スキップフロアで収納を増やした事例
収納の多い家を建てたい
家を建てる際に収納が多い家にしたいというのはよくある要望です。
収納が少ないと散らかりがちになります。
夫婦だけで暮らしているうちは物も少ないかもしれません。
家族が増えたり、子供が成長してきたりすると物が増えていきます。
また、家族の誰かが何かをコレクションしている場合などは、収納がいくらあっても足りなくなります。
家の床面積は容積率の制限がある
家を建てる際に収納を増やすことは可能です。
しかし、家をたてる場合には容積率という規制がありむやみに床面積を増やすことはできません。
容積率というのはその土地に建てていい建物の床面積の割合のことです。
例えば、30坪・容積率100%の土地の場合は、最大でも30坪×100%=30坪までしか建てる事はできません。
収納を多くすれば居室が狭くなる
例えば30坪の家の中で収納を10坪とるとその他の部屋は20坪しか取れなくなります。
収納がいくら広くてもリビングやキッチンなどが狭くなっては意味がありません。
一戸建ての場合、家全体の面積に対して収納は12%から15%くらいが一般的な数値です。
つまり30坪の家の場合は収納は3.6坪から4.5坪くらいになります。
私もなかなか断捨離できません
実は私の家も収納が少なくて困っています。
私は賃貸住宅に住んでいるのですが、仕事の資料や本の量が多くて片付いていません。
できれば物の量を減らしたいのですが、あとで役に立つかもと思うとなかなか捨てることができません。
また思い出のある品などもなかなか捨てることができません。
本当は断舎離してすっきりシンプルに生活したいのですが、まだまだ程遠いです。
スキップフロアを利用して収納を増やせる
そんなときはスキップフロアを利用することで収納を増やすことができます
スキップフロアとは例えば中2階や半地下の階を設けるなどして、床の高さに変化を持たせた建て方の事を言います。
例えば中2階の下の部分を天井高1.4m以下の収納にすると、床面積を増やさずに収納を増やすことができます。
(地域によって規制が違いますので、ご注意ください)
三井ホームの「蔵のある家」というのも上記の規制を上手に利用した一例です。
スキップフロアを採用したい方はぜひお近くの建築家に
スキップフロアを採用する場合、構造上、注意が必要になります。
スキップフロアに対応しているハウスメーカーは少ないです。
スキップフロアで収納を増やしたいという方は、ぜひお近くの建築家に依頼することをご検討ください。
このページではスキップフロアを利用して上手に収納を増やした事例を紹介します。
ベッドとベッド下の収納を作った事例
こういうのもスキップフロアの一例と言えるかもしれません。
寝室の一角にベッドとベッド下の収納を作った事例です。
高槻のスキップフロアハウス
設計者:吉永建築デザインスタジオ一級建築士事務所 吉永健一
ダイニングの床下空間を収納として利用している事例
リビングとダイニングに段差をつけて、ダイニングの床下空間を収納として利用している事例です。
リビングとダイニングを連続した空間に感じさせるために、床のパイン材を段差の壁部分にも張っています。
キッチンの床下を収納にした事例
キッチンを1階・LDを地階に設けた事例です。
キッチンの下がLDから使える収納になっています。
建築家からのコメント:
「クローゼットに入らないような大きな荷物や長もの。
そういったものをしまっておけるスペースは狭小住宅であってもあると安心です。
居室スペースを圧迫せず段差を利用してキッチンまるごとのサイズの収納を確保しています」
スペンサー
設計者:ジャムズ 一級建築士事務所 仲條 雪
約4畳の床下収納の事例
敷地面積16坪に建つ31.5坪の住宅です。
設計者の事務所兼住宅です
リビングとダイニングに段差がついています。
ダイニング下の床下空間がリビングから使える収納になっています。約4畳あるそうです。
狭小住宅で約4畳の収納はうれしいですよね。
国立の住宅
設計者:ジーコムアーキテクツ 神座昌志
階段を収納として利用した事例
リビングとダイニングの間には、1mの段差があって、そこには幅の広い階段状の場所があります。
ここは、明快な室名のない自由な場所になっています。
階段部分は踏み板が跳ね上がるようになっていて、そこが収納になっています。
だんのある家
設計者:ハーミットクラブ一級建築士事務所 齋藤俊一
ベッドの下を収納として利用している事例
子供室のベッドの下を収納として利用している事例です。
立体的な空間の使い方で楽しそうな子供室です。
五月丘の家
設計者:林泰介建築研究所 林泰介
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