剤についての成分チェックなどから、
実際に臭気を確認してみたり、、、
それらを極力使わずに納まりを検討していったりと、
私たち自身にとっても、大変勉強になりました。
茶室、和の素材やテイストを入れながら、
小さなそれぞれの空間にこだわりを散りばめて、
雰囲気を微妙に変化させていくようなイメージで、
よく言われる広く明るくをテーマにした
マンションリフォームとはちょっと異なった計画です。
仕上は、三和土、漆喰、無垢杉・桧、井草和紙、、、
格天井やよしずの黒竹桟天井などなど、
一部を自主施工にして、工事費を抑えつつ、、、
かつ、楽しく(と思ってくれていれば良いのですが、、、(笑))
なんとか無事お引渡しすることが出来ました。
このような出会いをつくっていただきまして
本当にありがとうございます。
このお仕事で痛切に感じたことですが、
いかに身の回りのものが
防カビ材、防腐材であふれているか、
またそれらを排除したものを選択しようとすると、
それまた、いかに大変なことか、、、身にしみました。
食の安全が昨年の今頃問題になりましたが、
住まいの安全もクレームいらず、
職人要らずの建築界の流れの中で、
相当に問題が埋もれていると実感しました。
今後ともよろしくお願い致します。」