空間が緩やかにつながるスキップフロア・麻生英之建築設計事務所 麻生英之さん


 
スキップフロアにすると空間は緩やかにつながり、家族の声や気配も伝わる空間を作ることができます。
 
麻生英之建築設計事務所 麻生英之さんに伺いました。
 

お話を伺った建築家

 

ユーザー 麻生英之建築設計事務所 麻生英之 の写真
市川市大野町1-451-9
047-338-0682

スキップフロアとはどのようなものですか?

 
床面の一部に高さを変えた部分を持たせた建て方です。
単純にフロアの一部を高くしてスキップフロアと称しているメーカーもあります。
スキップする階段により空間をつなぎ、廊下の無い間取りを実現している間取りや段差による領域を確保し、簡単に何LDKと表現出来ない複雑な間取りを実現しているスキップフロアもあります。
 

貴社がスキップフロアを手がけるようになったきっかけがありましたら教えて下さい

 
施主の生活感や敷地状況を踏まえスキップフロアを提案しています。

スキップフロアの間取りで注意している点を教えて下さい

 
スキップフロアは基本的に住宅全てがつながっている間取りとなる場合があります。
家族それぞれのプライバシーを大事にしたい場合は向かないように思います。
また、ドアがとりにくいことにより、空調や匂い、音等も注意が必要です。
 
段差が多くなる空間は、平均的な間取りを要望している場合には向かないかも知れません。
デメリットも検討し、それでもフロアをスキップする事により、空間的にも間取り的にも魅力があると判断された時に採用されるべきと考えられます。
 

スキップフロアの老後対策はどのようにしていますか?

 
階段は上りやすい勾配で上り下りが楽しい空間となるようにしています。
階段は基本的に半階ずつ間取りが展開するので通常の2階建ての階段の半分で次の階につながる形です。
 

スキップフロアにすると収納が増えると聞いたのですがどうしてでしょうか?

 
ケースバイケースです。
1階階段下やスキップした下の部分で収納を確保出来る場合があります。
また廊下が無くなる分空間を広く使えるという事はあると思われます。

スキップフロアはビルトインガレージにも適していると聞いたのですがどうしてでしょうか?

 
床高さ、天井高さが低いビルトインガレージはその上部階と他の部分とで高さの違いからスキップフロアとなるケースがあります。
また、一部地下、一部吹抜けといった階高の相違や敷地高低差等がスキップフロアを生み出す可能性があります。

スキップフロアの賃貸住宅も設計していただけますか?

 
依頼があれば検討します。
スキップフロアの賃貸住宅を目指すよりもその土地、要望にあった計画をするのが原則です。
また建設費も通常よりも上がりますのでそれを踏まえた計画となります。

目黒の家で工夫した点を教えて下さい

 
施主の希望するボリュームを確保するため建物の奥側を半分地下に埋め、そこから始まる半階ずつのずれを利用し5層のスキップフロアを計画しました。
スキップする階段を半階上がり1枚の壁をくぐるごとに内部の空間構成、仕上げ、隣接する中庭に植えてあるジュンベリーの見え方が微妙に変化します。
リビングとダイニングは階段の存在を意識することなく移動できる1Mの段差とし、床仕上げはフローリングから600角の大判タイルに変化させています。
玄関から階段、リビング、ダイニングと空間は緩やかにつながり、家族の声や気配も伝わる空間になっています。
 

ハウスメーカーや工務店ではなく、貴社にスキップフロアの家を依頼するメリットとは何ですか?

 
規格や標準プランという概念がないので、じっくりその土地と家族に向き合い計画を進める事が可能です。
また施工と分離する事で、計画、予算にあった施工者で計画出来るメリットがあります。
スキップフロアは計画の一つの回答に過ぎません。
スキップフロアを売りにしているメーカーや工務店と違い、最終的に要望に沿った案を一緒に考える事が出来ると考えます。

これから家作りを考えている方にアドバイスをお願いします

 
家を建てるときによくわからないまま、住宅メーカーの展示場に訪れ、急き立てられるように間取りや仕様を決められ、あっという間に家が出来てしまう人が大勢います。
 
何LDKの家にするかとか、どんなキッチンにするかとかを考える前に、もっと根本的に考えなくてはならないことがあるように思います。
私どもは、言葉にならない家造りの思いを、じっくり考えていきます。
 

麻生英之建築設計事務所 麻生英之さんのスキップフロア・設計事例

  

画像 建物の名称 紹介文
目黒の家

敷地は都内の閑静な住宅地です。敷地面積は約30坪、容積率はあるものの、高度地区の関係で3階建ては難しいと思われました。
施主の希望するボリュームを確保するため建物の奥側を半分地下に埋め、そこから始まる半階ずつのずれを利用し5層のスキップフロアを計画しました。

 

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