生活空間に溶け込むクライミングウォール・有島忠男設計工房 有島忠男さん
クライミングウォールを家の中に作る場合、それがメインではなくやっぱり、住宅としての心地よい空間をしっかり造らないといけないと有島忠男設計工房 有島忠男さんは語っています。
クライミングウォールについて有島忠男設計工房 有島忠男さんに伺いました。
貴社がクライミングウォールを手がけたきっかけがあれば教えてください
以前、設計させていただいた住宅「大宰府の黒い家」のクライアント(Fさん)から連絡があり「知り合いが、Fさんの家を気に入って建築家を紹介してと言ってるから会って・・・」とご紹介があり、お会いしたのが始まりです。
最初、ご自宅にお邪魔していろいろとお話をお聞きすると長女が中学生になるのを機会に老朽化した住宅の建て替えを計画されてるとのことでした。
その際、フリークライミングが趣味のご主人の希望でリビングにクライミングウォールを作ることになりました。
クライミングウォールのある家を設計する上で注意している点を教えて下さい
クライミングウォールのある家の設計は初めてのことでインターネットでいろんな資料を集めたり事務所の近くのクライミングウォールのあるジムへ見学に行ったりしました。
それと、ご主人から教えてもらいながら、構造や強度、壁の角度などいろいろ検討、ワクワクしながら設計しました。
ただ、この家の設計で一番大事にしたことは、この建物は住宅だと言う事です。
クライミングウォールは重要な要素ではあるのですが、それがメインではなくやっぱり、住宅としての心地よい空間をしっかり造らないといけないと思います。
クライミングウォールの壁下地はどうなっているのですか?
資料やジムのクライミングウォールとか見ると、壁は15mmの合板で十分な様なのですが、私の設計した家のクライミングウォールはリビングの吹抜けにあり、家族の集まる所なので温かみを感じられる様にしたいと思い構造用合板(24mm)に杉薄板(4mm)を貼り付けた物を使いました。
床の杉フローリングと一体になって統一感のある空間となってます。
ホールドはどのように取り付けているのですか?
ホールドは位置を自由に変えられる様にクライミングウォール(24mm+4mm)にはホールド取付け用のボルト穴をあらかじめ用意しています。
ボルト穴には裏面から爪付きナットを打ち込んでいるのでホールドの移動も簡単に行うことができます。
クライミングウォールの家のクライミングウォールはオーバーハングしているのですが、裏はどのようになっているのでしょうか?
オーバーハングしたクライミングウォールの裏側の1階部分は納戸になっており、クライミングウォールの傾いた壁を利用して棚を作っています。
また、2階部分はカウンターになっていて、3人のお子さん達の学習机として利用しています。
普段、傾いた壁を住宅の設計では作らないので意識してなかったのですが壁を斜めに間仕切ることで、限られた面積を立体的に使うことができるのでコンパクトな住宅では空間を有効に使う方法だと思います。
クライミングウォールのある建物を建てたい方になにかアドバイスがあればお願いします
「クライミングウォールのある家って楽しい」と思います。
でも、住宅として一番大事なことはその家が「心地いい!」って事です。
まずは、建築家とじっくり話をしてください。
そうすれば最高に素敵な「クライミングウォールのある家」ができると思います。
有島忠男設計工房 有島忠男さんのクライミングウォール・設計事例
画像 | 建物の名称 | 紹介文 |
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クライミングウォールの家 | クライミングウォールをただ造るのではなく、 |
クライミングウォール・メニュー
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