スキップフロアで住んで楽しい住宅・林泰介建築研究所 林泰介さん
スキップフロアとは、高さが違うフロアを繋ぎながら徐々に上層階へ上がる多層階の建物の事を言います。
スキップフロアを採用することで、感覚的には広く感じますし、住んでいても楽しい家になります。
スキップフロアについて林泰介建築研究所 林泰介さんに伺いました。
スキップフロアとはどのようなものですか?
高さが違うフロアを繋ぎながら徐々に上層階へ上がる多層階の建物。
個人的には空間のつながりによって高低差やアップダウンが感じられるので、感覚的には広く感じますし、住んでいても楽しい住宅だと思います。
貴社がスキップフロアを手がけるきっかけがありましたら教えて下さい
お施主様の要望でリビングからガレージを見たいという事案がありました。
リビングは眺望とLDKとして大きな面積を必要としていたため2Fで考えていましたので必然的に1階のガレージを2階のリビングから見るというプランいなりました。
そこで段差の隙間から見える方法をとることにしましたのでスキップフロアーとなりました。
スキップフロアの間取りで注意している点を教えて下さい。
無理矢理感がないように気をつけています。不必要にスキップフロアーにすることはしたくありません。
スキップフロアーにすることにより幾つかの問題が解決することが大前提だと考えています。
その上で注意いている点ですが、階下に無駄な空間が出来ないようにしたいので高さ関係には気を使います。
1階と2階の間に中2階のような空間を作ったとして、その下の部屋が使えないのでは意味がないとおもますので、大変気をつけて高さ関係をシミュレーションします。
スキップフロアの壁量計算はどのようになるのでしょうか?
1階、中2階、2階とのスキップフロアーのプランがあると、建築基準法的には2階建となりますが、構造計算上は3階として計算することになります。
木造で作る場合、建築基準法的には構造計算が必要ありませんが、それらを考えると壁量計算だけでは厳しいと思いますので、必ず構造設計を以来しています。
少し難しい話ですが床面の剛性をどのように考えるかということを考えないといけないと思います。
スキップフロアにすると収納が増えると聞いたのですがどうしてでしょうか?
建築基準法的に床面積に入らないようにするには高さを1.4m以下としなければなりません。
この高さは大人では常時腰が曲がった状態となりますので物置として上手に使うことができるのであれば大変重宝すると思われます。
これはスキップフロアーにしなくても、階高を高く設定したりすることで作ることができます。
しかし、実用的な床面積が増えるということはコストもその分増えるということを理解しないといけません。
スキップフロアーにすることで平面的な利用方法ではなく、上下方向にも利用箇所広がるため、その分使える空間が多くなるとお考えください。
スキップフロアはビルトインガレージにも適していると聞いたのですがどうしてでしょうか?
車の種類にもよりますが、ガレージの階高は2mもあれば十分です。
建物の高さは地面から1階床まで40cm、1階床から2階床まで270cm合計310cm、ガレージは地面から10cm、高さ200cmと考えて210cm
310cm-210cm=1mの差ができます。構造的な厚みを考えると、ガレージの広さで0.7mの高さの空間が出来ています。
一般的な場合は高い部分に棚を作ったりしますが、スキップフロアーにするとガレージの上を中2階と考えることで無駄な空間を解消できることができます。
ローコストでスキップフロアーができますか?
木構造にすればだいぶ安くなると考えていますが、普通の家に比べると少しコスト高になることは仕方がないです。
その分、空間的な広がりがありますので、住まわれてからの感動は大きいと思っています。
どのような場合スキップフロアーが有効ですか?
僕の場合、スキップフロアーにすることは、そこに必然性があることが大前提です。
2階から1階の駐車場を見てみたい。敷地に段差があり整地しない方法として検討、1階に高い天井が欲しいので、、
多くの要望から回答の一つとして提案させていただいています。
スキップフロアーのデメリットは何でしょうか?
単純に床に高さの違いができますので、バリアフリーには向いていません。
また、コストは少し割高になると思います。
ハウスメーカーや工務店ではなく、貴社にスキップフロアの家を依頼するメリットとは何ですか?
まず、デザインの精度が全く違います。
その部分を求めて来ていただけるお施主さんがほとんどだと思っています。
あとはハウスメーカーや工務店では出来ない細かな部分まで考えてプランをしています。
単純に段差を作るのではなく、一例として、テクニックとしましては目線の位置がどの辺りにくるかでLDKの位置を検討したりします。
ソファーに座った目線の高さ、ダイニングチェアーに座った目線の高さ、キッチンで立った時の目線の高さ、これらとスキップにより生じた高さと合わさることでいろいろな目線の違いを作ることで、より面白いプランができると考えています。
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