ALC

ユーザー アトリエそらまめ 落合晋也 の写真

高温高圧で蒸気養生された軽量気泡コンクリートのことです。
珪石、セメント、生石灰、石膏、アルミニウム粉末などが主成分です。
下記の長所通り、建築物に求められる数多くの性能を高いレベルで満たすため、外壁材、床下地、間仕切り壁、屋根裏の下地及び鉄骨建築用の耐火被覆など様々な建築部位に使われます。主な長所としては、
① 軽量…日本工業規格によると密度が450~550kg/m3と規定されており、水の密度が1000kg/m3なので、ALCパネルは水に浮くほど軽いということです。この点は、建物の強度設計上、非常に有利に働きます。
② 耐火性が高い…ALCの耐火性はきわめて優れています。屋根材30分耐火、壁間仕切板2時間耐火、床板1~2時間耐火、柱の耐火被覆2~3時間耐火の国の認定を受けています。さらに、火災時に有毒ガスを発生することがないという長所も有ります。
③ 遮音性が高い…ALCは特に優れた吸音性能を持つため、適切な仕上げ材との組み合わせにより、比重の割に高い遮音性を持たせることが可能となります。つまり、ALCは軽い割に遮音性が高く、コンクリートよりもずっと軽い壁や床で同じ遮音性能が得られます。
④ 調湿性がある…ALCは吸水性が高く、また容易に乾燥するため、調湿性を持つことになります。つまり、湿度が高い時には空気中の水分を吸収し、湿度が低いときには空気中に水分を放出するという、木材に近い湿度コントロール機能をもつということです。
⑤ 耐久性が高い…ALCは普通コンクリートと同様の無機素材であり、オートクレープ養生処理によって、より化学的に安定な結晶状態を形成するため、熱、化学物質等に対して変質しにくいため、耐久性が高くなります。