家の隅々までアクセスできる車椅子対応の家・ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシさん


 
車椅子を使われる方の家創りには、バリアフリーといった大まかな基準ではない、住まう方独自の使いやすさがあります。
 
車椅子対応の家についてナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシさんに伺いました。
 

お話を伺った建築家

 

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真
日進市米野木町宮前1-38
090-7673-9861

 

貴社が車椅子対応の家を手がけたきっかけがありましたら教えて下さい。

 
もともと、大きな庁舎や総合病院の設計に関わる機会があり、いわゆるバリアフリーの設計に対する考え方や知識、経験は持ち合わせていました。
知り合いの工務店から設計をサポートしてほしいということで伺ったら、脚に不自由を持たれたお客様だったという流れです。
 

車椅子の幅はどれくらいあるのでしょうか?

 
ひとえに車椅子といっても、ほんと様々なので、なかなか難しい質問なのですが、ごく一般的な車椅子であれば、車だけで、52cmから58cmほどになります。
自走式なのか、電動式なのか等など、いろんな車椅子がありますので、メーカー等のHPをご覧いただくとよいと思います。
 

車椅子で自走できるスロープの勾配はどれくらいですか?

 
一般的に言われている勾配は、屋外で1/15以下、屋内で1/12以下。
ただし、車椅子を使われる方の筋力等の状況によって、ずいぶんと違ってきます。
 
また、車椅子でスロープを上っていくことよりも、下る時のことを考えて勾配を決定されることをお勧めします。
また、段差が少なくても、できれば直線ではなく、踊り場を設けて、折れ曲がるスロープにされると、安心してスロープを使うことができます。
 

車椅子対応の家の廊下はどれくらいの寸法にしていますか?

 
可能であれば、最低でも85cm以上確保できるとよいです。新築の場合であれば、メーターモヂュールにする等によって、そういった計画は可能です。
ただし、既存の家を生かすリノベーションの場合は、そういうわけにもいかない場合があります。
そんな時には、廊下自体をなくしてしまうような間取りにすることをお勧めします
 

車椅子対応の家のドア幅はどれくらいにしていますか?

 
直線でまっすぐ進入できるのであれば、75cm程度であれば、通過することができます。
ただし、その前後で回転が必要な場合には、その寸法ではドアを通過することができません。
 
ドア単体も大事なのですが、ドアの周りについても、慎重に計画することが大事になります。
また、当然ですが、開きドアですと使い勝手が悪いので、引き戸を採用してください。
 

車椅子対応の家の設計で注意している点を教えて下さい。

 
バリアフリーという基準となる考え方は、基礎知識として持っているのですが、それを住宅に持ち込むと、スケールアウトしてしまうことが多いので、住宅規模に合わせた寸法設定を行うこと。
それに、車椅子を使われている方、それぞれで、スイッチの高さひとつとっても異なります。
全てのことをひとつずつ、丁寧に伺いながら、設計・工事を進めていくことを大事にしています。
 

 

「車椅子」でも隅々まで自由に移動できる使いやすい家(リノベーション) はリノベーションのようですが、車椅子対応の家の新築も していただけますか?

 
もちろんです。
新築であれば、既存の枠組みにとらわれることなく、自由に考えていけますので、住まわれる方にとって、本当に使い勝手のよい、最適な住まいをご提供できます。
 

「車椅子」でも隅々まで自由に移動できる使いやすい家(リノベーション) で工夫した点を教えてください。

 
車椅子で家の隅々までアクセスできるような、通路幅や開口幅を確保したり、急な転回が必要ないような、回遊性のある間取りへの創り変え。
スイッチやコンセント、洗面台、キッチン等の設置高さは、「バリアフリーで一般的な」数値ではなく、工事中に、体験していただきながら全て決定しました。
 
WCと洗面を一緒の部屋にして、車椅子でも使いやすい、ゆったりとした水周りを実現しています。
リビングには、車椅子の方だけでなく、健常者である御家族もゆっくりできるように、小上り形式の掘り炬燵を設置しています。
 

貴社に車椅子対応の家を依頼するメリットを教えて下さい。

  
車椅子を使われる方の家創りには、バリアフリーといった大まかな基準ではない、住まう方独自の使いやすさがあります。
福祉・介護施設の設計ノウハウがあるからといって、それを住宅に落とし込むことは、なかなか難しいと思います。
 
車椅子を使う方と一緒になって、その方だけの、たった一つの家を実現するためには、弊社もそうですが、車椅子の方の家創りの経験がある設計事務所をパートナーにされることをお勧めします。
  

車椅子対応の家を建てたいと思っている方になにかアドバイスがありましたら教えて下さい。

 
車椅子を使われているからといって、家創りを制限されることはありません。
健常者と同じように、もっと自由で、愉しい家創りをすることができるんです。
 
車椅子の方の家創りの経験がある建築家と一緒に、あなただけの、たった一つの家創りを、ぜひ実現していただければと思います。
 

ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシさんの車椅子対応の家・設計事例

 

画像 建物の名称 紹介文
「車椅子」でも隅々まで自由に移動できる使いやすい家(リノベーション)

もともと車椅子を想定していなかった家。
まずは、どんな車椅子を使って生活していくのかを決めていただきました。
その車椅子で家の隅々までアクセスできるような、通路幅や開口幅を確保したり、

 

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