患者様によりよい医療を提供する病院・Archi-Lab.CAN 建築加塩設計株式会社 加塩博之さん


 
患者様によりよい医療を提供するために、病院施設は大変重要です。
病院設計が得意なArchi-Lab.CAN 建築加塩設計株式会社 加塩博之さんにお話を伺いました。
 

お話を伺った建築家

 

 

病院設計にはなにか基準があるのでしょうか?

 
建築基準法の他に、医療法等の関連法規に施設基準等もございます。
 
これらの法規に加えて、事業として成立させる為に、各種補助金に対する基準にも整合させる必要がございます。
 
その上で、医師や看護婦・事務員の機能性や患者さんへのホスピタリティを充実させて建築主様それぞれのご要望に合わせたオリジナリティに溢れるご提案をさせて頂いています。
 

病院を設計する際に注意している点がありましたら教えてください

  
医療・福祉関係施設の建築だけでなく、建築設計を行なう物件全てで留意しているのは、使い手の(潜在意識を含めて)要求する機能をどれだけ具象化して満足して頂けるかという配慮と情熱だと確信しています。
 
特に、このような用途の建築においては、健常な状態ではない方々がご利用されるので、より思いやりを持って、一つ一つの行動に細部まで想定・検討・精査を行なう必要があると思っています。
 
机上で学び考える事だけでなく、ボランティアで看護を行なったり、自分や親戚家族が入院したりした、実体験を通して感じた問題点等も改善やフィードバックを行なう様に努めています。
 

動線計画で注意している点があったら教えて下さい

  
病院計画において動線計画は最も重要事項のひとつであります。
 
診療科目・医療施設の希望により建築主様の考えが大きく2つに分類されます。

患者さんの移動距離を短く、また、解りやすくして、医師は別ルートを確保し状況に応じ移動する従来型の計画と、逆に医師の動線を最重要視して、出来るだけ効率的に診療できるように、医師の移動距離を短くしてその周囲を患者さんが医療内容に応じて移動する計画です。
 
患者主動型は医師の移動に伴う時間ロスを無くすことで、結果として患者さんの待ち時間短縮につながり、ホスピタリティを向上することができます。
 
また、病院施設では人だけではなく、カルテの動線も考慮しなければなりません。
 
現在では電子カルテが主流となったことで患者主動型を採用しやすくなり、より患者主動型の実績が増えております。
 

病院の設備計画で注意している点がありましたら教えて下さい

 
昨今の技術革新において設備分野の高度化・細分化は顕著であり、建築家の情報収集能力が求められています。
 
弊社では、建築家個人の情報収集だけでなく、ブレーンとしての各専門のパートナー設備エンジニアや外部の医療コンサルタント・医療機器屋さん達と日々情報交換を行ない、建築主様に多岐の選択肢をご提供できるように心掛けて実践しています。
 
また、意匠的には設備を目立つことを避けつつも、建築と設備の耐与年数や進歩のずれによる設備交換に柔軟に対応できる計画を留意しています。
 

規模によって違うと思いますが病院の建設費用はどれくらいかかるでしょうか?

 
求められる建築のご要望の多様化により、総体としての建設費用は確かに幅がございます。
 
しかしながら、細部に渡るコストダウンのノウハウと幸運に恵まれた各社での競争見積時期期も相まって、結果論ではございますが規模にかかわらず50万円/坪という同僚や相場よりも10万円/坪以上安価な実績を永年にわたり実績としています。
 
企画計画の段階では、60万円/坪を目途として頂けるとよろしいかと思います。
(現在、消費税UP・慢性的な職人不足・オリンピック等のビックプロジェクトによる一時的な建設費UPがありますが、どのような時代においても周囲よりコストパフォーマンスのよい医療施設を設計・ご提供させて頂くよう努めて参ります。)
 

病院を開業したいと思っている方になにかアドバイスがありましたら教えて下さい。

 
生命に関する崇高な使命感をお持ちになられての開業であっても、事業として成立しないとその思いは達成できませんので、如何に成功実現させるかの計画が大切だと思います。
 
初期投資の中で土地と建築の費用が占める割合が一番大きいですので、医療事業コンサルタント、融資銀行へのご相談と同時に建築家にもお声掛けを頂くといいでしょう。
 
土地の選定や融資に必要な計画図面等もご用意させて頂けます。
 
また、弊社においては医療コンサルタントもご紹介させて頂けます。
 

 

開業後は、建築家の方々はどのように関わっていかれるのでしょうか?

 
建築家のなかには作品性を重要視なさっている方々もいらっしゃいますが、弊社においては使われる方々の快適性・幸福感を一番に設計・監理を行なっています。
 
建築の中でも新陳代謝の激しい医療施設においては特に、建築のメンテナンスが重要です。
 
建築の完成を持って業務完了となるのではなく、相互の信頼関係を基に一生の、更に世代を引き継いでのお付き合いをさせて頂けるように願いながら、弊社では設計監理に取り組んでいます。
 

Archi-Lab.CAN 建築加塩設計株式会社 加塩博之さんの病院設計事例

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