非日常空間のある別荘・林泰介建築研究所 林泰介さん
別荘は住まない期間の方が長いことを念頭に置いて設計することが大切です。
別荘について林泰介建築研究所 林泰介さんに伺いました。
貴社が別荘を手がけるきっかけがありましたら教えて下さい。
某ネットコンペにて
別荘と住宅では設計上、どのような点が違いますか?
住まない期間の方が長いことを念頭に置いています。
別荘の間取りで注意している点を教えて下さい。
景色の取り込み方、非日常空間の作り方
別荘の防犯対策で注意している点を教えて下さい
前述の通り、いない期間の方が長いのとで防犯対策と自然災害に対しても考えないといけないので、雨戸を取り付けたりしますが、デザインに気をつけています。
別荘というと傾斜地も多いと思いますが、傾斜地に別荘を建てる際の注意点があったらお聞かせください。
別荘で傾斜地はありませんが、住宅での経験で話します。
どんなところでも立てれないことはありませんが、基礎にお金がかかるのでそのあたりの説明を最初にすることにしています。
別荘というと管理のしやすさも大切と思いますが、設計上でなにか工夫している点がありましたら教えて下さい。
基本的には電源は一箇所で最後に消せるようにしています。
あと、生ゴミの置き場を検討しています。他、設計とは関係ありませんが、できれば施工は現地の会社に頼むのを心がけます。
「瀬戸内の別荘」は海に近いようですが 塩害対策はどのようにされているのでしょうか?
海のそばに住んでいたスタッフに聞いて設計しました。
現実的に塩害に対する根本的な対応というのはなく、台風などが来た後は真水を家全体に吹きかけて洗い落とすそうです。
勿論、サッシや外壁は塩害に強いものを選びましたが、各所、各階ベランダに洗い流し用の水栓を取り付けました。
後は雨戸を取り付けています。
「瀬戸内の別荘」の依頼者からはどのようがご希望がありましたか?
かっこい建物、塩害対策、インナーガレージ、どこからでも海が見たい。
そのご希望をどのようにかなえましたか?
海に向かって大きく開いた開口部以外は閉じています。
長方形の立体を積み上げたイメージで、2階部分を大きく不安定なデザインとし、3階は3個の立体が重なり合って並んでいるイメージです。
これらのプランをプレゼンさせていただいて、気に入っていただきました。
インナーガレージはゆったりとしていますし、2階の飛び出ている部分の下もサービスパーキングとして使用できますので、お客様の対応もできています。
2階は手前のリビングが奥のダイニングキッチンより低くなっていますので、リビングのソファーに座っている人がいてもダイニングテーブルやキッチンから海が見えます。
3階の個室は重なり有った立体のずれた部分に窓があり、どの部屋からも海が見えます。
ハウスメーカーや工務店ではなく貴社に別荘を依頼するメリットを教えてください。
デザイン力、提案力、が勝っています。
工務店は現地の方が良いでしょうか?
絶対に現地、またはその場所で経験のある工務店が良いです。
家というものは住まないと劣化します。
本来であれば管理人を雇うのが一番良いのですが、最近はそういう訳にもいきません。
なので別荘は普段使用しないので、不具合が多く発生します。
それは設計力や施工技術でクリアーすることはできません。
何かあるのが普通だとと考えてください。
久しぶりに行ったら空調機が壊れている、暖炉がつかない、外壁が割れている等々、、、、
現地の工務店であれば台風の後電話やメールで確認してきてもらえます。
また、自身も現地のおられるので、状況もよくわかってられます。
また、建てるときも多くのアドバイスをいただけます。
災害で被害が出た場合はどうしますか?
色々な保険は必ず入っていただくようにしています。
それが勿体無いのであれば別荘を個人で所有するのはやめた方が無難です。
ほとんどの場合は保険で適用できて補修していただきました。
林泰介建築研究所 林泰介さんの別荘設計事例
画像 | 建物の名称 | 紹介文 |
---|---|---|
瀬戸内の別荘 | LDK、寝室、和室、、、どの部屋からも海が見えるプラン。 |
別荘・メニュー
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