工事内容・・・病院の増改築
設計事務所に設計していただき、3社見積もりにより工事金額が決まったのですが、設計事務所から、設計料は3社見積額の平均だと言われました。
例)設計料、工事金額の10%
【工事入札金額】A社・・・1,000万B社・・・1,500万C者・・・2,000万
上記だと設計料150万の計算です。
設計料は最低工事金額での計算ではないのでしょうか?(上記だとA社1,000万の10%の100万)
ご教授お願いいたします。
建設会社の見積りが出ているということは、設計図が完成している=「設計監理業務委託契約」が済んでいるという認識でご説明します。 依頼なさっている設計事務所との契約方法(内容)に立ち入ることは失礼ですので、一般論でご説明します。
通常、設計・監理の契約は (1)「建築設計・監理業務委託契約書及び約款(四会連合協定)」を使用します。 「四会」とは、(社)日本建築士会連合会、(社)日本建築士事務所協会連合会、(社)日本建築家協会(JIA)、(社)建築業協会です。 (2)「JIA版 建築設計・監理業務委託契約書」という簡略化された、小規模建築用の契約書もあります。 おそらくどちらかを使われているでしょう。 「四会」では、施工者との工事契約用に「工事請負契約書及び工事請負契約約款」も出しています。
さて、「建築設計・監理業務委託契約書」は、依頼者と設計者が前もって打合せの上、設計監理報酬額などを決めたのち書面で確認するためのもので、「工事請負契約書」同様極めて重要なものです。 世間で起きる建築トラブルは、これらを使っていないケースが多いようです。あいまいなままに進めてしまい、問題が発生するためですが、依頼者と相手方双方の責任です。
設計・監理報酬の額は両者の間で自由に決められますが、国交省が告示で目安を決めています。 建築の種別(住宅、事務所など)、規模、設計の難易度、担当設計者の経験年数などにより、設計〜工事監理までの合計の作業時間をまとめた表があり、その総時間数に人件費を掛け、事務所運営の経費などを加えて総額を算出します。それが複雑かつ難解なため、前記で算出した総額を工事費(予定額)で割った(逆算)%を設計事務所毎に用意していることが多いと思います。一般的に住宅の場合で工事費予定額×○○%は、10〜20%ぐらいになります。 工事費予定額というのは、設計契約の段階では(設計図書がまだないので見積りは不可能)概算です。
契約金額の妥当性を担保するために、契約書には業務の内容や作成する設計図書の内訳(平面図、立面図、詳細図、構造計算書、設備設計図・・・、工事監理の内容など) も記載されます。 重要事項説明書として設計担当者の氏名、建築士資格番号などを書くことも現在は常識になっています。 耐震偽装事件で、ニセ建築士や資格の名義貸しが多く判明したからです。
いずれにしても、設計監理報酬の額は両者了解の上、契約書に書いてあるのではありませんか。
家作りに役立つ情報をお送りします。ぜひご登録ください。
このたび、建築家紹介センターを見つけ、利用させていただき、たくさんの建築家様からご連絡いただきました。様々な方からアプローチをいただき、...
皆様とはプライベートメッセージで一通り挨拶を済ませ、数件の方とはwebメールでのやりとりさせて頂き面談等も。現時点でどなたと最終ご縁あるか判りませんが、皆様からのご提案を頂き、...
今回、賃貸タワーマンション新築物件の予定があり、紹介依頼をさせて頂きました。現在、アトリエ系メインでの紹介マッチングサイトは多数存在されているのですが、...
コメント
建設会社の見積りが出ているということは、設計図が完成している=「設計監理業務委託契約」が済んでいる
という認識でご説明します。
依頼なさっている設計事務所との契約方法(内容)に立ち入ることは失礼ですので、一般論でご説明します。
通常、設計・監理の契約は (1)「建築設計・監理業務委託契約書及び約款(四会連合協定)」を使用します。
「四会」とは、(社)日本建築士会連合会、(社)日本建築士事務所協会連合会、(社)日本建築家協会(JIA)、
(社)建築業協会です。
(2)「JIA版 建築設計・監理業務委託契約書」という簡略化された、小規模建築用の契約書もあります。
おそらくどちらかを使われているでしょう。
「四会」では、施工者との工事契約用に「工事請負契約書及び工事請負契約約款」も出しています。
さて、「建築設計・監理業務委託契約書」は、依頼者と設計者が前もって打合せの上、設計監理報酬額などを
決めたのち書面で確認するためのもので、「工事請負契約書」同様極めて重要なものです。
世間で起きる建築トラブルは、これらを使っていないケースが多いようです。あいまいなままに進めてしまい、
問題が発生するためですが、依頼者と相手方双方の責任です。
設計・監理報酬の額は両者の間で自由に決められますが、国交省が告示で目安を決めています。
建築の種別(住宅、事務所など)、規模、設計の難易度、担当設計者の経験年数などにより、設計〜工事監理までの
合計の作業時間をまとめた表があり、その総時間数に人件費を掛け、事務所運営の経費などを加えて総額を算出します。
それが複雑かつ難解なため、前記で算出した総額を工事費(予定額)で割った(逆算)%を設計事務所毎に用意している
ことが多いと思います。一般的に住宅の場合で工事費予定額×○○%は、10〜20%ぐらいになります。
工事費予定額というのは、設計契約の段階では(設計図書がまだないので見積りは不可能)概算です。
契約金額の妥当性を担保するために、契約書には業務の内容や作成する設計図書の内訳(平面図、立面図、詳細図、
構造計算書、設備設計図・・・、工事監理の内容など) も記載されます。
重要事項説明書として設計担当者の氏名、建築士資格番号などを書くことも現在は常識になっています。
耐震偽装事件で、ニセ建築士や資格の名義貸しが多く判明したからです。
いずれにしても、設計監理報酬の額は両者了解の上、契約書に書いてあるのではありませんか。