居心地が良い客室の旅館・アトリエ15 野溝俊志さん
旅館の『客室』は旅館の中で一番長い時を過ごす場所です。客室設計は『いかに居心地が良い空間に出来るか?』が大切です。
旅館についてアトリエ15 野溝俊志に伺いました。
貴社が旅館を手がけるようになったきっかけがありましたら教えて下さい
独立する前に勤めていた設計事務所が旅館を数多く手掛けていました。
旅館設計に携わるうちに旅館に訪れる大勢の方の記憶に残る仕事に喜びを感じたのがきっかけです。
旅館の平面計画で注意しているポイントを教えて下さい
人の流れ『動線』です。
お客様と従業員との動線が重ならない計画を心掛けています。
働いている人の立場で考えれば、いかに効率よく動けるか?お客様の立場で考えれば、いかに動線的に楽しめる空間にできるかがポイントと考えます。
旅館のデザインで注意しているポイントを教えて下さい
温泉街の雰囲気は個々の旅館の集まりで出来ています。
温泉地にとって街の雰囲気はとても大切だと感じています。
その温泉地の雰囲気を壊さないデザインを心掛けています。
また老舗旅館では歴史ある建物の雰囲気を大切にしたデザインで考えています。
旅館の客室設計で注意しているポイントを教えて下さい
『客室』は旅館の中で一番長い時を過ごす場所です。
客室設計は『いかに居心地が良い空間に出来るか?』に尽きます。
私はアクセントに木を取り入れる提案をしています。
木は温かみがあり落ち着いた癒しの空間になります。
旅館の共用部の設計で注意しているポイントを教えて下さい
『共用廊下』はどうしても単調な雰囲気になりがちのため、照明や演出で単調にならない工夫が必要です。『
トイレ』は清潔感が感じられることです。
また旅館の中には覗いて見たくなるようなワクワク出来る場所が必要だと思います。
旅館 湯宿せきや 玄関アプローチ改修で工夫した点を教えて下さい
改修前は道路から玄関に直接入る動線でしたが、改修後は道路と玄関の間に山野草で囲まれた小径を造り、訪れる方に視覚で楽しめるよう間接的な玄関アプローチにしました。
旅館 湯宿せきや ラウンジ改修で工夫した点を教えて下さい
元々『玄関』の場所をラウンジに改修しました。
照明、色、家具などで工夫して既存建物を活かした改修になるよう心掛けました。
旅館 湯宿せきや サロン改修で工夫した点を教えて下さい
元々『大広間』だったスペースをサロンに改修しました。
既存部分を有効活用したリノベーションです。
カウンター席も作り、無垢板カウンターと照明で雰囲気のある落ち着いた空間にしました。
旅館 湯宿せきや 半露天風呂付き客室改修で工夫した点を教えて下さい
元々『狭い客室』を数室併せて、ゆったりとした広い客室にしました。
お風呂は開放感のあるサッシを使い、全開にすれば露天の感覚が味わえます。
冬は高齢の方でも安心して温泉が楽しめるようにしました。
湯宿せきやは旅館のリノベーションのようですが新築を依頼することも可能でしょうか?
新築も請けております。
最近は『離れ客室』をご希望される方が増えています。
土地購入前の相談にものっていただけますか?
お気軽にご相談ください。
旅館を建てたい方になにかアドバイスがありましたらお願いします
これからの旅館は大型施設ではなく、客室数も10室前後のいかにプライベート感が感じられる構成、配慮がなされている旅館が求めてられると思います。
まるでその旅館を貸切にしているかのような感覚になるプライベートな旅館が理想であり求められる時代になると思います。
旅館を建設会社ではなく貴社に依頼するメリットを教えて下さい
- 建設会社には出来ない『相見積』が出来きます。『相見積』とは同じ条件で複数の建設会社から見積を取ることできます。
- 工事中、現場を第三者の立場で定期的にチェックする『工事監理』が出来きます。図面通り現場が進んでるかチェックします。建設会社との間に入るため現場トラブルが少なくなります。工事中の安心感が違います。
- 旅館設計の仕事に20年以上携わり、旅館のことをよく理解しているため、オーナー様の要望を理解し易く『仕事』がスムーズです。
アトリエ15 野溝俊志さんの旅館・設計事例
画像 | 建物の名称 | 紹介文 |
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旅館改修『みのお山荘 風の杜』様 | 既存倉庫等を併せて | |
旅館改修『湯宿せきや』様 客室「桔梗」 | 時代の志向に左右されない飽きの来ない客室に | |
旅館改修『肘折温泉 丸屋』様 | 和モダン旅館の雰囲気を高め旅館の価値を高めました | |
旅館改修『穂高温泉郷 天満閣』様 | 狭い客室を併せてベッドルーム客室に改修 | |
旅館改修『四季活魚の宿 紀伊の松島』様 | 和室客室を併せて |
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